シリーズ世界遺産100「ワディ・ラム保護地域〜ヨルダン〜」 2014.10.15

(テーマ音楽)乾ききったしゃく熱の砂漠に暮らす人々。
命の水は2,000年前の先祖が残した贈り物です。
中東ヨルダンのワディ・ラム。
雄大な絶景が広がる砂漠の世界遺産です。
ワディ・ラムの岩山はもろく常に浸食を受けています。
雨水と強風が岩肌を削り変化に富む景観を生み出します。
そして削られた大量の砂が広大な砂漠を形づくるのです。
ワディ・ラムにいくつも見られる巨大な石の橋です。
地上15m5階建てのビルほどの高さです。
橋の始まりは岩のくぼみに風が開けた小さな穴。
ここが風の通り道となります。
毎日少しずつ岩肌が削られ穴が大きくなっていくのです。
石の橋には想像を絶する長い年月が刻まれています。
この砂漠が世界遺産に選ばれたのは絶景だけが理由ではありません。
切り立った崖が両側に迫るカザリ峡谷にはかつてここに暮らした人々の足跡が残されています。
岩をひっかくようにして描かれた壁画です。
1万年前に描かれたものもあるといいます。
ワディ・ラムは自然と文化両面から価値を認められた複合遺産なのです。
これは今まさに新しい命を産み落とそうとする母親と傍らで喜ぶ父親の姿。
壁画の多くは今から2,000年余り前に描かれました。
当時この砂漠に暮らしていたのはナバテア人と呼ばれる人々。
ワディ・ラムは東西交易の交差点にあたり多くのキャラバンが行き交っていました。
彼らは交易を取りしきりそこから富を得て繁栄したのです。
この石積みはナバテア人の…乾いた砂漠にナバテア人は王国を築きました。
紀元前1世紀には人口10万に達していたとされています。
今も昔も砂漠の民の生命線は水です。
ナバテア人は岩山の斜面に水路をいくつも造りました。
僅かしか降らない雨水の流れを巧みに読み一滴も無駄にしないよう貯水槽にためていたのです。
その水路と貯水槽は今も遊牧民たちに使われています。
満々と雨水をたたえています。
修理を繰り返しながら大切に使い続けてきた命の水がめです。
砂漠に生きる人々の知恵が2,000年の時を超え受け継がれています。
2014/10/15(水) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「ワディ・ラム保護地域〜ヨルダン〜」[字]

砂漠に刻まれた記憶 ▽複合遺産 ▽雄大な景色が広がる砂漠には奇岩が連なる。また古くから暮らしてきた人々の生活の跡が残り、自然と文化両面で価値を認められている。

詳細情報
番組内容
ヨルダンのワディ・ラムは、雄大な景色が広がる砂漠。もろい岩山は常に雨風の浸食を受け、変化に富む景観を生み出す。過酷な環境にも関わらず、古くから交易の中心地であったことから、紀元前1世紀には人口10万の王国が栄えた。砂漠で暮らすため、人々は岩山の斜面に水路を作り、わずかな雨でも無駄にしないよう、貯水槽にためていた。この貯水槽は今も修理を繰り返しながら、遊牧民が大切に使い続けている。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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