警視庁・女性捜査班 2014.10.14

(子犬の鳴き声)
(少年)ブンタ…ブンタ…。

(高橋好恵)どうしたのボク?ブンタが…ブンタが車にはねられて…。
…ひど〜い!でも大丈夫よ。
お姉さん動物専門じゃないけど看護婦だから。
まだ助かるかもしれない。
病院に運びましょ。
(井筒香奈)これ…使って。
ありがとう。
私車を止めてくる。
(好恵)お願いします。
(好恵)大丈夫よ。
さあ行こう。
すみません子犬が車にはねられたんです。
動物病院まで乗せてもらえませんか?
(今村大介)…乗って。
大丈夫だからね。
すぐ着くからね。
心配しないで。
もう着くから…大丈夫。

(電話の音)
(田口怜子)「はい田口です」「ああ典子支度できたわよ。
じゃ表で待ってる」
(都築典子)ごめん。
悪かったね待たせて。
乗って乗って。
行くよ。

(坂本絵里子)そこまで!
(本宮誠)…何だお前たち!?警視庁女性捜査班。
登茂美さん現行犯逮捕の罪状を並べてあげて。
(松原登茂美)住居不法侵入。
窃盗罪!それとストーカー等規制法違反ね。
この盗聴器を仕掛けたのもあなたなんでしょ!!すみません…。
すみません。

(山口三佳)往生際が悪いわね!いいかげんにしなさいよ!あの顔に見覚えは?
(怜子)私の通うスポーツジムのお掃除の人です。
そう。
じゃあおそらくそこのロッカーの鍵を盗み出し合鍵を作ったのね。
余罪がたっぷりありそうね。
あなた。
そんなもん怖くないですよ。
ストーカー規制法なんてせいぜいが1年の懲役でしょ。
帰ってきたらこのお礼はたっぷりさせてもらうからな!うわっ!!…つつ。
あら失礼。
連行して。
でもあなたも気をつけてね。
下着を捨てるときははさみで細かく切り刻んで数回に分けて捨てる。
そういう気配りが自分を守ることになるんだから。
はい。
もう大丈夫よ。
部屋まで送って。
はい。
レイプにストーカー
世の中は女性を苦しめる犯罪が増加している
そうした中で新設されたのが私たち女性捜査班だ
デスクワークの人間を入れて総勢8人
まだまだ規模は小さい
でも私たちは頑張っている。
なぜならこれまで形でしか守られてこなかったのが女だからだ
私たちは守る。
女の心と体と名誉を
それが私たち女性捜査班の使命なのだ
・ただいま。
(坂本公子)おかえり。
ひと段落ついたの?何とかね。
でも15件よ15件。
何が?昨日逮捕したストーカー男の余罪。
ジムに通う女の子のロッカーかたっぱしから荒らして合鍵作ってたのよ。
あきれるでしょ。
どうしてそういうことが流行るのかしら。
私なんかの時代にはストーカーなんて1人もいなかったわよ。
結局男が弱くなったのね。
自信がないから姑息な手段を使うのよ。
やだやだ…。
お茶いれるわ。
ありがと。
(坂本麻美)じゃいってくるね。
(公子)はい。
オスッ!あお母さん帰ってたの?ねえ麻美気晴らしに買い物しない?ごめん由加里とストーカーの約束してるんだ。
…ストーカーの約束?何それ?由加里が通学の途中にイケメンの男の子を見つけたの。
それでその子をつけてみようって。
いい麻美。
世の中にはねストーカーの被害に遭って困っている女性が何万人といるの。
それ考えたらそんな言葉使えないはずでしょ。
ごめんなさ〜い。
大丈夫ね。
もう使わないわね。
いってらっしゃい。
門限は6時よ。
わかってますね?
(麻美)はーい。
いってきまーす。
あ〜あ行っちゃった…。
お母さんはあまい。
(登茂美)どこの家でもそうですよ。
うちも夫の方が息子にあまくって私はいつも悪者…。
(典子)杉並西署にストーカーの被害届を出したのに全然動いてくれない…?…また?
(女)それで今日も変な電話があって…。
えっどんな?って変な声を出したり…もういや!思い出したくないの。
はい…。
もう…とにかく早くどうにかしてください!お願いします!もしもしじゃああなたの住所を教えてもらえるかしら。
住所は…。
(悲鳴)もしもし?どうしたの?「もしもし!?」どうしたの?切れたんです。
襲われたような声がして…。
大至急杉並西署に電話。
その女性の住所と氏名を調べるのよ。
(パトカーのサイレン)ここです。
(チャイムの音)高橋さん!…どうしたの!?近寄らないで!電源切って!大至急!それと救急車!119番ですか?救急車1台大至急お願いします。
ごめん!死んでる…。
チーフ!…あれ!
(パトカーのサイレン)
(鑑識員)ドアがある程度開くとスイッチが入り電流が流れる仕掛けになっています。
…いやっ!自分のせいだとは思わないのよ。
あなたが開けなければ私か山口が開けたんだから。
でも…。
メソメソしない。
犯人は私たちが駆けつけることがわかっててこんな仕掛けをしたんだから。
これは私たちに対する挑戦状。
チーフ!盗聴器です。
私たちに電話をしたのをそれで聞いてたってわけね。
全員呼んでちょうだい。
はい。
(菱沼孝信)よぉ!…何いやな顔してんだよ?俺は元亭主だよ。
ガイシャのストーカー被害の訴えを最初に受けた刑事を連れてきた。
杉並西署の…。
(飯島)飯島です。
いや…びっくりしました。
こんなことになるとは。
それだけ?…はい?自分がもっと積極的に捜査すればこんな犯罪は未然に防げたかもしれないという自覚はないの?お言葉ですが何をどう調べろと?ストーカー規制法が発令されてから一日に何件被害の訴えが出されると思ってるんです?そのほとんどが思い込みですよ。
たとえ思い込みでもたとえ何件持ち込まれようと1件1件丁寧に対応するのが私たちの仕事じゃないの!冗談じゃない!だったら上に言ってください。
人員を増やせと。
人員の問題じゃ…!絵里子絵里子。
呼び捨てにしないでよ!話があるんだよ。
離してよ!いくら別れた女房だからってね…。
杉並西署は西荻町の一家4人惨殺事件でてんてこまいしてんだよ。
だからストーカー被害には目もくれなかったって。
そうじゃなくて…。
いいわよもう。
言い訳なんて聞きたくない。
この事件の捜査は女性捜査班が受け持つから。
これはコロシだよ。
俺たち捜査一課が…。
警視総監にも掛け合う。
私たちに救いを求めてきた女性が目の前で殺されたのよ。
男連中には任せておけないわ!絵里子…いや坂本君これは男とか女とかじゃなくて…。
チーフ全員そろいました。
わかった。
とにかく捜査は私たちがするから。
ちょっと待てよ。
絵里子…坂本君!…気が強いんだから。
嫁のもらい手ないぞ。
俺だから10年もったんだよな。
被害者の名前は高橋好恵さん27歳看護婦。
勤め先は東央記念病院。
ドレッサーに残されたメッセージからみて犯人は異常な恨みを抱いたストーカーであることは間違いない。
彼女の周辺を洗いそういう人がいないか割り出すの。
ただしマスコミが興味本位で書かないよう被害者の人権に注意すること。
(一同)はい。
都築さん同じことは私二度言わないわよ。
…すみません。
元気出しなって。
行くよ。
はい…。
いたずら電話?
(丸山綾乃)相当まいってました。
電話番号を変えたり着信拒否して。
(内藤文恵)内容は?「やらせろ」とか…そういう電話みたいで…不特定多数から…。
不特定多数?〔すみません。
もしもしお電話代わりました。
高橋ですけど〕
(男)〔あんた寂しいんだって?慰めてやるよ。
会おうぜヘヘッ〕〔どうしたの?〕
(好恵)〔いや…もういやーっ!!〕それで高橋好恵さんをつけ回していたような人間に心当たりは?
(綾乃)います1人。
患者さんだった人に…。
(シャッターを切る音)
(シャッターを切る音)堀井弘久さんですね?
(堀井弘久)誰だあんたたち?警視庁女性捜査班です。
その様子だと高橋好恵さんのことは?
(堀井)知ってるよニュースで見たから。
高橋さんとはどういう関係なんですか?
(堀井)どうって…別に何もねえよ。
よくあるだろ入院中に患者が看護婦を好きになる…それだけの話だ。
でも退院後もしつこくつきまとった。
答えてくれませんか?交際を断られてあなたは高橋さんを恨んでた。
ふざけるな!俺じゃねえ!俺は殺してない。
あんまりつれないんで頭にはきてたけど殺したりは…。
今日の午前中どこにいました?
(堀井)家にいたよ。
風邪ぎみだったから休んで…。
(登茂美)それを証明する人間は?いるわけねえだろ!俺は一人暮らしなんだ。
寝てたよ!やめましょうよ大声張り上げるのは。
ところであなた電気の配線工事が仕事なんでしょ。
…その気になればできるわよね。
人を感電死させる電気の配線も…。
ます最初に報告しておく。
司法解剖の結果が出たわ。
好恵さんの死因は頚部圧迫による窒息死。
凶器は硬い索条物と思われる。
えっ感電死じゃ?電流斑…つまり電流の流れた後にできた傷には生活反応がなかった。
彼女は殺された後感電したことになる。
ああ…。
よかったじゃない。
あんたのせいじゃなかったね。
ええ…。
喜ばないで!どういうことかわかる?犯人は彼女を殺しあんな仕掛けをし死んだ彼女の体に電流を流したのよ。
(登茂美)犯人は…それほど彼女を恨んでいたか…。
(井沢節子)あるいは私たち警察をいたぶろうとした…。
それだけじゃないわ。
犯人は四六時中この盗聴器を使って彼女の生活を監視した。
そしていろんな人間にいやらしい電話をかけさせあの「処刑した」というふざけたメッセージ。
とても尋常な人間のやることとは思えないわ。
そして今なおこいつはどこかで息をひそめている。
喜んでる場合じゃない。
すみません。
じゃあこれまでわかったことを整理してみて。
はい。
まずアリバイのない堀井弘久ですが何回も高橋好恵さんを待ち伏せしていたところを目撃されています。
うち1回は…。
〔あの…これ〕
(好恵)〔やめてください!〕〔困るんです〕
(堀井)〔でも…あの…〕〔やめてください!!二度と私の前に現れないでください!〕激しく断られ相当傷ついたようです。
〔チクショー!あんな女ぶっ殺してやる!!うるせえな!〕
(登茂美)飲み屋の主人の供述によると…。
〔チクショー!絶対ぶっ殺してやる!!〕「ぶっ殺してやる!!」と何回もわめいていたようです。
電気コードは?鑑識からの報告によるとどこにでもある電気コードらしく堀井が仕事で使用しているとの特定はできませんでした。
目撃者は?いません。
付近の人間は誰も犯人を見ていません。
そう…。

(携帯電話の着メロ)誰?この着メロ…。
刑事がこんな着メロ…。
(佐藤美智)違いますチーフ。
被害者の携帯電話です。
(寺沢真美)番号非通知です。
都築出て。
あなたが一番被害者に年齢が近いから。
もしもし。
(男)「あっ出た。
うれしいな。
あなた看護婦さんなんでしょ?」「寂しいんでしょ。
ね俺とつき合わない?」「慰めてあげるから。
ねっ」いいわ私も寂しかったの。
どこで待ち合わせする?
(野口勝)遅いな…。
好恵ちゃん?君が?ええ。
やったね!こんなかわいい子だとは思わなかったよ。
ねえどこ行く?お食事?それとも…ホテル行っちゃったりして。
ヒヒヒ…。
何が「ヒヒヒ」よ。
このスケベ親父!な…何だよお前たちは!?警視庁女性捜査班。
…女性捜査班!?何もやってない。
まだやってないからな!わかってますよそれは。
でもねあなたにちょっと訊きたいことがあるのよね。
はい…。
そのトイレです。
これを見て不特定多数の人間が電話してきたんですね。
(大沢稔)大沢ですが…何でしょう話って?お忙しいところすみません。
どうぞ。
先生は高橋好恵さんとつき合っていた…。
いや…それは…。
この写真は高橋好恵さんの本棚の一番奥に大事にしまわれてたのをようやく見つけたんです。
秘密は守ります。
話していただけませんか?どういう関係だったのか。
(ため息)…たしかにつき合ってました。
でも別れたんです。
…別れた?ええ。
ちょうど20日ぐらい前でした。
医局に電話がかかってきて…。
〔はい大沢ですが〕
(変声器を使った男の声)「高橋好恵とつき合ってるだろ?」「別れろ。
さもないととんでもないことになるぞ」そして彼女にはいたずら電話がかかってくるようになり…それで私たちは別れました。
彼女には警察に被害届を出すように勧めたんです。
それで杉並西署に届け出たんですね。
最後に高橋好恵さんに会ったのはいつなんです?仕事以外のプライベートで…。
…大沢さん。
この10日間…変な電話もかかってこなくなったのでおとといの晩仕事が終わってから彼女の部屋に寄ったんです。
じゃあいたんですか?好恵さんが殺される寸前まであの部屋に?いえ6時ごろ帰ったんです。
朝方…電話がかかってきて…。

(電話の音)〔もしもし〕
(男)〔「やっぱりあんたは汚れてるよ」〕〔「また男を連れこんだんだ」〕…誰なのよあなた!?
(好恵)〔誰なのよっ!!〕それで私は怖くなって帰ったんです…。
お願いします刑事さん!私はこの事件には関係ないんです!私には妻や子供もいるんです。
これ以上私を巻き込まないでください。
お願いします。
最低ですね!自分のことしか考えてない。
とにかくあの男を調べるのよ。
はい。
よぉ!…おいおい逃げるなよ。
いや何よ!総監には話はつけたわよ。
女性捜査班に任せるって。
わかってる。
…おいちょっと待ってよ。
はい。
別れた亭主からのプレゼント。
どうせろくなもんじゃないんでしょ。
「お姉さんありがとうブンタ助かったよ」って何よ?「何よ?」ってよく見てよ写真。
はあ?…高橋好恵さん!?ねっ。
あれがブンタ。
あの犬がさひと月前に車にはねられた。

(菱沼)そしてそれを助けたのが高橋好恵だ。
やめようよそういう言い方。
被害者なんだから「さん」つけようよ。
あなたたち男の刑事は被害者のことを呼び捨てにするけどよくないと思う。
ごめんごめん悪かった。
もとい高橋好恵さんだ。
どしゃぶりの雨の中…彼女たちは服を汚し犬を助けて名前も告げずに去って行った…。
あの少年はそんな彼女たちを新聞社に頼んで捜してもらったんだよ。
それであの記事になった。
「汚レテイタ」…。
俺も同じことを考えたよ。
「コノ女ハ汚レテイタ」…。
つまり犯人は…高橋好恵さんはそれ以前は「汚れていなかった」って…そういうメッセージだよね。
新聞社に問い合わせが殺到したらしいよ。
「今どき珍しい天使のような女の子たちだ。
連絡先を教えてくれ」ってさ。
もちろん新聞社は彼女たちのことを考えて住所など教えなかった。
でも読者の中に高橋好恵さんの住所を突き止めた人間がいて高橋好恵さんが不倫をしていたってことがわかった場合…。
この新聞社さ…発行部数150万部なんだって。
もし読者の中に犯人がいたとしたら大変な捜査になるけど…君たちだけで大丈夫?…やるわ。
何としても捕まえる。
こういう人間が一番許せないの。
女は男の理想のために生きてるんじゃない。
汚れているところも弱いところもある…。
それを勝手に崇めて…殺すなんて…。
それでその天使なんだけど…。
もう1人いるって言いたいんでしょ。
私もそれは気になる。
住所教えて。
…えっ?調べてあるんでしょ?住所。
ああ…さすが元女房だね。
お見通しだね。
はい。
サンキュー。
さすが元亭主じゃない。
ここですね。
井筒さん。
井筒さん!・
(住谷しのぶ)いないでしょう井筒さん。
何時ごろお戻りでしょうか?知らないわ。
しょっちゅう男と遊び歩いてるからね。
今日も遅いんじゃ…!?・
(足音)あの…うちに何か?井筒香奈さんですね?ええ…。
そうですか…高橋さんの件で…。
あの…事件のことは?ニュースで知りました。
新聞記事のときに会ったのが最後でしたし…。
でもいつかごはんでも食べようと約束してたから…すごいショックで…。
…どうぞ。
その後変わったことはありませんか?あなたの周りであの記事が新聞に載ってから。
…おとなりさんが冷たくなったことかな。
おとなりってこちらの?ええ住谷さんです。
以前はすごく仲良くしてもらってたけど急に冷たくなって…。
でもそれは関係ないですね。
あと変わったことって…。

(ノックの音)…ありましたひとつだけ。
(香奈)いらっしゃい。
高橋さんの件で警察の方がいらしてるの。
どうも。
こちらは?ですからブンタを助けてから私の周りで一番変わったことです。
今村大介さんあのとき私たちを車に乗せてくれた人であのときから友達になって…。
そうそれが一番変わったことね。
じゃあブンタ君さまさまね。
…ええまあ…。
…今村君だよね土肥第二中学の?山口さんだろ?見たときにすぐにわかったよ。
伊豆の土肥第二中学の同級生なんです僕たち。
ウソ〜ッホント?あるの?こういう再会って。
何年ぶりなの?中学3年のときに私東京に転校しましたから13年ぶり…。
そうか警察に勤めてるんだ山口さん。
(今村)「だったら高橋さんの事件の犯人絶対捕まえてよ」「あんないい人を殺すなんて許せないんだ俺」「ええ…」
(香奈)「コーヒーでもいれますね」
(今村)「手伝うよ」
(香奈)「ありがとう」
(今村)「空だよ」
(香奈)「あっごめんごめん」だから当分と言ってるでしょう。
こちらがいいと言うまでお願いします。
まったく頭きちゃう!昨日井筒香奈さんのアパート周辺を重点的にパトロールするよう頼んだら所轄から「いつまでやればいいんですか?」の電話だもん。
まったく…。
じゃあチーフ私たち電気工の堀井と医者の大沢もう少しマークしてみます。
お願い。
(一同)いってきます。
いってらっしゃい。
…山口どうしたの?すみません…。
あの…井筒香奈さんの件ですがチーフは井筒香奈さんを見て「大丈夫狙われてない」と思ったんですよね。
でもねこの種のストーカー犯罪は捜査する側の油断が一番危険だと思ってる。
だから所轄に電話をして…。
いえ私が気になっているのはあの…今村君のことなんです。
今村君て…あなたの同級生で井筒香奈さんのボーイフレンドの?ええ。
彼中学のとき毎日のようにいじめられていたんです。
〔早く歩けよ!〕〔早くしろよオラッ!〕しょっちゅう殴られ…こつかれ…その原因は彼のお母さんにあったんです。
彼のお母さんは夫が亡くなった後ひとりで古書店を守り彼を育て大変厳しい人でした。
でも夜になると…。
次々と若い男を引き込み…それが噂になったんです。
「淫蕩な女だ淫乱な女だ」と…。
〔拾えよオラッ!〕〔拾えよ!〕そのことでいじめられている彼をあるとき私かばったんです。
〔やめなさいよ!どうして今村君をいじめるのよ!!〕そのことがあって…イジメは止みました。
でも次の日から…。
〔100点も取ったの?〕〔やさしかったじゃん〕どこへ行くのにも私のあとをつけてきたんです。
まるで…ストーカーのように…。
じゃああなたは今でもその性癖は続いていると?私だって思いたくはありません。
でも私にはどうしても…。
お願いです調べさせてください。
思い過ごしならそれでいいんです。
でも私にはどうしても気になるんです。
あの…「コノ女ハ汚レテイタ」って高橋好恵さんの部屋に残されていたメッセージが…。
あのときの今村君も私に憧れてくれてた。
でもそれは異常な憧れ方だったんです!わかったわやってみなさい。
私は「過去に何があっても人は変われる」というのが持論よ。
でも変われない人間もいるかもしれない。
それに捜査がこれだけ行き詰まってるんだからどんな些細なことも見逃せないわ。
ただし慎重にね。
私の方も彼のことを調べてみるわ。
はい。

(梅宮康一)そうそうきれいだ。
いいよ〜!オッケー!!ちょっと直し入れようか。
今村が変わった?ええ。
明るくなって私の知ってる今村君じゃないみたいだった。
梅宮君同じ高校だったでしょ。
何か知ってる?気のせいだ本質は変わらねえよ。
俺はお前が止めてからいじめるのをやめたけどあいつ高校時代もいじめられてたんだ。
…ホント?それで卒業文集に自分をいじめた奴のいろんな殺し方を全部書き連ねて…。
大変だったんだよ先公。
その原稿を差し替えるんで。
そんなことがあったんだ…。
(早苗)大学のとき明るかったわよ今村君。
あんなに変わったのはお母さんが亡くなったのが大きかったわね。
亡くなったの!?今村君のお母さん…?そう。
彼が大学1年のときお店の火事で焼け死んだのよ。
…そういえばあの火事も放火って噂があったっけ。
案外火をつけたの彼だったりしてね。

(今村律子)〔助けてーっ!!〕そう…火事で…。
彼の母親は自分は淫蕩な生活をしていたくせに彼に対してだけは厳しかったんです。
そしてその圧力を窮屈に感じていた…。
だから彼が放火したという噂があってもありえない話じゃ…。
よくないよ山口。
その火事は煙草の不始末で処理されたんでしょ。
そこまで推測で踏み込むもんじゃ…。
でも…。
彼を色眼鏡で見ていない?私の調べたところでは彼は非常に評判がいいわ。
この勤め先の図書館でもそれに近所の住人にも礼儀正しくて優しい青年だと。
それは彼が仮面を…。
…すみません。
言い過ぎました。
いいの。
ただね自分だけが知っている事実に行き当たったとき刑事は誰でも色めきたつわ。
でもそれが時として冷静な判断を失わせるときもあるの。
そのことは忘れないで。
はい…。

(若者の話し声)…麻美?麻美!何してるの?こんなところで。
お友達?
(麻美)そうよ試験前だから勉強してたのよみんなで。
勉強って…あの男の子たち高校生でしょ?関係ないでしょ私が誰と勉強しようと勝手でしょ。
ほっといてよ。
麻美…。
(由加里)麻美!もう私たち行くけど。
(麻美)待ってすぐ行くから。
いいでしょもう。
間違いは犯さないで。
年相応のことをするのよ。
信用してるから。
じゃあね。
(麻美)由加里!お嬢さんですか?あっ…ええ…。
だったら気をつけた方がいいですよ。
あの男の子たちうちの図書館でも困ってる不良なんですよ。
…そうなんですか。
できたら近づけない方がいいですよ。
でも娘のこと信用してますから。
お母さんが刑事さんなら大丈夫ですね。
すみません余計なことを。
でもこんなところで会うなんて偶然ですね。
そ…そうですね。
じゃあ仕事がありますので。
うれしい。
迎えに来てくれたんだ。
(今村)映画でもと思って。
見たい映画があるって。
(香奈)うん支度してくる。
(村川陽一)何やってんだよ香奈先生。
(香奈)もう時間ですから。
(村川)さくらちゃんの延長保育受けちゃっただろ。
(香奈)…そうだったごめん…。
いいよ映画は今度にしよう。
また連絡するよ。
じゃあね。
ごめんね…。
(ため息)恋人かい?先生の。
どういう仲なのさ?関係ないでしょ副園長に。
変なこと訊かないでください!頭くるな〜!山口さん僕のことを疑ってるんだ。
別に疑ってなんか…。
わかってるよ。
僕が以前君のことをつけ回したからなんだろ?でもそれは誤解だ。
僕はつけ回したりしたんじゃない。
あのとき君の家の前に行ったりしてたのは君にお礼が言いたかったからなんだ。
「母のことでいじめられてる僕をかばってくれてありがとう」って。
でも…あのときは気が弱くて言えなかったんだ。
今なら言えるよ。
あのときはホントにありがとう。
感謝してるよ。
今村君…。
それ…その癖全然変わってないね。
昔もよくそうやって机をピアノ代わりにしてた。
おふくろが残してくれた癖なんだ。
ずっとピアノ習わされてたから…。
お母さま亡くなったって…。
つらいよ…いろいろあったけど…やっぱり実の母親だからね。
もっと長生きしてほしかった…。
(店員)お待たせしました。
座るのあそこでいい?ごめんね今村君。
本当に君変わったんだね。
何だか私すごくうれしい。

(堀井)おい飲め!もういいから。
(文恵)じゃあ山口さん…。
(典子)「今村大介のマークをやめる」って連絡してきたらしい。
でもねチーフにどやされたって。
「もう少し周囲の人間とか友達に聞き込んでから結論出せ」って。
(文恵)山口さんらしいですね。
ホント…。
(堀井)何だよ帰るって。
早いよまだ!つき合えよ!でもさこっちも「らしい」って言えば「らしい」わよね。
評判どおり酒癖の悪い男…。
おい酒ないよ酒!ほら飲め飲め!よしっ!代わるわ。
どう?見てくださいよ。
不倫の相手が殺されたっていうのに家族とあのはしゃぎよう。
高橋好恵さんは結婚願望が強かったのよね?ええ。
28歳までに結婚したいって言ってたそうです。
それにあの男前にいた病院でも結婚をエサに看護婦騙してるんですよ。
その看護婦も自殺未遂の騒ぎを。
高橋好恵さんに結婚を迫られた。
ストーカーの犯行に見せかけ殺した…。
あり得ないセンじゃないですね。
あの厚顔無恥な顔見てると。
わかった今日はもういいわ。
あとは私が張り込むからあなたは帰って。
でも…。
ここのところずっと徹夜続きでしょ。
いいから。
はい坂本。
絵里子!大変なのよ。
渋谷南署から電話があって麻美が補導されたんだって!なっ…!何ですって!?どういうことなのそれ?何で麻美が?わからないわよ!とにかくあなたもすぐ来てちょうだい。
私もすぐ行くから。
ダメよ私仕事だから。
そんな仕事だなんて!…ごめん私行かれない。
何かあったら電話ちょうだい。
じゃ。
麻美ちゃんに何か?ううんちょっと。
気にしないで。
だったら行ってあげてください。
大沢のマークは私が続けますから。
本当にいいんだってば。
うちには母もいるし。
この間うちじゃ夫が甘やかすんで息子にとって私は悪者って言いましたよね?ええ…。
実は息子が学校で問題を起こしたとき私事件にかかりっきりで行ってあげられなかったんです。
それから息子との関係がギクシャクしちゃって…。
今登校拒否で学校行ってないんです。
登茂美さん…。
男の刑事はいいですよ…。
仕事だけ捜査だけやってればいいんですもん…。
でも私たちは妻と母親と刑事の3役をこなさなくちゃいけない。
この大変さをわかってるの私たちだけなんです…。
こういうときは女同士協力しあいましょうよチーフ。
ね?…わかった。
ありがと。
恩に着る。
麻美…。
どういうことなの?わかるように説明して。
麻美!麻美が悪いんじゃないわよ。
由加里っていう子が男の子に遊ばれそうなんでそれを止めるためについていっただけ。
そこを警察官が通りかかって高校生たちがナイフを所持してたんで補導したんだってさ。
どうしてそんな子たちと…?麻美謝んなさい。
お母さんにこんなに心配かけたんだから。
…ごめんなさい。
だから言ってるでしょ!ストーカーごっこなんてバカな真似するから。
だから謝ってるでしょごめんなさいって!いいじゃないの謝ったんだからもう。
…何よその態度。
それともあれ自分のキャリアに傷がつくから怒ってるわけ?バカッ!絵里子!最低…お母さんなんか嫌いよ!大っ嫌い!麻美!ちょっと待ちなさい。
とりあえず今日は俺のとこ連れて帰るから。
そんな…なに言ってるの?お義母さん…俺は麻美の父親です。
俺は手をあげずにこいつの話を聞いてあげたい。
いいな絵里子。
…じゃ。
絵里子…!もう今日は最高!会えないと思ってたのに迎えに来てくれたしあそこのラーメンもおいしかったし。
もっといいものごちそうした方がよかったかな?
(香奈)ううん。
(香奈)「入って」
(今村)「いいよ。
今日はもう遅いから帰るよ」
(香奈)「そんなこと言わないで…」
(今村)「また今度じゃあね」
(香奈)「おやすみなさい」麻美の着替え?うん…。
お母さん持ってってあげてくれないかな。
向こうにはそんなに置いてないだろうし。
そんなこと言わないであんたが行ってらっしゃいよ。
子供じゃないんだからいつまでも駄々をこねてるんじゃない!私は無理。
仕事だしさそれにあの子を傷つけたわ。
「ピッシャーン」!あんた覚えてないの?何が?あなたのことをピシャーンて叩いたこと。
ウソ!そんなことあるわけないじゃない。
あったのよ。
子供のときにねあんたと遊園地に行く約束してて私の受け持ちのクラスの子が悩みをかかえて急に来たの。
そしたらあなたすごい駄々こねてね。
「先生なんかやめちまえ!」って言ったから…。
そんなこと言ったの?だからバチーッて叩いたの。
覚えてない…。
でしょう?そういうもんなのよ。
叩かれた方は忘れて叩いた方が覚えてる。
大丈夫よ。
麻美だって忘れてまた「お母さん」て甘えてくるわよ。
ありがとお母さん。
(携帯電話の音)はい坂本。
…登茂美さん?何ですって!?
(爆発音)宅配便の荷物が爆発した!?見てくださいこれ。
これ…。
(登茂美)高橋好恵さんの部屋にあったメッセージと同じ筆跡です。
何が処刑するよ!
(携帯電話の音)…はい。
チーフですか?たった今…井筒香奈さんが亡くなりました。
えっ…?香奈さん…。
(今村)香奈さん…香奈さん…!
(嗚咽)チーフ…。
許せない…絶対に許せない!チーフ!爆発音を聞いて真っ先に駆けつけたお隣の住谷さんです。
どうも。
爆発のときの状況をもう一度詳しくお願いします。
詳しくもなにも…宅配便を受け取ってこの辺りで包みを開けて中の箱を開けようとしたときにもう…いきなり爆発したんだから!あれダイナマイトとか時限爆弾が入ってたの?ええ…詳しいことはわかってないんですけど開けたとたんに爆発する仕掛けになってたようです。
でしょう?だと思った…。
待ってください。
どうしてそんなに詳しいんですか?包みをここで開けたとか…。
だから…飛び込んできたときにこの辺で…!宅配便が届いた声も聞こえたんですね?…うん。
なにしろ安普請なアパートだから。
・チーフ!盗聴器です!ここにもあります!何なの2つって…?じゃまだまだあるんじゃないの!?もっとよく探して!変ねえ。
あれお宅の物干し竿でしょ?なぜこっちまで?あら…ホントだ!ヤダ直してきます!開けなさい!何するんですか!?開けなさい!やめて!待ちなさい!
(住谷)ちょっとやめて!
(住谷)やめてよ!やめて!CCDカメラです。
知らない!私何にも知らないんです!チーフメールが打たれてます。
「井筒香奈なんて女は最低だ。
死んだほうがいい」送信先は村川陽一という人物です。
村川陽一って誰?彼女が勤めてる保育園の…副園長。
すみません副園長はいらっしゃいますか?さあ…園長先生に訊いてください。
すみません村川陽一さんいらっしゃいますか。
はあ…それがいないんです。
どこへ行ったのか帰ってこないんですよ昨日から。
(典子)山口!来てっ!すみません。
チーフにすぐ連絡よ。
村川陽一を緊急手配してもらって!ええ!わかった。
村川陽一を緊急手配するわ。
・私この部屋に何年も入ってないんです…。
ええっ…何これ…!?・さもう落ち着いたでしょ。
話してなぜあんなことしたのか。
最初…村川が彼女の部屋をのぞいたりゴミ袋のゴミを漁ったりしたのを見たんです。

(住谷)〔それ井筒さんのゴミ袋よね?〕〔大丈夫よ逃げなくても!あなたの味方だから〕〔味方…?〕〔あなたこの間も彼女の部屋のぞいてたでしょ〕〔好きなのねーよっぽど〕〔じゃあ協力してあげるわよその恋に〕〔ただしタダじゃないわよ。
報酬はたっぷりもらうわよ〕
(住谷)それでお金をもらい彼女の部屋を盗み撮りしたビデオテープを渡すようになったんです。
それと同時にメールを送り彼女の生活の一部始終を報告した。
最低だねあんた。
人間のクズよ。
女の敵よ!山口やめなさい!いいえ言わせてください。
こういう女がいるから女はいつもバカにされるんです。
何が面白いの…?同じ女の生活をそんなバカな男たちに売って!お金が入ればそれでいいの?あんたには罪の意識はないの!?よしなさい山口!あんたは出なさい!どうしてですか!?いいから!チーフはあんな女にも人権があると思ってるんですか?彼女は自供しようとしてるの。
その人間を責めて何が面白いの?面白いから言ってるんじゃない許せないから言ってるんです!いい加減にしなさい。
私たちが女性捜査班を立ち上げたのは何のため?もちろん男社会の中で不当に痛めつけられている女性たちをその被害者を守るためよ。
でもその他にもはからずも犯罪を犯してしまった女性を女の耳でその心と言葉を聞く。
それも私たちの大事な仕事の1つでしょ。
あなたのやってることはレイプされた被害者に「少しは感じたんだろ?」ってバカなこと言ってる男の刑事たちとちっとも変わらないじゃない!そんな…全然違うじゃないですか!そんなこと言ってるからダメなんですよ!だから女は…。
「だから女は」じゃないの!男とか女の前に人間としてやるべきことがあるでしょう?人間として耳を傾けるのが刑事の仕事でしょう。
あなたそんなに立派なの?強いの?弱い女の気持ちに…間違えたことをしてしまった女の気持ちにどうして耳を傾けないの!見解の相違ですね。
私は強く生きようと思ってます。
そして弱さをアピールしてその一方で女を裏切る女たちを絶対に許せません!私はそういう生き方をしようと思ってます。
チーフ!宅配便を受け付けたコンビニがわかりました!…行きなさい。
あなたとこれ以上議論してもムダだわ。
行くよ。
ごめんね。
…続けて。
もったいない…。
住谷さん…?私みたいな女に…バカで汚い女に…!それでも耳傾けるって…。
私…私…!なんてことしたのか…。
いいのよわかってんの。
何か理由があったんでしょ?話して楽になろう。
笑ったんです…。
井筒さん私のこと…。
笑った…?どういうこと?
(住谷)私…この年になっても男の人とつき合ったことないしいつもみじめな思いで働いてたんです…。
そんなとき…男の人に囲まれてる華やかな彼女と行き合ってそれで…私の顔を見て笑ったんです。
「かわいそうね」って目で…。
だから…だから…私許せなくて…!
(泣き声)それは誤解よ。
井筒香奈さんは知ってる顔があったんでにこやかにあいさつしたんだと思うよ。
私もそう思う。
だから罪償ってちゃんと謝ろう香奈さんに。
心から。
でも…これだけは信じてください!私村川に頼まれて盗聴器をセットしたけどそれは1つです!2つも仕掛けてません!ウソじゃない本当です!チーフ…。
〔盗聴器です!〕〔ここにもあります!〕2つの盗聴器…。
この伝票によると受けたのは昨日の午後ですから…。
どうぞこちらへ。
あっ左上の男です。
宅配を頼みに来たのは。
(典子)顔がわからないわね…。
拡大してください。
今村君…?
(梅宮の声)〔それで卒業文集に自分をいじめたやつのいろんな殺し方全部書き連ねてな〕〔もう大変だったんだよ先公〕感電死に…爆弾…。
山口?私土肥まで行ってくる。
チーフに言っといてやっぱり今村大介が匂うって!ちょっと!どういうことよそれ!…山口が?それがよくわからないんです。
今村大介が匂うってそれだけ言って。
わかった。
こっちで連絡取ってみる。
あなたはそのビデオを持って戻ってきて。
これ…井筒香奈さんの部屋を盗撮したビデオテープよね?ええ。
こっちが村川容疑者の部屋から押収したもの。
こっちが住谷しのぶの部屋にあってまだ村川に渡ってなかったものです。
これには爆発の瞬間も映ってます。
今村大介のところだけピックアップして。
大至急。
はい。
匂うのよ…2つの盗聴器が…。
高梨は今お客さまを土肥金山にご案内しています。
お急ぎでしたらお連れしますが。
お願いします。
・高梨さん!私が高梨の娘ですけど父のことで何か…?教育委員会から聞いてきたんです。
土肥南高校で今村大介の担任だったのは高梨先生だったと。
ええその方でしたら父の教え子だったと思います。
でも父は去年亡くなりました…。
ええお聞きしました。
それでもし今村大介という生徒に関する資料が残っていればと…。
鍵を持ってきますので庭の方で待っていてください。
この中に父の仕事のものは全部入っていると思います。
ご自由にお調べになってください。
すみません。
私はホテルに戻ってますので。
ありがとうございました。
今村大介が最後に井筒香奈さんの部屋に来たときよね?送ってきて帰った…。
おとといの晩です。
このことなのかしら。
犯人が汚れてるって言ったのは。
でも送って来ても何もなかったのよ。
きれいな関係じゃない?・・
(電話の音)…あ電話ですね。
(香奈)〔「もしもし…あミサエ?うん…」〕〔「ダメ!全然変なのよ。
手も握ってこないのよあの男」〕〔「童貞なんじゃないの?ハハッ…」〕これ…?
(香奈)〔「だいたいおかしいよねつき合って1か月も経つのに何もしてこないんだよ」〕〔「私から押し倒して犯しちゃおっかな…」〕まさかこれで…?でもこれぐらいの会話普通じゃないですか今の子なら。
これで汚れてるって言われても…。
でも本人がこれを聞いたらどう思うのかな?本人て?今村大介よ。
でも…このテープや盗聴器は村川陽一と住谷しのぶが仕掛けたものなんですよ?2つの盗聴器…。
ストーカーがダブルでいた…?あったこれだ…!「僕にはまだやり残したことがある」「卒業後は大学への進学が…」もしもしチーフですか?山口です。
犯人がわかりました!犯人は…!「もしもし?どうしたの山口?山口…!?」
(電話を切る音)切れたわ。
どうしました…?山口が拉致された可能性がある。
土肥に向かうわよ!女性捜査班!山口さんが拉致された可能性があります。
大至急土肥に向かってください!山口死なないでよ…。
今助けに行くから。
絶対助けるから…。
チーフ!山口は?いません。
あちらの方の家で何か調べものをしてたみたいなんですけどどこにも。
捜すのよ。
静岡県警には連絡を取って非常線を張ってもらった。
近くにいるはずよ。
何としても捜すのよ。
(一同)はい!あっち捜して!はい!向こうも見てみます。
目が覚めた?今村君…やっぱりあなたが?僕が犯人だよ。
でもね…すべての罪は全部こいつがかぶってくれる。
村川陽一…。
高橋好恵さんも井筒香奈さんも全部私が殺しましたっていうこいつの遺書も作ってあるしね。
どうして…?どうしてこんなことを!?その前にさ思い出してよ。
あの文集の僕の原稿に何が書いてあったか。
僕は許せないやつは処刑する。
最初は感電死…次は爆弾。
まあ高橋好恵の場合は感電させる前に殺しちゃったけど。
僕はね着実に自分の考えた処刑の方法を実行してるんだ。
そして3番目が…こいつにも飲ませた青酸カリなんだ。
じゃゲームを始めるよ。
第1の質問。
君は今までに不倫したことある?関係ないでしょそんなことあなたに。
なんでそんなこと答えなくちゃいけないのよ。
もっと穏やかにしてよ。
ちゃんと答えてくれないと…。
口に入るよ青酸カリ。
じゃ訊くよ。
不倫は?…ないわ。
セックスはいつも誰とするの?最後にした相手は?いない…。
彼氏は今いないわ。
…だよね。
俺山口さんのそういう潔癖なところが好きなんだよ。
じゃ拭いてあげる。
・すみませーん管理人ですけどさっき渡せなかったおつり持ってきたんですが。
…面倒だな後でいいのに。
大人しくしてるんだよ。
(管理人)先ほどはどうも。
これおつりと領収書です。
何かあったら言ってください。
管理事務所にいますから。
どうだった?いません!
(携帯電話の音)はい坂本。
(三佳のうめき声)
(今村)「何か言いたいの?」今村大介…!ここはどこなの?貸別荘みたいだけど。
(今村)「今にわかるよ。
わかってからのお楽しみだ」みんなを集めて。
ホテルのロビーに集合。
はい!貸別荘を調べて何かわかったら連絡する!
(一同)はい!ねえじゃあ教えてよ。
なぜこんな犯罪を犯したの?時間を稼ごうとしてる…。
その調子よ。
山口がんばって…。
簡単な話だよ。
僕はあのブンタとかいう犬を助けた2人に感動した。
世の中にはこんなに美しい天使のような女たちもいるのかとそう思ったんだ。
それで彼女たちに近づいた。
そしてもっと知りたくなって盗聴器を仕掛けたんだ。
でもあの高橋好恵という女は不倫をしていた…。

(好恵の喘ぎ声)
(今村)許せないと思った…。
どうしてああいうことするんだろうと思ったよ…。
あれじゃうちの母と同じじゃないか…。
やっぱりああいう女は僕の母と同じように処刑するしかないと思った…。
じゃお母さんも…?僕が火をつけた。
警察には疑われたけど証拠が出てこなかったんだ。
それで無罪放免。
あの母親のために僕がどれだけ苦しんだと思ってるんだ。
解放されたよ火をつけたとき。

(今村)東京の大学に行ってあの女から離れれば僕は立ち直れると思った。
…でもダメだったんだ。
子供のころに焼きついたあの女のイメージが僕をとらえて離さないんだよ。
結局…ああいう女を処刑することでしか僕の立ち直る道はないんだ…。
井筒香奈さんはなぜ…?あんなに仲良くつき合ってたじゃない。
あの女も…頭の中にあるのはセックスだけだったんだ!・
(香奈)〔ダメ全然変なのよ。
手も握ってこないんだよ〕・〔童貞なんじゃないの?〕・〔私から押し倒して犯しちゃおっかな〜〕
(今村)それを聞いたときこの女も処刑しなくちゃと思った…。
そしたらおあつらえ向きにいいもの見させてもらったんだ。
〔はいこれ〕〔あの女最低よ。
よくあんな女好きね〕〔いいだろ。
好きなもんは好きなんだから〕
(今村)奴らが何をやっているかは察しがついた。
井筒香奈は副園長のこいつを気味悪がっていたしね。
だから村川陽一を殺してすべての罪をなすりつけようと?…そういうこと。
そして同時に気づいたんだ…。
やっぱり僕の理想は君なんだなって…。
お断りよ!あんたみたいな異常者は大っ嫌い!!絶対に許せないわ!ダメよ興奮させないで…!なに強気になってんのよ。
聞かれてるのわかってるからあの子意地で…。
バカよ…。
おびえたっていいじゃない弱くたって…。
(今村)「いいなぁ山口さんのそういうキリッとしたところ…」大好きなんだ…。
でもどこまでそうしてられるかな?また青酸カリをおでこに垂らそうっていうの?そんなものに負けないわ…負けてたまるもんですか!なに力んでんだよ。
おかしいよ少し。
何やってんだお前!?・
(鐘の音)今の鐘の音は…。
…恋人岬!
(登茂美)土肥の小峰という所に恋人岬という観光名所があってそこの鐘を鳴らすと永遠の恋がかなうって。
ふざけた所にいるわね。
だから後でわかるって言ったのね。
行くわよ!山口は恋人岬近くの貸別荘よ。
急いで!ふざけんなよ!いいよ…青酸カリはこいつで使ったから4番目はナイフだ。
お前の体も…顔もこいつで切り刻んでやるよ。
やめて…。
お願い…助けて…。
ダメだ…!
(笑い声)・やめなさい!それまでよ。
今村大介ナイフを捨てなさい!うるせえんだよ…俺に命令すんなよ。
大丈夫?ケガはない?私…私…。
よくがんばった…。
がんばったんだから思いっきり泣きなさい。
泣き虫だって弱虫だっていいじゃない。
それが人間なんだもん。
…女なんだもん私たち。
(泣き声)がんばった…。
坂本絵里子以下女性捜査班一同は捜査を続けさせてくださった総監に感謝しております。
一同敬礼!チーフ。
息子学校へ行ってくれるようになりました。
私とも誤解がとけて…。
よかったわねおめでとう!麻美〜!ごめんねお母さん。
心配ばかりかけて…。
私…お母さんに何て言って謝っていいのか…。
バカねえ…いいのよもういいの。
(麻美)お母さん…!泣かない…!泣かない泣かない!じゃおばあちゃんと3人でおいしいもの食べに行こっか?涙が出てる〜!このまま一気に一緒に暮らそうかと思ったんだけどね2014/10/14(火) 14:00〜15:51
ABCテレビ1
警視庁・女性捜査班[再][字]

ダブルストーカー殺人 不特定多数に狙われた保母と看護婦…子犬が暴いた真犯人!

詳細情報
◇出演者
萬田久子、南田洋子、京本政樹、白島靖代 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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