世にも奇妙な物語 傑作選 2014.10.13

(テーマ曲)
(キャンペーンガールたち)こんにちは。
新発売の健康飲料ポケットビタミンよろしくお願いしまーす。
ポケットビタミンです。
よろしくお願いします。
ありがとうございまーす。
ポケットビタミンです。
どうぞ。
(雅彦)《またあの時間がやって来る》《あの時間が…》
(雅彦)うっ…。
ハァ…ハァ…。
(クラクション)
(ドライバー)どこ見て歩いてんだよ!えっ?
(ドライバー)何やってんだ。
さっさとどけこらっ!あっすいません。

(山岸)記憶がなくなる?
(雅彦)はい。
(山岸)詳しく話してください。
(雅彦)毎日午後3時になるとひどい頭痛がして意識がなくなるんです。
会社にいても外回りしていてもどこで何をしていても必ず。
それが決まって8分間で。
(山岸)8分間ですか?気が付くと8分前とは違う場所にいて。
無意識のうちに体が動いてるみたいなんです。
しかし記憶がない。
はい。
その症状はいつごろから?2週間くらい前からです。
村上さん最近あなたの身に何か起こりませんでしたか?実は3か月前…。
あれ作ってよ今度。
あのビ…ビシソワーズ?
(あずさ)スープ?あれうまい
(あずさ)ホント?じゃ作るね
(雅彦)作れんの?
(あずさ)頑張りまーす
(男)うっ!
(雅彦)おい!何だよ。
離せ!
(あずさ)やめて!
(男)離せこの野郎!
(雅彦)あっ…あずさ!いやーっ!
(心電図の警告音)
(雅彦の泣き声)
(山岸)そうですか。
奥さんを亡くされたんですか。
(雅彦)はい。
そのことが原因とみていいでしょうね。
強いショックを受けたとき人間はさまざまな症状を引き起こします。
村上さんの記憶障害もその一つだと思われます。
焦らずゆっくり治していきましょう。
大丈夫。
きっとよくなりますよ。
先生。
(山岸)はい。
前にどこかでお会いしませんでしたか?あなたに?いえ。
そうですか。
初対面ですよ。
(会計係)村上さん3,000円になりますね。
(雅彦)はい。
お大事に。
(雅彦)ありがとうございました。
あっ…。
えっ!?わっうわっ!
(梶原)マキちゃんおはよう。
(マキ)おはようございます。
(梶原)おはようございます!《何で川になんか?》《何のために?》《何してんだ?》
(梶原)すいません。
わざわざついてきてもらって。
あそこの部長は頑固だからな。
俺もお前ぐらいのときにはこっぴどくやられたよ。
そうなんですか?へえー。
そうだ!パーッと飲み行きません?
(梶原)どうしたんすか?主任。
主任?やめてください!どっどうしちゃったんですか?主任!
(梶原)乾杯。
主任このごろ少し変ですよ。
えっ?おかしなこと考えないでくださいね。
おかしなこと?だってさっきのあれどう見たって自殺じゃないですか。
おいおいどうして俺が。
(クラクション)
(警報機が鳴る音)《自殺?》
(梶原)そんなつもりじゃないならいいんです。
ただその…。
つい「奥さんの後を追って」なんて考えちゃって。
(雅彦)俺お前んとこ行こうとしてんのかな。
あずさお前はどうしてほしい?俺はさ…。
死にたくない。
生きていたい。
ごめん。

(ステレオの音楽)《俺が俺を殺す?そんなことさせるか!》
(せき込み)ハァハァ…。
よし。
ああーっ!!
(雅彦)ああ…。
ああ…!
(雅彦)このままじゃホントに自殺してしまいます。
どうしたらいいんですか?どうやったら治るんですか?落ち着いてください。
この前もお話ししたように焦らずゆっくり…。
何とかしてくださいよ!先生は医者でしょ!?村上さん。
嫌だ。
死にたくない。
お願いします助けてください。
自分で自分が怖いんです。
怖い…。
村上さん?村上さん。
村上さん!村上さん!
(山岸)村上さん!あっすいません。
大丈夫ですか?
(山岸)村上さん!村上さん!やめろっ!
(心電図の音)
(あずさ)雅彦?あずさ。
あずさ…。
何で?雅彦。
意識が戻ったのね。
よかった。
よかったぁ。
《これはどういうことなんだ?》あれ作ってよ今度。
あのビ…ビシソワーズ?スープ?あれうまい
(あずさ)ホント?じゃ作るね
(男)うっ!
(雅彦)おいっ!何だよ離せ!
(あずさ)やめて!
(男)離せこの野郎!
(雅彦)あっ…
(あずさ)雅彦!いやーっ!
(主治医)ここへ運ばれたときあなたは脳に大きなダメージを負っていました。
我々は手を尽くしましたがこの3か月間こん睡状態が続いていたんです。
そこである薬が投与されました。
薬?
(主治医)脳を刺激し意識を回復させる新薬です。
といってもまだ開発段階で効き目はわずか8分間なんですが。
8分間?
(主治医)ええ。
たとえ8分間でもご主人の意識が戻るならばと奥さんはその薬を使い続けることを望まれたんです。
(主治医)これ以上の回復は望めないと正直我々はあきらめていたんですが…。
奇跡としか言いようがありません。
奥さんの思いが通じたんですね。
先生。
(主治医)はい。
ありがとうございました。
(雅彦)やっと分かったよ。
(あずさ)えっ?
(雅彦)死にたがってたんじゃない。
俺はずっと生きたいって思ってたんだ。
どういうこと?こっちの世界に戻ってくるためにあっちの世界の俺を殺そうとしてたんだなあ。
風が出てきたみたい。
そろそろ戻らない?いやもう少しこうしていたい。

(男)火事だ!逃げろ!
(悲鳴)
(隊員)早く逃げてください!早く!
(隊員)体を低くして!煙を吸わない…。
(隊員)どうした?何だ?今の。
彼も逃げたんですかね?だろうな。
(健二)押すなよ。
落ちちゃうだろ。
(祖父)おい健二。
何してるんだい?
(健二)二人で冒険してるの。
白線から落ちたら死んじゃうんだ。
(健二)押すなって!黒い部分は底なし沼なんだよ。
ハハハ。
そりゃ大変だ。
でも道で遊ぶのは危ないんだぞ。
来ちゃダメ!えっ?うわぁー!
(児童)うわぁー!
(男)あー!
(テレビ)「化粧下地に必要なのはプロテクターとベースの二つ。
プロテクターは肌を紫外線から守りベースは化粧崩れを防ぎます。
よって塗るのは必ずプロテクターから。
このとき注意するのは肌の上で決して化粧品を…」
(娘)おなかすいた。
(瑛子)ちょっと。
(娘)おなか…。
(瑛子)えーっ!?ああ…。
あっ。
えっ?ちょっと!
(赤ちゃんの泣き声)あっ。
あっ。
ちょっと。
(瑛子)ああ…。
えっ!?もう!何かないの?
(ため息)
(娘)何かないの?ちょっと!聞いてんの?
(主婦)あのう。
本当に一瞬なんですか?
(瑛子)すぐですよ。
じゃあ目をつむっててください。
(瑛子)いかがですか?
(主婦)すごい!
(瑛子)次の方どうぞ!
(美紀)鏡子さん鏡子さん。
わたしをきれいにしてくださいな。
フッ。
ハハハ…。
(呼吸音)
(美紀)はっ!?
(絶叫)
(櫛田)森沢先生も大変な日に着任されましたね。
(いずみ)えっ?
(櫛田)すぐ耳にするでしょうから。
(櫛田)昨日ここで職員が亡くなりまして。
(いずみ)事故ですか?
(櫛田)自殺みたいです。
(武藤)看護師の金井美紀さんですが何か悩んでいたりとか?
(前川)いいえ。
別段変わったことは。
(武藤)分かりました。
これも運命でしょうか。
いや。
お邪魔しました。
(前川)お役に立てませんで。
今日からお世話になります。
研修医の森沢いずみです。
院長の前川です。
大学からは熱心な先生だと聞いています。
期待してますよ。
はい。
よろしくお願いします。
(めぐみ)鏡子さん鏡子さん。
わたしをきれいにしてくださいな。
(櫛田)めぐみちゃん。
こちら新任の森沢いずみ先生よ。
よろしく。
今の何のおまじない?
(めぐみ)これは鏡子さんのおまじない。
「鏡」「子」って書くの。
鏡に唱えると鏡子さんが出てきてわたしをきれいにしてくれるの。
そう。
(いずみ)めぐみちゃんって中等症の気管支ぜんそくですよね。
(櫛田)入院して2年になります。
(いずみ)いつもああやって鏡を?
(櫛田)あれは形見だそうです。
お母さんの。
そうですか。
鏡子さん鏡子さん。
わたしをきれいにしてくださいな。
(うめき声)誰?
(呼吸音)
(絶叫)・
(青井)はい刑事課。
有栖記念病院?武藤さん。
有栖記念病院で女性が襲われました。
えっ?またか。
(武藤)森沢先生。
つまり女の人に襲われたんですね?はい。
犯人の顔を覚えてますか?
(武藤)怖い思いをされたのは分かるんですがね協力していただかないと。
いえ…。
顔は顔中包帯で巻かれていて。
でも変なんです。
その女の人は鏡の中から…。
鏡の中から現れて…。
(絶叫)
(前川)鏡の中から女なんていずみ先生ったら。
(武藤)院長。
顔中包帯を巻いた患者さんっていうのは?
(前川)いいえ。
まさか刑事さん今の話を?いずみ先生はまだ研修医で臨床の現場は今日が初日。
緊張と過労。
時にそれらは幻覚を見させるものなんです。
ほう。
幻覚ですか。
(加奈子)ねえねえ?聞いた?昨日いずみ先生も切られたらしいよ。
何か不気味なことが続くよね。
(明美)昔からあったんでしょ?辞めたいなこんな気持ち悪い病院。
(めぐみ)鏡子さん鏡子さん。
わたしをきれいに…。
ダメ!そのおまじないはダメ。
どうして?だって…。
誰から聞いたの?死んだ看護師さんから。
ねえ?めぐみちゃん。
鏡子さんを呼ぶのはお友達がほしいからなの?あのね先生も小さいころにお母さんを亡くしてるの。
顔もよく覚えてないんだけどね。
あやとりお母さんに教えてもらったんだ。
(いずみ)・「ゆうやけこやけでひがくれて」
(母親)ユカ帰るよ
(母親)ユキ帰るよ
(子供)はーい。
帰ろうね
(子供)うん帰ろう
(いずみ)友達がいなくていつも一人であやとりしてた。
今日からわたしのこと友達にして。
それでこのおまじないはもうしないって約束してくれない?うん。
ありがとう。
(いずみ)あまり外の空気はよくないよ。
(めぐみ)うん。
(うめき声)
(いずみ)見ちゃダメ!あっ!?あっ!?
(絶叫)
(鏡子)だましたな!訴えてやる!何なの?あっ!?嫌っ!
(武藤)森沢先生!どうしました?
(いずみ)「見ちゃダメ!」
(いずみ)「あっ!?」
(武藤)「森沢先生!どうしました?」
(前川)鏡子さん?そんな人どこにいるんです?ホントにいたんです。
何で写ってないんですか?鏡子さんは鏡の中にいて…。
(前川)もうおよしなさい。
そんな非現実的な話は。
「トイレの花子さん」や「口裂け女」と一緒。
都市伝説といって何の根拠もない噂話です。

(いずみ)捜査打ち切りなんですか?
(武藤)森沢先生。
こんなところにまでわざわざ。
どうしました?わたし調べたんです。
うちの病院の不審死の患者さん。
この3年間で13人もいるんです。
(武藤)そりゃ病院ですからね死はつきものでしょう。
いえ。
現実に何かあるんです。
きっとわたしが刑事さんだったら信じてないと思います。
でも信じてください。
ホントのことなんです。
このビデオテープは?
(ビデオ)「鏡子さん鏡子さん。
わたしをきれいにしてくださいな」
(司会)「今週も始まりました。
『鏡子さんきれいにして』のコーナーです」
(鏡子)「皆さんこんにちは。
南鏡子です」
(武藤)鏡子さんのおまじない一応調べてみました。
20年くらい前のワイドショーのタイトルコールです。
南鏡子。
美人美容外科医としてテレビに出てました。
でも同業者の白木という男のねたみを買って…
(絶叫)
(武藤)顔を酸で焼かれたんです。
それから白木って男ですが獄中で不審死を遂げています
(司会)「鏡子先生。
皮膚を切除するといいますと…」実在した。
都市伝説なんかじゃない。

(いずみ)ここで…。
(いずみ)「本名山田紀子」
(いずみ)ここだ。
鏡子さん鏡子さん。
わたしをきれいにしてくださいな。
(鏡子)ああっ!?ああ!ああっ!ああっ!ああっ。
だましたな!化け物みたいにして!訴えてやる!訴えてやる!院長先生が。
(前川)何をしてるの?
(呼吸音)
(前川)鏡子さん。
あなた…。
(前川)殺す気なんかなかったの。
はずみだったの。
(いずみ)あっ!?
(いずみ)はっ!?お母さん。
(割れる音)
(いずみ)・「ゆうやけこやけでひがくれて」
(鏡子)いずみ
(いずみ)お母さんごめんなさいお母さん。

(武藤)森沢先生。
嫌な予感がしたんで来てみたんですが。
刑事さん。
あのう。
(武藤)南鏡子。
本名山田紀子。
森沢先生のお母さんだったんですね。
記録を調べ直して驚きました。

(武藤)自殺ってことにしてもいいんですがどうしますか?お金で済むならぜひ刑事さんが事件を?これも運命でしょうか?
(利香)ねえねえ!知ってる?きれいになるおまじない。
(二人)知ってる!
(一同)いずみさんいずみさん。
わたしをきれいにしてくださいな。
いずみさんいずみさん。
わたしをきれいにしてくださいな。
いずみさんいずみさん。
わたしをきれいにしてくださいな。
2014/10/13(月) 15:50〜16:48
関西テレビ1
世にも奇妙な物語 傑作選[字]

クライマックスシリーズ パ 1stステージ第3戦オリックス×北海道日本ハムは台風の為中止になりました

『8分間』坂口憲二 ほか
『鏡子さん』広末涼子 江波杏子 ほか

詳細情報
番組内容
『8分間』
 サラリーマンの村上雅彦(坂口憲二)は、毎日午後3時になると、ひどい頭痛がして、決まって8分間意識がなくなることを悩んでいた。医師・山岸(山崎一)は、意識がなくなってしまうのは、3カ月前に妻・あずさ(山田優)を失ったショックからくるものではないかと告げる。しかし、記憶が無くなる8分間の雅彦の行動が、周囲には自殺するように見えるという。
番組内容2
無意識のうちに自分があずさの所に行こうとしているのではと考え始めた雅彦は、なんとか危険を回避しようとするが…!?

『鏡子さん』
 鏡をめぐる怪しくも哀しい恐怖を描いた物語。
出演者
『8分間』
坂口憲二
山崎一
山田優 ほか

『鏡子さん』
広末涼子
江波杏子
木場勝己 ほか
監督・演出
『8分間』
ディレクター:都築淳一
プロデューサー:小椋久雄

『鏡子さん』
ディレクター:木下高男
プロデューサー:小椋久雄
音楽