新しい時代の足音はもうすぐそこに近づいているのかもしれない
水原希子がまとったこの服
よく見ると曲がった線を一切使わずボタンひとつに至るまで直線でデザインされている
「神は細部に宿る」
それがこの男の座右の銘
いわば次世代のカリスマ
注目の視線が彼を囲む
森永のデザインはどれも刺激的で挑発的
見る者に驚きを与える
例えば…
一見白衣に見えるが紫外線を浴びると色が浮き出てくる
これは…
伸縮自在で着る人がサイズやフォルムを自分好みに操れる
発表の場はいつもざわめきに包まれる
服を超えたような新しい発明品着るほうの心も挑戦されるような…
ミュージシャンのライブ衣装も手がける
模様が浮き出る服は会場を沸かせた
服に色がついていくのって実際自分が着て体感すると不思議な気分になったし未来だなと思いましたね
尽きない遊び心
松任谷由実のアルバムタイトルを服で表現したこともある
発想の原点は意外なところにある
例えばこのペン
こすると摩擦熱で色が消えるのだが実は冷やすと再び色が浮き出てくる
これがあの「色が移ろう服」に結びついた
レディー・ガガも森永の服に袖を通した
この衣装暗くするとこうなる
世界が認める森永マジック
異端にして先端
時代を攻める服を作る男そのキャラは?
ハトが怖くて…
(森永邦彦)うわっ!
空想が大好き
そして生まれた最新の服
色でも形でもない新しい森永マジックがそこにあった
表通りから一本入ると通称・裏原宿と呼ばれるファッションの聖地がある
森永のブランドANREALAGEの店はその外れにある
のぞいてみると…
客の姿がない
やはり立地的にもちょっと分かりづらい場所にあるということもあるのでやはり平日で10〜15名土日になりますと20名ほどになるかなっていうような状態ですね
売り上げの半分はインターネット販売
フランスやアメリカなどからも注文がある
店頭に並ぶ新作の秋冬コレクション
6万円ほどの…
裏地にはNASAのために開発された特殊素材を使用
服の中の温度を常に一定に保つという
袖は着脱可能
半袖にもできる
ブランド創立から11年
平均年齢29歳10人のスタッフが働く
夢の工房は少しずつ大きくなってきた
ところで…
実はスタッフにも眉毛のない者が多い
切ってます
創作の秘密
あるコレクションを見せてくれた
七つ道具…
新しい服につながりそうな品を手当たりしだいに保管している
テクノロジーとファッションの融合
発想のヒントは身近にあることが多い
ゴム手袋感電しちゃうからたまに洋服に電気が流れることも…
このアイデアから新しい服が生まれた
発表の日
お披露目の舞台は…
森永マジックを観客に見せる
新作のテーマは…
ショーの目玉は穴の開く服
じゃあ始めますトラスダウンどうぞ
照明の熱で20秒ほどで穴が開く算段
しかし…
こうですよね?
いくらライトを近づけても穴がうまく開かない
冷やして穴が閉じる演出も用意してあった
客を驚かせたい
気持ちだけが空回りする
本番では2分半で穴が開いたがいかんせん待つ時間が長すぎた
客席から驚きの声は聞こえてこなかった
(通行人)うわ〜!
東京生まれ父は公務員
自分も公務員になると思っていた
だが二十歳の時衝撃の出会いがあった
とてつもない服との出会い
ファッションの魔力に心をわしづかみにされた
1980年代山本耀司川久保玲らがパリを席巻した通称「黒の衝撃」
それまで不吉な色とされ蚊帳の外に置かれていた黒はこれを機にファッションのスタンダードに定着していく
大学生の頃から服作りを始めた森永
専門学校にも入って基礎を学んだ
21歳の時仲間と共に学生ローンを組んでブランドを設立
世間に衝撃を
そう願った
極端な大きさの2つの服
片や高さ300cm一方は100cm
どちらも普通の人が着られる
短いほうはご覧のとおり
長いほうはジャケットがコートに早変わりする
この球体ももちろん着られる
丸みを帯びた曲線が体を優美なアウトラインで包み込む
サイズのない服は襟に付けたダイヤルで好みの大きさに調節できる
34歳次世代の旗手と今そう呼ばれる
あとは実績
目に見えるもっと大きな衝撃を世に放ちたい
(スタッフ)こんばんは
6月
新作のアイデアが浮かんだと連絡があり自宅を訪ねた
(スタッフ)何もないですね
飾り気の全くないこの部屋が新しい服のヒントをくれたという
「影」
森永マジックの次のテーマが決まった
…となればすぐに行動
夏の炎天下往来に飛び出した
影を探すという
現実世界にこそ美しい影がある
そう踏んでいた
しかし作業は予想以上に難航した
ふだん気に留めない影
どこに行けば美しい影に出会えるのか
歩き回って探すしかない
するとようやくある公園で…
おっ
(スマートホンのシャッター音)あっ
今度は白いパネルを持って出直し
試行錯誤しながら影を集め続ける
森永流美の宝探しはそうして1か月続いた
多分森永入ってる
影をテーマにした新作をどこで発表するか
心積もりがあった
パリコレクションだ
ブランド11年目にして初のチャレンジ
影の美しさを服にまとわせ世界をあっと言わせたい
資金的な問題は小さくなかった
スタッフの渡航費用やモデルのギャラ準備から本番までショーの費用は全て自己負担だ
京都に向かった
着いたのは美術館
「黒の衝撃」
あの服が展示されていた
あの日受けた巨大な衝撃
美しいかどうかさえ分からないくらい強烈に揺さぶられた
尊敬の念は尽きない
だからこそいつかは追い越したいという純粋な思いに駆られる
集め歩いた影の写真が納得できる数に達した
ふだん見過ごしていた美がいくつも写し取られていた
細部へのこだわりはいつもどおり
何度も練り直し服は生まれていった
このボレロに落とし込んだ木漏れ日は公園で見つけた
ドット柄のワンピースは滑り台の影がもとになっている
思いは一つ
世界に衝撃を
その日がやって来た
目の肥えたファッション界の住人たちの前で影をテーマにした新作を発表する
うん
偉大な先人たちが世界を驚かせた舞台
とうとう自分の番が来た
森永邦彦のパリコレが始まる
テーマは「シャドー」
自然界に落ちていた美のかけらを森永は作品へと昇華させた
サプライズも用意していた
この純白の服
ステージで光を浴び…
手の形に影を焼き付けた
(拍手)
ショーの途中で拍手が起こることはめったにない
(拍手)
森永はそれを舞台裏で聞いた
(拍手)
(観客)ブラボー!
届いた称賛
だが本当の評価を下すのは歴史なのかもしれない
遊び心が開く未来への扉
自分に憧れてくれる若者たちをいつかその向こうに連れていきたい
人生を変える一皿がある
大富豪からの依頼が引きも切らぬ料理人
美食の裏側その過酷な戦い
2014/10/12(日) 23:15〜23:45
MBS毎日放送
情熱大陸[字]【森永邦彦/AKB48ライブ衣装もつくる新世代デザイナーの挑戦】
ファッションデザイナー/森永邦彦▽「変色する」「サイズが変わる」服の常識を覆し、着る人や観る人に日常を変えるような衝撃を残したいと語る世界注目34歳デザイナー
詳細情報
番組内容
森永が創る実験的かつ近未来的な服は「変色する服」や「サイズが変わる服」など常識を覆すデザインで、サカナクションやプログラマーの真鍋大度など、ファッション界だけにとどまらず彼の服に触発されるアーティストは多い。哲学は「服は日常を変えられる」。先月開催された初挑戦のパリコレに向け、「影を纏う服」というコンセプトのもと、最新テクノロジーとの融合で既存のファッションを超えようともがく森永に半年間密着した。
出演者
【プロフィール】
森永邦彦
ファッションデザイナー。1980年東京都生まれ。
2003年にブランド「ANREALAGE」設立。2011年に毎日ファッション大賞新人賞受賞。「神は細部に宿る」という信念のもとにつくられた“季節に左右されない服”や、音を奏でる繊維で作られた「聴く服」など独創的でコンセプチュアルな作品が話題を呼ぶ。2014年9月に念願だった「2015年春夏パリコレクション」に初参加。
制作
【製作著作】MBS(毎日放送)
【制作協力】ドキュメンタリージャパン
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