NHKニュース7 2014.10.12

強い勢力で北上している台風19号。
九州では、すでに風が強まり、強い雨が降っています。
そして高い波。
西日本や東日本にも近づくと見られています。
こんばんは、ニュース7です。
大型で強い台風19号が、鹿児島県の奄美地方を暴風域に巻き込みながら、北上しています。
あす九州に上陸するおそれがあり、その後、あさってにかけて、西日本や東日本に近づく見込みです。
大雨や暴風、高波に警戒が必要です。
1時間ほど前の大分県佐伯市の様子です。
台風の接近に伴って、雨、風ともに強まっています。
佐伯市蒲江では午後4時前に22.3メートルの最大瞬間風速を観測しました。
また佐伯市の南、宮崎県延岡市北方では、午後6時半までの1時間に、31.5ミリの激しい雨を観測しました。
気象庁の発表によりますと、大型で強い台風19号は、鹿児島県の奄美地方を暴風域に巻き込みながら、午後7時には、1時間に20キロの速さで、北へ進んでいると見られます。
中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルです。
気象庁は今回の台風について、きょう午前、会見を開きました。
台風はこのあと、進路を東寄りに変えて、あす、九州に最も接近して、上陸するおそれがあり、その後、あさってにかけて西日本や東日本、それに東北に近づく見込みです。
特に警戒が必要な時間帯の目安です。
まず大雨と洪水。
九州南部、九州北部、それに四国はあすにかけて、近畿、東海、北陸、関東甲信、それに東北はあすからあさってにかけてです。
暴風は、沖縄はこのあとしばらく、奄美地方、九州、それに四国はあすにかけて、中国地方、近畿、東海、北陸、関東甲信はあすからあさってにかけて、東北はあさって未明から昼ごろにかけてです。
高波は、沖縄・奄美、九州はあすにかけて、四国はあさっての朝にかけて、中国地方、近畿、東海、北陸、関東甲信はあすからあさってにかけて、東北はあさっての未明から今月15日にかけてです。
これらの時間帯は、あくまでも目安です。
気象庁は、最新の情報を確認するよう呼びかけています。
こちらは台風が近づいている、鹿児島市内の現在の様子です。
風が木を大きく揺らしているのが分かります。
台風は、鹿児島県の奄美大島の西北西の海上を北へ進んでいると見られます。
あす九州に最も接近して、上陸するおそれがあります。
厳重な警戒が必要です。
続いて雨が強まっている宮崎県の宮崎市と延岡市から中継です。
宮崎市の宮崎放送局前です。
この時間も、雨と風の強さは増しています。
敷地内の木、枝や葉がこすれる音が、先ほどから絶え間なく聞こえてきます。
また風そのもののごーっという音も聞こえてきます。
県内では延岡市の全域と、綾町の一部に避難勧告が出ています。
このほか、午後6時半の時点で、20の市町村の合わせておよそ19万6000世帯44万人余りに避難準備情報が出ています。
宮崎放送局の前からお伝えしました。
宮崎県の北部、延岡市では夕方から雨や風が強くなりました。
私は延岡市の中心部にいます。
強い風が吹いて、電線が大きく揺れています。
また雨が路面にたたきつける音もします。
きょう午後4時半過ぎには、延岡市に大雨と洪水、それに暴風の警報が出されました。
市では今後、雨や風が激しくなり、避難が難しくなるおそれがあるとして、午後5時半に市内全域の5万9517世帯に避難勧告を出し、市内101か所に避難所を開設しました。
雨風ともに強まっている延岡市からお伝えしました。
きょう午後まで、丸1日以上、暴風域に入っていた沖縄本島。
各地で被害が相次ぎました。
北部の本部町では、崩れた土砂で、鉄工所の建物が一部押しつぶされました。
けが人も相次いでいます。
沖縄県をはじめ、鹿児島県と宮崎県で、合わせて40人が重軽傷を負いました。
宮崎県日南市では、全域に避難準備情報が出されました。
海に近い特別養護老人ホームでは、高潮のおそれがあるとして、介護が必要なお年寄りに、早めに高台にある別の施設に避難してもらいました。
九州の各地で避難勧告が出されています。
宮崎県では延岡市の全域など、熊本県では人吉市の全域、鹿児島県では南さつま市や鹿児島市の一部などに避難勧告が出ています。
こうした中、長崎県で開かれている国体の開会式に出席した天皇皇后両陛下は、地元の自治体や警察が災害対応に当たることが予想されることから、日程を早めてきょう、東京に帰られました。
これから台風の接近が予想される地域で、備える動きも。
台風の大雨により、崖崩れが発生するおそれがあります。
台風18号の大雨による土砂崩れで、2人が死亡した横浜市では、人命に関わる土砂崩れが起きるおそれがある203か所の崖を新たに選び、市の職員が住民に早めの避難を呼びかけました。
交通への影響も心配されます。
空の便はあすにかけて、九州を発着する便などですでに欠航が決まっているほか、四国や大阪を発着する便なども、影響が出る可能性があるということです。
また九州新幹線はあす、運転見合わせや大幅な遅れが出る可能性があります。
東海道・山陽の各新幹線は、あすは始発から通常どおり運行する予定ですが、JR各社は今の時点ではどのような影響が出るか詳しく分からないとしています。
台風19号は、予想される進路を進みますと、広い範囲で影響が心配されます。
過去に似たコースを進んで、大きな被害を出した台風があります。
今回の台風19号は、強い勢力を保ったまま九州南部に接近し、その後、進路を東寄りに変えて、西日本や東日本などに近づくと予想されています。
似たコースを進んだのが、10年前、平成16年の台風23号です。
京都府舞鶴市で、川が氾濫して観光バスが水没。
乗客などがおよそ9時間にわたり屋根の上に取り残されたあの台風です。
今回と同じ10月に、強い勢力のまま四国に上陸したあと、大阪に再上陸。
近畿から関東にかけて、横断しました。
ふだん、雨量がそれほど多くない西日本の瀬戸内側や日本海側でも大雨となりました。
死者・行方不明者は98人に上り、5万棟以上の建物が水につかりました。
さらに今回、気象庁が注意を呼びかけたのが。
台風は通常、中心に近づくほど、暴風や強風が吹きます。
一方、台風の東側に当たる地域では、南から暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になります。
このため、局地的に積乱雲が発達し、竜巻などの突風が発生しやすくなります。
8年前、平成18年には、台風13号が九州の西の海上を進んでいたときに、中心からおよそ300キロ離れた宮崎県延岡市で竜巻が発生しました。
特急列車が横転したほか、住宅が倒壊。
3人が死亡し、140人以上がけがをしました。
過去に台風の接近に伴って発生した竜巻は、専門家が分析したところ、台風の中心よりも100キロから600キロ東側に離れた地域で集中して発生していたということです。
では、今回の台風19号の今後の見通しです。
あすは西日本から東日本の広い範囲で非常に激しい雨が降り、太平洋側を中心に、局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
あすの夕方にかけて降る雨の量は、いずれも多い所で四国で500ミリ、九州南部で400ミリ、九州北部と近畿、それに東海で300ミリ、中国地方で200ミリと予想されています。
また各地で風も強まり、あすにかけての最大風速は、奄美地方と九州、四国、近畿、それに東海で30メートルから35メートル、沖縄、中国地方、それに北陸で25メートル、最大瞬間風速は35メートルから50メートルに達すると予想されています。
沖縄・奄美や九州南部では、すでに猛烈なしけになっているほか、あすは九州から東海にかけての沿岸でも、猛烈なしけとなる見込みです。
気象庁は、暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水などに警戒するとともに、台風から離れた地域でも、落雷や竜巻などの突風に十分注意し、今後、台風が近づく地域では、早めに対策を取るよう呼びかけています。
では台風19号による大雨の見通しと注意点について、気象情報担当の岡村さんです。
台風19号の注意点は2つ挙げられます。
現在、まだ雨が降り始めていない地域でも、急激に雨や風が強まるという点。
それから前回の台風18号と比べて、より広い範囲で大雨や暴風となる可能性が高いという点です。
まずは急激にこのあと、雨や風が強まる理由について見ていきます。
現在、北日本を中心に持つ高気圧に覆われていますが、また上空の風も、台風から離れた所を流れています。
このために現在、比較的台風は動きは遅めとなっています。
ところがあす以降、高気圧は東海上へ移動し、上空の風の流れも南に下がってきます。
この風に流されて、あす以降、台風は急速に速度を上げる予想となっています。
このために雨や風、このあと急激に強まりそうです。
さらにもう一点、台風18号と比べて、より広い範囲で大雨や暴風となる可能性が高いという理由についてです。
一般に台風は、日本付近ですと進行方向の右側で、湿った空気が南から入って、地形的な影響も加わって大雨になることが多くなります。
これを踏まえて台風19号と18号の進路を比較してみます。
台風18号はより西日本では海上付近を通っていました。
それに比べて19号は、西日本などに上陸する可能性もあり、より長い時間、長い距離、陸地を通る可能性があります。
台風の進行方向の右側に入る範囲も広くなるということです。
このために広い範囲で大雨、暴風に厳重な警戒が必要になります。
では雨の見通しを火曜日にかけて詳しく見ていきましょう。
日付が変わって、午前0時以降、動かしていきます。
このあと、あすの日中は九州、そして四国を中心に活発な雨雲がかかり、特にあすの午後は、四国の太平洋側を中心に、非常に激しい雷雨となりそうです。
さらに、あすの夜にかけて、近畿や東海地方でも大雨となります。
関東などの首都圏なども、あすの夜が大雨、暴風のピークとなりそうです。
さらにその後、日付が変わって14日火曜日ごろ、朝、東北地方で大雨となりそうです。
東北地方の雨は、14日火曜日夜にかけて続く見込みです。
ではあすの夕方までに予想されている雨の量をもう一度、振り返ってみます。
四国であす夕方までに多いところ500ミリ、九州南部で400ミリ、九州北部や近畿、東海で300ミリとなっています。
またあさってにかけても、さらに広い範囲で大雨となる予想です。
土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に厳重に警戒をしてください。
台風が近づく中、御嶽山ではきょうも1100人余りの態勢で捜索が行われ、新たに登山者の遺体と見られる一部と衣服が見つかりました。
こうした中、きのう、死亡が確認された男性の父親が、息子を待ち続けた2週間の心境を語りました。
御嶽山の山頂で記念撮影をする高木啓光さん。
きのう、死亡が確認されました。
10年ほど前から登山を楽しむようになり、噴火の日は、1人で御嶽山に登っていました。
写真を提供してくれた父親の能成さんです。
農作業をしていたときに噴火のニュースを知りました。
高木さんは、噴火から2週間となったきのう、山頂付近で発見され、昨夜、長野県南箕輪村の自宅に戻りました。
56人が死亡し、戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火では、まだ7人の行方が分かっていません。
台風が迫る中、長野県の対策本部は、きょうも1100人余りの態勢で捜索を行いました。
午前10時ごろの山頂付近の捜索を撮影した画像です。
きのうはこの近くの岩場で、行方不明者が見つかっています。
このためきょうは、岩の周辺を捜索した結果、新たに登山者の遺体と見られる一部と衣服が見つかりました。
警察では、DNA鑑定を行うなどして、身元の確認を進めることにしています。
難航する山頂付近での捜索。
陸上自衛隊が撮影したきのうの捜索の様子です。
ぬかるんでいた火山灰は固まっています。
手でほぐしたり、スコップで掘り起こしたりする地道な作業が続きます。
現場には、命綱が必要な急な斜面もあります。
また捜索場所は標高3000メートル。
きょうも、高山病と見られる症状を訴えるなど、途中で下山する隊員がいました。
さらに、御嶽山の周辺では、早ければあすの明け方から雨が降り始める可能性があり、対策本部は、あすとあさっての捜索の中止を決めました。
対策本部は、15日から捜索を再開したいとしていますが、今月下旬には、山頂周辺での降雪も予想され、過酷な状況の中での捜索となる見通しです。
香港政府のトップの発言が、新たな波紋を呼んでいます。
梁振英行政長官はきょう、全人代・全国人民代表大会の決定を撤回するのは不可能だと述べ、民主的な選挙を求めて抗議活動を続ける学生たちの主張が、受け入れられる可能性はないと強調しました。
香港ではきょう未明、学生や市民、それに警察がもみ合いになり、街は騒然としました。
幹線道路の占拠は、きょうも続きました。
この壁には、市民がスローガンを書いた紙を、次々に貼っています。
こちらには民主普通選挙と書かれています。
抗議の理由は、中国の全人代・全国人民代表大会が決定した新たな選挙制度です。
全人代は、香港政府のトップの行政長官を、2017年から市民の直接選挙で選ぶことを決めました。
しかし学生側は、中国の体制に批判的な民主派は事実上、立候補できない制度で、偽の直接選挙だと強く反発。
2つの学生団体は、中国の習近平国家主席に宛てた、決定を撤回すべきだとする公開書簡を発表しました。
しかし、学生側は、次第に厳しい状況に追い込まれています。
香港政府は、おととい予定されていた学生団体との対話を、前日の夜になって、当面、行わないと発表。
学生団体が、対話が不調に終われば、抗議活動を拡大させると示唆したことなどから、対話のための基礎が揺らいだと主張しています。
一部の企業も、学生への圧力とも見れる動きを見せ始めました。
学生らが道路を占拠する行動に失望したとして、香港の3つの大学に対し、奨学金への援助を取りやめるという通知を送ったことが、地元メディアの報道で明らかになったのです。
さらにきょう、香港政府トップの梁振英行政長官は、地元メディアのインタビューにこう述べました。
梁行政長官は、中国の体制に批判的な民主派が行政長官選挙に事実上、立候補できなくなった決定が、撤回される可能性はないという考えを強調しました。
これに対し、学生団体の幹部は、あくまで民主的な選挙の実現を求めていく姿勢を示しました。
抗議活動が始まってから2週間余り。
事態が収束するメドは依然、立っていません。
プロ野球のクライマックスシリーズは、ファーストステージの第2戦。
セ・リーグは、阪神が5回目の出場で初めて、ファイナルステージへ勝ち上がりました。
初戦に競り勝った阪神は1回、ランナー3塁で鳥谷。
絶好のチャンスも、広島、梵の好守備に阻まれ、先制点を奪えません。
先発のエース、能見。
序盤から無失点の好投も、7回、満塁のピンチ。
8番會澤。
打たれてもいいと、開き直って攻めました。
三振で切り抜け、試合は0対0のまま延長に入ります。
白熱した投手戦は、12回まで続きました。
投手リレーで得点を許さなかった阪神。
対戦成績を1勝1引き分けとし、初のファイナルステージ進出です。
パ・リーグ2位のオリックスは、きょうも負ければ、シーズンが終わります。
しかし追う展開で7回、ヘルマン、2塁、3塁のチャンスです。
変わった日本ハム、クロッタの初球を捉え、2人をかえしました。
同点に追いつきます。
しかし直後の8回、1塁、2塁のピンチ。
日本ハムは、今シーズンで引退する稲葉を代打に送ります。
巧みな技術で、フォークボールにうまく合わせ、日本ハムが勝ち越します。
オリックスはその裏、4番のTー岡田、ここまで三振3つです。
この3ランホームランで、オリックスが逆転勝ち。
決着はあすの第3戦に持ち越しです。
気象情報は再び、岡村さんです。
大型で強い台風19号は、現在、奄美大島の西北西にあって北上しています。
このあとの進路を見ますと、あすには九州付近に上陸するおそれが出てきました。
その後、四国付近、そして東日本、北日本を通って、14日火曜日には三陸沖へと進む予想です。
この進路を見ますと、本州の広い範囲で影響が出そうですよね。
そうですね、日本海側も含めて今回、大雨や暴風に厳重な警戒が必要なんです。
あす朝の天気図を見ますと、台風の中心、九州付近にありますが、特にその台風の前面、南風が猛烈に吹く予想です。
さらにあさって火曜日にかけて、台風は東北付近へと進む予想ですが、その後ろ側も吹き返しの北風が強くなって、日本海側も風が強く、大雨に注意・警戒が必要です。
全国的に大雨、暴風に厳重に警戒をしてください。
2014/10/12(日) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽非常に強い台風19号が列島に接近・進路は? 【キャスター】守本奈実,【サブキャスター】瀧川剛史,【気象キャスター】岡村真美子

詳細情報
出演者
【キャスター】守本奈実,【サブキャスター】瀧川剛史,【気象キャスター】岡村真美子

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