(小杉)ハァーお代わり!
(たまえ)最近小杉の食欲すごくない?
(まる子)うん。
もともと小学3年生のレベルをはるかに超えていたけど秋になっていっそうすごみを増したね。
(中島)俺もお代わり。
(若林)おっ。
俺も。
(小杉)んっ?頂き。
(若林)小杉お前二度目だろ。
少しは遠慮しろよ。
(小杉)うるせえ。
早い者勝ちだぜ。
給食はお前だけのものじゃないんだぞ!そうだそうだ!
(小杉)あっ…。
何すんだ。
おたま返せ。
やだね。
(小杉)あ〜!返せ返せ。
俺のおたま!
あんたのではなく学校のおたまである
(戸川)ほらほら3人ともやめなさい。
あなたたちがケンカをしていたらみんなだってご飯が喉を通りませんよ。
(3人)う〜ん…。
だって小杉ばっかりお代わりするから。
お代わりは早い者勝ちだ。
お前の早さにかなうわけねえだろ。
当ったり前よ。
俺の食うスピードは新幹線並みだぜ。
今それを自慢してどうする
小杉君急いで食べると消化に悪いですよ。
すみません。
(野口)プッ!じゃあじゃんけんで決めようぜ。
(中島)くじ引きでもいいぞ。
いや一番乗りの俺に食う権利がある。
(戸川)では…。
(3人)んっ?お代わりをしたい人みんなで分け合ったらどうでしょう。
俺たちはそれでいいよな。
(中島)うん。
小杉君はどうですか?
(小杉)えっ?う〜ん…。
あっ。
ヘヘ…。
(小長谷・内田)うっ…。
まるでお預けって言われた犬だね。
あんなに食べたのにまだおなかいっぱいにならないのかなぁ。
(野口)小杉の胃袋はブラックホールだね。
クックック…。
(児童)うん。
ありがとね。
(児童)うん。
あ〜。
腹が減って力が出ねえよ。
(小長谷)何言ってるの。
(内田)あんなにいっぱい食べたくせに。
(内田・小長谷)ねえ。
(小杉)ハァ…。
ねえたまちゃん放課後ドングリ拾いに行かない?お姉ちゃんにいい場所教わったんだ。
うん。
行く行く。
い〜っぱいドングリを集めてさ…。
(まる子・たまえ)んっ?クリって何だ?くりご飯か?甘ぐりか?それともくりきんとんか?小杉…。
今クリがどうとか言ってただろ?あたしたちが話してたのはクリはクリでもドングリのことだよ。
チッ。
紛らわしい話すんなよ。
小杉が勝手に勘違いしたんでしょ。
あんたの頭の中食べ物しかないわけ?ちょっとがっつき過ぎだよ。
だってよホントに腹が減ってしかたがないんだ。
最近いくら食べても全然腹いっぱいにならなくってさ。
俺の腹穴でも開いちまったのかなぁ。
・
(戸の開く音)
(たまえ)あっ。
ねえ先生に相談してみれば?ああそうだよ。
戸川先生なら何か教えてくれるかもしれないよ。
分かった。
ちょっと聞いてくる。
秋は季候も良くておいしいものがいっぱい出回る季節です。
だから誰でもおなかがすくんですよ。
心配しなくても大丈夫。
(小杉)でも…。
では今度から一口食べるごとに30回かんでみたらどうでしょう。
よくかむと体にもいいし満腹になりやすいんですよ。
一口30回か。
先生どうもありがとう。
・「一口30回。
一口30回」クックック…。
たまちゃん見て。
こんなに採れたよ。
私も。
ほら。
うわすごい!ここ穴場だね。
うん。
・
(蜂の羽音)んっ?
(まる子・たまえの悲鳴)
(妻)動いちゃ駄目!止まりなさーい!えっ?何何?もう大丈夫。
スズメバチは捕まえたわ。
ああ助かった。
おばさんありがとう。
どういたしまして。
蜂は動くものを狙う習性があるの。
だから出くわしたときは怖くてもじっとしてるのがいいのよ。
へぇ〜知らなかった。
おばさん詳しいんですね。
まあそれが仕事だから。
んっ?もしかして…。
昆虫博士とか。
違う違う。
私は主人とミツバチを育てて蜂蜜を集める仕事をしているの。
お嬢ちゃんたちは蜂蜜好き?はい。
大好きです。
私も。
もしよかったらうちに寄ってかない?ちょうどお茶の時間だしごちそうするわ。
(まる子・たまえ)お邪魔しま〜す。
(妻)あの箱がミツバチの巣よ。
蜂の巣じゃないんだ。
(たまえ)刺されたりしないんですか?蜂はやたらに人を刺したりしないの。
脅かしたり怖がらせたりしなければ大丈夫よ。
(たまえ・まる子)ふ〜ん。
・
(夫)みんな。
(たまえ・まる子)んっ?
(夫)お茶の準備ができたよ。
(まる子・たまえ)わぁ〜。
(夫)特製蜂蜜レモンだよ。
さあどうぞ。
(まる子・たまえ)いただきます。
(まる子・たまえ)あ〜!
(たまえ)おいしい!こんなおいしいものうちじゃとんとお目にかかったことがないよ。
よかった。
他にも色々あるけど味見するかい?
(たまえ)わぁ〜奇麗。
あれ?色が違う。
蜂蜜は花によって色も味も香りも違うの。
これはミカンの蜂蜜。
これはレンゲ。
これはクリの花。
これは百花蜂蜜といってね蜂たちがいろんな花から集めた蜜なんだ。
(まる子・たまえ)へぇ〜。
フフ。
(まる子・たまえ)《フフフフ》色々味見させてもらったんだけどみ〜んな味が違うんだよ。
(すみれ)へぇ〜そうなの。
ミカンはちょっと酸っぱくてクリの蜜は味が濃いんだ。
おばさんたちは目をつぶって食べても何の花か分かるんだって。
(ヒロシ)ふ〜ん。
利き酒みてえだな。
あとおじさんに教えてもらったんだけど働き蜂って雌だけなんだよ。
(友蔵)雄の蜂は何をしておるんじゃ?雄は雌から餌をもらうから巣の中でブラブラしてるんだって。
えっ?巣の中でブラブラ?《あなたゆっくり休んでいてね》
(さきこ)《食べ物は私たちが運ぶから》《悪いな俺ばっか楽して。
ヘヘヘヘ》じゃあ雄には仕事が何もないのかい?雄は女王蜂と結婚するのが仕事なんだって。
面白いよね。
《女王蜂と結婚するのが仕事か…》
(牧師蜂)《生涯の愛を誓いますか?》《はい誓います》
(女王蜂)《はい誓います》生まれ変わるときは雄蜂になるのも悪かねえなじいさん。
(友蔵)ああ雄蜂万歳じゃヒロシ。
(ヒロシ・友蔵)ハハハハ。
(さきこ)雌ばっかり働いて蜂は損だね。
そんなことないよ。
だって結婚できなかった雄は餌をもらえなくなって最後には巣の外に放り出されちゃうんだよ。
《あ〜!あっあっ…》《働かざる者食うべからず》《ほらさっさと出て行きなさい》
(ヒロシ)《あ〜!うわ〜!》でも結婚できた雄蜂は王様になって幸せに暮らせるんじゃろ?ううん。
結婚した途端雄蜂は死んじゃうんだって。
えっ!?《あっああ…》
(おばあちゃん)《あんたにゃもう用はないよ》
(友蔵)《あっ!あー!》
(ヒロシ・友蔵)ハァ…。
世の中甘くないということじゃ。
バランス良くできてるもんですねぇ。
女は強しである
それでね日曜日蜂蜜を搾る手伝いに行くんだけど友達を連れてきていいよって言われてさぁ。
ごめん。
日曜は出掛けるんだ。
そっか…。
とし子ちゃんも駄目だったし。
残念だね。
蜂蜜搾り楽しそうなのに…。
おい。
蜂蜜が何だ?食えるのか?あんた食べ物のこととなると地獄耳だね。
蜂蜜を食べるんじゃなくて蜂蜜を搾る手伝いの話をしてたんだよ。
でもそれを手伝ったら蜂蜜食わせてくれるんだろ?まあそうだけど…。
あんたは誘わないよ。
がっついて蜂を怒らせたら怖いからね。
つれないこと言うなよ。
俺今ものすごく落ち込んでるんだからさぁ。
落ち込んでるって?実は昨日よ…。
(小杉)《一口30回。
一口30回…》《あ〜!もう我慢できねえ!》《お代わり!お代わりお代わりお代わり!》それで父ちゃんの分まで全部ご飯食っちゃったから罰として今日から1週間おやつ抜きになったんだ。
こんなことなら30回もかむんじゃなかったぜ。
反省すべき点はそこではない
プッ!人生なんてはかないよなぁ。
俺にはもう生きる希望さえ見えねえんだ。
ハァ…。
仕方ないな。
じゃ一緒に来ていいよ。
えっ!本当か?あたしにだってそれくらいの情けはあるよ。
ありがとう。
恩に着るよ。
(たまえ)その代わりちゃんと言うこと聞かなきゃ駄目だからね。
分かった約束する。
約束するよ!私手伝ってあげてもいいけど。
えっ?野口さんも来る?何か盛り上がってきたね。
(小杉)おお〜。
蜂蜜を食って食って…。
小杉!
(小杉)あっ分かってるって。
おとなしくおとなしく…。
頼んだよ。
こうして集まったメンバーたち
どんな手伝いができるやら
後半へ続く
どのフルーツをキャッチするか当ててね。
よっ!ほっ!フフフ。
正解はメロン。
当たったかな?こっちが小杉でそっちが野口さん。
それとうちのおじいちゃんです。
(小杉・野口)こんにちは。
ようこそおいでくださいました。
すみません。
わしまでお世話になって。
いえいえ。
蜂蜜搾りは人手がいるんです。
大助かりですよ。
(たまえ)今日はおばさんに言われたとおりの服を着てきました。
みんな合格。
あとはレインコートと手袋。
そして帽子にネットをかぶせるわね。
(一同)は〜い。
さすがに緊張してきたね。
うん。
私も。
(小杉)あっ。
(まる子・たまえ)んっ?あの箱の中に蜂蜜が詰まってるのか?小杉がっつくんじゃないよ。
分かってるって。
あ〜いるいる。
ちっちゃくてカワイイね。
出入り口をふさがないように巣箱の横で見ていてね。
(一同)うん。
戻ってきた蜂の足をよく見てごらん。
あっ。
黄色いお団子みたいなのがくっついてる。
(夫)あれは花粉だよ。
蜂は花の蜜だけじゃなくて花粉も集めて餌にするんだ。
へぇ〜。
花粉って食えるんだ。
うまいのかな。
食ってみたいな。
(まる子・たまえ)えっ…。
花にはおしべとめしべがあるでしょ。
おしべの花粉がめしべに付かないと種や実ができないの。
例えばイチゴは蜂が飛び回って花粉を付けてくれるから実がなるのよ。
(一同)へぇ〜。
蜂は花から蜜をもらう代わりに花粉を運ぶ手伝いもしているんだ。
持ちつ持たれつってわけだね。
おっ鋭いね。
まさにそのとおり。
さすが野口さん。
蜂は煙をかけるとおとなしくなるんだ。
じゃあ開けるよ。
(まる子・たまえ)うん。
(小杉)うう…。
(友蔵)おっ?うわ〜すごい数。
しゃわしゃわいってる。
この巣箱の中には3万匹くらいの蜂がいるけど女王蜂は1匹だけなのよ。
1匹だけで全部の卵を産むの。
(まる子・たまえ)え〜!1匹で全部!?じゃあここにいる蜂はみんなきょうだいってことですか?そうだよ。
(たまえ)えっ…。
ってことは…。
《初めまして。
長女のハチ子です》《次女のハチ美です》《三女のハチ代です》《1,295女のハチマリアです》《1,296女のハチアントワネットです》
切りがない
おっ。
ほらここに女王蜂がいるよ。
えっどこどこ?おなかが大きくてずんぐりむっくりしているのが女王蜂よ。
うちのお母さんと同じだ。
《んっ?》
(野口)プッ!
(妻)蜂はとても賢い生き物でおいしい花の位置をダンスで仲間に教えるのよ。
(たまえ)ダンスで?お尻を振りながら8の字を描くんだ。
あっ。
蜂だけに「8」なんちゃって。
クックック…。
じゃあ8の字だけに「8の字だヨ!全員集合」なんちゃって。
アハハ。
野口さん座布団10枚。
うっかりハチべえ。
(野口)クク。
蜂と蜂が鉢合わせ。
ハハ。
ハチめましてどうも。
(野口)プッ!
(タミー)《こういうときタミーはついていくので精いっぱい》お尻を振って字を書くのはわしも得意じゃ。
・「友蔵の『と』の字はどう書くの?」・「あっこうしてこうして…」
(小杉)うっ…。
(妻)あっあの…あんまり動くと蜂が興奮するので。
あっ…すみません。
(野口)プッ!これが蜂蜜の詰まった板だよ。
見ててね。
わぁ〜!光ってる!ホント。
いっぱい詰まってるね。
はい。
食べてみて。
甘〜い!おいしい!
(野口)蜂蜜だ。
(小杉)うめえ!んっ?何かガムみたい。
蜜ぶたはちょっと口に残るからね。
俺は残らないぜ。
どんどん食えるぞ!小杉!
(小杉)分かってるって…。
このハンドルを回して蜜を搾るんだ。
最初はゆっくり。
だんだん早く。
(3人)あっ。
あ〜いい匂い。
蜂蜜の匂いだ。
うまそうで頭がくらくらするぜ。
じゃあ次はみんなにお願いします。
うう…重い…。
結構大変なんだね。
うっ…。
本当に腕が痛くなりそうじゃ。
えっさほいさ。
えっさほいさ。
この匂いだけでパワーが出てくるぜー!みんなお疲れさま。
ちょっと休憩しましょ。
(夫)お茶うけに蜜ぶたをどうぞ。
(小杉)待ってました。
うめえ!ちょっと落ち着いて食べな。
そうだよちゃんと味わいなよ。
たくさんあるから遠慮しないで。
ただ喉に詰まらせないでね。
働き蜂っていうだけあって本当によく働くよね。
あたしゃ感心するよ。
蜂は寒くなると飛べなくなるの。
だから動けるうちに必死に蜜を集めてるのよ。
そうなんだ。
蜜は蜂たちの餌だからね。
蜜が足りないと冬を越せずに死んでしまうんだ。
わしらはその大切な蜂蜜を分けてもらってるんですなぁ。
(妻)ええ。
妻と私にとって蜂たちはわが子も同じ。
大切に大切に育てているんです。
働き蜂の寿命は1カ月くらいなんだけどその間に何千kmも飛ぶといわれてるの。
そんなに!?すごいよね。
でも一生働き続けて1匹の蜂が集められる蜜はたったスプーン一杯くらいなんだ。
(たまえ・まる子)え〜!?
(小杉のせき)大丈夫か小杉君。
(妻)ほらお茶飲んで。
もう欲張るからだよ。
ごめんごめん。
(夫)じゃあ蜂蜜を出すよ。
(一同)うん。
(一同)わぁ〜!アハハハ。
(一同)ハハハハ。
《すごい。
蜂ってすごいよ》
(妻)お疲れさま。
(一同)わぁ〜!
(妻)みんなが搾ってくれた蜂蜜よ。
たくさん食べてね。
(一同)いただきま〜す。
おっおいしい…。
長生きはするもんじゃ。
自分で搾った蜜はまた格別な味だよね。
んっ?小杉どうしたの?食べないの?蜜ぶた食べ過ぎておなかいっぱいになったんでしょ。
だから欲張るなって言ったのに。
(小杉)違うよ。
えっ?あんなちっこい体で必死に飛び回って一生かけて集められるのがスプーン一杯って聞いたらよ俺胸がいっぱいになっちまって。
もったいなくてさちゃんと味わわなきゃって思ったんだ。
小杉。
そうだね。
ちゃんと味わわないと罰が当たるよね。
(たまえ・野口)うん。
(まる子・友蔵)ただいま。
みんなで搾った蜂蜜。
おいしいよ。
あらうれしい。
後で頂くわね。
あと蜂の巣から作ったせっけんももらったんだ。
お風呂で使っていい?いいわよ。
沸いてるから先に入りなさい。
うん。
あ〜疲れた。
蜂たち本当に頑張ってたよね。
今ごろのんびりしてるといいな。
翌日
少しは早食いが直ると思ったけど…。
一晩寝たら忘れちゃうんだね。
(まる子・たまえ)ハァ…。
(野口)んっ!お代わり!どうしました?小杉君。
俺一口30回かむようにしました。
えっ?でも今日も早いですよね。
(小杉)はい。
猛スピードでかめるように特訓したんです!そうですか…。
頑張りましたね。
はい!ハァ…。
小杉やるじゃん。
食べ物に対する思いは変わっても食べるスピードは一向に変わらない小杉なのであった
お代わり!お姉ちゃん何で食べないの?おまんじゅうちゃんもお芋ちゃんも食べてほしいって思ってるよ。
でもあまり食べ過ぎると今度は椅子ちゃんが重いって泣いちゃうかもね。
次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2014/10/12(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]
『まる子、はちみつと出会う』の巻
詳細情報
番組内容
へー、ハチミツって色んな味があるんだ。知らなかったよ。何千キロも飛び回って花のミツを集めて、ミツバチはエライねぇ。働くのはメスの役目らしいけど、あたしにゃマネできないよ。
今回のちびまる子ちゃんは『まる子、はちみつと出会う』ていうお話だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
松島恵利子
【絵コンテ】
堂山卓見
【演出】
堂山卓見
【作画監督】
山崎登志樹
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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