シリーズ世界遺産100「バチカン市国」 2014.10.12

(テーマ音楽)バチカンにあるミケランジェロの大作「最後の審判」です。
これらの名画が描かれた背景にはある教皇の存在がありました。
古くからカトリック教会の本拠地として信仰を集めてきたバチカン市国はローマの町なかにあります。
国の象徴ともなっているサンピエトロ大聖堂。
その奥に世界有数の美の殿堂バチカン美術館があります。
年間400万人もの人々が訪れます。
歴代の教皇が集めた10万点もの美術品がそのお目当て。
特に有名なのがルネサンス絵画です。
彼の遺作で最高傑作といわれています。
もう一つの代表的なコレクションはルネサンスが理想とした古代ギリシャローマ彫刻。
その数は1万点に上ります。
「ラオコーン」は15世紀にローマの遺跡で発掘されるやいなや話題となった傑作です。
それを買い取ったのはバチカンの教皇ユリウス2世。
優れた政治手腕の持ち主で芸術に造詣の深い教皇としても知られていました。
ユリウス2世は教会の古くさいイメージを一新したいと考え大聖堂の脇にあるシスティーナ礼拝堂の改修に着手しました。
当時天井には夜空に瞬く星が描かれていました。
それを斬新な絵に替えようとある人物に白羽の矢を立てます。
彫刻家のミケランジェロです。
教皇に対して「自分はあくまで彫刻家で絵は専門ではない」と辞退しますが度重なる説得を受けてついに承諾します。
ミケランジェロは教皇が集めた古代彫刻を熱心に研究し彫刻家らしい緻密な肉体表現に力を注ぎました。
完璧主義の彼は途中助手を解雇たった一人で4年の歳月をかけ壮大な絵を完成させました。
「創世記」の「アダムの創造」。
神を人間のように描くルネサンス絵画は神への敬意を強調してきた教会とは相いれないものでした。
しかし教皇は人々の心に訴える絵が布教に役立つと考えたのです。
同じころ教皇は自らの住む宮殿の部屋も改修します。
そして外国の要人が訪れる部屋を最先端のルネサンス絵画で飾ることにしました。
そこで登用されたのが27歳のラファエロです。
最初に任されたのは教皇が重要な執務を行った署名の間です。
古代ギリシャの賢人たちを一堂に描いた「アテネの学堂」。
これはプラトンと弟子のアリストテレス。
戦いの女神アテネに哲学を説くソクラテスの姿もあります。
その背景にはサンピエトロ大聖堂が描かれています。
ギリシャに始まる人類の英知の歴史にバチカンを位置づけようとした教皇の意図がうかがえます。
教皇ユリウス2世が呼び寄せた天才芸術家ミケランジェロとラファエロ。
彼らが生み出した名画の数々は国や宗教を超え世界中の人々を魅了し続けています。
さあ皆さんお待ちかね!2014/10/12(日) 04:25〜04:30
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「バチカン市国」[字]

教皇と名画 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
教皇と名画 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】松平定知
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:14124(0x372C)