土曜プレミアム・東京にオリンピックを呼んだ男 2014.10.11

(正子)
そこに風は吹いてもその風は目には見えません
風のすることが見えるのです

(正子)大丈夫。
(クリステルのフランス語)
(クリステル)お・も・て・な・し。
おもてなし。
(ニーナ)ねえ。
おばあちゃん。
知ってた?
(ニーナ)大学のストーン教授が言ってた。
1964年東京のオリンピックから日本先進国の仲間になりましたって。
(正子)もっとね…。
もっとずーっと前からみんな頑張ってた。
(ロゲ)TOKYO。
(ニーナ)ワーオ。
(正子)おお…。
(正子)パパ。
オリンピックがまた東京に来ます。
あれからもう50年ですよ。
アジアで初めて開催されるオリンピックでした
5つの輪の中の一つがこのときようやく世界と結ばれたのです
私はそのときもまだ不思議な気持ちでした
日系2世のこの人がまさか私たちの祖国日本にオリンピックを呼んでしまうなんてあのころは夢にも思っていませんでした

昭和24年。
太平洋戦争が終わって4年
日本の戦後復興はまだ始まったばかり
首都東京の多くの人々はその日を生きることに精いっぱいでした
同じころアメリカ本土で暮らす私たち日系人もようやく元の暮らしに戻ることができました
(和田)おはようございます。
パパはロサンゼルスで青果店を営んでいました
この人には商売の才能があるらしく戦後始めた店はそれなりに繁盛はしていました
(ショーン)あと2つ。
今日は。
(和田)ありがとうございます。
お願いします。
(エリック)イエス。
(和田)おはよう。
アギレー。
(和田)へえー。
ちゃんと磨いてるな。
(アギレー)ヤー。
頑張りました。
ボス。
ボスはやめろって言ってるだろ。
ハイ。
「ジャップ」とは日本人や日系人を侮辱する言葉です
戦争が終わっても戦勝国であるアメリカ人の日系人に対する差別偏見は根深く残っていました
(男性)ジャップショップ!
(工野)おい。
あんなふうにしてそのまま行くつもりか。
工野さん。
いいから。
(工野)よくない!一言ぐらい謝ってもいいんじゃないのか?
(工野)おい。
ちょっと待てよ。
何だよ。
何だよ!
(工野)あっ?関係ないだろあんたたちは。
OK…。
(工野)何だよ!
(アギレー)ストップマン。
(アギレー)ストップ。
ストップ。

(警察官)ホエアアーユーゴーイングレディー?
(警察官)ヘイ。
カムバックヒア。
(正子)パパ。
いつも言ってるのに。
トラブルが起きても我慢してって。
あなたは日系のみんなに慕われてる。
頼りにされてる。
仲間のために頑張りたいのも分かる。
でもあなたの身に何かあったらどうするの?悪かった。
子供たちは?美弥子が見てくれてます。
夜明けだ。
マサ。
マサは日本とアメリカどっちが好き?どっちが…。
私はどこで暮らしていようと家族みんなが幸せでいられるならそれでいい。
そうだね。
それはそうだ。
(まり子)パパ。
美弥子。
これ運んで。
(美弥子)はい。
まり子。
時雄。
学校遅れるぞ。
早くご飯食べよう。

(まり子)はーい。

(時雄)はい。
ほら。
ほら急げ。
(時雄)あっ。
教科書。
(美弥子)パパ。
ケガ大丈夫?大したことないわ。
(美弥子)困ってる仲間を放っておけないパパっていいよね。
でも昨日みたいなことがあると心配よね。
(美弥子)うん。

(足音)まり子。
目薬。
(まり子)はい。
はい。
じっとしててね。
はい。
こっちも。
はい。
はい。
いい子でした。
大丈夫?
(まり子)うん。
(美弥子)いってきます。
美弥子。
(時雄)学校遅れちゃうよ。
早く早く!はい。
いってらっしゃい。
(美弥子)ありがとう。
行ってくるよ。
いってらっしゃい。
まり子。
早く早く。
(まり子)はーい。
さあ行こう行こう。
よいしょ。
1・2・3。
よっ。
(まり子)わーっ。
ありがとう。
時雄。
頼むぞ。
(時雄)うんうん。
遅いよ。
(まり子・時雄)いってきます。
いってらっしゃい。
それはロサンゼルスで行われる全米水泳選手権大会にジャップが参加するという小さな記事でした
当時は新聞の記事でも普通に日本人のことは侮辱を込めてジャップと書かれていたのです
アメリカの日本語新聞では渡米してくる日本人選手団のために宿泊施設として自宅を無償提供してほしいという記事がありました
パパが仕事から戻ってこの記事を読めばどういうことになるか分かってはいました
手に取るように
マサ。
今度の全米水泳選手権に日本人選手が来るんだって。
それでねこれ見て。
これ。
今思えばこの記事に出合っていなかったらパパとオリンピックの出合いもなかったのかもしれません
(北島)会長!会長!田畑会長。
(田畑)どうした?
(北島)見つかりました。
今さっき連絡が。
(田畑)ああ。
(北島)国際電話の方であのう。
ああ。
新聞社の方に…。
(田畑)北島君。
落ち着こう。
何の話?
(北島)だから…。
(田畑)うん。
(北島)あっ。
いや。
ですからロサンゼルスです。
(田畑)えっ?
(北島)現地在住の日系人の方が選手たち全員を自宅で預かってもいいと。
(田畑)選手全員を?
(北島)はい。
全員です。
(エリック)長旅お疲れさまでした。
どうぞ。
皆さんもどうぞ。
マサ!マサ。
早く。
(エリック)着きましたよ。
こちらです。
どうぞ。
(清川)フレッド和田さんでいらっしゃいますか?はい。
お待ちしてました。
(清川)このたびは大変なご厚意誠にありがとう存じます。
お世話になります。
チーム監督の清川と申します。
よろしくお願いいたします。
(一同)よろしくお願いいたします。
(まり子)ナイストゥミートユー。
・おいしい。
さすが運動選手だ。
よく食べますね。
(橋爪)俺肉食うなんて久しぶりだよ。
(一同)うんうん。
(橋爪)それに日本ではこんな白い飯食べれませんよ。
(古橋)うちの米は茶色いです。
(一同)ハハハ。
(一同)5・6・7・8。
はい。
次腕立て。
はい。
1・2。
(まり子)3!ハハハ。
(時雄)ハハハ。
(清川)今回われわれがこのアメリカに来られたこと自体特別なことなんです。
そうなんですか?
(清川)一般の日本人はまだ海外渡航が認められておりません。
(清川)それを日本水泳連盟の田畑会長がマッカーサー元帥に直談判してくださりそのおかげでわれわれのアメリカへの渡航が特別に許されたんです。
マッカーサーってあの?そうです。
ダグラス・マッカーサーです。
コーヒー冷めないうちに。
あっ。
いただきます。
うーん。
ああ。
何もかもがうまい。
こういったものは今の日本じゃぜいたく品で。
こんな国を相手に戦争を仕掛けて勝てるわけがない。
いまさらながら日本との差を思い知らされてます。

(掛け声)
(清川)やつらはそんな圧倒的に強いこのアメリカに乗り込んでこれから戦おうとしてる。
彼らは日の丸を背負って来てるんです。

(子供たちの騒ぐ声)
(まり子)キャー!
(時雄)わーっ!大変だ!・
(橋爪)あふれてきちゃったよ。

(古橋)出てねえ。
(橋爪)おい。
これこれ。
こっちだ。
どうだ?
(古橋)熱っ熱っ…。
痛い痛い!
(橋爪)ごめん!?
(古橋)止まらないんです。
(橋爪)これ壊れちゃってんですかね。
お湯と水両方一緒に止める。
オーライ?
(橋爪)ライ!焦った。
下までぬれなくてよかった。
そうだね。
(美弥子)キッチンの後片付けやっと終わった。
ご苦労さま。
コーヒー入れますね。
(美弥子)水浸しの後始末なんかあの人たちにさせればいいのに。
皆さん長旅でお疲れだから。
彼らは日の丸を背負ってアメリカに乗り込んできたんだ。
(美弥子)私よく分かんない。
何が?スポーツって国の名誉のためにするもの?そうね…。
次の日日本からエアメールが届きました
田畑さん?《日本水泳連盟の田畑会長がマッカーサー元帥に直談判してくださり》マッカーサー。
ああ。
(田畑)「このたびのフレッド和田さまとそのご家族の皆さまのご厚意にはどんなお礼の言葉を並べても足りないくらいでございます」「今そちらでお世話になっている古橋広之進君や橋爪四郎君ら6人の水泳選手はわが日本の水泳界の宝であります」「しかし先の大戦で敗戦国となった日本はIOCの加盟国から除外されていたため断腸の思いで…」
(田畑)《まあ断腸の思いで昨年のロンドンオリンピックへの参加を諦めざるを得なかったわけでございます》《われわれ日本水連はいま一度水泳日本の威信と誇りを取り戻すべく新たなる挑戦をいたします》《米国はロサンゼルスにおいて行われます全米水泳選手権大会に日本は招待を受け出場いたします》《その大会において水泳日本のその誇らしい実力を存分に世界に対し発揮することをここにお約束いたします》
(北島)《ホントに素晴らしかったです》《感動いたしました》
(田畑)《ありがとう》
(記者たち)《会長。
ちょっと一言》
(北島)《ちょっと》
(記者)《勝てるんですよね?》
(記者)《会長。
頑張ってください!》
(田畑)「実は私にはもう一つとてつもない夢があるのですが」とてつもない夢?
(田畑)「今はまだ人にそれは何かと問われても口にはしないことにしております」「いつかそのときが来たら誠に手前勝手ではございますがフレッド和田勇さん。
あなたをぜひその夢を伝えるお一人に加えさせてください」「ではそのときが訪れることを心待ちに…」夢ってどんな夢かしら?いつかぜひ聞かせてもらいたいものだね。
よかった。
次は100人ぐらい選手たちの面倒を見てくれって頼まれるのかと思った。

大会本番の前日競技運営の最終説明会がありパパも通訳として同行していました
そしてその日信じられないことが起きました
おかえりなさい。
(美弥子)パパ。
ヒアリングの通訳きちんとできた?パパ。
どうしたの?何かあった?大会では選手たちのユニホームに日の丸のマークをつけてはいけないと言われた。
(美弥子)どういうこと?大会を安全に運営するためだそうだ。
大会を安全に?えっ?観客の中には日本人が嫌いな人も多い。
その人たちの目に日の丸のマークを触れさせて刺激をしたくないと…。
それが承諾できないのであれば日本人選手の大会出場は認めないと。
じゃあ古橋さんたちはどこの国から来たのかも紹介されないで泳ぐことになるの?そういうことになる。
みんなどうしたい?
(美弥子)もう出ることないよそんな大会。
自分たちがどこの国から来たのかも言えないなんてそんなの…。
かわいそうよ。
美弥子。
みんな大会に出るって。
清川正二さん。
橋爪四郎。
村山修一。
田中純夫。
浜口喜博。
丸山茂幸。
古橋広之進。
頑張ってください。
いただきます。
(橋爪)よし。

(清川)バス停まで駆け足!
(一同)はい!1・21・2。
1・21・2…。
すいません。
あのう。
ゆうべ壁に穴を…。
いいから。
すいませんでした!
(清川)よし!
(一同)1・21・2。
1・21・2。
パパ。
ママ。
どうした?
(英語のアナウンス)
(観客たち)USAUSA…。
(ブーイング)
(工野)おおー。
来た来た来た…。
(一同)頑張れよ!日本頑張れ!頑張れよ!いいぞ!頑張れ!負けるなよ!
(工野)何なんだよ!いいって。
勝つんだよ日本が!
(ホイッスル)あっ。
次は古橋さん。
(一同)せーの。
古橋さん!
(清川)古橋。
平常心だぞ。
(工野)おーい。
古橋!頼んだぞ!俺が付いてるぞ!・
(ホイッスル)
(スターター)テークユアマークス。
大丈夫。
(スターターピストルの音)
(一同)古橋さん頑張って!頑張れ古橋さん!
(観客たち)USA。
USA…。
(清川)まだまだまだまだ。
(橋爪)いけいけ!
(工野)古橋!古橋さん!
(工野)いけいけ!
(清川)いけいけいけいけ!
(工野)いけいけ!古橋君いけ!
(工野)抜いた抜いた!
(エリック)いけいけ!古橋さん!
(清川)よしよしよしよし!古橋さん!
(一同)やったー!
(エリック)古橋!
(工野)ああ。
勝った!
(時雄)やったー!イェーイ!やったー!
奇跡が起きました
日本人選手たちの泳ぎは次々とそれまでの記録を打ち破り…
何と9つの世界新記録を出してしまったのです
よっしゃ。
(工野)勝った!俺たちはジャップじゃない。
日本人だよ。
(工野)ああ。
勝った。
(工野)フジヤマ!サンキュー。
(記者)すいません。
(記者)おめでとうございます。
(記者)おめでとうございます。
激闘は夜まで繰り広げられました

そして私たちはその日もう一つの奇跡を見たのです
・『君が代』
(一同)・「君が代は」・「千代に八千代に」・「さざれ石のいわおとなりて」
(清川)《彼らは日の丸を背負って来てるんです》《大会では選手たちのユニホームに日の丸のマークをつけてはいけないと言われた》
その日から日本人のことをジャップと書く新聞は一紙もなくなりました
どこもジャパニーズという表記で日本人に対しての敬意を表してくれたのです
昨日の水泳選手権おっきく新聞出てるぞ。
(時雄)見せて見せて。
ほら。
(時雄)おおー。
(まり子・美弥子)うわぁ。
(一同)すごい。
すごいな。
スポーツは一瞬で世界を変えられる。
・何?
(時雄)来て来て来て来て。
これこれこれこれ。
えっ?
スポーツは世界を変えられる
その言葉は後のこの人の…
いいえ。
私たち家族にとって大きな意味を持つことになるのです
(男性)日本優勝。
9つの世界新!
全米水泳選手権での日本人選手たちの快挙は日本でも大変な騒ぎになっていました
(男性)やりました!
(一同)万歳!万歳!万歳!万歳!万歳!
(田畑)北島君。
これからだね。
(北島)はい。
私たち夫婦は日本水泳連盟から全米選手権でのお礼を兼ねて日本に招待されました

(橋爪)和田さん!橋爪君。
久しぶり。
(橋爪)お久しぶりです。
元気だった?元気です。
アメリカでは大変お世話になりました。
ハハッ。
もういいから。
いやいや。
なので田畑会長に無理を言って和田さんご夫妻の日本での宿泊はぜひ僕の実家でとお願いをしました。
色々とありがとう。
お世話になります。

(歌声)
(信枝)橋爪四郎の母でございます。
アメリカの水泳大会ではホントにありがとうございました。
お世話になります。
こちらこそお世話になります。
(信枝)アメリカのようにハイカラなものはないんですけどお口に合いますかどうか。
おいしいですとても。
(信枝)ああ。
どうぞどうぞ。
上がってください。
(信枝)奥さまも。
ありがとうございます。
頂きます。
(男性)日本一!
(橋爪)どうも!えっ?
(男性)誇りなんだよ。
(橋爪)違う違う。
日本一にはなれない。
(信枝)戦時中はこの辺りも空襲がひどくて。
村の人たちもどれだけ亡くなったか。
もうこの村はあかん思いました。
けど日本人は辛抱強いです。
戦争に負けても今は鼻高々です。
そうですよ。
選手たちみんな日本のトビウオだって。
ねえ?四郎君ホントに輝いてました。
(信枝)いいえ。
鼻高々はあなたたちのことです。
えっ?
(信枝)外国でこんなに日本人が頑張ってらっしゃるって。
日本人として鼻高々です。
(橋爪)いやぁ。
真っ昼間から飲み過ぎました。
大丈夫?
(橋爪)あのう。
聞きたいことがあるんです。
うん?
(橋爪)外国から見て日本っていう国はどういうふうに見えてるんでしょうか?えっ?やっぱり惨めでちっぽけな国だって思われてるんでしょうね。
それは…。
今はそうかもしれない。
けど君たちの活躍で多くのアメリカ人が日本を見直してくれた。
そっか。
そうですよね。
うん?どうしたの?いや。
まだ分かんないんですけど。
戦争に負けてみんな自信なくなっちゃって。
でも何となくあれ以来僕も日本もまだまだいけるんじゃないかなって。
すいません。
ハハハ。
お二人はあした東京で田畑会長にお会いになるんですよね?うん。
どうかよろしくお伝えください。
分かった。

(子供たち)おーい。
トビウオ。
お母さんが呼んでるよ。
(橋爪)はーい。
トビウオはな名前じゃねえんだよ。
ほら。

(男性)あっ。
このがきは。
この野郎。
(男性)おう。
金払えよ。
いや。
これ少し水掛けた方が。
(男性)買わねえんなら触るんじゃねえよお前。
水泳連盟って書いてある。
これかな?あのう。
日本水泳連盟の田畑政治会長に会いに来たんですが。
(北島)失礼ですけどどちらさまでしょうか?和田です。
アメリカのロサンゼルスから来たフレッド和田…。
ああ!ああ。
ああ…。
もしかしてフレッド和田勇さんと正子夫人でいらっしゃいますか?はい。
はい。
えーっ?確か駅に2時到着のはずじゃ?今お迎えに上がろうと思ってたんですよ。
すみません。
夫はせっかちなもので一刻も早く田畑さんにお会いしたいと。
(北島)ああ。
そうですか。
ああ。
申し遅れました。
私都議の北島と申します。
初めまして。
(北島)さあさどうぞ中へ。
どうぞ。
ありがとうございます。
すいません。
(北島)会長。
会長!
(田畑)和田さん。
いや。
全米水泳選手権大会のときにはホントに…。
ホントにお世話になりました。
ありがとうございました。
いえいえ。
こちらこそこのたびはありがとうございます。
(田畑)和田さん。
私ねずっとずっとあなたにお会いしたかった。
僕もです。
田畑さん。
(田畑)お疲れになったでしょう?いえいえ。
(田畑)大丈夫ですか?はい。
35年ぶりに訪れた東京の景色はあまりの変わりようで私たちは思わず息をのみました
(田畑)和田さん。
私ねあなたとお会いしたらなぜか未来の話をしたくなりました。
未来の話?
(田畑)はい。
日本は今戦争の傷痕からようやく立ち直ろうとしてます。
(田畑)しかしその復興のスピードは…。
まあ水泳選手権大会に例えたら予選落ちのスピードです。
その復興のスピードを上げるにはどうしたらいいか。
私ね日本の国民一人一人が夢と希望を持つことだとそう思います。
この日本の首都東京でオリンピックを開催したいと思います。
えっ?どう思われますか?素晴らしいと思います。
(田畑)よかった。
いや。
和田さんだったらそうおっしゃってくれると思ってました。
なあ?
(北島)はい。
そんな夢みたいな話誰が聞いたって素晴らしいと言うに決まってます。
(田畑)ハハハ。
ありがとうございます。
しかしまだまだ手探りの状態であることは否めません。
しかし現東京都知事も大変前向きなお考えで都議会議員数人を招致活動のメンバーとして私に預けてくださいました。
この北島君もその一人です。
いずれ彼らには世界中のIOC委員にロビー活動を進めてもらわなければなりません。
ロビー活動?
(北島)オリンピックの開催地というのは幾つかの都市が名乗りを上げ世界各国にあるIOC国際オリンピック委員会の委員による投票によって決まります。
投票権のあるIOC委員は全世界で66人。
その66票を…。
(田畑)オリンピック開催に名乗りを上げた都市同士で奪い合うことになります。
当然厳しい招致合戦になると思います。
ですからわれわれは必死で東京を売り込まなければなりません。
東京でオリンピックを開く素晴らしさを世界中に訴えていかなければなりません。
(田畑)和田さん。
今後われわれのオリンピックの招致活動についてあなたにご協力を願いたいと要請したら受けてくださいますか?協力?もちろんです。
ありがとうございます。
このときにはもうパパは田畑さんのことが大好きになっていましたね
(北島)実は去年子供が生まれました。
あっそう?男の子?女の子?
(北島)女の子です。
名前は輪子って付けました。
五輪の「輪」の輪子です。
輪子ちゃん。
かわいらしい。
じゃあ5人つくらなきゃだ。
えっ?
(北島)そのつもりです。
5人とも「輪」の字の付く名前にして子供5人で手をつながせるんです。
五輪の子たちか。
ああ。
僕と女房の夢で。
北島さんもこれから色々準備を?
(北島)はい。
道のりは長いですけど頑張る所存です。
次に会えるのが楽しみだね。
輪子ちゃん。
次は何子ちゃんかしら?フフフ。
(北島)和田さん!また絶対にお会いしましょう。
北島さんも頑張って。
万歳!東京オリンピック万歳!万歳!万歳!
でも東京都が正式にオリンピック招致に乗り出したのはそれから7年も後のことでした
(田畑)本日はご多忙の中お集まりいただきましてありがとうございます。
えー。
東京オリンピック準備委員会の田畑でございます。
(田畑)本日東京は1964年に開催されます第18回オリンピックの開催地として立候補いたしました。
(ざわめき)
それでも1964年はまだまだ先のこと過ぎて…
(子供)これ何て読むんだ?
当時の日本の人たちにはあまり現実感がありませんでした
(子供)お母さん。
これ何て読むの?
(母)そんなのいいから早くおいで。
(子供)はーい。
(母)ご飯冷めちゃうからね。
(子供たち)バイバイ。
(子供)ああー。
おなかすいた。

(北島)プリーズ。
プリーズ。
(北島)プリーズ。
(北島)プリーズ。
プリーズ。
プリーズ!
(八田)北島君。
中南米でもう2カ月も粘ってます。
(田畑)うん。
向こうのIOCの委員たちはまるで取り合ってくれんらしいね。
(八田)ああ…。
時間ばかりがかかって。
ああ。
お疲れさまです。
(男性)お疲れさまです。
(八田)あっ。
このところ都議会からの突き上げも。
(田畑)えっ?
(八田)オリンピック招致のための活動と称して実際のところは都民の血税を使って海外旅行を楽しんでるだけなんじゃないかと。
何も知らん連中が何言ってんだよ。
しかし確かに都の予算ももう正直…。
時雄。
この説明書きよく分からない。
(時雄)ああ。
(美弥子)パパ。
うん?オリンピックのお手伝いって何やるの?いつやるの?うん。
そりゃ…。
まだ分かんないんだけど。
私も不思議でなりませんでした
ロサンゼルスで青果店を営む日系2世のパパが東京オリンピック招致のためにいったい何ができるというのでしょう?
(まり子)ねえ。
私東京の大学に留学したいの。
えっ?えっ?
(まり子)いいでしょう?
(時雄)まり子。
僕と姉さんには前から言ってた。
なっ?
(まり子)うん。
(美弥子)いいんじゃない?最近目の具合もよくなってるみたいだし。
もし東京でオリンピックが開催されるなら開会式の聖火も見てみたいし。
よし。
パパが見せてやる。
パパが絶対に見せてやる。

(八田)きついですよねこれは。
NHKの解説員ともあろうお方がそういうこと言っちゃいかんでしょう。

(ドアの開く音)・田畑会長。
和田さん。
ハハハ。
すいません突然。
いやいやいや。
知らせてくれれば空港まで迎えに行かせたのに。
いえいえ。
これ皆さんで。
ありがとう。
みんな頂いたよ。
(一同)ありがとうございます。

(橋爪)和田さん。
えっ?四郎君。
田畑さんにお願いしてここで働かせていただいてます。
どうしてもって押し掛けてきて。
(橋爪)僕は…。
いや。
僕たちはあの全米選手権のとき泳ぎたければ日の丸をつけるなと言われました。
でも泳ぎました。
泳ぎたかったんです。
(田畑)結果あの快挙だ。
ああ。
(橋爪)ですから今度は…。
今度こそは堂々と日の丸をしょって世界に挑戦したくて。
(田畑)ああそう。
娘さんが日本の大学に留学を。
へえー。
ええ。
どうしても自分の祖国を勉強したいと。
(田畑)ああ。
それで今回希望大学の見学に。
(田畑)うん。
でその娘さんと奥さんは?東京タワーを見に。
(田畑)ハハハ。
(従業員)失礼いたします。
(田畑)ありがとう。
和田さん。
ここのカレーはうまいよ。

(従業員)こちらでございます。
どうぞ。
平沢。
平沢?ここで会ったが百年目だ。
百年?フゥー。
(平沢)あっ。
これはこれは田畑さん。
(田畑)平沢さん。
新聞でのあの発言。
あれはいったい何ですか?どういう了見ですか?
(平沢)いきなり穏やかじゃないですな。
(田畑)これが穏やかでおられますか?
(平沢)私は率直な意見を述べただけですが。
あなたの発言は重いんです。
あなたの不用意な一言で世論は左右されてしまうんです。
「不用意な」随分なお言葉ですな。
(田畑)不用意だから不用意だと申し上げてるんです。
(平沢)田畑さん。
あなた日本の現状が分かってない。
はっ?
(平沢)その意味ではあなたの方に罪がある。
今日本は国を挙げて戦後復興のために血のにじむような努力をしておるんです。
そこへきて東京へオリンピックを呼ぶ?そんな夢物語を…。
(田畑)もはや…。
もはや夢ではありません。
(平沢)私が何も知らないと思ってもらっちゃ困る。
招致活動のために海外渡航費用だけであなた方は今までいったい幾ら都の予算を食いつぶしてきたか分かってるんですか?
(田畑)それは必要な経費だからです。
(平沢)まだまだ復興途中の日本にそんなことのために使う時間もお金もないはずだと申し上げてるんです。
(笠原)正論だな。
私はね曲がりなりにもNHKの解説委員という役職を拝命しております。
その私が世間に対して不用意なことを言うはずがない。
謝罪しなさい。
今ここで。
私を愚弄するな!
(笠原)おやおや。
田畑さん。
そちらから一方的にケンカを売っておきながら今度は泣き落としですか?えっ?ハハハ。
つい先日都の議員であり私と志を共にしていた北島義彦という男が亡くなりました。
(田畑)北島義彦という男が亡くなりました。
(北島)《また絶対にお会いしましょう》《東京オリンピック万歳!》それはお気の毒です。
(田畑)彼は限られた予算の中で少しでも多くの国に招致活動で訪れようと日本と往復の渡航費を惜しんで長い間日本に帰らず異国を駆け回り頭を下げ続けました。
せめて正月ぐらい日本に。
家族の元に帰ってくれという私の言葉をようやっと聞き入れてくれて先日彼は帰ってきました。
ところが空港に降り立った途端彼は倒れました。
(笠原)そんなものは自己責任だよ。
・そうですよ。

(笠原)何だ?自己責任とはどういうことですか?
(笠原)何!?自己責任とはどういうことなんだよ!
(笠原)何をする!田畑さん。
田畑さん!どういうことなんだよ!分かってんのか!
(田畑)ハハッ。
お茶入りました。
(田畑)先ほどはごめんなさい。
大人げないことで。
北島さんのことどうして知らせてくれなかったんですか?死なない。
死ねない。
えっ?夢をこの手につかむまではたとえ殺されたって死ねないよなって2人でいつも話してたんですよ。
和田さん。
夢って人を殺すんですね。
私です。
私が北島君を殺したんだ。
中南米諸国のロビー活動が最大の鍵になると期待した。
北島君の調査の結果で分かりました。
もしかすると夢がかなうかもしれない。
そう思ったら何か高揚しちゃって。
彼のホントの苦しみ苦悩に気付いてあげることができなかった。
1時間ですよ。
ようやっとこの国に。
日本に。
家族の元に降り立って1時間して彼は死んじまった。
平沢の言うとおりこの日本で。
この東京でオリンピックを開くことは時期尚早なんですかね。
それは違います。
はっ?田畑さん。
ラテンアメリカの中でこのメキシコは大国で他の中南米の国々に大きな影響を与えている。
つまり中南米での活動には何よりもまずメキシコに支援してもらうことが第一なんです。
田畑さん。
メキシコは私に話をさせてください。
えっ?北島さんの代わりに。
チリ。
ブラジル。
アルゼンチン。
他の中南米の国々もです。
北島さんの働きほどできないかもしれませんが。
彼の聖火の灯を誰かが引き継がないと。
和田さん。
寄り掛かった船です。
あのう。
それは乗りかかった船じゃないかな?あっ。
間違えました。
ああ。
乗りかかった。
乗りかかった。
船だから。
ねえ。
いやぁ。
うれしい…。
ホントうれしい。
勝手に決めてしまってすまない。
どうしてパパなの?えっ?分かってます。
あなたのことはもう。
止められないんでしょ?分かりますよ。
26年も一緒にいるんだから。
でもこんなこと言うとあなたは怒るかもしれないけどあなたは田畑さんに。
日本に利用されてるだけなんじゃないかって。
どうしてそんなことを?分かってます。
あなたが自分から言いだしたんだってことは。
それは分かってる!北島さんが亡くなったって聞いてあなたは考えなかった?私は真っ先に考えた。
北島さんの奥さまのこと。
ご家族のこと。
(北島)《5人とも「輪」の字の付く名前にして子供5人で手をつながせるんです》《僕と女房の夢で》奥さまは今どんなお気持ちでいらっしゃるんだろうって。
自分の国のために働いてそれで亡くなったんならしかたがない?僕は大丈夫だから。
どうしてそう言えるの!?
第18回夏季オリンピックの開催国として東京の他にアメリカのデトロイト
オーストリアのウィーン
そしてベルギーのブリュッセルの3都市が立候補をしていました
欧米の3つの都市に対しアジア地区からは東京だけが名乗りを上げたことになります
(田畑)デトロイト。
ブリュッセル。
ウィーン。
まあこの3都市に対しては欧米各国のIOC委員は票を入れることは確実だろうな。
まあそうなるとこの中南米IOC委員の10票のうち東京がどれだけ取れるかってことなんだよな。
(八田)しかし中南米は亡くなった北島君が回った3カ国が門前払いの状態でした。
残り7票が残ってるじゃないか。
八田君。
フレッド和田勇さんは救世主かもしれんぞ。
(八田)いや。
しかし。
彼は国籍が日本ではありません。
外国との交渉となると彼は立場的に色々と問題が。

(呼び出し音)交換?首相官邸につないでください。
日本の岸信介総理大臣からの親書だ。
(一同)えっ!?誰?
(美弥子)日本のプレジデントよ。
(エド)オー!クール。
どういうこと?岸総理大臣が僕を東京オリンピック特命全権大使に任命するって。
(時雄)すごい。
パパが日本の代表だ。
パパが日の丸背負った。
(まり子)やった!
(一同)すごい!ねえ。
見せて見せて。
見して。
たぶん数週間は家空けることになると思う。
僕のいない間店のこととか…。

(ホセ)ご苦労さまです。
フレッド和田です。
(ホセ)どうも。
ベネズエラ大使館のホセ菊池です。
あっ。
フレッド和田と申します。
(ホセ)IOC委員体育協会員皆さん全員お揃いです。
はい。
どうだったんでしょうか?
(ホセ)正直厳しいですね。
皆さん日本にはまだオリンピックを開く力はないとそう判断しておるようで。
そうですか。
ノー。

(クラクション)ミスタークラーク!ミスタークラーク!・ハロー。

(田畑)もしもし。
田畑でございます。
田畑さん?あのう。
ご主人から何か連絡は?何か?・
(田畑)いや。
こちらもですね連絡がつかんのです。
えっ?・
(田畑)予定でしたらすでにもう和田さんはキューバに入国してるはずなんですが。
ご存じですか?今キューバはですね大変な政情不安で治安がかなり悪化してまして。
何とか連絡を取ってですねもし和田さんがキューバに入る前でしたら入国をやめさせたいと思ってるんですが。
ここキューバのハバナは後にキューバ危機と呼ばれる事態に発展する革命が起きた直後だったのです
(男性)和田さんですか?飛行機が遅れて到着が遅くなりました。
(男性)急ぎましょう。
IOC委員のモインクさんがすでにお待ちです。
お願いします。

(男性)お前はアメリカのスパイだ。
何の目的で入国したかと。
日本でオリンピックを開催するために中南米を回ってる。
(男性のスペイン語)その封筒の中にそれを証明する手紙が入ってると。
(男性)オリンピックなどに何の意味がある?敗戦後アメリカの犬に成り済ました日本はわれわれのように国民一人一人が戦うべきだ。
こんな紙切れ一枚で国の明るい未来はつくれない。
もちろん紙一枚では未来はつくれない。
ただ私たちの戦いにはアメリカも日本もない。
銃もない。
僕のトランクをよく見てくれと言ってくれ。
キューバの人たちは大人も子供もベースボールが大好きでいつも夢中になってると聞いてここに来た。
でもここの子供たちは…。
私の願う未来には世界中の子供たちが銃ではなくそのボールを持っているんです。

(スペイン語)グッドラックって言ってます。
モインクさんにプレゼントがあります。

(演奏)・
(大使館員)和田さんですね?キューバでは大変な思いを。
それよりクラークさんとのアポイントメント取れてますか?以前は約束していたのに門前払いで。
・今度はばっちりだよ。
アギレー!元気だったか?アギレー。
どうして君が?
(アギレー)日本のオリンピック招致委員の人が来るので大使館が通訳と案内役を探していて。
そこでボスの名前を聞いて。
一度来たけどクラークさんに会えなかったんだ。
(アギレー)今回は僕がちゃんと根回し済みです。
ありがとう。
たくましくなったな。
ボスにはかないませんよ。
ボス。
ボスって言うな。
(アギレー)ボス。
さあ行きましょ。
もう一人あなたに会わせたい人が。
会わせたい人?
(アギレー)どうぞ。
(アギレー)どうぞ。
(アギレー)どうぞ。
マサ。
どうして?田畑さんに聞きました。
キューバのこと心配で。
心配で。
大丈夫。
僕は大丈夫。
このまま一緒に帰りましょ。
無理よね。
マサ。
どうしますか?IOC委員のクラークさんのところへ。
(アギレー)クラーク将軍は親日派とはいわれていますが信じてはいけません。
オラ。
(男性)オラ。
オラ。
ムチョグスト。
あっ。
ムチョグスト。
(クラーク)アマンダ。
ムチョグスト。
(アマンダ)初めまして。
私日本大好きです。
だから日本語勉強してます。
(アギレー)いったいあなたはアメリカ人ですか?日本人ですか?
(アギレー)どうしてアメリカ人ならデトロイト招致を勧めない?なぜ東京のプレゼンテーションを?何人であるか日本のオリンピック招致に関係ありますか?
(アギレー)大いにある。
私はメキシコ人であり…。
(アギレー)今やメキシコはアメリカなしでは存在できない。
だからデトロイトに投票するつもりでいる。
何人か分からないあなたにそれだけの大義名分がありますか?私と妻の祖国は日本です。
日本は今戦争の傷痕を残しつつ復興に向けて必死で立ち直ろうとしています。
だからこそ今世界と手をつなぎ世界の人々と共に平和への祈りをスポーツの祭典を主催することでそれを示したいんです。
人種や国境は関係ない。
(アギレー)しかし今の日本はいまだ…。
(アギレー)あなたが思ってる以上に諸外国から信用されていない。
だからこそやるんです。
理想論だ。
ミスタークラーク。
あのう。
奥さま。
これご存じですか?マサ。
ORIZURU?イエス。
ORIZURU。
トライ。
じゃあまずは折ります。
難しい。
難しいですか?お上手です。
最後にふーって。
できた!ビューティフル。
ミスタークラーク。
あの2人は今紙一枚で鶴を折りただそれだけで気持ちを一つにしました。
そこに国境はない。
スポーツもおんなじです。
だからこそ私は敗戦して世界で一番平和を望んでいる私の祖国日本でそれを示したいんです。
これは日本だけのことじゃありません。
近い将来きっとこのメキシコシティでもオリンピックが開かれることでしょう。
そのときは全面的に協力させていただきます。
(アギレー)確かに国境は関係ない。
(アマンダ)そう。
国は関係ない。
私たちはあなたたちのこと好きです。
私は東京に投票しましょう。
イエス!
(クラーク)こちらこそ。
ありがとう。
ミスター和田。
ありがとうございます。
(田畑)メキシコIOC委員の貴重な1票は和田さんご夫妻のご尽力もあって東京が頂きます。
(橋爪)よし。
やりましたね。
(八田)ですがすいません。
ちょっと気になる情報が。
(田畑)えっ?何だい?
(八田)アジア地区を回ってる松岡君からこのところフィリピンと韓国のIOC委員に距離を置かれてると。
(田畑)ああ。
オランダがフィリピンと韓国に圧力かけてんだな。
(八田)オランダはウィーン支持派です。
(橋爪)えっ?どういうことですか?
(八田)ハァ。
つまりこういうことだよ。
(橋爪)どうして同じアジアの人間が?
(八田)大東亜共栄圏時代の付けですかね。
八田君。
オリンピックは平和の祭典だよ。
戦争とくっつけんなよ。
これは戦争です。
陣取り合戦です。
命懸けの。
その後私たちはパナマペルーコロンビアを訪れ東京への投票をお願いして回りました
どうしたの?わあ!奇麗。
そこかな?正子。
話聞いてくれることになった。
ありがとう。
正子ありがとう。
行こうか。
大丈夫。
少し休んで。
このままじゃ悪くなるばかりだわ。
駄目だ。
後の予定が狂ってしまう。
チリは絶対に落とせない。
必ず行く。
(カルロス)IOC委員のバスクールは急用で会えないよ。
私はカルロス江藤。
彼の義理の弟ね。
しかも日系人。
私代わりに話聞きますね。
いや。
それは困る。
(カルロス)んっ。
(カルロス)私間に入った方が色々いいはずよ。
どういう意味だ?
(カルロス)ああ。
手数料?くれたら彼には私から上手に話しますね。
あなたにお金を払えと?
(カルロス)ハハッ。
みんなやってることよ。
あなたたちだってオリンピックでお金もうけたくてしてるでしょ。
(カルロス)同じ日系人同士お互い助け合う。
ねっ。
僕はそんなこと一度も考えたことがない。
あんた人として恥ずかしくないのか?・
(汽笛)チクショー。
(八田)ハァ。
ヨーロッパ勢の巻き返しがかなり強くなっています。
なりふり構わぬロビー活動で対立候補としてはデトロイトからウィーンに形勢が傾いています。
そんなことこれ見れば分かるよ。
(田畑)日本人ってのはさロビー活動?そういったようなことは苦手だからさ。
あのう。
東京は遠いっていうイメージづくりが広げられてるそうです。
遠いって何だよ?どこの誰から見て遠いってんだよ?もう巻き返しは無理です。
IOC総会まであと1カ月しかないんです。
もしもし?田畑さんですか?もしもし?今アルゼンチンのアルベルデイ委員との会談が終わりました。
返事はまだ保留ですが後日また行けば可能性はあると思います。

(田畑)東京は負けです。
えっ?これまでよく頑張っていただきました。
田畑さん?これ以上和田さんに招致活動をしていただくのは忍びないです。
見損ないましたよ。
・田畑さん。
まだレース終わってないのに諦めるんですか?ここまできて引き下がるんですか?僕は日の丸を背負わさせていただいてます。
僕はそれに誇りを持って動いてます。
いや。
しかし…。
IOC総会だってまだ1カ月あるじゃないですか。
・亡くなった北島さんだってずっと…。
ずっと一緒なんです。
一緒なんです!・
(不通音)パパ!?大丈夫。
大丈夫。
もうLAに帰りましょ。
自分の命とオリンピックとどっちが大事なの?僕は大丈夫だよ。
パパ。
大丈夫じゃないから言ってるの。
家族のことも考えて。
僕のことは僕が一番分かってる。
マサ。
こうしよう。
君はもう帰った方がいい。
えっ?僕が立ち止まってしまったら東京も立ち止まってしまうんだよ。
エクスキューズミー。
(従業員)イエッサー。
どうしてそこまで?ここまで一緒にいてくれてありがとう。

(子供)ヘイ。
うん?
(子供)プリーズ。
(子供)サンキュー。
では交通網の素晴らしさについて説明します。
これはオリンピックパークの計画図です。
オリンピックパークの周りにはウン。
ドイス。
トレス。
クワトロ。
4つの駅があります。
さらにターミナル駅となる東京駅は…。
こんなに近くにあります。
(鈴木)お話はよく分かりました。
(鈴木)東京に投票するためにミュンヘンには行きたいのです。
しかし大きな問題があります。
大きな問題?
予想外の問題が起きました
途方に暮れたパパは同胞たちを頼るべくブラジル日系人の集会に参加させてもらったのです
先日ブラジルIOC委員のサントス氏との会談を終えました。
幸いサントスさんはこちらの気持ちを理解してくださり5月にミュンヘンで開かれる総会ではブラジルの持つ2票を東京に投じてもいいと言ってくれました。
しかしサントスさんはじめ2人のIOC委員のミュンヘンに行く渡航費滞在費諸経費が捻出できないのです。
総額で米ドル2,000ドルです。
(一同)2,000ドル?2,000!?そこでこの国の日系人である皆さんにお願いしたいのです。
寄付という形で何とか資金的な協力をお願いできないでしょうか?
(一同)金出す?ふざけんな。
何考えてんだよ?
(男性)何で日本に協力しなきゃならない?
(一同)そうだ。
そうだそうだ。
(男性)これまで日本が俺たちに何してくれた?
(一同)そうだ!
(男性)アメリカの日系人とは違うんだ。
戦争中はあんたらも苦労はしただろうが俺たちの比じゃない。
(一同)そうだ!
(男性)あんたらは結局大国アメリカに守られてたんだろ。
(一同)そうだ。
楽してきたんだろうがよ。
(男性)収容所暮らしはまるでバケーションだったって聞いてるぞ。
(怒声)私は収容所には入っていません。
収容所に入れば家族と離れ離れになってしまうかもしれない。
それだけは避けたかった。
私は仲間の日系人に声を掛け家族と共にユタ州のキートリーという荒れ地に移住しました。
《こんなところでどうやって生活していくの?》《土地を開拓して農場を造る》
(ショーン)《入れ》
(ショーン)《よいしょ!》《せーの!》
(ショーン)《せーの!》
(一同)《せーの!》
(ショーン)《みんな!できたぞ!》土地の所有者に高額の使用料を払う契約で移住する許可を得ました。

(時雄の声)《気を付けて》《時雄。
おはよう》
(時雄)《えい!やあ!》《あんま遠く行っちゃ駄目だよ》
(美弥子)《パパママ。
おはよう》
(正子・和田)《おはよう》《美弥子。
朝ご飯作るの手伝って》《まり子。
おはよう》
(美弥子)《うん》《お昼にしましょう》・
(英語)それでも皆明るく生きようと必死でした。
最初のころは荒れた土地でろくな作物も取れず残された食料を仲間たちで分け合って食べました。
ただ…。
アメリカ人の嫌がらせは続きました。

(泣き声)《まり子!?まり子!?まり子!》《まり子!まり子!》《まり子!》《まり子!まり子!》《まり子!まり子!》《まり子!まり子!》それから1年以上かけてようやく生計を得るための作物を収穫できるようになりました。
しかし…。
(工野)《なめんなよこの野郎》
(エリック)《もうこれ以上我慢できない。
くそ!》《耐えろ!耐えるんだ!》「耐えるんだ」「耐えるんだ」「耐えるんだ」「耐えるんだ」私たちは必死で耐えました。
私は家族や仲間が生きてくことだけを第一に考えました。
そしてアメリカに忠誠を誓ったのです。
そうするしかなかった。
ところが1945年8月。
(英語)日本が無条件降伏をして戦争が終わったという放送を聞いたとき…。
(ショーン)《日本がね戦争に負けたんだ》
(工野)《負けた。
悔しい…》私はアメリカが勝利したのだということより日本が負けてしまったのだという気持ちが強くなり涙が止まらなかったのです。
それからは私の頭の中は日本のことでいっぱいでした。
あの海は?あの山は?子供たちはどうしてるのだろうか?私にいまさら祖国のために何かをする資格があるのだろうか?その答えは日本の水泳選手団が教えてくれました。
スポーツは世界を変えると。
私はもう一度あの感動を。
私が守ってやれず幼くして目を患わせてしまった娘に。
日本の未来を担う全ての子供たちに。
オリンピックの聖火台の火を見せてやりたいんです。
そして感じてほしいんです。
日本人の心に再び火が灯ることを。
私は信じています。
同じ祖国を持つ皆さんの心にも聖火の火が灯ることを。
話を聞いていただいてありがとうございました。
いいお話でした。
2人でまた来ます。

(男性)和田さん。
2,000ドル集めればブラジルの委員たちをミュンヘンに送れるのか?はい。
ただその半分の1,000ドルでも構いません。
残りは私が何とかします。
あなたには1セントも払わせないよ。
全部俺たちで何とかしてみせる。
俺たちが何もしないのはブラジル日系人の恥だから。
2,000ドルぐらい集めてみせるさ。
なあ?
(一同)おう。
そうだよ。
ありがとうございます。

中南米で予定されていた日程を全て終え私たちはロサンゼルスの自宅に戻りました
まり子は留学する前に検査を受けることになっていました
ところが…
以前にも増して症状が悪化していたのです
手術を受ければ治るかもしれないんだよね?まり子。
治ったら私日本に行けるよね?・こんな時間に?ハロー。
(田畑)ああ。
いやぁ。
申し訳ない。
田畑さん?
(美弥子)ミュンヘンに?
(時雄)パパが?IOC総会の会場に来てくれって。
投票直前まで中南米のIOC委員たちに駄目押ししてほしいんですって。
(まり子)パパ。
頼られてるんだね。
(エド)お代わり。
(美弥子)でいつなの?その総会って。
5月の26日だ。
(美弥子)26日って。
あさってじゃない。
(まり子)その日にオリンピックの開催地が決まるの?そうだ。
だったらパパ行かなくっちゃ。
ママも。
私はもうどこへも行かないわ。
まり子。
すぐに帰ってくるから。
パパは29日までに必ず帰ってくる。
(美弥子)まり子の目の手術29日。
(まり子)はい。
(まり子)きっとパパを応援してくれる。
ありがとう。

(エド)お代わり!シリアル!あっ。
ごめんごめん。
ここで決まるんだ。
(橋爪)はい。

(八田)おい。
えらいことになった。
最終プレゼンでスピーチする予定だった外交官の北原秀夫さんが急病で来られないっていう連絡が。
えっ。
(八田)至急田畑さんに連絡取りたいんだけどな。
(橋爪)いや。
それが田畑さんが乗ってる飛行機の便が遅れてるらしいんです。
(八田)えっ!?
(橋爪)IOCの東さんに相談してみます。
(八田)よろしく頼む。
(橋爪)はい。
(八田)あっ。
和田さんはいいですから。
そろそろ各国IOC委員が到着し始めます。
そっちの方のフォローを。
はい。
しっかり駄目出しを。
駄目押しです。
間違えました。
次のオリンピック開催地がどこになるのか最後の最後まで分かりません。
各国の招致委員たちは総会が始まる直前ぎりぎりまで招致の売り込みを続けます
そして最終的には各国の代表者による最終プレゼンテーションのスピーチによって判断されるのです
(橋爪)和田さん。
(橋爪)パナマの委員が欠席だそうです。
えっ?
(八田)当てにしていたヨーロッパの1票も失った。
ヨーロッパも?こうなると日本のスピーチがますます重要になりますね。
そうだな。
・東京にとっての不安材料はとにもかくにも遠いというイメージを持たれている。
この点に尽きるようです。
(男性)ありがとうございます。
(平沢)ありがとう。

(男性)平沢さん。
(平沢)はい。
(男性)お願いします。
何か?平沢さん。
私はフレッド和田といいます。
ああ。
あなたが。
ご活躍は聞いております。
招致活動のために中南米の各国を回ってこられた。
平沢さん。
お願いがあります。

(橋爪)田畑さんが到着しました。
(平沢)いやぁ。
どうも。
(田畑)どうも。
今橋爪君から聞いたんだけども大変な事態になっちゃったね。
誰かスピーチできる人間探さんとな。
そのスピーチ平沢さんにお願いしませんか?
(田畑)あっ?これはJOC委員の方から預かったスピーチ原稿です。
(平沢)和田さん。
あなた本気で私にスピーチをしろと?本気です。
しかしやはり私は公の場で自分の思いに嘘をつくことはできません。
嘘をついてくれと言ってるわけではありません。
本心を話してほしいんです。
(田畑)和田さん。
本心って彼の本心?それ駄目だよ。
そんなことしたら何言われるか分からんよ。
そうなったらわれわれ本当にオリンピックを招致したい人間にとって不利な状況になるよ。
いや。
それは違うと思います。
あなたの。
平沢さんの日本への誇りは私たちと同じ。
いや。
それ以上のはずです。
その思いを素直に伝えてください。
一緒に東京にオリンピックを呼びましょう。
この原稿をただ読めというんならばお断りです。
スピーチは私の自分の言葉でオリンピックへの思いを伝えたい。
それがお引き受けするための条件です。
決めるのはあなただ。
前にもあなたに言いました。
あなたの発言は重い。

そのころロサンゼルスでは思いもかけないことが起きました
(まり子)見えない。
まり子の目が突然異常に襲われたのです
(美弥子)すぐに連れてきなさいって。
緊急の手術をするしかないって。
パパに連絡は?
(まり子)駄目!パパには言わないで。
まり子。
各国のオリンピック委員の皆さん。
私はこういうように言える日が来ることを心から待ち望んでいます。
すなわち「オリンピックがアジアにやってまいりました」「これでオリンピックの輪がアジアにもつながりました」と。
(平沢)日本では小学校の教科書にもオリンピックの精神が説かれています。
日本の子供たちはその目でオリンピックを見られる日が来ることを心から待ち望んでいることでしょう。
(まり子)《もし東京でオリンピックが開催されるなら開会式の聖火も見てみたいし》
(平沢)皆さんはFarEastという言葉を耳になさったことがあるでしょう。
極東。
FarEast。
しかし日本はもはやジェット機が飛ぶようになった今Farではありません。
遠いのは国同士人間同士の理解です。
国際関係や人間関係の上での距離をなくすためには人と人とが直接会うことが一番。
お互いを理解するところから世界平和が始まります。
《あの2人は今紙一枚で鶴を折りただそれだけで気持ちを一つにしました》
(平沢)西洋で咲いたオリンピックという花を今こそアジアで開かせるべきときです。
西洋で開いたオリンピックという花を今こそアジアで咲かせてほしいのです。
ありがとうございました。

(拍手)素晴らしい。
素晴らしかった。
ありがとうございました。

(八田)さすがだったな。
(橋爪)素晴らしかったですよ。

(八田)あのスピーチでヨーロッパの票戻ってくるはずだから。

(田畑)《東京でオリンピックを開催したいと》
(一同)《ありがとうございました!》《岸総理大臣が僕を東京オリンピック特命全権大使に任命するって》《僕は大丈夫だよ》《大丈夫じゃないから言ってるの。
家族のことも考えて》《マサ。
どうして?》《俺たちが何もしないのはブラジル日系人の恥だから》
(クラーク)《こちらこそ。
ありがとう。
ミスター和田》《ありがとう。
正子ありがとう》
(北島)《東京オリンピック万歳!》
(男性)デトロイト。

(男性)デトロイト。
ウィーン。
東京。
ブリュッセル。
ウィーン。
デトロイト。
デトロイト。
東京。

(橋爪)そろそろ開票結果が出ます。
(八田)分かった。
和田さん。
ありがとう。
(ブランデージ)TOKYO。
(田畑)よかった。
おめでとうございます。
ありがとう。
やったよ。
東京で。
ありがとうございました。
とんでもない…。
こちらこそありがとう。
東京。

(一同)やった!やった!
(橋爪)和田さん!和田さん!やりました!
(一同)万歳!万歳!やった!万歳!・ハロー。
パパ?ちょっと落ち着いて。
えっ?いい知らせ?OK。
待って。
その前に私からもとてもいい知らせがあるの。
あっ。
パパ。
パパ聖火。
ありがとう。

(クリステル)お・も・て・な・し。
おもてなし。
お・も・て・な・し。
おもてなし。
(ニーナ)あっ。
おばあちゃん。
またそれ見てるの?2020年の聖火台はどんなだろうね?
(ニーナ)じゃあ見に行こうよ。
一緒に。

パパ。
あなたはいつも自由で暖かな風のような人でした
あなたという風が吹くとそこにいるみんなが笑顔になれたの
ありがとうねパパ。
そこに風は吹いてもその風は目には見えません
風のすることが見えるのです
2014/10/11(土) 21:00〜23:55
関西テレビ1
土曜プレミアム・東京にオリンピックを呼んだ男[字][多]

50年前東京オリンピックを招致した人々の知られざる感動の物語 原作:高杉良 出演:大沢たかお 常盤貴子 萩原聖人 勝地涼 泉ピン子 橋爪功 西田敏行

詳細情報
番組内容
 1964年に開催された東京オリンピックからちょうど50年となる日にお送りする真実の感動作。アメリカ・ロサンゼルスで青果店を経営していた日系アメリカ人のフレッド和田勇(大沢たかお)は終戦後、その商才から店を10店舗構えるほどの成功をおさめ、妻・和田正子(常盤貴子)、長女・グレース・美弥子(小野ゆり子)、長男・ジュニア・時雄(浅利陽介)、次女・マリー・まり子(広瀬すず)と大きな一軒家に住み、
番組内容2
豊かな暮らしを送っていた。ある日、和田は、新聞記事の中で“全米水泳選手権出場のため、渡米してくる日本人選手の世話をしてくれる日系人を探している”という記事を目にし、自ら申し出る。
 数カ月後、やって来たのは、日本水泳チーム監督の清川正二(光石研)を始め、“フジヤマのトビウオ”と呼ばれる選手、橋爪四郎(勝地涼)、古橋広之進(中尾明慶)たちだった。大会では、敗戦国である日本への風当たりは強かった。
番組内容3
しかし日本水泳チームは、世界記録を次々と打ち破り、9種目で世界新記録を樹立して日本中に明るいニュースをもたらした。
 その数年後、日本に招待された和田夫婦のもとに、日本水泳連盟会長、JOC総務主事の田畑政治(西田敏行)から連絡が入る。田畑は、何らかの形で和田に東京オリンピック招致へ協力してほしいという・・・。
出演者
大沢たかお 
常盤貴子 
萩原聖人 
勝地涼 
中尾明慶 
小澤征悦 
光石研 
金田明夫 
泉谷しげる 
本田翼 
堀部圭亮 
石井正則 
渡辺いっけい 
螢雪次朗
 ・ 
泉ピン子
 ・ 
橋爪功
 ・ 
西田敏行 


スタッフ
【原作】
高杉良「東京にオリンピックを呼んだ男」光文社刊 

【脚本】
寺田敏雄『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』(テレビ朝日)『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日)『てっぱん』(NHK)『瑠璃の島』(日本テレビ)『東京大空襲』(日本テレビ)
スタッフ2
【監督】
西浦正記『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』『リッチマン、プアウーマン』『はだしのゲン』『拝啓、父上様』『優しい時間』 

【プロデューサー】
椿宜和(角川大映スタジオ) 
河添太(角川大映スタジオ) 

【プロデュース】
羽鳥健一(フジテレビジョン) 
関口大輔(フジテレビジョン)
スタッフ3
【音楽】
主題歌「鷹の歌」 
作詞・作曲: 中島みゆき 
編曲: 瀬尾一三 

アルバム「真夜中の動物園」収録
  /  
ヤマハミュージックコミュニケーションズ 

【制作協力】
角川大映スタジオ 

【制作著作】
フジテレビジョン

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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