今日の舞台は浅草。
世界中から旅行者が訪れる言わずと知れた観光名所。
でも浅草寺の奥一本路地裏に入ると…。
通称ウラ浅草と呼ばれるディープな一角。
夜通し明かりがともる店がある。
もう40年地元の人々に愛され続ける昔ながらの喫茶店。
ガイドブックには載っていないもう一つの浅草をここからのぞいてみよう。
平日火曜日のお昼過ぎ撮影開始。
早速お客さん。
(店員)いらっしゃいませ。
おっ犬専用の器に水を注文。
かなり通い慣れた様子。
こっちにも常連風の人。
何だかみんなかなり開けっ広げな感じ。
夕方食事をする人が目立ち始めた。
こちらにも。
(店員)ピラフ?ピラフで。
すごい数のメニュー。
この食事が目当てで遠くから通ってくる人も多いらしい。
一見すると普通の料理だけど…。
(取材者)このお店?はい。
ちゅう房に立つのはこの店の2代目の店長。
実はかつて老舗のホテルで腕を磨いた本格派なんだって。
桜を?桜を食べに。
馬肉を食べた帰りにコーヒーを飲もうと立ち寄ったという。
どんなご関係?どういう事ですか?どうやら祖父母と孫娘のカップルみたい。
突然家族会議が始まった。
つきあい始めて3年。
去年から同せいを始めたらしい。
昔から親同様に面倒を見てきた祖父母。
間もなく30歳になる孫娘の事が心配でしかたなかったみたい。
彼女もうれしそう。
喫茶店で迎える人生の節目もあるんだな。
(笑い声)葬儀会社に勤める3人。
奥に座る男性の40歳の誕生日なんだって。
(笑い声)早い。
お誕生日おめでとうございます。
ありがとうございます。
40歳のファーストバイトですね。
マジでゲイだ。
(笑い声)マジでゲイだって何だよ。
でも実はどうしても集まりたい理由はほかにあった。
人の不幸と向き合う毎日。
仕事のあとは無性にたわいのない時間を仲間と過ごしたくなるという。
同じ業界になっちゃうとお坊さんだったりとか…。
みんなでゆっくりとコーヒーを飲む。
ただそれだけ。
深夜3時前。
入ってきたのは先代マスターの奥さん。
どうもご苦労さまです。
なじみの客が来るので毎日この時間からフロアに立つのだという。
おっやって来た。
そうですかはい。
すいません。
どれぐらいですか?お仕事は?次々入ってくるのはみんな個人タクシーのドライバー。
席決まってるんですか?いつもの席に落ち着くとすぐに情報交換が始まる。
景気回復もこの業界には遠い世界の話らしい。
せちがらい世の中ですね。
30年ほど前まだ深夜営業の店が少なかった頃みんな自然とここに集まるようになった。
ごちそうさま。
(店員)ありがとうございます。
どうもご苦労さまでした。
空が白み始めるとドライバーたちは家路につく。
明け方5時お店も終了。
撮影2日目。
朝8時もうパートの女性が出勤。
30年間週6日ここで働く…9時の開店に向け慣れた手つきで準備を進める。
その結果を見てたんですか?うん。
平日の午前中はお年寄りや女性の姿が目立つ。
ちょっと待って下さい。
誰が勘定を持つかで押し合っている。
またもや地元風の女性。
元旅館の女将とその親友。
時間が出来ればここで会い言いたい事を言って帰っていくんだとか。
ごちそうさま。
(店員)気を付けて。
夕方突然のどしゃ降り。
雨のあがった夜。
・はい赤石です。
はいどうも。
はい失礼します。
この喫茶店出前もやっているらしい。
・はい赤石です。
はい。
はいどうも。
はいありがとうございます。
はい失礼します。
どんな人が注文するんだろう?許可をもらってついていく事にした。
行ってきます。
お疲れさま〜!バイバイ!
(店員)テレビ出るの。
赤石ですどうも。
・どうもすいませ〜ん。
着いたのは小さなバー。
こちらの2人は地元の出身。
一方のマスターは埼玉から通っている。
元はホストで3年前この店をオープンさせたそう。
実際経営の厳しい時期もあった。
だけど一度なじみになったお客さんがとことん通い詰めてくれたおかげで少しずつ安定していったという。
ありがとうございました。
とんでもないです。
頑張って下さい。
ありがとうございます。
看板撮っておいてね。
あけすけで飾らない人情が今も息づく。
今日はエビフライになってますが。
じゃあそれお願いします。
Aお願いします。
なもんでもう私はお正月でもこれです。
いつも…?真冬でも。
夜制服姿の女性が入ってきた。
最近です。
今9月ですよね。
なんと50歳の新人ドライバー。
シフトは夜勤でこれから仕事に向かうという。
子どもが…。
25年前に離婚。
パートで働きながら必死で3人の子を育て上げた。
ようやく時間が出来た今念願だった第二の人生を歩み始めたという。
ずっと何かに追われるように生きてきたから喫茶店でぼんやり過ごすこの時間が今はたまらなく心地いい。
そういう場所なんですね。
ここでほんの少し自由を感じて…。
どうもありがとうございました。
彼女は夜の街へ走りだす。
2014/10/10(金) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
ドキュメント72時間「ディープ浅草・真夜中の喫茶店」[字]
毎回ひとつの場所でカメラを構えるドキュメント72時間。浅草の裏通りにある深夜営業の喫茶店が舞台。芸人やタクシードライバーら現代の江戸っ子たちの素顔に迫る3日間。
詳細情報
番組内容
世界に知られる観光名所・浅草。浅草寺の北、ガイドブックには載らないディープな“裏浅草”エリアに、40年以上営業を続ける喫茶店がある。名物料理はナポリタン。朝9時に店を開け、そのまま早朝5時まで営業する。店に集うのは、近所に住む浅草芸人や旅館の元女将、人力車の車夫など地元の人ばかり。そして深夜には、店は休憩するタクシードライバーたちの貸し切りに…。飾りっ気なしの本音が飛び交う、江戸っ子たちの物語。
出演者
【語り】吹石一恵
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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