金曜ロードSHOW!「映画 ホタルノヒカリ」綾瀬はるか主演!テレビ初登場! 2014.10.10

こんばんは綾瀬はるかです。
どちらも見たら幸せな気分になれる映画になってます。
(サッシャ)
というわけで今夜はテレビ初登場…
主人公は一見しっかり者の…
念願の楽しい新婚生活
(朴)
え〜何か心配!大丈夫なの?
あ…大丈夫じゃないわね…
大騒動に巻き込まれます
そして…。
『映画ホタルノヒカリ』この後すぐ!
私高野誠一は干物女と呼ばれる女と暮らしている
干物女…端的に言うと外ではしっかり仕事をするがいったん帰るとジャージ姿でグータラ寝転がってゴロゴロする
出掛けるよりも家にいるのが一番だというそういう女と暮らしている
(高野蛍)グフっ!いいですにゃ〜ん。
えっいいのか?行きますにゃ〜ん。
ホントに?海外だぞ?イタリアのローマだぞ?いいですにゃ〜ん行きますにゃ〜ん。
にゃんにゃん語で言われても。
もう〜行くって言ってるじゃないですかしょうがないなぁ。
分かってますよ私と世界を股に掛けてイチャイチャしたいんでしょ?そんなんじゃないもん。
いいじゃないですかイチャイチャ。
仲良くおそろいの服でも着て遠い異国の地で愛のメロディーを奏でましょう!アホ宮!ぶちょお!
(高野:蛍)♪〜アルプス一万尺こやりの上で何だよアルプスって。
アルプス山脈です。
アルプス一万尺のアルプスは日本アルプスのことだぞ。
えっ!?じゃこやりの上って?槍ヶ岳の山頂付近標高3030m。
すなわち一万尺の岩の上。
そんなところでアルペン踊りなんて…。
ムリムリ。
ムリムリ。
そうじゃなくて何でアルペン踊りが出て来るんだよ?行き先はスイスでも日本アルプスでもないイタリアだぞ。
ハッ!それはフラメンコだろスペインだろ。
じゃあ…。
フラダンスはハワイ。
ピンポ〜ン!じゃこれは?アラブおよび中東諸国が発祥の地とされてる民族舞踊ベリーダンスだな。
すっご〜よく分かりますね。
じゃこりは?こりは?あっドショウすくい!うわぁ相変わらず素晴らしく達者な踊りでごじゃるなぁ。
…って世界各地踊りの旅かよ!何の話してんだよ!踊りに行くんじゃないんだぞ旅行に行くんだぞ。
イタリアだよイタリア。
はぁ…イタリアといえば…。
かつてローマ帝国の中心地域として栄えた…。
ナポリタンですね。
いやナポリタンは…。
本場の味ナポリタン!よ〜し私のミリキでイチコロにしてやるぅ!ナポリタンを?ぶちょおをですよ!私がローマで本場の味ナポリタンをかっ食らってる姿を見てぶちょおが私のミリキにイチコロになるの巻です。
君がローマで本場の味ナポリタンをかっ食らう姿を見せなくても俺はすでに君のミリキにイチコロだ。
イヤ〜ン!じゃ行くぞ!はっ!いざローマへ!いざローマへ!ビバ新婚旅行〜!ビバ新婚旅行〜!
(風鈴の音)
あれから半年…
(掃除機の音)う〜ん…いやぁ…。
どけ邪魔だ。
休みの日くらいぶちょおもゴロゴロしたら?休みの日だからこそ少しは片付けようって気にならないのか?君のスーツケースにニャンコがすみ着いてるのを君は知ってるのか?あぁ…。
なぜだ?さぁ…。
「さぁ」じゃないだろ!旅行に行く準備をすると言っときながらスーツケースを広げたまんまにしとくからニャンコがこれ幸いと移住して来たんだろ。
だってぇローマにナポリタンはないっていうじゃないですかぁ。
ナポリタンは日本生まれの和製洋食だからな。
しかしローマを旅するには心の目も必要だとゲーテは言ってるすなわち心の目で見ればそこにナポリタンがあるかも…。
ぶちょお〜。
ぶちょぶちょ。
ゴロゴロゴロゴロ…。
ヤッホ〜!ゴロゴロゴロゴロ…。
う〜ん幸せ〜!はい!あ〜!やっぱ家が一番!とにかく実際に行ってみないと分かんないだろ?何が?ナポリタンだよ!ローマでナポリタン食べたいんだろ?もういいですよナポリタンは。
アタリメ取って〜。
やだ。
取ってくださいよ〜。
ここにあんじゃん自分で取れんじゃん。
手ぇ動かすの面倒くしゃいじゃん。
取って〜!《な…何て女だ…》アタリメ〜。
《わずか2cm先にあるアタリメを取ることすら面倒だなんて…》《何だろ?》《チュ〜か?チュ〜してほしいのか?》《私が間違っていたんだね》《あらためて私への愛をひしひしと感じているのね》《わずか2cmの距離を面倒くしゃがる女に飛行距離およそ9915kmのローマへの旅を申し出た私が間違っていた!》《さようなら新婚旅行》《おいでチュ〜!》《さようならローマの旅!》ぶちょお…?
(二ツ木早智子)夢なのよ。
夢?ぶちょおの?
(二ツ木昭司)まぁ何ていうのかなぁ男なら誰でも夢っていうかロマンっていうかね。
(早智子)ねぇねぇ『ローマの休日』っていうさ映画知らない?『ローマの休日』?あっ山田ねえさんと二ツ木さん!オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックだよ。
山田ねえさんと二ツ木さんいつの間にローマに!オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックだってば!あんた達がさなかなか行かないから代わりに行って来ちゃった。
ねぇ〜。
夢…。
《ぶちょおの…夢…》グレゴリー!蛍!《『ローマの休日』?》ただいま。
ん?何やってるんですか?ローマに行く準備。
えっ!1人で!?ああ。
独りぼっちで!?ああ。
ズキュ〜ン!ぶちょお…。
独りぼっちで行く新婚旅行は新婚旅行とは言いません。
それは一人旅です。
ローマで開かれてる見本市に行くんだ。
見本市?仕事ですか?ああ。
新婚旅行は?君がその気になるまで何年でも何十年でも待つことにした。
ズキュン!バキュ〜ン!ぶちょお!何十年も経ってから行く新婚旅行は新婚旅行では…。
うるさいなもういいんだよローマへは1人で行くことにした。
よくないです私も一緒に行きます。
えっ?大丈夫です任せてください。
すぐ準備するからいい子で待っててね。
うん。
トヤ〜っ!何をこんなに持ってく必要があるんだよ。
海外には行ったことなくて…。
仕事で何度か行ってるだろ。
プライベートでは行ったことなくて…。
えっ?海外旅行っていうのはステキ女子が行くもんだと思ってましたから…。
じゃ初めての海外旅行?はい。
でも…でも私決めたんです。
このプライベート初の海外旅行何が何でも乗り越えてみせます!死に物狂いで闘ってみせます!雨宮蛍!命を懸けて海外旅行に挑戦してみせます!ハッ!すいませんもう一回言い直します。
私はこのプライベート初の海外旅行死に物狂いで闘ってみせます!高野蛍!命を懸けて!高野蛍!命を懸けて!ビバ!レッツ海外!ビバ!レッツ海外!大丈夫海外旅行なんてなとりあえずパスポートさえありゃいいんだ。
はっ!あるだろ?パスポート。
もちのろんです。
そうこれさえあれば…。
有効期限が…。
有効期限が…。
切れてまスン止め!しかも名前が雨宮のまんま!テヘっ!きっさま〜急げ!はっ!
(シャッター音)いやぁどうなるかと思いましたねぇ。
あっここだ。
あれ?ぶちょおどこ行くんですか?並びの席が取れなかった。
ええっ!?ガックシ…。
ガックシ…。
パスポートが再発行されてから急きょ取り直した航空券だからな。
段取り悪いんだから…。
誰のせいだよ!とっとと座れ!じゃ。
じゃ。
ぶちょお…。
寂しいですぅ…。
(優)あっここだ俺の席。
どうも失礼します!《若造のくせにビジネスクラス?》若造のくせにビジネスクラスなんかですいません。
あっいえ…。
今日のために気合入れて貯めたんです。
はぁ…。
俺ローマ初めてなんっすよつうか海外旅行初めてです。
よいしょ!ん?何すかこれ。
隠しテーブル!?すげぇ!あの…まだサインが消えてから案内が入るから。
そうなんすか。
あと正座もしなくていいと思いますけど。
そうっすよねハハハ…。
何か旅慣れしてますね海外旅行は何度も?まぁ仕事で何度か。
仕事で!?うわっ海外旅行の達人っすね!シッ!フ〜よいしょっと…。
《あっジャージ!》あれ?何か変すか?《若造のくせにここまでリラックス?》若造のくせにここまでリラックスしちゃって何かすいません。
お飲み物はいかがでしょうか?ビールプリーズ。
ビールプリーズ。
お持ち帰りプリーズ。
お持ち帰り?さっすが達人!乾杯!乾杯!あ〜!あ〜!
ずっと昔遠い夏の記憶
おばあちゃんの縁側で見つけた小さな蛍
おばあちゃんは言った
「蛍はねきれいな水と流れる川とありのままの自然がなければ生きていけないんだよ」
夏が近づくとあの日幼かった私の手の中にいた小さな蛍を思い出す
小さな小さな今にも消えてしまいそうなはかない小さな光
(鳥の鳴き声)
(鳥が飛び立つ音)
(車が近づく音)
(イタリア語)何だよ帰るって。
もう日本に帰りましょうよ〜。
海外旅行頑張るって話はどうなったんだよ?だからこうやって来たじゃないですか。
来ただけじゃ意味ないだろ。
ぶちょおは何がしたいんですか?えっ?私はこうやってぶちょおとローマに来ただけで十分ですよ。
だからそれだけじゃ意味ないって言ってるだろ。
人が旅をするのは到着するためではなく旅行するためだというゲーテの言葉を知らないのか?旅行とは到着したら帰るのだ…という蛍の言葉を知らないんですか?君はゲーテと肩を並べて俺を諭すつもりか!ぶちょおこそそんなにローマにいたいならず〜っといればいいじゃないですかベェ〜だ!ベェ〜だ!
(イタリア語)ベェ〜だ!あっ!ベェ〜だ!いいから向こう行ってろ。
ぶっ…ぶっ…ぶちょお〜!ぶ…ぶちょお!干物女です!ローマに干物女がいました!えっ?どこにいるんだよ?おかしいなぁ…。
いないじゃないか。
干物女は日本独自の生物だローマに生息してるはずがない。
でも確かに見たんですよね。
日本に帰りたいという君の思いが見せた幻想だろ。
いた!
(莉央)あ〜!やっぱ夏は白ワインだな。
キョワイ!冴木莉央さん?ああオーナーのミケーラによるとふらりと日本からやって来て以来ここに住み着いてるらしい。
どうしてですか?まっ人には言えない何か事情があるんだろう。
それにしてもおっきなベッドですねぇ。
ダブルベッドだもん。
ぶちょおはどこで寝るの?《そうだ新婚旅行だった!》《新婚さんは2人で1つのダブルベッドに寝るのかチラン?》《普通はそうかチラン?やっぱりそうかチラン…》《待てよ…ってことは2人で1つの部屋?》《そうだ…そうだよね…》《ローマに滞在してる間ずっと2人で1つの部屋なんだ》《東京にいる時のようにはいかないんだ》《縁側どころかここには自分の部屋がない》《自分だけの空間がない》《あ〜!これじゃのんびりオナラもできやしねえ!》どうかしたか?あ…いえ別に…。
《いけねえいけねえオナラを我慢してる顔に見えたかも》帰ろうか。
えっ?明日の見本市に顔を出せば俺はそれでいい。
とっとと日本に帰ろう。
ぶちょお…。
ここには君がまったりする縁側もなければ1人でのんびりできる自分の部屋もない。
ぶちょお…。
日本に帰りたいんだろ?ぶちょお!
(早智子)蛍今頃何してるかしらねぇ。
スペイン広場かしら?それとも『真実の口』にチョンマゲ挟まれてビックラこいてる頃かしら?おい。
誘拐されたのは会社役員高橋良輔さん42歳で警察当局は現在開催中の見本市に参加する日本人を狙った犯行とみて捜査を続けています。
あぁ…。
高橋さんは…。
(着信音)はいはい…。
(着信音)あっ…はいはい。
(着信音)もしもし?蛍?ローマで誘拐事件が起きてる!誘拐事件?うん日本人が誘拐されて10億円の身代金を要求してるんだって。
マフィアが絡んでるって!はぁ…。
もしもし高野はどうしてる?あっ見本市に出掛けてますけど。
ボンジョルノ。
ボンジョルノ。
(蛍の声)ぶちょおがどうかしたんですか?
(二ツ木)あいついつもと様子が違ったりしてない?え…?人には表と裏の顔があるから。
どういう意味ですか?何のこと?フタちゃん。
いや俺もまさかとは思ったんだけどさ。
もしもし?あっごめん何でもないうん聞かなかったことにして。
うんじゃね。
(通話が切れた音)日本に帰りたいんだろ?ぶちょお!そうと決まれば荷物をほどく必要もないかでもせっかくだから持って来たツマミで乾杯しましょう!触るな!えっ?あ…いやほらこれ俺のだからツマミは入ってないからさ怪しい…。
何だろう?中に何が入ってんだろう?何か秘密が…?まいっか。
ぶちょおが帰って来るまでゴロゴロしようっと!う〜!落ち着く〜!
(イタリア語)あっ!あの…?てめぇを構築してんのは98%のだらしなさと1%のカオスだな。
足りませんよ。
何が?98%と1%じゃ100になりません。
てめぇ自分が100パーだと思ってんのか?100%の人間なんてこの世にいるわけないだろ。
はぁ…。
ここはもともと私の部屋だ。
新しい客が来るからしばらくの間明け渡すように言われた。
はぁ…。
ムカつくなぁ!な…何なんですか!すさまじい勢いでとっ散らかしやがって!何かお探しで?だからてめぇが来るまでここで暮らしてたんだよ。
だから何をお探しで?大事なもの。
大事なものって?ゴタゴタ言ってないでどかせよ!どうしたらひと晩でこんなにとっ散らかるんだよ!すいません。
ったく…。
ローマに何しに来たんだよ?新婚旅行です。
ぶちょおは仕事も兼ねてるので今はちょっと出掛けてますけど。
ぶちょお?変わった名前だな。
あ…名前がぶちょおというわけじゃなくて…。
どうでもいいわそんな話。
でもぶちょおは100%ですよ。
は?100%の人間はこの世の中にいないって言ってたけど私にとってぶちょおは100%の人なんです。
てめぇイチャイチャか。
世界を股に掛けてイチャイチャしに来たのか!その通りでガ〜ス!
(莉央の声)これは?
(蛍の声)あっぶちょおのです。
何が入ってる?それが何か怪しいんですよねぇ。
怪しいと思うなら開けろよ。
面倒くしゃくって。
そうか。
いやそうじゃねえだろ…何寝てんだよ!え?ちょっと休憩。
休憩すんなよ客が来てんのに話の途中なのに。
もうほらさっさと開けてみろよ。
でも莉央さんの捜してるものが入ってるわけないですよ?ひょっとしたらひょっとするってこともあるだろ。
はいはい…。
どっこい正太郎〜っと…。
どっこい庄吉〜っと…。
いちいち正太郎や庄吉呼ぶんじゃねえよ!もうどけ!てめぇがやってたら日が暮れるわ。
これの…どこが怪しいんだ?あ…。
パンツ?ぶちょおったらこんなパンツを!?下半身は若者ぶってんだな。
イヤ〜ン!まだあるぞほれ!イヤ〜ン!ヘヘヘ…。
ほれほれほれほれ!イヤ〜ン!ウフフ…。
ヘヘヘ…。
あれ?何だろう?これ。
あ〜?何でしょうかねぇ?何だろうな?
(においを嗅ぐ音)コカイナ…。
えっ?覚せい剤だ。
な〜んだ覚せい剤か。
チッ小麦粉かと思ったな。
ホントホント。
覚せい剤!?覚せい剤!?イィ〜〜!!イィ〜〜!!
(ノック)な…何でもありません!何もしてません!
(二ツ木)人には表と裏の顔があるから…ぶちょおには覚せい剤におぼれてるという裏の顔が?《ううんぶちょおに限ってあり得ない》《でも私みたいな女といたら疲労困憊してブツに走るってこともあり得るかも!》《私のせいかぁ〜!?》・ヤバいな・ヤバいですよねどうします?例のブツ。
弟が来る。
えっ?電話弟からだった私の居場所を捜し当てた。
あの…例のブツについては…。
知るかそんなもん!てめぇの問題はてめぇで何とかしろ!そんな…。
私の問題を何とかしろよ!何とかって…。
こんな格好で会えるかよ!どうしてですか?セレブがこんな格好するかよ。
莉央さんセレブなんですか?セレブって何だっけ?頭かち割るぞ!どうしようどうすりゃいいんだ?てめぇの問題はてめぇで…。
ぶざけたこと言ってねえで…。
(車のブレーキ音)あっあっ来た!ほら早く早く行け早く…。
あっ!あっ!スーツケース!どうぞどうぞ。
すごい部屋だな。
あなたのスーツケースだったの。
空港の前でうっかり取り違えちゃったんですよ。
そうだったの。
あっ!《私ったら一瞬でもぶちょおを疑ってしまって…》《アホアホアホ!》《ぶちょおが覚せい剤におぼれるわけがない!》《ぶちょおがおぼれているのはこの私!》
(優)あの…。
《ということはこの若造が例のブツを…》ちょっと言いにくいんですけど…。
いいのよ言いにくいのは当然よ。
私のほうからは誰にも言わないから。
パンツがないんですよね。
パンツ?こっちよ。
どうしてそんなとこに?いやあの…帽子かと思って。
かぶったんすか!?・お待たせ・誰?姉貴!莉央さん?
(優)しっかし驚いたなぁこんな偶然ってあんのかな?思ってもみなかったことが起こりうるのが現実よ。
けど機内で一緒だった人とメシ食うことになるなんて。
つうか何で一緒に?紹介するわブ・チョーさん。
彼が私の婚約者ブ・チョーさんよ。
電話で話したでしょ?私はローマで結婚する予定だって。
じゃあこの方と?あの…。
ブ・チョーさんよ。
マジっすか…。
マジよねぇ?あ…。
アハっイヤだもうチョーさんったら照れてるわ。
あ…はじめまして弟の優です。
弟の優よ。
あ…。
はじめましてブ・チョーです。
ブ・チョーさんか…。
ん?つうか日本の方?何人?優!愛は国境を超えるのよ。
あの…姉貴のことチョーさんはどこまで…。
全部よ。
全部?じゃ結婚してたことも?さぁこの話はおしまい世界経済について語りましょ!子供のことも?優!知ってるんすか?子供がいたこと。
姉貴が…その…いわゆるバツイチだってことも…。
ええ。
もちのろんです。
もちのろん!聞いた?チョーさんは夫と娘に逃げられた私のことももちのろんですって!逃げられた?逃げられたとしか言いようがないでしょ。
ある日突然私の目の前からいなくなった私は捨てられたの。
でも大丈夫今はチョーさんが。
チョーさんは私にとって100%の人なの。
見てごらんなさい世界を股に掛けてイチャイチャするわよ。
はいあ〜んして…あ〜ん!フフフ…さぁこの話はおしまい。
あの…。
こちら家政婦さんよ彼が日本で雇ってた。
家政婦さん?じゃ仕事でローマにっていうのは?お掃除お炊事お洗濯100%に完璧にこなす家政婦さんだからわざわざチョーさんがローマに呼んでくれたの。
セレブな私のために。
世界を股に掛ける家政婦さんだったんすか!すげぇ…。
家政婦でございます。
もう何か一度にいろんなことが分かって…。
分かったんならもういいでしょ心配しないで私は幸せだから。
私は…幸せよ。
ウソなんですよね?姉貴の婚約者と家政婦さんなんてウソでしょ?やっぱり。
いくらなんでも俺にだって分かりますよ。
姉貴がウソをついてることぐらい。
その場しのぎで適当なことでも言ったんでしょ。
ご迷惑をおかけしてすいません。
姉貴のせいでこんなバカなことに巻き込んじゃって。
こういう人じゃなかったんすけど…。
何つうか自分を…自分の人生をごまかして生きてるっていうか…。
そういう人じゃなかったはずなんですけどね。
寂しいっすね。
もう帰りましょ!こんなのほっといて。
もういいっすよ行きましょう。
ぶちょお…。
ああ。
どうしたんすか?本人も分かってるんじゃないかな。
下手な小芝居を打ったこともそのことがバレてることも。
だからワインをがぶ飲みして…。
このまま1人にするわけには…。
いいっすよほっとけば。
ほっとけない。
ほっとけない。
俺帰ります失礼します。
ハァ…。
(優)大学時代に知り合った先輩と姉貴は結婚したんです。
すごく理解のある人でした。
姉貴のいいところも悪いところもちゃんと分かってて。
結婚してからも姉貴は自由に伸び伸びと暮らしてました。
娘の真緒ちゃんが生まれてからも。
真緒ちゃんっていうの。
(優)逃げられたって姉貴は言ったけど俺からしたら逃げてんのは姉貴のほうです。
連れ戻しに来たの?そういうわけじゃ…。
連絡が途絶えて心配になっちゃって。
生きてるのか死んでるのかだけでも確かめたいなと思って。
ただ…姉貴に会いたくて…。
そう。
ずっと迷ってたんです会いに行こうかどうしようか。
俺が訪ねても面倒なだけだよなとかでもこのままじゃダメなんだよなとかもう何かいろいろ考え過ぎちゃってもうあ〜って!《それで覚せい剤に手を…》逃げてるのは俺も同じなのかもしれないです。
そうよ!逃げちゃダメ!あ…あの…こんな…手を握って見つめられると…。
《いけねえ!分かってます恋愛の神様》《私も学習して来ました》《スキを与えると相手は私をスキになってしまう》《私は罪な女…》
(優)田舎のおばあちゃんを思い出します。
そう私は田舎のおばあちゃん…。
えっ?そっか初めてなのに結構気さくに話ができたのは田舎のおばあちゃんにそっくりだからですね。
えっと…。
手がすごく温かいですね。
(においを嗅ぐ音)あ…あの…においじゃなくて…。
あ…。
新婚旅行なんだって?まぁ一応…。
いつまでいんの?帰りの航空券が取れたらすぐに帰ろうかと。
あ?家にいるのが一番ってコだから。
もともと海外旅行は苦手なようだし。
あんたそれでいいの?あんな女のわがまま聞いてやんのかよ?わがままとは思ってないから。
じゃ何だよ?
(着信音)失礼。
(着信音)ムカつくな。
えっ?何かムカつく野郎だな。
あんたも…あの女も。
え…あっいやちょっと…。
プロント。
あっきれいになってる。
例のブツは!?ない。
まいっか。
諦めるのが早い!ダメだ自分!どうしよう…。
失礼しま〜す。
ちょっとお尋ね…。
おっ…。
《あらセクシーショット!》《あんなセクシーな裸体が覚せい剤にむしばまれてるなんて…》《うぅ〜…》何やってる?家政婦はのぞいたか!すいましぇん!何っつう女だ亭主がいながら!そんなんじゃないですよ!あ…ぶちょおは?知るか!ちょちょちょ待ってください一緒じゃなかったんですか?一緒だったよ途中まではよ。
どこ行っちゃったんですか?突然私に襲いかかって来たから川に突き落としてやった。
私のこのセレブな肉体を狙っていたんだ。
チンケなてめぇよりこの熟された肉体におぼれたくてあの男は…。
聞けよおい!何してんだよ?ぶちょおに電話。
突然私に襲いかかって来たって言ってるだろ。
ぶちょおがそんなことするわけないですから。
(呼び出し音)あっもしもしぶちょお?
(イタリア語)おっおおお…あの何か誰かがペラペラしゃべってます!誰かって誰だよ?何しゃべってるか分かりまセントくん!誰だよセントくんって…。
プロント?プロント。
(イタリア語)スィ…スィ…。
ぶちょおは?ぶちょおは?うっさいなぁ!
(イタリア語)
(イタリア語)
(通話が切れた音)何?何?プ…プロント?プロント?プロント?ど…どど…どうしたんですか!?言えねえ…。
どうしたんですか?言ってください!私の口からは言えねえ口が裂けても言えねえ。
言ってくださいよ!どうしたんですか?ぶちょおに何か…何かあったんですか?そうなんですね!?莉央さん!何があったんですか!?マフィアだ。
えっ?電話の男はマフィアだ。
「ブ・チョーは預かった誘拐した」と…。
(着信音)もしもし。
ぶちょお?ぶちょおです。
もしもしどこにいるんですか?車で連れ出された。
連れ出された!?心配するな。
隙を見て逃げ出す。
逃げ出す!?や…やめろよせ…。
もしもし?ぶちょお?
(通話が切れた音)うっ…。
ぶちょお…。
無事を祈ってるよ。
そんな!誘拐なんてそんなことが…。
そういえば日本人の誘拐事件が…。
ああ。
マフィアが絡んでるとか…。
ああ…。
じゃぶちょおも!?多分な。
警察!ひとつ言っておくがこっちじゃ誘拐事件が起こると警察には通報しない。
警察に届けると身代金がマフィアに渡りその資金源となるのを防ぐために当事者達の口座を凍結できるという法律があるからな。
えっと…それってどういうことですか?人質を助けたかったら警察の力を借りるなってことだ。
えっと…それってつまり…。
てめぇが救うんだよブ・チョーの命を!ズキュン!バキ〜ュン!何!?何?何?私が…ぶちょおの命を…。
ああ。
要求された身代金を用意し指定された場所に素直に持って行けば大体は人質解放へとつながる。
もしも拒否したり身代金の用意が遅れたりするとマフィアは残酷だからな脅しと称して人質の体の一部を切り取って送りつけて来る。
体の一部…。
例えばブ・チョーの耳だったり指だったり大事なチョメチョメだったり…。
大事なチョメチョ…。
ど…どうすればいいんでしょう!?とりあえず待つしかない。
待つ!?必ずもう一度かかって来る。
マフィアからの連絡?向こうからかかって来るまでひたすら待つんだ。
はい!あぁ〜…。
ずっと起きてたのか?連絡なかったか?死んだな。
逃げ出そうとして失敗し殺されたのかもな。
な〜んて…。
おはよう。
どうかしたんすか?ぶちょお…。
ぶちょお…。
ぶ…ぶちょお…。
そうなのよ私もさフタちゃんに聞いて驚いちゃったのよ。
ローマで結婚式を挙げるつもりだなんて。
結婚式…?フタちゃんが言うように人には表と裏の顔があるのねぇ。
ロマンチックだわ〜。
もしもし?もしもしもしもし…。
蛍ちゃんはさそんなの面倒くさいって言うに決まってるからってなかなか言い出せなくてね。
あのねフタちゃんが背中を押したらしいのよ。
一生に一度の海外旅行になるかもしれないからって。
(早智子)確かに蛍はチョンマゲでジャージでゴロゴロするのが似合ってるし…。
海外ウエディングっていう柄じゃないけどさ。
でもね男の人は誰だって見たいもんよ。
自分のために自分だけのために美しく着飾ったステキな笑顔を。
ローマの地でさ永遠の愛を誓ってらっしゃい。
ぶちょおと2人で。
(早智子)幸せにね。
(早智子)もしもし?ぶちょお!
(早智子)もしも〜し?蛍〜?
(泣き声)
(優)誘拐された?ああ。
何でそんなウソを…。
真に受けると思う?普通冗談だと思うでしょ。
冗談にしたって言っていいことと悪いことがあんだろ。
悪気はないのつい…ただのノリよノリその場のノリ。
そうかな。
わざとじゃないかな。
わざとって?あの2人がねたましくて。
姉貴が失ったものをあの2人は持ってるから。
何言ってんの…。
姉貴が忘れてしまったものをあの2人は大切にしてるから。
青臭いこと言ってんじゃないわよ。
だってそうだろ!今の姉貴にはないものをあの2人は!だったら何?人間なんてそんなもんでしょ!ねたんだりうらやんだりさげすんだり醜い感情をいっぱい持ってる動物よ!生きてればそういう感情抱えて当然でしょ!私は生きてんだもの。
全てをなくしてしまったけどそれでも生きてんだもの。
生きたかないけど生きてんだもの。
仕方なく…生きてんだもの。
仕方なく?だから来てほしくなかった。
誰にも。
姉貴…。
会いたくなかった。
(ドアが閉まる音)入るよ。
なっ…。
何着てんだよ…。
ぶちょおが…私のために…。
あ…持って来たのか。
日本から?私には内緒で。
あの顔で?ロマンチックというかメルヘンというか。
ぶちょおにはそういうところあるんです。
私よりずっと年上だけどかわいいところや少しスネたりするところや甘えたり寂しんぼうだったり私にしか見せないそういうところが。
なのに私気付かなくて…。
アホだな。
そうなんです私がアホで自分のことばっかりで。
ぶちょおは私の気持ちを一番に考えてくれてるのに。
ううん私だけじゃない。
人の気持ちが分かる人だから。
ぶちょおにひと目見せたかった…。
ぶちょお一体今どこに…。
ごめんチヴィタにいる。
チヴィタ滅び行く街。
最初に電話に出た男がそう言ってた。
ごめんちゃんと言わなくて。
今頃は多分チヴィタだ。
取引先のパーティーがあるとか言ってたから電話の男は仕事関係者むげに断れず逃げ出せなかったんだろ…って聞いてないし。
もうとっくにいないし。
待てよおい!ぶちょお〜!お〜い!あいつ…。
ぶちょお〜!乗りな。
莉央さん…。
チヴィタって街がどこにあんのか分かってんのか?歩いて行ける距離じゃねえ。
走って行きます。
いいから乗りな。
でも…どうして?決まってるだろ。
ほっとけないから。
行くぞ。
はっ!来たぞ。
チヴィタ?チヴィタはまだずっと先だ。
いいかここはなヨーロッパでいうところの迷宮の交差点だ。
はっ!4方向から車が入って来る。
はっ!お〜!油断してるとグルグルグルグル回り続けて出られなくなる。
はっ!お〜!気を付けろ。
お〜!どこだどこだどこで出りゃいいんだ?ちょっとしっかりしてください何やってんですか!うわぁ〜っ!クッソ〜!今度は何ですか?上れない。
ええっ!?だってこんな坂道上ったことないもん!も〜!
(クラクション)何だ?何だ何だ?どうしよう…。
どうしよう…。
んも〜!逃げるぞ!はい!
(クラクション)ちょっと待って!あっ!ちょっと…!あ〜もう!
(クラクション)アイタっ!大丈夫ですか!あぁ…。
さぁ乗って!はぁ?急がなきゃ!乗って早く!いやでも…。
もう!とっとと乗れよ!ちょちょ…ちょっとちょっと!危ない危ない…。
降ろせ!降ろせ!♪〜♪〜あっ!♪〜あっあの…チヴィタという所へ行きたいんです。
車乗せてくれる人を探しています。
車!
(イタリア語)えっ?いや…あ…。
(イタリア語)私には夫が…困りますわ。
(イタリア語)何だろ…何言ってんだろ…。
(イタリア語)踊れ?日本の踊りですか?バレリーナバレリーナ。
ダンス?ダンスダンス。
OK。
OK?こういうのでいいのかしら?プッ!♪〜安来♪〜千軒♪〜名の出たところあらよっと!
(手拍子と歓声)あらよっと!よっと!ほっ!ほっ!ほっ!おい!何やってんだよ!莉央さん!
(手拍子)仕事でどじょうすくい?会社の飲み会や取引先の接待で。
あぁ酒の席での円滑なコミュニケーションを図るために身につけさせられたわけね日本の会社員って感じだな。
あ〜。
自分から身につけたんですけど。
何の仕事してんだ?リノベーションです。
古くなった建物を新しく再生するんです。
最近では建物だけじゃなくて商店街の活性化にも力を入れてます。
へぇ〜。
時代から取り残されてしまった空間に新しく命を吹き込む仕事。
分かります?チヴィタ。
こっちですね行きましょう。
例えば「ダメだこりゃもうどうでもいいや」ってダメダメになりかけてるところに行って「諦めないで頑張りましょう」って。
うわっ!あ〜あ何やってんだよ行くぞ。
ダメダメなところにてめぇみたいなダメダメな女が行ったらますますダメダメだろ。
仕事は仕事ですから。
仕事はダメダメじゃないのか。
一生懸命やってます。
その分帰るとダメダメですけど。
そりゃあな仕事で一生懸命やってりゃあな。
あっチヴィタ。
えっ?あんな遠いんですか!?歩いて行くと明日の朝になるかもな。
そんな!あっ!莉央さんも仕事されてたんでしょ?ああ建築のデザイン。
私なんて疲れてると玄関で靴履いたまま寝てたよ。
私なんて玄関で新聞紙布団代わりにして寝てますよ。
私なんか朝それで顔洗うのすら面倒だったし。
私なんて顔洗うという発想すら思いつくの面倒です。
私なんか息して二酸化炭素排出するのすら面倒だよ。
恋愛はどうでした?私なんてず〜っと遠ざかってましたよ。
恋愛にドキドキする女のコをいつも遠い目で見てましたから。
恋愛なんてケッ!ケッ!だよケッ!私の人生にそんなのあり得なかったね。
でも結婚したんですよね私がぶちょおと出会ったように。
あ…。
あの…。
逃げられたって本当ですか?あの…どうしてその…うまく行かなかったんでしょう?私がダメダメだから。
莉央さんのいいところも悪いところもちゃんと分かってる人だってすごく理解のある人だって。
そうじゃない。
そうじゃないんだ。
グラツィエ。
(運転手)プレーゴ。
こっから先は入れないから。
じゃ走って行って来ます。
だから誘拐されたって話は…。
ウソでもホントでもいいんです。
私は行かなきゃ。
ぶちょおのために。
莉央さんのために。
私のため?ほっとけないって言ってくれたじゃないですか。
私みたいなダメダメな女に手を貸してくれたじゃないですか。
それに…。
会いたいの。
ぶちょおに…今すぐ会いたいんです。
そう。
いってきやす!ぶちょお〜!!ぶちょお!ぶちょお…?ぶちょお…?ぶちょお!?
(イタリア語)
(イタリア語)
(イタリア語)
(イタリア語)
(イタリア語)愛する妻です。
ぶちょお〜!!ぶちょお…。
生きててよかった…。
よかった…。
(拍手)あばたもえくぼ。

(教会の鐘の音)
(教会の鐘の音)はい!あ〜疲れた〜。
で?で?何が一体どうしてどういうことでああいう事態に陥ったのか訳が分からないままの私に順を追って丁寧に優しく説明しようという気がないのか君は?ぶちょおこそ一体何やってたんですか?踊ってた。
はぁ?ひと晩中こんなふうに…こんなふうに踊ってた。
何すか?それ。
だから踊りだよ!ドメニコに…仕事関係の人に頼まれたんだよ。
(高野の声)思い出のダンスを完成させたいと。
今だから言うが小学生の頃クラスの女子全員が俺のことを好きだったがクラスの男子にも俺のことを好きなヤツがいて俺は男からも女からも好かれるというモテモテの人生を送って来た。
つまり俺の顔は男女兼用だ。
妻にそっくりだと言われひと晩中マリアになりきって踊ってたんだ。
まいっか!よくない!彼は奥さんに逃げられたんだよ。
思い出のダンスを完成させて逃げた妻の心を取り戻したいという気持ちを妻のいる君なら分かってくれるだろうと言われ別に妻がいようがいまいがそういう気持ちはちゃんと受け止めてあげなくちゃとボクちんはボクちんなりに…。
はいはいよく頑張りました。
あっバカにしてる!私はぶちょおが生きてりゃそれでいいんです。
そっちもちゃんと話せよ何があったのか。
面倒くしゃいなぁ。
バカにしてやるから話せ。
いいじゃないですかもう!じゃ訳が分かんないままのボクちんはどうなんの!訳が分からなくても抱きしめてくれたじゃないですか。
それは深い愛があるから当然だ。
イヤ〜ン!イヤ〜ン!勝手にやってろ日本に帰るぞ。
あっまだ帰りません。
私大事なものをなくしちゃって。
大事なもの?莉央さんの…これくらいの箱で色は赤で…。
捨てた!?回収してる!すいません!すいません!ああっ!大丈夫ですか?あっ!例のブツ!何で白玉粉が…。
白玉粉?ああ。
よく練って沸騰したお湯に入れると出来上がる白玉団子の粉。
ええっ!?あっ!写真が!あっ…。
大変!ほら危ないよ!いいよもう。
莉央さん…。
でも写真…。
いいって言ってるだろ!はい。
すいませんでした何か勘違い…させちゃったみたいで。
どうして白玉粉を?あ…海外来んの初めてだしこっちには売ってないのかなと思って。
作ろうかなって白玉団子。
昔姉貴が作ってくれたことがあって俺がヘコんでる時。
女のコにフラれて。
今から思うとそんな大したことじゃないんですけどその頃はめちゃくちゃヘコんで。
そんな時に姉貴が急に台所に立って俺の好きな白玉団子を一生懸命作ってくれたんです。
すっごいまずかった。
あっ何か芸術的な形の団子っていうか粘土っていうか。
どうやったらここまでまずいもん作れんのかってぐらいまずくてまずくて。
けど…うれしくて。
姉貴のその思いがうれしくて…。
作りましょう!白玉団子作りましょう!やめてくれないかなそんな意味のないこと。
意味のないこと?無意味なんだよ私にとっては何もかも。
仕方なく生きてるって…。
ああ仕方なくね。
生きてることすら意味ないから。
生きてることの意味?ないんだよ私には何も。
生きるのに意味が必要なんですか?おい。
じゃあてめぇは何のために生きてる?私は…。
てめぇにとって生きるって何だよ?食べて寝てゴロゴロすることですよ。
てめぇなぁ…。
普通じゃないので。
一日の終わりにぶちょおと縁側でビールを飲むんです。
その時に思いますあぁ生きててよかったぁって。
ちょっと待て…この男と何だって?ビールです。
どこで?縁側で。
で?で?それで何?それだけです。
安上がりな女でよかったな。
おかげさまで。
そういう瞬間ってないですか?一瞬でも生きててよかったって思うこと。
その一瞬があれば人は生きて行けると思うんです。
莉央さんも。
私のことはもういいから。
生きる意味が見つかればいいんですね?だから!ホントもう私のことほっといてくれないかな。
莉央さん!よせよもう。
そっとしといてやろう。
(ドアが閉まる音)
(雨の音)どこ行くんだよ!ほらぬれるぞ!大丈夫です!大丈夫じゃないだろどこ行くんだよ?写真を拾って来ます!写真!?何も今こんな雨の中。
大事なものだって言ったんです。
莉央さんにとってあの写真は大事な思い出のはずだから。
いや待てよ!離して!そっとしといてやろうって…。
でも私は…!君には分からないだろ彼女の気持ちは!離婚するということははた目が思うほど簡単なことじゃない。
そう簡単に片付けられる思いじゃないんだ。
ましてや他人があまりとやかく…。
そうじゃない。
そうじゃないの。
え?莉央さんは離婚したんじゃない。
莉央さんのご主人と一人娘の真緒ちゃんは亡くなったの。
死んだんだ事故で…もうこの世にはいないどこにもいない…一緒に行くはずだった家族旅行に莉央さんだけが行かなかったんです。
その旅行先でご主人と真緒ちゃんは事故に遭って亡くなったんです。
どうして彼女だけ…。
ダメダメだから…。
仕事は一生懸命でも家に帰ってはダメダメで…。
一緒に行こうって約束してたのに仕事が忙しくて疲れちゃって面倒くさくなって…。
自分は家にいるのが一番だから2人で行ってきなって見送ったんです。
そしたら…そしたら…。
ほっとけません!私には…そっとしとくなんて私にはどうしてもできません!待てよ。
ぶちょお…。
俺も一緒に行くよ。
莉央さんきれいですね。
ああ。
こうやって見ると全然ダメダメなんかじゃない。
ちゃんとした奥さんでお母さんでステキな女性。
ああ。
誰だって一生懸命生きてればステキな女性だ。
そうですね。
どんな人でもどんな人生にもあると思うんです光が差す瞬間が。
光?その光は決して消えない。
心にともった光は消しちゃいけないと思います。
きっとそれが生きる意味につながって行くんだ。

(泣き声)姉貴は泣かなかったんです。
自分だけが残ってしまったことで自分を責めて必死に耐えて我慢してたんだと思います。
あまりにつらくてあまりに苦しいと人は思い切り泣くことすら忘れてしまう。
(泣き声)じゃあよかった。
ようやく泣けたんだ。
ああ。
《何だ?あいつ》《何だあの妙な顔は…》《もらい泣き!?》《あっ我慢してる》《泣くか?我慢できずに》《あっ鼻かいてる》《鼻かいて耐えようとしてる?》《あっダメか?泣くか?》《泣くんだな泣くなら静かに泣けよ》《そこはお前脇役なんだからな》うわぁ〜ん!うわぁ〜ん!何!?莉央さん!生きてください!もう一度どんなダメダメでも強く強く一生懸命生きてください!生きて…生きて行きましょう!ウザいんだよ!励ますのか泣くのかはっきりしろ!うわぁ〜ん!クッソ〜!うわぁ〜ん!うわぁ〜ん!ここでいいよ少しブラブラしてから帰る。
そう?結構いいところだよねここ姉貴が逃げ込んだ街だと思ってあんまりいい印象持ってなかったけど。
ここでプロポーズされた。
えっ?留学してた私を追いかけて来た大学時代の先輩に。
そうなんだ。
許してくれるかな?私が家族旅行に行かなかったこと。
決まってんだろ。
姉貴とは違ってすごくできたいい人だったじゃないか。
姉貴とは違って人をねたんだりうらやんだりそんなことも全然しない。
姉貴とは違って…。
分かった。
分かったからもう行きな。
気を付けてな。
じゃあな。
じゃあ。
言っとくけど訪れた街をいいところだって感じるのは訪れたあんたがいい男だからだよ。
来てくれてありがとう。
会えてよかった。
ぶちょお。
ああ行くぞ。
(シャッター音)あっすいませんあの押していただけますか?あっいいっすよじゃ行きま〜す。
(シャッター音)何で?ウケる。
じゃ行きま〜す。
(シャッター音)
(シャッター音)
(シャッター音)
(シャッター音)楽勝ですね。
何が?ローマですよ。
「ローマは一日にして成らず」と言いますが一日にして制覇してやりましたよ。
もうローマも私のミリキにしてやられてますね!つけあがってるとなひどい目に遭うぞ。
ぶちょおがいるからですよ。
えっ?海外旅行が苦手な私がこんなに楽しく過ごせるのはぶちょおがいるからです。
アホ宮…。
ぶちょおといればどこだって縁側ですから。
アホ宮…?そうですぶちょお!このスペイン広場だって2人でいれば縁側なんです!えっ?わっちょちょちょ…。
あ…。
レッツゴロゴロ!ゴロゴロゴロゴロゴロ…。
ぶちょお!せ〜の!ゴロゴロゴロゴロ〜!ヒャッホ〜!そういやぁ名前聞いてなかったな。
あんたの名前。
蛍です。
ルッチョラか。
蛍ですよ。
蛍はイタリア語でルッチョラ。
あ…はい。
じゃあルッチョラは帰りますが莉央さんのことは忘れませんからね。
はいはい。
私もあんたが言ってくれたこと忘れないよ。
私莉央さんに何か言いましたっけ?もういいからうせろ。
二度とローマに戻って来んじゃねえぞ。
てめぇなんか一生縁側でビール飲んでゴロゴロしてろ。
ルッチョラ…?な〜んか忘れてるような…。
な〜んか忘れてるような…。
結婚式!結婚式!まいっか。
よくないですよ!ぶちょおはそのために来たんでしょ?いいもん別に。
あっスネてる。
スネてないもん!やりましょうよ結婚式。
どこで?どっかその辺で。
どっかその辺でって…。

(イタリア語)
(イタリア語)えっと…。
永遠の愛を誓いますか?もちのろんです。
え…フッ…。
もちのろんです。
(イタリア語)えっと…。
誓いのキスだよ。
えっ!?だってこの人見てますよ。
そりゃ見てるよ牧師だもん。
いやでも…。
黙れ。
《ひ…人前でチュ〜!?》《ご…ごっつぁんで〜〜す!!》ただいま。
あっおかえりなさい。
ただいま。
切羽詰まってるみたいだね仕事。
そうなんですよ納期が早まっててんてこ舞いッチングなんです。
すいませんまたとっ散らかして後で片付けますから。
ビール取って来ます。
ああ。
(風鈴の音)はい。
ありがとう。
あ〜!やっぱ家が一番!ぶちょおが一番!フフフ…。
フフフ…。
何で水?あ…何か胃の辺りがムカムカするんですよ。
お昼もサッパリしたものが食べたくなって。
サッパリしたもの?酸っぱいものが欲しくて。
へぇ〜つわりみたいだな。
そうそう妊娠初期のつわりみたいな感じ。
ちょっと着替えて来る。
は〜い。
あっそうだ写真出来てますよ。
つ…つわり!?つ…つわり!?に…妊娠!?に…妊娠!?あ…赤ちゃん!?あ…赤ちゃん!?ぶ…ぶちょお〜〜!!『映画ホタルノヒカリ』。
皆さん楽しんでいただけましたでしょうか。
さぁ来週は…。
地上波初登場です。
(朴)
うわぁ!2週連続で綾瀬さんの映画が見られるのね
(サッシャ)
…を手に入れた1人の少女
お楽しみに。
それでは皆さん映画に乾杯さよならチュース!
2014/10/10(金) 21:00〜22:54
読売テレビ1
金曜ロードSHOW!「映画 ホタルノヒカリ」綾瀬はるか主演!テレビ初登場![解][字][デ]

2週連続で綾瀬はるか作品を放送!第1弾は、ほっこり&まったりのラブコメディ「映画ホタルノヒカリ」がテレビ初登場!仕事はキッチリ、家ではダラダラの干物女が大暴走!

詳細情報
おしらせ
・《公式ホームページ》ポイントを貯めて「ホタルノヒカリ」原作コミックセットやスタンリーのぬいぐるみを当てよう!→「金曜ロードSHOW」で検索
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番組内容
10月15日スタートの水曜ドラマ「きょうは会社休みます。」に主演する綾瀬はるかの「映画 ホタルノヒカリ」が待望のテレビ初登場!主人公・ホタル(綾瀬はるか)と高野部長(藤木直人)は新婚旅行でイタリアに出発!旅先で待ち受けていたのはイタリア版“干物女”が巻き起こすかつてない大騒動。ローマで消息を絶った部長を追いかけて、異国の街を疾走する花嫁・ホタルの運命は…!?(2012年 日本)
出演者
綾瀬はるか(高野蛍)
藤木直人(高野誠一)
手越祐也(冴木優)
板谷由夏(二ツ木早智子)
安田顕(二ツ木昭司)
松雪泰子(冴木莉央)
原作・脚本
【原作】
「ホタルノヒカリ」ひうらさとる(講談社KC Kiss)
監督・演出
【監督】
吉野洋

ジャンル :
映画 – 邦画
映画 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
主音声ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
副音声ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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