道徳ドキュメント「ふるさとの絆をもう一度」 2014.10.10

(テーマ音楽)2011年の体育の日東北地方のある町で運動会が開かれました。
選手一同は今回の大震災に負けず力いっぱい競ぎすることをちかいます!
(アナウンス)「一直線にパンに向かって走っていきますよ」。
地震と津波で大きなひがいを受け深くきずついた人たち。
ばあば〜!それぞれの人が特別な思いを抱えながら参加した運動会。
開さいまでの日々をたどります。
東北地方をきょ大な津波がおそいました。
(リポーター)すごいいきおいです!
(リポーター)津波がすごいいきおいでおしよせてきます。
時間は今午後3時21分ごろです。
すごいです!1,600戸をこえる家が流され179人の命がうばわれました。
この町で生まれ育った田中和七さんも大きなひがいを受けた一人です。
すっかりきれいになっちまった。
今3階建ての建物がありますけどもあそこをはさんで自動はん売機がありますけどもあの間がうちなんですよ。
この辺りには以前町の商店街がありました。
田中さんの家はおじいさんの代から88年もの間菓子店をいとなんでいます。
ここが自分の店でした。
田中さんがひなん所からもどると自たくはガレキの山に変わっていました。
ひざがこうぬけるような感覚になったのは覚えてます。
その場にへたりこみたいような。
地いきの消ぼうだんのリーダーをつとめている田中さん。
ゆくえがわからなくなった人のそうさくにほん走しました。
ガレキの中にはついこの前まで元気だった知り合いのいたいがありました。
やがてこの町でくらすのをあきらめる人も出てきました。
田中さんはそういった人たちからあるものを手わたされます。
行く先の住所や電話番号を書いたメモです。
ふるさととの絆を田中さんにたくしたのです。
地震から5か月たった8月緊急の住民集会が行われました。
議題は町こう例の運動会を開さいするかどうか。
田老地区の運動会が始まったのは今から65年前の昭和21年。
太平洋戦争が終わった次の年です。
以来毎回1,500人をこえる住民が参加してきました。
ただ今年は無理じゃないかという声もありました。
しかしこんなときこそ人々の絆を深めるべきだと開さいが決まりました。
さっそく田中さんはたくされたメモをたよりに町を離れた人々に連らくを取ります。
田老地区で今度体育大会があるのを聞いてますか?はいすいませんよろしくお願いいたします。
ふるさとから遠く離れて気力を無くした人もいました。
あっそうか。
やっぱりおばあさんは来れそうもない?あっねたきりになっちゃったんだ。
田老地区から15kmほど離れた…ここに田中さんがどうしても運動会に参加してほしい人がくらしています。
玉澤さんは田中さんの消ぼうだんのこうはいです。
津波で家を失いこの町に引っこしてきました。
津波は玉澤さんから両親をうばいました。
いつもやさしく見守ってくれた母。
働き者できびしかった父。
子どものことを一番に思い運動会には必ず連れてってくれる両親でした。
ふるさとの思い出がつらいものに変わってしまった玉澤さん。
ふるさととの間にきょりを感じ始めています。
10月に入ると運動会のじゅんびは急ピッチで進められました。
会場は特別に体育館を借りました。
競ぎの道具や会場のかざりなど多くの人が手分けしてじゅんびします。
あっこれなんだ。
これがかせつなんだ。
運動会の直前田中さんはかせつ住たくをたずねました。
地元を離れひなんしている人一人一人をたずね参加をよびかけます。
(田中)おはようございます。
おはようございます。
お世話になりまして。
ありがとうございます。
こないだそう合事む所に行ったときに言いたかったの。
これを早くふっ活できるようにふっこう早くしてほしいって。
じゃあべん当作って。
アハハハ!参加。
オウメです。
オウメさん。
この日のため特別に用意されたバスで各地から人々がやって来ました。
地震が起きてから7か月ぶりにさい会する人もいます。
うれしい。
田中さんの消ぼうだんのこうはい玉澤さんもかけつけました。
もくとう。
運動会の始まりはぎせい者へのもくとうです。
この日を心待ちにしていた800人が集まりました。
ばあば〜!多くの人が楽しむ中玉澤さんはなかなかその輪に加わりません。
(アナウンス)「さて本日の最終競ぎ紅白対こうリレー。
これから行いますが…」。
運動会は残すところ1種目。
1周だ1周。
1周走れねえっすよおれ。
田中さんが玉澤さんをさそいました。
自信がないか?足りなかったら走る?足りなかったら走る。
走りましょうよ。
(スタートの合図)
(アナウンス)「スタートいたしました!」。
(アナウンス)「こちらもせっ戦になっています」。
(せいえん)両親を失いふるさとにきょりを感じていた玉澤さん。
この日少し気持ちがほぐれた気がしました。
どうもどうも。
だれも最後に走ってる人いない。
あの辺りで…。
いなかったんだ?いなかったです。
やっぱり田老の人なんだなって自分も思いましたしね。
田老の人なんだなやっぱりなわたしも。
ジワ〜ッとこう…。
親のことちょっと思い出してしまいましたね。
親が作ってやってきた田老やっぱりこれで無くしては申しわけないっていうか…。
田中さんは今少しずつ前へ進もうとしています。
小さな倉庫で菓子作りを始めゆくゆくは店をさい建したいと考えています。
運動会でふれた人々との絆がせなかをおしてくれます。
ブーメラン。
今日は直径およそ2mのブーメランを飛ばすことに挑戦。
2014/10/10(金) 09:50〜10:05
NHKEテレ1大阪
道徳ドキュメント「ふるさとの絆をもう一度」[解][字]

東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県宮古市田老地区。離れ離れになった人々の絆をつなごうと、終戦直後から続く伝統の地区運動会の開催に奔走する人たちを追った。

詳細情報
番組内容
岩手県宮古市田老地区では、東日本大震災による津波で大きな被害を受け、人々は離れ離れになった。毎年開かれていた地区運動会も今年はできないと思われていたとき、老舗菓子店を営む田中和七さんたちは「今こそ、地域の絆を深めるべきだ」と、開催に向けて動き出す。そこには、やむなく故郷を離れた人々から託された、ある思いがあった。地域の絆を取り戻そうと奔走する田中さんを軸に被災地の人々の思いをつづる。2011年取材
出演者
【出演】田中和七,玉澤邦彦,【司会】堀伸浩,【語り】廣瀬智美

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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