ベネッセ情報漏えい:名簿業者を家宅捜索 不正入手認識か

毎日新聞 2014年10月29日 00時46分

 ベネッセの顧客情報漏えい事件で、不正に入手された名簿と知りながら業者に転売した疑いがあるとして、警視庁生活経済課は28日、名簿業者「セフティー」(東京都台東区)の事務所など関係先6カ所を不正競争防止法違反(営業秘密の開示・複製)容疑で家宅捜索した。押収した資料を分析するとともに、同社の関係者から事情を聴き、立件の可否を検討する。

 セフティーは千代田区に店舗があったが、今秋、台東区に移転している。捜索容疑は今年7月1〜2日、ベネッセの顧客情報の保守管理を担当していた元システムエンジニア(SE)、松崎正臣被告(39)=同法違反の罪で公判中=から購入した名簿約2万件について、ベネッセから漏えいしたものと知りながら、別の教育関連会社に転売した疑いが持たれている。【林奈緒美】

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