news every. 2014.10.08

この時間は午後6時15分まで字幕放送をお送りします。
ことしのノーベル物理学賞に選ばれた3人。
3人が開発・実用化した青色発光ダイオードは、今や私たちの暮らしに欠かせないものとなっています。
世界を変えた青い光。
スウェーデンの王立科学アカデミーは、受賞理由の中で、21世紀は、LEDのランプで照らされる時代になるだろうと、功績をたたえています。
きのう、
乾杯。
お酒の味はいかがですか?
おいしいですよ。
祝杯を挙げていたのは、1993年に青色発光ダイオードの開発・実用化に、世界で初めて成功したカリフォルニア大学の中村修二教授です。
まあ、やっと来たのかなという感じですね。
その後開かれた会見では。
受賞決定の喜びを語りました。
一報を受け、中村教授の兄は。
21年間待ちくたびれましてね、非常に私自身も、本人以上にうれしくて。
中村教授は、子どものころから科学者になりたかったといいます。
科学者になりたくなったのは、やっぱり手塚治虫さんの鉄腕アトムという漫画を読みましてですね、ですから、小さいころに大事なのは、やっぱり自分が何をしたいか、自分の夢を見つけて、それに向かって頑張って勉強するということが、非常に重要じゃないかと思います。
夢をかなえた中村教授。
名城大学の赤崎勇終身教授も、選ばれた一人です。
最初のころは、とても20世紀中にはできないだろうと、当時いわれておりましたので、どんどんやめていく人もいましたし、きつい状況でしたけれども、私はちっともそんなことは考えませんでした。
1989年に世界で初めて青色発光ダイオードを開発するまでを振り返りました。
受賞決定を受け、赤崎教授の妻は。
やはり好きなんだと思います、学問が、研究が。
うちのことは一切しませんから。
本人が健康なかぎり、まだ仕事続けたいと言っておりますので、そのように、私が力になればと思っております。
会見で赤崎教授は、若者へのメッセージを伝えました。
本当に自分のやりたいことをやる、それが一番だと思います。
やりたい研究を続け、ノーベル賞受賞決定に至った赤崎教授。
一方、フランスの空港では。
驚きの表情を見せたのは、名古屋大学大学院の天野浩教授です。
お2人はすばらしい研究者であり、技術者であるので、その2人に名前を連ねさせていただいたというのは、本当に名誉なことだと思います。
赤崎教授の下で、学生として研究を始めた天野教授。
どのような学生だったか尋ねると。
どんな学生?一番出来の悪い学生だったと思います。
あまり人の言うことを聞かずに、自分がやりたいことばっかりやってたからですね。
天野教授の母親のもとには、本人からメールが届いたといいます。
これからも今までと同じように、一生懸命頑張りますって書いてあって、今まで育ててくれてありがとうって、初めて書いてあった。
ノーベル賞の受賞決定で、母親への感謝を示した天野教授。
今回、3人が選ばれたのは、青色発光ダイオード、いわゆる青色LEDを、世界で初めて開発し、実用化に導いたことが評価されたためです。
青色LEDを開発したことで、すでに製品化されていた赤と緑のLEDと組み合わせ、白をはじめ、あらゆる色を作り出せるようになったのです。
青色の登場で、LED市場は急速に拡大。
民間の調査会社によりますと、LED照明の世界全体での市場規模は、去年は1兆2700億円でしたが、2020年には5兆5000億円まで拡大すると予測されています。
きのう、日本中が喜びに沸いた日本人3人のノーベル物理学賞受賞決定。
3人が開発・実用化したのは、青色LEDです。
その登場で白をはじめ、あらゆる色を作り出せるようになりました。
照明器具や携帯電話の液晶画面などに使われているLED。
こんなところにも。
LEDが使用されている信号機、西日が当たっても見やすいため、安全性が高まったということです。
さらに。
LEDは、こういった信号だけではなくて、こちら、渋谷駅前スクランブル交差点にもあります、あのような大型ビジョンにも使用されています。
去年7月にLEDに切り替えたといいます。
電力の節約につなげるためです。
都内の電器店を訪れると。
こういった冷蔵庫の、まず操作のパネル、こういったところにもLEDが使われておりまして、さらに、中ですね。
中の庫内灯、こちらにもLEDが採用されております。
美容家電の照明にもLEDが使われていました。
液晶テレビの画面にも。
やはり、青色が出来たことによって、光の三原色が出せるようになりましたので、そのLEDを使うことによって、今までよりもより鮮やかなきれいな画質が楽しめるようになっております。
LEDを使った商品は増えているといいます。
青色LEDは、室内で野菜を育てる植物工場でも力を発揮していました。
こちらの野菜に当たっている赤色のLED、これは葉っぱが大きく育つことを助けてくれるんですが、青色のLED、これは葉っぱや茎が形よく、バランスよく育つのを助けてくれるんです。
畑で栽培するものに比べると、早く育てることができますね。
それは光の使う効率がいいからですね。
20世紀中の発明は不可能といわれていた青色LEDの開発。
専門家は。
多くの研究者が興味を失ってもうできないっていうふうに皆さん、お考えになって、どんどんどんどん仲間から辞めていった中で、最後まで自分の考えを信じてやり続けたっていうそういうふうなところが、やっぱりすごいと思います。
3人に共通する特に同じ才能というと?
やっぱり不屈の精神というんでしょうか、諦めないっていう精神ですね。
不屈の精神でつかんだノーベル賞。
授賞式は12月にストックホルムで行われる予定です。
日米両政府は自衛隊とアメリカ軍の役割分担を定めた防衛協力の指針、ガイドラインの見直しに向けた中間報告を発表しました。
今回の見直しは、中国を念頭に日本の防衛をより強固にするためのもので、中間報告では、武力攻撃に至らないグレーゾーン事態も含め、平時から緊急事態までのいかなる段階においても、切れ目のない措置を取ると、日米協力の強化を打ち出しました。
朝鮮半島の有事を想定した従来の周辺事態という区分けをなくし、地理的な制約を外したことで、自衛隊による対米支援は、ホルムズ海峡での機雷掃海も視野に、拡大されることになります。
ただ、自衛隊が集団的自衛権を行使する分野については、法整備や与党協議が進んでいないことから、アメリカの艦船の防護を含む、装備品等の防護など、項目だけを並べ、具体的な記述は見送りました。
御嶽山ではきょうも大規模な捜索が行われ、新たに1人が見つかりました。
噴火から12日目を迎え、亡くなった方は55人となっています。
中継です、浅野さん。
遺体安置所になっている木曽町の旧上田小学校です。
きょう見つかった方は、午後1時前にこちらに搬送され、死亡が確認されました。
現在、身元の確認中です。
死者は55人に上り、行方不明者は9人となっています。
きょう午前、旧上田小学校では、きのう見つかった方々が無言で帰宅していきました。
新たに身元が判明したのは、愛知県小牧市の大脇信治さんと愛知県豊田市の三宅真一郎さん、そして静岡県袋井市の袴田祐示さんの3人です。
いずれも噴石が当たった損傷死でした。
きょうの捜索は、大型ヘリでおよそ400人の隊員を山頂付近に届ける大規模なものでした。
大型ヘリはきょうから1機増やされ、3機態勢になりました。
山頂では隊員が横一列に並び、広い範囲をくまなく捜す作戦が展開されました。
長い棒を火山灰に差し込んだ捜索中に、新たな1人が心肺停止で見つかり、その後死亡が確認されました。
下山は午後3時から始まり、大型ヘリから降りた隊員には、ひざまで火山灰が付いていました。
きのうより火山灰が硬くなり、活動しやすかったということです。
死者は55人に上り、残る行方不明者は9人となっています。
以上、中継でお伝えしました。
東日本大震災で液状化の被害が出た千葉県浦安市の住宅地。
住民たちは、被害が拡大したのは、土地開発業者が対策を怠ったためだとして、業者側に損害賠償を求めていました。
しかし、東京地裁はきょう、住民側の訴えを退ける判決を言い渡しました。
きょう、東京地裁。
個人的には甚だ承服しかねる内容だと。
同じ地震でも、ほぼ無傷で済んだと、こういう事実があるわけですね。
訴えを退けられ、悔しさをにじませた、原告団の上野代表。
今から3年前に発生した東日本大震災。
震源から300キロ以上離れた千葉県浦安市。
市内の6割以上が埋め立て地です。
液状化現象による大きな被害に見舞われました。
液状化現象とは、地表付近の水を多く含んだ砂が、地震の震動によって液体のような性質になり、構造物が浮いたり沈んだりすること。
これは、震災直後、浦安市で撮影された映像。
地面の隙間からあふれ出す泥水。
マンホールが飛び出し、交番は傾いていました。
よろしくお願いします。
私たちは2年前、原告団代表の上野智さんに被害の様子を取材していました。
1981年から三井不動産が販売を開始した分譲住宅。
上野さんはその年に購入し、30年以上暮らしてきました。
この分譲住宅も泥水が噴き出すなどの被害が。
これ、段差になってるでしょ。
駐車場は地盤が沈下。
壁にもひびが。
また、傾いてしまった家もありました。
上野さんたちが注目したのは、自分たちが住む分譲住宅が液状化したのに対し、道路を挟んだ向かいの住宅では、ほとんど被害が出なかった点です。
たった道路一本隔てただけのURの団地は、人の通る通路にしろ、芝生の部分にしろ、被害らしい被害がほとんど見えない。
上野さんを含む住民ら36人は、土地を開発・分譲した三井不動産が、液状化対策をしなかったことで、被害が拡大したとして、およそ8億4000万円の損害賠償を求めていました。
第1回口頭弁論で、東日本大震災は通常、想定しえない地震で、被害は予測できなかったと争う姿勢を示した三井不動産側。
また、向かいの住宅は鉄筋コンクリートで造られているのに対し、上野さんらが購入したのは木造住宅で、比べるのは適当でないとの考えを示していました。
販売されたおよそ30年前の状況について専門家は。
メカニズムは少なくとも研究者の間で共有されてたと思います。
戸建て住宅は小規模ですので、液状化が起こるっていう想定はしてたんじゃないかと思いますけれども、これほどまで、大きな影響が出るという認識は、結果的にはなかったっていうことかなと。
液状化被害が拡大した責任について争われた今回の裁判。
きょうの判決で東京地裁は、土地が分譲された当時は、東日本大震災のような規模の地震が発生し、液状化被害が発生することを予測することは困難だったと判断。
また、対策が不十分だったとはいえないとして、業者側の過失を否定し、住民の訴えを退けました。
三井不動産は、当社の主張が認められたとコメントしています。
ほぼわれわれのほうの話は、退けられて、すべてが不満だということになってしまいます。
判決を不服として控訴する方針だという上野さん。
震災による浦安市の液状化被害については、ほかにも同様の裁判が複数起こされていて、今後の裁判に影響を与えそうです。
福島県の佐藤知事は先ほど小渕経済産業大臣を訪れ、東北電力を含む5社が、再生エネルギーの新規買い取りを中断したことを巡り、国の対応を求めました。
福島県は将来的に、県内すべての電力を再生可能エネルギーで賄うことを目指していて、2014/10/08(水) 17:53〜18:15
読売テレビ1
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藤井貴彦、陣内貴美子が伝えます。わかりやすいニュースをいち早く…スポーツ芸能そしてお得な生活情報も▽番組テーマはミンナが生きやすく。

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藤井貴彦
陣内貴美子ほか
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