NHK高校講座 地学基礎「プレート境界」 2014.10.08

という事なのだ。
(垣内)隊長次に旅するとしたらどこ行きたいですか?え〜あっトルコのヒエラポリス−パムッカレっていうのがあって…。
何ですかそれ。
あのね棚田みたいになってるとこなんだけど真っ白の段になった所にきれいな水がたまってるとこがあんのよトルコに。
私はセドナ。
セドナ?アリゾナ州にある巨大な赤い岩があちこちにある所なんですけどそういう雄大な自然に触れたいですね。
あっそう。
それも悪くはないわねえ。
雑談してる場合じゃないですよ。
早速始めないとね。
はい。
世界には自然がつくり出す絶景スポットがたくさんある訳ですな。
今回は「地学基礎」プレゼンツ知られざる絶景を紹介致します。
どんな景色なんだろう。
楽しみ。
今回のテーマは「プレート境界」。
プレート境界には圧倒的な地球のパワーを感じさせる風景が広がってるんですね。
プレート境界の絶景を紹介する前にちょっと復習しときますかね。
はい。
プレートについて。
うん。
これご覧下さいまし。
は〜い。
これは地球の構造を図にしたものですね。
地球はこの内側から言って金属でできている内核外核その外側に岩石から成るマントル。
で一番外側に薄い地殻がありますね。
そしてプレートっつうのは地殻とマントルの上部。
この部分の事でしたね。
プレートは固い岩盤なんですよね。
うんそのとおり。
そして地球を覆うプレートはこんなふうに全部で十数枚あるといわれてますね。
これらのプレートがそれぞれ別々の方向に動いてるって勉強しました。
そうでしたね。
今回はこのプレートの境目つまり境界部分に注目していきますです。
こういうプレートとプレートの接してる所ですかね。
そうそう。
その白いとこね。
接してるとこのプレート同士の動きっていうのはたった3通りしかありません。
へえ〜。
それが今回のキーワードなんだけどさ。
はい。
1個目これ。
…とこれ。
…とこれ。
という事はプレートの境界全てこの3つのどれかって事ですね。
そうです。
ヨーロッパの島国…アイスランドにはプレートの境界があります。
ここがその境界部分。
なんと大地が裂けているんです。
この裂け目はギャオと呼ばれ長さは7kmほど。
深さは最大40mもあります。
ギャオはプレートの境界に沿って島を南北に縦断するようにたくさん存在します。
水で満たされたギャオもありました。
潜ってみるとなんと澄んだ水。
この水は溶岩の大地でろ過された地下水なので透明度が高いんです。
裂け目は深さ60mほどまで続いています。
こうした大地の裂け目ができるのはここがプレートが離れていく境界だからです。
次はアフリカです。
ここは…一面に広がる白い大地。
この白い物体何だと思いますか?実はこれ塩なんです。
それはプレート境界と深く関わっています。
今から3,000万年ほど前。
エチオピアのあるアフリカ大陸とアラビア半島は1つにつながっていたと考えられています。
しかしプレート境界に沿って大地が引き裂かれました。
この時大地の表面だけが剥ぎ取られた場所がありました。
新たに顔を出した地面はなんと海面よりも下。
その後再び起こった地殻変動によって中の海水が干上がった所ができました。
これがダナキル低地。
塩の大地はこうしてできたんです。
海抜マイナス100mのダナキル低地。
大地のすぐ下には熱いマグマが迫っています。
ここには火山もあります。
直径およそ15mの火口には溶岩がたまっていました。
夜の光景は圧巻です。
こうした火口は溶岩湖と呼ばれ世界に5か所しかないという珍しいものです。
プレートが離れていく境界では地球の鼓動が聞こえてくるようなこんな景色が広がっているんです。
世界にはあんなすごい所があるんですね。
あるんですよ。
今紹介したアイスランドとエチオピアはどちらもプレートが離れていく境界にある訳ですね。
アイスランドはここですよね。
本当だ!この北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界がこう通ってますよね。
見事に。
この2つのプレートが離れていく境界。
ド〜ン。
つまり互いに逆の方向に動いてるって事ですよね。
そのとおりでございます。
ほんでエチオピアはこの辺りだね。
ふんふん。
でここもプレートが離れていく境界があって大地が裂けてる訳。
でその影響でなんとこの辺に新しいプレートの境目ができつつあるのよ。
へえ〜。
巨大な谷になっててこれをアフリカ大地溝帯っていうんです。
う〜んスケールが大きいですね。
だって大地が裂けるんですよね。
こういったプレートの動きを監視して大地が動いた距離を測ってる所があるのよ。
え!という訳で今回は私この番組のナレーションを務めている市川が調べます。
ここは…まず目に飛び込んできたのが…この巨大なパラボラアンテナを使って何をしているんでしょうか。
研究員の福さん教えて下さ〜い。
この大きなパラボラアンテナで宇宙からの電波を受信して大地の動きを測定しています。
電波を受信する時刻は場所ごとに僅かに異なります。
その時刻の差を基にして計算すると2つのアンテナの距離が分かるんです。
この測量法を…ではアイスランドのギャオやアフリカの大地溝帯ではどのくらいのスピードで大地が裂けているんでしょう。
福さん観測結果を教えて下さい。
はい。
残念ながら…それは残念。
でも福さんそのかわりにとっても興味深いデータを見せてくれました。
これはアフリカ大陸にある南アフリカと南アメリカ大陸にあるチリの間の距離を観測したデータです。
横軸が観測した年で縦軸が2つの町の距離を表しています。
距離が少しずつ広がっている事分かりますよね。
広がっていくスピードは年間およそ4.5mmです。
1億5,000万年ほど前それまで1つだったアフリカ大陸と南アメリカ大陸はプレートの運動によって離れ始めやがて今の形になったと考えられています。
2つの大陸はまだまだ…もちろん日本周辺の動きも監視しています。
これは日本のつくば市とハワイの間の距離をグラフにしたもの。
2つの場所は…なぜハワイがつくばに近づいているんでしょうか。
それはプレートの境界に着目すると分かるはずです。
是非考えてみて下さい。
ハワイ日本に近づいてるんですか?ええ。
…っていう事は将来ハワイと日本が陸続きになるかもしれないって事ですよね。
いっぱい遊びに行けますね。
年間6センチですよ。
ハワイが日本まで到達するまでにあんた1億歳になっちゃうよ。
1億歳ですか。
無理ですね。
でしょ?じゃあ福さんの宿題考えてみますか。
そうですね。
なぜこのハワイが日本に近づいてるのか。
日本のつくばがある北アメリカプレートね。
つくばにかぶってるでしょこれ。
この北アメリカプレートに対してハワイがある太平洋プレートはどういう向きに動いてると思いますか?う〜ん。
この太平洋プレートが日本の方向に動いてるって事じゃないですか?まあそうだわね。
ハワイが近づいてんだからね。
太平洋プレートと北アメリカプレートっていうのはつまりはぶつかり合う境界だっつう事ですな。
プレートは海底にある大山脈海嶺で生まれます。
海嶺は地下から上昇してきたマグマが冷やされて固まり新しいプレートが次々と誕生する場所です。
誕生したプレートは左右に分かれて移動します。
このプレートの移動によってハワイは日本に近づいているんです。
海嶺で生まれたプレートはやがて海溝に到達します。
そして大陸のプレートとぶつかって地下深くへと沈み込んでいくのです。
つまり海嶺は…対して海溝は…この地図海底の地形が描かれた地図なんだけどもささっき見たアイスランド…これですな。
そうですね。
これね。
このアイスランドはこの大西洋の海嶺が陸地に飛び出している場所だったって事ですな。
本当だ。
エチオピアもこの海嶺がこんなふうにつながっている所って言えますね。
そういう事ですね。
ではこちらハワイが載っかっている太平洋プレートはこのハワイからズズズッとこっち来ますよ。
はいこんなとこ…。
おっそんな所に。
白い線あるよね。
はい。
この海嶺から太平洋プレートが生まれてハワイごとこっちに向かっていく訳です。
日本に向かってね。
でこの日本海溝で沈んでいくという事になりますね。
日本海溝で沈んじゃうって事はその上にあるハワイはどうなっちゃうんですか?ハワイはねいずれは日本海溝に沈んじゃうらしいですよ。
えっ!ハワイ好きなのに…。
プレート境界絶景の旅。
次は標高8,000m級の山々が連なる…ヒマラヤ山脈ではちょっと変わったものが見つかっています。
それは…なぜ海の生き物アンモナイトの化石が高い山から見つかるんでしょうか。
実はこの謎を解く鍵もプレート境界。
ヒマラヤ山脈はおよそ4,000万年前まで海の底でした。
しかしインド・オーストラリアプレートがユーラシアプレートにぶつかった時に大地が隆起して高〜い山脈ができたんです。
その隆起は今でも続いています。
あの高いヒマラヤ山脈はプレートとプレートがぶつかり合った結果できたんですね。
そういう事なんですよ。
プレートにはね陸のプレートと海のプレートがあんのね。
だから日本海溝みたいにさ陸のプレートと海のプレートがあるでしょ。
ぶつかるとさ海のプレートの方が陸のプレートの下に行っちゃうでしょ。
そういう訳だったんですね。
なるほど。
ヒマラヤ山脈の場合は同じ陸のプレート同士な訳。
すると何が起きるかっていうと互いに譲らない訳ですよ。
グイッてやって。
その境界部分の陸地が譲らないもんだから盛り上がっちゃう。
なるほど。
そういう違いがあったんですね。
最後の絶景はこちら。
アメリカ西海岸にあるサンアンドレアス断層を紹介しましょう。
サンアンドレアス断層はおよそ1,300kmにも及ぶ長〜い断層です。
カリフォルニア湾からロサンゼルスへと続くこの断層は2つのプレートの境界部分。
プレートは互いにすれ違う方向に動いています。
つまりこの絶景プレート境界で大地が左右にずれていく様子そのものという訳です。
大都市ロサンゼルス近郊で地震が多いのはこのプレートの動きによるものです。
という訳で3つ目のキーワードすれ違う境界では大地が左右にずれてく訳ですね。
うん大地がずれちゃうんだから地震が多いのもうなずけますよね。
こんな地図ご用意しました。
わっ。
この赤い点々何かっちゅうと地震が起きた地点でございます。
見事に赤い点々とプレートの境界が重なってますね。
ビンゴって感じですよね。
どうして地震が多いのか。
その話はまた別の回で詳しく取り上げる事にしましょうか。
分かりました。
それにしても隊長プレートの境界がつくり出している絶景ってどれもすばらしかったですね。
そうだね。
プレート境界があるからこそ今日見たみたいに地球がこんな起伏に富んだ地形になったって事ですな。
では先生よろしくお願いします。
(鎌田)よろしくお願いします。
これ持ってきました。
はい。
ハワイが最後日本に向かってきて沈むっていう話は分かりました。
はい。
日本はどうなるんですか?そうですね。
日本というのは今もプレートの境界にあって海のプレートが沈んでいくとこなんですけどもここで生まれるスピードと沈み込んでいくスピードが大体今同じような…。
均衡してるみたいな事?均衡してるので全体の形というのはそれほど今変わりませんから日本はまだもう少しこういう形でいれるかもしれません。
均衡が崩れる事があるの?そうですね。
今この海嶺というのは非常に地球上でも一番活発なとこなんですけどもこっちで沈み込む速度は変わらないのにここで生まれる速度が遅くなってしまったらこっちへだんだん海嶺が進んでっちゃう事に…。
海嶺が来るの!?そしたら海がどんどん狭くなってく訳ですからその後ろにある大陸これもだんだん来るかもしれませんね。
全部来るんじゃないですか!最終的には日本にアメリカの北米なり南米の大陸がドンと直接ぶつかってしまうかもしれません。
え!ぶつかったらどうなるんだっけ?大陸と大陸がぶつかる訳ですから…。
日本が沈むんじゃなくて上がってくんですか?そういう事になると思いますね。
そういうふうに考えてる研究者の方々もいます。
ひえ〜!日本沈むんじゃなくて盛り上がるらしい。
ね!初めて知りました。
ねえ。
でもグッと押されるだけでヒマラヤ山脈ぐらいに高くなるってすごいです。
そんなに隆起するんだ大地ってみたいな。
…って事は富士山はどうなんの?ヒマラヤの高さの上に富士山になる?そうなるんですかね。
折れちゃうんじゃないの?そんな高かったら。
もう天空の…何か…。
ヒマラヤ山脈のように…アメリカにある…2014/10/08(水) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 地学基礎「プレート境界」[字]

「地球」は私たちにとって掛けがえのない存在です。その地球を、「宇宙の中の1つの星」「地球という物体」「地球の歴史」そして「環境」という視点から学んでいきます。

詳細情報
番組内容
地球の表層は、十数枚のプレートで覆われ、それぞれが別々の方向に1年間に数センチメートルほどの速さで動いている。4つのプレートの境界部分にある日本列島で生活するうえで、プレートの性質やそこで起こる地球科学的な現象を理解することは大切だ。プレート境界におけるプレート相互の運動には3つのタイプがある。今回はその3つのタイプの境界の基本的な性質について学ぶ。【出演】関口知宏、垣内彩未【講師】鎌田祥
出演者
【講師】筑波大学准教授…鎌田祥仁,【司会】関口知宏,垣内彩未,【語り】市川展丈

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 大学生・受験
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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