大繁盛から一転Amarcordに閑古鳥が鳴く
(女性たち)二度と来ませんから。
それもこれもカリスマ主婦モデルのブログのせい?
(冬美)エッセー集掲載の広告料の話断ったでしょ?
そんなカリスマ主婦モデルの尻尾をつかもうとした冬美は留置場で一晩を過ごすはめになり…
(署員)有沢冬美。
迎えが来ました。
(冬美)はい。
(冬美)すいません。
本来なら姉たちに迎えに来てもらうところなんですけどあんまり知られたくなかったので。
(横森)芭蕉庵の鴨汁ソバおごりな。
(冬美)分かりました。
(横森)…にしてもお前もまだまだだな。
すいません。
まさか警察に通報されるとは思ってなくて。
(横森)そうじゃない。
この仕事してたら不審者扱いで朝まで留置場なんてジャーナリストあるあるだよ。
(冬美)じゃあ何ですか?
(横森)ターゲットがどういう人間なのかどうしてその行為をするに至ったかちゃんと調べたのか?神崎由美は雑誌主催のキャラ弁コンテストで入賞したときに今のプロダクションの社長の目に留まって…。
(横森)そんな表面的なことじゃなくて。
それを始めた神崎由美の心の動きはどうだったんだ?それは…。
(横森)それをすっ飛ばして家の周り張ってたって薄っぺらい記事しか書けねえよ。
(マモル)おはようございます。
(マモル)あーあ。
ああ。
(拓馬)よいしょ。
(拓馬)あっ。
マモルさんおはようございます。
(マモル)ああ。
おはよう。
(拓馬)仕込み一とおりやっといたんすけど。
(マモル)おう。
助かったよ。
先に言っといてくれたらもっとゆっくり来たのに。
(拓馬)あっ。
いや。
この時間に料理教えてもらおうかと思って。
(マモル)料理?何を教えてほしいの?カポナータ丼とか。
(マモル)ふーん。
まあいいよ。
(マモル)その代わりひとつ教えて。
何でうちで働こうと思ったの?
(拓馬)えっ?イタリアンなんて山ほどあるじゃん。
何でこんなちっぽけな店を選んだのかなって。
ああ。
それは成り行きで。
住み込みOKだったし。
住み込む必要ないじゃん。
お前実家東京だろ?見るつもりなかったんだけど見ちゃったんだよ。
お前の免許証。
住所東京って。
実は親に反対されてんすよね。
料理人になんの。
ホントは受験していい大学行ってほしかったみたいで。
世間体とか気にする親だから。
今ごろ周りには息子は留学したとか言ってんじゃないっすかね。
(マモル)ふーん。
どっかの家と似てんな。
えっ?
(マモル)いや。
何でもない。
(拓馬)あのう。
じゃあレシピ教えてもらえますか?
(マモル)ああ。
カポナータ丼にレシピなんかないよ。
全部俺のセンスで作ってるから。
(拓馬)そんな。
見よう見まねでやってみ。
俺もシチリアいたときそうやって覚えたから。
(冬美)あっ。
すいません。
『主婦画報』の…。
(冬美)神崎由美はカリスマ主婦になる前弁当屋でパートをしていたそうです。
そのころ外資系企業で働いていた旦那が突然リストラに遭ったみたいで…。
だいぶ苦しい生活を送っていたみたいですね。
そんな彼女からしたらモデルへのスカウトの話は相当うれしかったんじゃないかと。
(横森)ふーん。
(信岡)頼まれてた写真手に入ったよ。
(冬美)さすがノブさん。
早い。
(信岡)今回は高いぞ。
だいぶ苦労したからな。
鴨汁ソバに板わさでどうですか?
(信岡)フッ。
生中もだ。
いいでしょう。
(信岡)交渉成立。
(横森)それは?神崎由美の息子の写真です。
現在留学中らしいんですけど情報がほとんどなかったので。
えっ?
(横森)どうした?
(春子)で何?冬ちゃん。
協力してほしいことって。
(冬美)神崎由美のことよ。
やっぱりシスターズの力が必要なの。
(秋代)えーっ?それって冬ちゃん一人で調べるって。
(冬美)私ね今回の記事から降ろされたの。
(夏江)だったらもう由美さんのこと調べなくてもいいんじゃないの?調べていくうちに興味が出てきたのよ。
神崎由美という人間に。
彼女の真実をとことん追求したいの。
(春子)彼女の真実…。
それっていつも冬ちゃんが言ってるジャーナリストの正義感ってやつ?そう。
私は反対だな。
(冬美)どうして?だってなっちゃんだって被害者なのよ?ブログで誹謗中傷的なことを書かれてるんだから。
でもね私はどうしても由美さんが悪い人には思えないの。
むしろ今の由美さんは何か苦しんでるようにさえ見える。
(冬美)そりゃ人さまだましてお金もうけしてるんだから少しぐらい罪悪感持ってるんじゃない?それに今の冬ちゃんは変。
(冬美)どこがよ?由美さんのことを暴露したら由美さんの家族が傷つくのよ?それのどこにジャーナリストとしての正義感があるの?そんなこと気にしてたら何にも書けなくなる。
神崎由美にたくさんの人がだまされてるの。
(秋代)冬ちゃん。
(冬美)それに今回の件はなっちゃんにだって大いに関係があるんだからね。
何で私に?
(冬美)これを見て。
拓馬君。
彼は神崎拓馬。
神崎由美の一人息子よ。
(秋代)えっ…。
(マモル)拓馬が由美さんの息子?シッ。
声がでかい。
聞こえたらどうすんのよ。
あっ。
すいません。
もう。
ハァ…。
・
(拓馬)何かあったんすか?
(マモル)いや。
別に。
どうした?カポナータ丼作ってみたんで味見を。
ああ。
後でな。
あっ。
そうだ拓馬。
こしょう切れてたから買ってきてくれる?分かりました。
ハァ…。
だけどどうして隠してるんだろうか?お母さんのこと。
あれが原因かな?あれって?ちょっと前に聞いたんです。
あいつ親に料理人になるの反対されてるって。
イメージ悪いから周囲には留学中ってことになってるって。
それもカリスマ主婦のイメージのためだったんですね。
拓馬からしたらたまったもんじゃないでしょうね。
息子として認められてないみたいなもんですから。
冬美は由美さんのことシスターズで調べあげて記事にしたいって言ってる。
でも私はそんなこと協力したくない。
だけど拓馬君のことが…。
ほっとけないんですね?拓馬のことは俺に任せてもらえないですか?俺もあの親子のことほっとけないです。
分かった。
お願い。
なかなかいい線いってんじゃん。
(由美)《こちらにカポナータ丼ってありませんでしたっけ?》
(由美)《これ味変わりました?》
(マモル)《何を教えてほしいの?》《カポナータ丼とか》
(マモル)そういうことか。
(拓馬)こしょう買ってきました。
(マモル)おう。
サンキュー。
あっ。
味見しといたぞ。
(拓馬)あっ。
どうでした?お前的にはどうなんだよ?あのときの味に近づけられたのか?
(拓馬)あのときの味って?家族で食べたカポナータ丼の味だよ。
(拓馬)えっ?お前と由美さんって親子なんだろ?あれ3年くらい前か。
家族3人でここに来たよな?
(拓馬)《うわっ。
何これ?めちゃくちゃうまい》
(由美)《そう。
よかった》
(拓馬)《でも無理して外食なんてしなくてよかったのに》《せっかくのおふくろの初給料だろ?》
(由美)《いいのいいの。
どんどん食べて》
(拓馬)《っつうか全然食べてないじゃん》《母さんはいいの》《来る前にちょっと食べてきちゃったから》《ふーん。
じゃあ。
じゃあ…》
(拓馬)《うーん》
(むせる声)
(拓馬)《フフフ。
うーん》
(マモル)《これよかったらどうぞ》
(由美)《あっ。
あのう。
頼んでませんけど》
(マモル)《サービスです》
(由美)《えっ?》
(マモル)《作り過ぎちゃったんですよ》《今日はもうお客さんも来る気配もないし》《遠慮なく食べてください》
(由美)《あっ…》《オーナーには内緒で。
今外出てるんで》
(由美)《すいません。
ありがとうございます》《じゃあ頂こう》
(幸一)《うん》
(由美)《うん。
おいしい》
(幸一)《うまいな》
(拓馬)《うまっ》
(由美)《うん》《あのう。
これ何ていうお料理なんですか?》
(マモル)《いや。
特に名前とかはないんですけど》《まあ名付けるならカポナータ丼ですかね》《カポナータ丼?へえー》
(マモル)あんときはすげえ印象的だった。
何ていうかちょっとうらやましかったよ。
(拓馬)うらやましい?
(マモル)俺あんなふうに食卓囲んだことなかったから。
(拓馬)えっ?
(マモル)俺の家族ってさみんな医者なの。
親父も上2人の兄貴も。
あっ。
じいちゃんもそのまたじいちゃんも。
(拓馬)へえー。
(マモル)俺もその流れで医者を目指して勉強してた。
(拓馬)マモルさんも?
(マモル)意外だろ?しかも東大理三志望。
(拓馬)すげえ。
(マモル)目指すだけだったら誰でもできんだよ。
もちろん結果は不合格。
まあ人の命を救うとかってことにモチベーション全然なかったからな。
・
(マモル)そんなやつだからすぐ他のことに興味が出ちゃって受験やめて自転車で世界一周しようと思ったんだ。
いや。
何か急展開っすね。
(マモル)もちろん親父は猛反対。
結果大ゲンカになって俺家を飛び出しちゃったんだ。
「医者にならないなら息子じゃない」それが親父と交わした最後の会話。
じゃあ俺と似たようなもんっすね。
いや。
全然違うよ。
(拓馬)えっ?
(マモル)だって由美さんとお前はまだ家族としてやり直したいって思ってるだろ?別にそんなこと。
(マモル)少なくとも由美さんはそう思ってるよ。
由美さんがこの前うちに来て頼んだ料理がカポナータ丼だったんだ。
あの日は変に気合が入ってたから前に作ったときの味は再現できなかった。
そのことに由美さんは気付いてた。
3年前に食べたカポナータ丼の味をしっかり覚えてたんだ。
きっとまたここに来たのもあのときの気持ちを思い出したかったからじゃないかな。
(マモル)お前だってそうなんだろ?俺に教えてほしい料理がカポナータ丼だって。
いまさら何やってんだって感じでしょ?気付くのが遅かったんすよ。
あのころ親父が勤めてた会社が倒産してめちゃくちゃ貧乏になって親父の代わりにおふくろが弁当屋で働いてその初給料で食事したのがAmarcordだったんです。
でもそれからちょっとしておふくろが芸能活動始めることになって。
そのおかげで飯に困ることもなくなったしでかい家に住めるようになりました。
でも家族で一緒に飯食うこともなくなって。
(拓馬)プロダクションの指示で俺も親父も理想の家族にならなきゃって。
(拓馬)俺たちはどんどん偽物の家族になっていったんです。
(マモル)偽物の家族か。
そうなってみて初めて気付きました。
3年前の俺たちは本物の家族だったんだって。
ここでカポナータ丼を一緒に食ったあのときは。
夏江さん。
シナリオを書かせてもらってもいいですか?家族を元通りにするシナリオ?
(バイブレーターの音)
(由美)もしもし。
(殿村)あー。
殿村だ。
エッセー集の原稿目を通してくれたか?・
(由美)その件なんですけどやっぱり自分のエッセー集は自分で書きたくて。
さっきメールで私の書いた原稿送ったんですけど。
(殿村)誰が頼んだ?そんなこと。
(由美)えっ?
(殿村)言ったよな?プロのライターに任せとけって。
いや。
でも…。
いいかげん気付けよ。
自分が飾り物だって。
いいか?この業界はイメージが全てなんだよ。
お前のイメージだって全部俺が考えてやってるんだ。
君は黙って言うことを聞いてりゃいいんだよ。
(殿村)あと家にある家族の写真全部処分しといてくれ。
・
(幸一)エッセー集の件駄目だったのか?ええ。
黙って言うこと聞いてればいいって。
(幸一)そうか。
夏江さん。
これ。
うん?今でもブログに由美さんの息子が登場してるんです。
それって…。
拓馬の替え玉でも用意してるんじゃないですか?ああ…。
あっ。
シナリオどうでした?とてもよかったと思います。
やった。
でも問題は冬美がこれで納得するかどうかよね。
由美さんの暴露記事絶対に書くって意気込んでるから。
そっか。
ねえマモル君。
はい?私に考えがある。
(秋代)招集かけるんならもっと早く伝えてよ。
エダマメの詰め放題今日までだったのよ。
(春子)昨日の今日で何かまた大きな進展でもあった?
(冬美)今日招集かけたの私じゃない。
なっちゃんよ。
(春子)なっちゃんが?マモル君がいいシナリオ書いてくれたの。
(冬美)シナリオ?えっ?で何の?
(マモル)題して「偽カリスマ主婦モデル神崎由美の真実を暴け!スティング大作戦」です。
(秋代)えっ?なっちゃん。
由美さんの件には協力しないんじゃなかったっけ?気が変わったのよ。
うちも由美さんに振り回されて常連さんたちが離れてって大赤字。
泣き寝入りはしたくないと思って。
(マモル)じゃあ簡単に説明します。
まず神崎由美のプロダクションに偽の一日密着ロケを持ち掛ける。
そして偽の撮影クルーで神崎由美の一日を追った後アクシデントが起こる。
急きょ撮影クルーは由美さんの自宅での撮影を決行。
まったく家事が行き届いていないカリスマ主婦の自宅をカメラに収めるんです。
(秋代)自宅をねぇ。
撮影隊を仕切るディレクターの役は冬ちゃん。
大切な役だからよろしくね。
まあそこは私しかいないわね。
(秋代)じゃあ私撮影スタッフ。
神崎由美流メークでばっちり決めていくから。
やめてください。
そんなメークばっちりのスタッフ違和感ありまくりですから。
(桑原)仕方ありませんね。
ここは私がやります。
(秋代)えっ?桑原さんが?そんなこわもてのスタッフこそ違和感あるわよ。
(桑原)精いっぱい笑顔を振りまきますから。
アハハ。
(秋代)怖い怖い。
もう怖い。
笑顔も怖い。
私がやりますから。
(桑原)私です。
(秋代)私がやる。
(桑原)私が…。
(冬美)2人とも。
言っとくけどこれは遊びじゃないの。
興味本位で参加されても邪魔なだけだから。
(秋代・桑原)すいません。
(冬美)あと一つ気になるのが由美さんがそう簡単に家に入れてくれるかってことよね。
(マモル)それに関してはもう考えてあります。
(冬美)そう。
分かった。
その映像が撮れたら後は冬ちゃんに任せる。
出版社にスクープとして持ち込むなりテレビ局に持ち込むなり好きにして。
真実を世間に公表してちょうだい。
(冬美)任せて。
じゃあ私は早速準備を始めるわ。
お先。
(春子のせきばらい)
(春子)なっちゃん。
うん?あなたマモル君と一緒に何をたくらんでる?別に何も。
(春子)あのシナリオのタイトル名『スティング』っていう映画だったけどあの映画のラストって二重構造になってたわよね?
(マモル)あっ。
気付いちゃいました?本当のシナリオのラストはどうなってる?2014/10/08(水) 13:30〜14:00
関西テレビ1
ほっとけない魔女たち #28[字][デ]【出演:浅野ゆう子 三宅健 他】
夏江(浅野ゆう子)の店に“カリスマ主婦”として人気の由美(有森也実)が来店し、秋代(松本明子)は大興奮。しかし冬美(釈由美子)は由美を偽物カリスマだと主張し…。
詳細情報
番組内容
由美(有森也実)の家に張り込んでいた冬美(釈由美子)が近所の住民に通報され、警察に連行されてしまう。ますます頭に血が上り、由美の真実を暴くと息巻く冬美に、先輩ジャーナリストの横森(伊藤正之)が冷静になるように、と諭す。さらに、今の冬美は由美の表面的な部分しか見ていない、とも。横森の言葉で目が覚めた冬美は由美のことを改めて調べ直すが…。
番組内容2
マモル(三宅健)は拓馬(佐野和真)と由美が親子だということに気づく。拓馬によると、由美が“カリスマ主婦”として活動を始めてから、生活は豊かになったものの、家族がバラバラになってしまったと言う。
とき同じくして、冬美も由美と拓馬の関係を知ることに。冬美はジャーナリストとして、由美が殿村(渡辺正之)の操り人形だということを公にするべきと夏江(浅野ゆう子)ら姉妹に主張。
番組内容3
妹の意見に賛成できないものの、そんな状況を変える方法はないか、と思い始める。
出演者
有沢 夏江:浅野 ゆう子
近藤マモル:三宅 健
有沢 冬美:釈 由美子
・
桑原 義男:渡辺 哲
林 晃司:神保 悟志
・
村田 秋代:松本 明子
中島 春子:室井 滋
ナレーター:友近
神崎由美:有森也実
殿村:渡辺正行
神崎拓馬:佐野和真
ほか
スタッフ
主題歌:V6「Sky’s The Limit」(avex trax)
脚本:森ハヤシ
演出:木下高男(共同テレビ)
プロデューサー:服部宣之(東海テレビ)
鈴木伸太郎(共同テレビ)
スタッフ2
音楽:森英治
有木竜郎
音楽プロデュース:S.E.N.S.Company
エンディングテーマ:上野優華「大切なあなた」(キングレコード)
メインテーマ:STORM(Primo)
制作・著作:共同テレビ
制作:東海テレビ
ご案内
立川談笑が毎週「ほっとけない魔女たち」トピックスをダイジェストで紹介!これはほっとけない!!今すぐチェック→【プラテレURL】http://www.youtube.com/user/pulatele詳しくは公式サイトをご確認ください。【公式サイトURL】http://tokai−tv.com/hottokenai/ 好評配信中!【昼ドラ公式ツイッターアカウント】@hirudoraTokaitv
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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