徹子の部屋 桂歌丸 2014.10.08

石垣と雲海が織り成す光景は、冬の初めまでみられます。
「新吉は一瞬自分が撃たれたんではないかとぞっとしておりましたがはっと気がついてあっ俺じゃなかったんだ」「一体あの鉄砲は誰が撃ったんだろう…」
(黒柳)とまあこんなふうにすっかりお仕事に復帰なさってお元気でいらっしゃいます。
皆さん心配してらっしゃる方も多いかと思いますけどお元気です。
落語芸術協会の会長さん桂歌丸さん今日のお客様です。
よろしくお願いいたします。
よろしくどうぞ。
お願いいたします。
もう本当に大変お元気そうなんですけどただご自分のお家のお部屋が3階なんですって?そうなんですよ。
それ上がるの大変なんですって?退院したてはもう本当に上がれなかったですね。
四つんばいにはって歩いてました。
そうやって上がるのが一番楽かもしれませんね。
でもそうですよね。
ああいう大きな声でお話しになるのは大丈夫なんですか?声は出るんですよ。
それで正座して喋ってる分には45分だろうが1時間だろうが喋っていられるんですが…。
すごい。
立ってることと歩くことがつらいんですよ。
不思議ですね。
特に歩くことがまだまだ駄目で。
うーん…。
まあ色んな病気がいっぺんに出ちゃったもんですから。
そうですね。
笑いながら言っちゃいけないんですけど。
『笑点』の時は座ってらっしゃるのでお元気だと思ったんですけど。
今年の春にご病気をなさってですね…。
はい。
復帰後ですね落語の枕でそのことをちょっとお話ししてらっしゃるので…。
あるんですか?あるんです。

(拍手)」「お運びをいただきまして厚く御礼を申し上げます」「まさか咳一つで2か月に近い入院をさせられようとは思いませんでして」「エヘン!って咳をした途端に肋骨にひびが入って」「それがもとで肺気腫になりまた肺炎を患いその間にありとあらゆる数値がどんどんどんどん上がってまいりまして」「低血圧が高血圧になってどうにもこうにもしょうがない」「そのうちに下半身にむくみが出まして」「8日間で7キロ目方が増えたんですね」「太ったことのない人間ですから太ったなと思って喜んでましたら太ったんじゃなくてむくんだんですね」「そういう治療を全部してどうやら克服したなと思ったら一番最後に帯状疱疹が出まして」「この腰から左の足の内側にかけましてくるぶしまでもう花が咲いたように痛いのなんのといって…」「まあまあこれもどうやら…まあ治りかかってきているんでございますがまだ本格的ではございませんで」「一番つらいことがそういうあれで歩くことがあまりできませんでね」「歩けないんですね」「ですからそこにお金が落ちてても拾うことができませんで…」「
(観客の笑い)」「でもう一つはちょっと体を動かしますと息切れがしてしまってどうにもしょうがない」「ですからあの…酸素でございますか」「あれが家にいても離せませんで…」「本来でございますと舞台の端から高座の布団の上まで歩いて出てこなくちゃいけませんが今も申しましたとおり歩くことができませんでして」「そりゃ歩いて歩けないことはないと思うんですが」「ただあそこからここまで35分ぐらいかかるんじゃないかと」「
(観客の笑い)」「まあお客様方もこれからくしゃみをしたりあるいは咳をしたりしゃっくりをしたり十分お気をつけになってやっていただきたいと思います」ハハハ…!すごいですね。
ご自分のご病気が枕になるっていうのはね相当…。
もうね噺家ですから何でも金もうけに…。
だけどね言ったこと本当なんですよね。
くしゃみなすったら肋骨にひび。
本当にくしゃみ一つでね。
実はこれの裏側というビデオがありましてね。
なんだか裏側というビデオがあるのでそれちょっと見せていただきたいと思いますけども。
私の背中ですか?裏側っていうのは。
裏側ってそうだと思いますよ。
ちょっと見せてかまわないと仰ってるので。
「お疲れさまでした」「お疲れさまでした」これなんですよね。
あっ。
これ高座へ上がる前ですね。
ああ酸素。

(出囃子)」今これ幕閉まってるでしょ?本当だ。

(拍手)」
(歌丸)「月日は流れて7年という歳月が経ちました」「話っていうのは早いですね」「
(観客の笑い)」立つ時が苦しいですね。
つらそうですね。
つらいですね。
でもねどうにか…少し動けるようになったんですよね。
そうですね。
はい。
なるほど。
下りてくるとああやって酸素吸わないと苦しい…。
でも今のこうやってお話しになってらっしゃる間は酸素なくても大丈夫なんですか?大丈夫ですね。
そうですか。
何ていうんでしょう。
体さえ動かさなければ。
今のあそこまでお出になって立ったり座ったりなさったりするとやっぱり必要っていう。
苦しいですはい。
そうですか。
大変ですね。
じゃあ口だけ達者っていうのは大丈夫なんですね。
口は達者ですよ。
本当にね。
でも本当にあれですよね災難でしたねなんかそういうことになっちゃうのが。
でもしょうがないですよね。
もう運命だと思って諦めてますけどね。
でもその中でそうやってお仕事がおできになるんですからね。
はい。
でもね…病気やって帰ってきた時は引退しようかなと思いましたよ。
随分それは何ていうんですか…すごい決断。
もう苦しいしこういうような状態だったんで。
でねかみさんに言ったんです。
もう引退していいか?って。
こういうもうあれで苦しいし歩けないしって言ったらかみさんがお父さんしてもかまわないと。
ただし何するの?って言われたんです。
引退したあと。
うーん…何するったって何をする…。
つまんないじゃないのと。
お父さん寄席や何かもあるし高座でちゃんと喋れるんだから…。
外に趣味もないしって言われたんですって?いや趣味あったんですけど…。
あっそうなんですか?そういう腰の具合が悪くなったりなんか…。
釣りとか。
そうなんですよ。
釣りがもう大趣味だったんです。
そうですよ。
熊が出てきたっていつかね仰いましたよね。
二度追っかけられてますからね。
追っかけられたんですからそうそうそう。
だから寄席や何かもあるし周りで…近いところで喋ったほうがいいんじゃないの?って言われて。
あっそれもそうだなと思って。
それでかみさんにじゃあ引退取り消すって言って。
よかったですよね。
そういうわかってくださる奥様でね。
でもね真剣にそれは考えました。
あっそうですか。
ただし自分がやっている会。
独演会ですとか色んな会はもう今年いっぱいで全部やめさせてもらいました。
あっそうなんですか。
やっぱりつらいです。
つらいですええはい。
確かにそういうところってエレベーターに乗ったり階段上がったりとかっていらっしゃらなきゃならないようなとこも多いでしょ。
そうなんですよね。
エレベーターだのね何かがあればいいですよ。
何もないとこがあるんですよね。
古い建物だとね。
といってね誰かにおぶさるわけにもいかないし。
だからもうみっともないからよしましたそういうところは。
でもその代わり落語に専念して…。
しようと思ってます。
それが一番ですよね。
お客様それを待ってらっしゃるわけですからね。
いえいえいえ…どうですかね。
やっぱり明るく…。
なんか病院に入ってらしても明るい看護師さんはよかったんですって?とっても。
病院っていうのは結局陰気になりますよ自分は。
でもね一つだけね明るいこと。
つまり一人だけねすごく明るい看護師さんがいたんです。
ええ看護師さん。
この看護師さんのおかげで私はすげえ助かりました。
へえー。
採血しますよね。
ええええ。
この看護師さんの採血の仕方っていうのはすごいんですよ。
部屋入ってくるにも「おはようございます!」「あっおはようございます」。
「採血です!」「お願いします」。
「ちくっとします!」「覚悟してますからどうぞ」。
「じゃあやりますから…」。
「せーの!ブスッ!」って言ってね。
これはね私はね注射を打たれてあんなに笑ったのは初めてですよ。
そうですね。
「せーの」って言ったんですか?そうよ。
「ブスッ」って…。
「せーのブスッ!」まで言うんだもん。
「ブスッ」まで口で?じゃあ笑える…。
うん。
もう笑いますよ。
初めてだよそんな。
でもね本当に今言うとおりあの看護師さんのおかげでうんと助かったんです。
奥様とはご結婚なすってもう60年近く。
円満の秘けつを皆さんがお聞きになるんだけど…。
円満っていうよりもねお互いに我慢してるんじゃないですか。
こっちもわがままですしね。
そのわがままをかみさんのほうがうまく操縦してるんじゃないかと思うんですよね。
そうでしょうね。
なに俺のほうが家じゃ威張ってんだってなことをよく言いますけどねそうじゃないんですよ。
頭押さえられてるんですよね。
そうですよね。
それが一番?うん一番。
だからもっと簡単に言うと所帯のことはかみさんに任せりゃいいんです。
仕事のこと一途に男はやればいいんです。
それだと思うな私は。
そう。
だから特に今お話をなさるということで全力かけてやってらっしゃる…。
病院にいらっしゃる間もずっと本読んでらしたんだってね。
本読んでました。
すごいんですってね。
その『錢形平次』を。
すごいのねそれ。
あのねなぜ…。
これはね昭和ね31年かな?すごい古いですよ。
古いですよ。
昭和31年に発行になったね…。
へえー。
お持ちなんですか。
なんで私がこれをね…その頃290円ですよ。
なんで読んだかっていいますとものすごく落語の参考になるんです。
というのが専門書をこう調べるよりも野村胡堂先生のこの『錢形平次』を読んだほうが町の中の雰囲気あるいはその…商売。
その当時の商い小間物屋ですとかあるいは荒物屋だとか色んな商売。
それがどうだっていうのがわかるんですよ。
すごい。
全部お調べになったんですかね。
小説ですから詳しくは書いてませんけれども。
参考になることがねちゃんと出てるんですよ。
へえー。
だからそういうことをね参考にするためにふっと病院で気がついてよし読み返そうと思って。
ああそうでいらしたんですか。
全巻で21巻だか23巻ぐらいありますからね。
あら大変ですね。
ただもうね古くなっちゃったからもうボロボロになっちゃってね。
でも昔の本ですからね。
中は奇麗ですよほら。
酸性紙じゃないんで紙がいいんですからね黄色くなってないんですね。
そういうふうなお勉強をなすったんですか。
そうですか。
まあそういうこともあってお勉強してらして…。
たい平さんっていう方がこの前いらっしゃいましてなんかひ孫ちゃんの穏空ちゃんと仲がいいとかって。
ああそうなんですよ。
ひ孫と仲がいい。
なんかその話ちょっとしてらっしゃるんでこの方が。
ちょっと見ていただいてよろしいですか?「歌丸さんは『笑点』で今も司会やってらっしゃってお元気なんですけど。
前にあの方すごい痩せてるって言ったら体脂肪がないんですって?」「体脂肪がマイナスだって言って円楽師匠が言ってました」「病院に行って測ったらマイナス初めてですよって先生が」「そうでしょう。
そんな人っていないでしょ?だって」「もうこれ以上痩せようがないと思っていたんですけどこの間入院なさって退院された時に楽屋に来たらみんなが“師匠お痩せになりましたね”ってまだ痩せる余地があるんだなって思いました」「なぜお話ししたかっていうと歌丸さんのひ孫?」「はいそうです」「ひ孫があなたにすごく懐いてるんだって?」「そうなんです。
穏空ちゃんっていう」「可愛い」「可愛いんです」「師匠の楽屋で穏空ちゃんとかくれんぼしたりして」「ロッカーの中に入ったりして」「でもう穏空ちゃんと遊んでる時は師匠は何も仰らずニコニコしてくださってて」「“もういいよ”とか言いながら」「師匠楽屋で落語稽古してるのにしいちゃんと一緒にかくれんぼをしたりして…」そうなんですって穏空ちゃんって。
あのね穏空がねなんかたい平さんと仲がいいんですよね。
フフフッ。
たい平さんっていう方はものすごく親切な方でそれで面倒見がいいんですね子供さんに対しての。
それでね気に入られてんじゃないかと。
でもすぐわかるのはすごいですね。
子供ってそういうところが。
だと思いますね。
だってそうじゃないとそばへ寄らないでしょ。
寄らないですよ絶対に。
だって変な話ですけど犬や猫嫌いな人はそばへ寄らないでしょ。
そうですそうです。
で好きな人の時は何もしなくても寄ってくるもんね。
そうですそうです。
それと同じですよ。
ひ孫も。
フフフッ。
うん。
だから円楽さんが私のそばへ今寄ってこないのと同じことなの。
ハハハ…。
その話は本当に『笑点』でいつも笑わせていただいております。
ちょっとコマーシャル。
それではここでですね歌丸さんに穏空ちゃんからお手紙をいただいております。
おやおやおやおや…。
あっそうですか。
それを読ませていただいていいですか?ありがとうございます。
なかなかお手紙も来ないでしょ?何歳におなりですか?いっぺん手紙もらったことありました。
あっそうですか。
何歳?もう5歳ですか。
だから字が書ける。
ひ孫ですいいですか?はい。
ハハハ…。
「じいじさんそはしていますか」「しずくはいつもしんぱいしてます」「まえにじいじとディズニーランドにいっしょにいけてとてもうれしかったよ」「またいっしょにいこうね」「しずくがおおきくなったらじいじのおしごとしているところをみたいからこれからもからだにきをつけていつまでもげんきでいてください」「じいじはしずくのじまんのじいじです。
だいすき」「しずくより」どうもありがとうございます。
フフフッ。
涙出ちゃうような。
本当いやいやいや…。
涙出ちゃうこれ。
ねえ。
可愛いですね。
5歳でもねこんな手紙書けるんですもんね。
そうですね。
気持ちのこもった…。
しょっちゅう電話かかってくるんですけど一番先に言うことが「酸素吸ってる?」っていうのがね一番最初ですけどね。
心配なんでしょうきっとね。
でも可愛いですよね。
なんて可愛いことをこんな5歳なのに。
孫やひ孫じゃないとこんなこと言ってくれないですからね世の中の人はね。
うれしいでございます。
これはねかみさんと…。
これ七五三かなんかの時に…。
あっ写真?撮った写真ですね。
奥様お奇麗な方なんです。
頭に何か…穏空ちゃん何か飾り物つけて。
ただし大きな声じゃ言えませんが金がかかりますよ。
ハハハ…。
お着物から何から全部。
最初はそうでしょうね。
全部じいじとばあばがやんなきゃなんない。
なるほどね。
じいじはやんないんだ。
ばあばなんですよね。
ばあばが大変ですよね。
でもお仕事してお金稼ぐのはじいじ。
だからもとはこっちがやらなきゃ。
そうですよね。
じいじはとにかくはいずってでも何ででも高座にお出になんなくちゃいけないんですから。
そうですね。
でもあれですね。
なんか落語に熱が入って肺のことすっかりお忘れになっちゃってなんかつたを伝ってどこか上がったりするとかそういう時大変なんですって?圓朝師匠の作の『真景累ヶ淵』のね一部でね聖天山っていうとこがあるんですよ。
これはねひしゃくにね水をくんで土手の途中で。
その水をこぼさないようにこうやって口でくわえて。
それで野づたや何かのつたを伝わってこうやってやってね上がっていくところがあるんですよ。
それ口にくわえて?真剣にやったんですよ。
そうしたら息切れして途中で喋れなくなっちゃってね。
上に新吉っていうのがいて「兄ぃ大丈夫かい?」。
「大丈夫だからちょっと待っててくれ」。
「俺もうくたびれ」…。
もうまじなんだこれもうね。
本当にねうん。
ですからそれから以後はあんまり体を動かす落語ができなくなっちゃった。
あっそうなの。
じゃあ割と手前のこういう…扇子をお持ちになってちょっとおやりになるような?うーんまあまあまあ。
扇子使ったってうんと動く落語もありますけれどもね。
そうですか?ありますあります。
だから我々の商売っていうのは扇子とこれ手拭いしか小道具ないんですからね。
これをいかにうまく…うまくっていうか嘘をつくかっていう。
この間たい平さんがね手拭いをこういうふうに巻いてね焼き芋食べてるのをねやってね…。
あれでしょこうやってやって食べてる…。
そしてね小学生にね「何してるとこだ?」って言ったらね「手拭いかじってるとこ」って言ったって。
「手拭いかじってるとこ」って言われてもうがっかりしたって言ってらっしゃいましたけど。
例えばねお酒を飲むとこ。
普通ですとおちょこですよね。
おちょこでもってこうやってでこう飲みますね。
杯平らなこういう杯。
あれの場合はこういうふうに…。
あるいはこういうふうに持ちますよね。
それでこう飲みますよ。
大杯。
お相撲さんがやるみたいな?大きいのを飲む時はこの扇子を使わなきゃなんない。
この扇子をどう使うかなんですよ。
でね私たちの…まあうちの今の落語芸術協会をおつくりになった先先先代の春風亭柳橋先生が大杯でお酒を飲む時はねこうやってやってここでこう飲んだんですよ。
こうやってね。
うん。
なんで先生はこっちの要で飲むのかなと思ったら扇子が丸くなってるでしょ。
うん。
大杯も丸いでしょ。
ああだからね。
上手。
お客様のほうから見ればこっちが丸くなってるから大杯で飲んだように見える…。
そうそうそうそう。
中にはこっちから飲む人もいる。
そうですね。
ものによっては。
この間ひどい奴になったらこっちから飲んだ奴がいる。
私はこれだけは注意しましたね。
そりゃそうですよね。
じゃーじゃー…。
ええ。
そうですよね。
だからもう扇子と手拭いしかないんですからたばこを吸う時でも…まあ普通でしたらばたばこ入れこれがキセル。
たばこを詰めてたばこを吸う。
あるいは灰皿を持ってたばこを吸う。
お侍様だったら肩を張ってこうやって吸えばお侍に見える。
いくらか肩を落としてちょっと下げ気味にしてこうやって吸えば大店の旦那に見える。
もっと貧乏な人はどうやるんです?あのね貧乏っていうよりもねいやらしい男。
にやけた男をやる時はこうやってやってキセルを下に下げちゃう。
うんと嫌ですねそれね。
「脂下がる」って言葉があるでしょ。
ありますあります。
「脂下がる」。
それからきてるんですか?あっ本当に嫌ですね。
えー!だからこうやってやれば脂下がるいやらしい男に…。
馬方だのそれから駕籠かきがたばこを吸う時は長いキセルじゃなくて刀豆ギセルっていうこんな短い…。
ですから持ち方もこっちをこうやって…。
あっ本当だ。
短い。
短いキセルを持って…。
そういうふうに…それをどこから教わったかっていうと歌舞伎を見ろと大師匠に言われて歌舞伎を見て歌舞伎の世界からはっと気がつかせてもらった。
あっそうですか。
こうやればこういう人になれるこうやればこうなれるっていうことを…。
師匠連中話を教えてくれる時に教えてくれますけれどもでも大ざっぱな場合がありますからね。
細かく自分でやろうと思ったらそういうとこから見ていかなくちゃなんない。
なるほど。
でも確かに今仰るようにたった一本のお扇子一つであれだけ職業いくつもやり分けられるという…。
扇子が扇子に見えちゃいけないんですね。
扇子はキセルに見えなきゃいけないんです。
扇子はヤリに見えなきゃいけない。
扇子は刀に見えなきゃいけない。
扇子はお箸に見えなきゃいけない。
そうそうそう。
扇子は箸に見えて…。
ああそう。
いいですねおそば。
で食べなきゃなんない。
小道具として使った時に扇子にしろ手拭いにしろそのものに見えなければならないですからいいかげんな使い方をしていたんではそのものに見えないわけです。
なるほどね。
だからそういうその形を歌舞伎のほうからこうやって見てて。
そうですか。
無駄に金使いませんからね。
若い芸人さんたち落語やっぱりやってもらいたいそういうふうに教えたいっていうふうにも思ってらっしゃるんですって?いや教えたいとは思いませんね。
「教えたいとは思わない」。
すごい。
教えてくれって来れば教えますよ。
盗めっていうんです。
ああそうですね。
盗んで罪になんないのは芸事ですからね。
きちんとしたものをきちんとやってもらいたいですね。
商売なんですからね。
そうですよね。
でも落語ってすごいなって。
私子供の時から落語が好きで。
うちの父はヴァイオリンやってたんですけど父がいない時はいつも私ラジオ…。
2つしかこういう丸いのなかったんですがこうやって落語探してずーっと落語を聴いてずっと笑ってましたからね。
そうですか。
たぶん名人をずっと聴いていたと思います。
羨ましいですね。
その当時の名人を…。
最後にちょっとおそば食べていただけます?ああ…ふーふー。
(そばをすする音マネ)すごい。
おいしそうです。
ありがとうございました。
橋本さんお願いします。
2014/10/08(水) 12:00〜12:30
ABCテレビ1
徹子の部屋 桂歌丸[解][字]

〜引退!?揺れる心に妻の一言〜桂歌丸さんが今日のゲストです。

詳細情報
◇ゲスト
落語家・桂歌丸さんがゲスト。
◇番組内容
今年の春、肺疾患と肋骨骨折のため入院。その後、舞台復帰したが帯状疱疹で再入院と度重なる病を克服して高座復帰を果たした歌丸さん。すでにレギュラー番組にも元気な姿を見せているが、今でも毎日の生活に酸素吸入は欠かせないという。症状があまりに辛くて一時は引退も考えたと明かす。そんな時、妻に言われた一言で思いが変わり、現在も仕事を続けていると語る。妻がかけた言葉とは?
他、5歳になるひ孫からのメッセージに…
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/
◇解説放送
小松靖(テレビ朝日アナウンサー)

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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