こんばんは。
大島由香里です。
さて、こちらにずらりと並んでいるのは、ＬＥＤ・発光ダイオードの技術が用いられた製品です。
世界中の研究者を驚かせた、青色ＬＥＤの開発に貢献した、日本人の研究者３人が、ことしのノーベル物理学賞の受賞者に選ばれました。
今夜、うれしい知らせが発表された。
ことしのノーベル物理学賞の受賞者に、名城大学の赤崎勇教授、名古屋大学大学院の天野浩教授、カリフォルニア大学の中村修二教授の日本人研究者３人が選ばれた。
受賞理由は、テーブルにあるこの青い光。
われわれが日常生活でよく目にするこちら、信号機にも青色ＬＥＤが使われています。
赤崎教授と天野教授は、信号機などに使われている青色ＬＥＤを発明。
それを中村教授が、世界で初めて実用化に成功した。
ノーベル賞の選考委員会は、３人の発明は革命的で、２０世紀は白熱電球の時代だったが、２１世紀はＬＥＤによって照らされる時代になったと絶賛した。
中村教授は、賞を直接電話で伝えられた。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
お兄さんは。
実感がまだ本当に湧きませんがね、本人以上に本当、うれしいですよ、私はね。
うれしいです。
ばんざーい！ばんざーい！修二おめでとう。
ばんざーい！
名城大学では、赤崎教授が会見を開いた。
ちょっと半分サプライズで、こんな名誉なことはないと、これ以上の名誉はないと思っています。
とても２０世紀中にはできないだろうと、そういうふうにいわれてきましたので、どんどん辞めていく人もいましたし、そういう状況でしたけれども、私はちっともそんなことは考えませんでした。
ただまあ、自分がやりたいことをやってきたという、ひと言で言えば、そういうことかなと思います。
この方からもお祝いのことばが贈られた。
安倍晋三でございます。
ノーベル物理学賞受賞、まことにおめでとうございます。
ありがとうございます。
先生の受賞で、日本人みんなが誇りに思い、喜んでいると思います。
赤崎教授と親交があるという、科学技術振興機構の佐藤氏は。
非常に温厚な方でね、もう一からきちっとしたことをやらないと気が済まないという、非常に学者ですよね。
現在、フランスに滞在中の天野教授が所属する名古屋大学も、喜びに包まれた。
天野先生、ノーベル賞受賞、おめでとうございます。
ばんざーい！
省エネで寿命の長いＬＥＤ。
光の三原色のうち、赤や緑は半世紀前には開発されていたものの、青は素材の結晶作りが難しく、２０世紀中には無理といわれていた。
きょうも鮮やかに光る東京スカイツリー。
こちらにも青色ＬＥＤが使用されています。
特別にスカイツリーの内部に入れてもらい、照明を見せてもらうと。
紫のＬＥＤなんですけれども、この中にも青色発光ダイオードが使われております。
青色発光ダイオードが出来たことによって、スカイツリーでもいろんな演出ができるようになっておりますので、大変ありがたいことだと思っております。
東京スカイツリーは、赤、緑、青、三色のＬＥＤ照明を混ぜ合わせることで、どんな色にもライトアップすることが可能となっている。
スマートフォンや信号機、大型ディスプレーなど、身近な製品の中にも使われている青色ＬＥＤ。
中村教授は、フジテレビの番組に出演した際、青色ＬＥＤ完成までの苦労を、このように語っていた。
苦労したというのは、やはり以前の会社に入社して、最初の１０年間ですね、こういう半導体の技術が全くなかったんですね。
だから青色やる前の１０年間が、非常に苦労しましたね。
青色のときは過去１０年間開発した技術をそのまま使って、材料を変えて、青色の研究をしたということだけですから、案外、簡単にできたといえば簡単にできました。
ではここで、アメリカ・カリフォルニア大学サンタバーバラ校にいる、中村教授と中継がつながっています。
中村さん、受賞おめでとうございます。
ありがとうございます。
早速なんですが、教授、以前ですね、フジテレビの番組に出演していただいたとき、技術を作るまでは大変だったけど、開発、意外と簡単にできたとおっしゃっていたんですけれども、覚えていらっしゃいますか？
はいはい、覚えてると思います。
本当にそういった簡単にできたんですか？
開発は簡単でしたよ。
はいはい、青い発光ダイオードの開発をする前は赤外とか赤色発光ダイオードの研究をしていましたから、それを４、５年、１０年かな。
１０年間、赤外とか赤色発光ダイオードの研究はしてましたから、材料が違うんですね、材料を窒化ガリウムの材料に変えたら、青色にできるんですね。
過去１０年間の研究で知ってましたから、材料を単に変えただけという、それでできたんで、青色発光ダイオードの研究は短かったんですよね。
８９年に始めて、９３年に製品化までいってますから。
そんなに青色発光ダイオードの研究に関しては、苦労したという覚えはないですね。
そうなんですね。
そして今回、ノーベル賞受賞というふうになったわけですが、この数年、１０年ぐらいでしょうか、ノーベル賞候補というふうにずっと言われてきたわけですけれども、今回、どうですか？受賞されて、ようやくといった感じですか？
そうですね、製品化まで９３年にいっていますから、それから２１年もたってますから、製品化したことを考えると、長いですね。
特に物理学賞いうたら、理論、基礎理論だけで賞をもらえますから。
こっちは製品化までいっていますから、２１年、非常に長い感じですね。
ただ、自分が年を取っていることを考えると、年を取れば時間たつの早いですから、まあ、そっちのほうが早いですから、そういう感じですね。
なるほど。
中村教授もアメリカに拠点を移されていますし、以前から日本の科学界の問題点、指摘されていることもあると思うんですが、逆に日本人の研究者だからこそ出来たっていうのは、どういった強みがあったんでしょうか？
そうですね、日本人だからできる、私の場合は、四国から出たことない、高校まで愛媛で、大学は徳島大学に行って、それから徳島大学卒業して、徳島にある地方の、ど田舎の小さな会社やったんですね。
かっこいい言い方をしたらベンチャー企業に行ったんですね。
そこで過去１０年間は、赤外と赤色をやって、１０年たって、創業者に青色発光ダイオードをやらせてくれと言ったんですね。
当時の創業者、当時の社長なんですけど、いい人でＯＫだったんですね。
彼が非常にいい言い方をすれば、ベンチャーキャピタリストで、研究に投資はするけど、何も干渉しないと、ですから非常に自由な環境であーだこーだ研究ができて、できたということが、非常に言い換えればベンチャーで、資金も出してくれて、自由に研究ができて、非常に私としては、いい環境で研究できたと思っています。
最後になりますが、日本の若者、かなり元気をもらったと思います。
メッセージをお願いします。
そうですね。
だから、私みたいに四国のど田舎で、高校もど田舎で、大学も徳島大学で、ローカルな大学で、それから地方のローカルの企業に勤めてですね、ここまでこれますから、四国からいきなりカリフォルニアまで来てます。
それでノーベル賞もらってますから、私をよく見ていただいたら、どんな人でもやる気さえあれば、チャンスがあるということを、私を例にすれば分かると思うんで、若い人もぜひ頑張ってほしいですね。
そして、受賞の決定の瞬間は寝ていらした、そして起きたということですけども、そのときやはり、驚かれました？
ええ、やっぱりびっくりしましたよ。
半信半疑でしたから、電話で、受賞おめでとうとかかかってきましたから、一応、びっくりしましたね。
ご家族の期待も背負っていたと思うんですけれども、何か報告というのはされたんでしょうか？
いや、まだ、そんな、言って、おめでとうというぐらいですね。
それからマスメディア対応で、そういう時間、何もないですね。
もう今、私たちの生活の中で青色ＬＥＤがないというのは考えられないような生活になったわけですが、今後、こうしていきたい、もっと青色ＬＥＤを、どうしていきたいというふうに考えていらっしゃいますか？
さらに効率を上げたいですね、発光効率を。
現在、商品化されているのは５０％ぐらいですね。
これを１００％ぐらいまでもっていくということで、今現在、こちらの大学では研究してます。
１００％ぐらいになればロスがないので、熱の発生がなく、投入電力を増やして、どんどんどんどん、もっと明るい発光ダイオードができるんですね。
そういうのを目指して、今、研究してます。
分かりました。
本当に受賞後、お疲れのところ、ありがとうございました。
おめでとうございます。
では、ニュースフラッシュです。
静岡県磐田市の天竜川河川敷で、４５歳の男が自殺をほのめかしながら、拳銃のようなものを地面に向け、発砲する事件がありました。
男は７時間以上たった今も河川敷にとどまっていて、警察が説得を続けています。
この影響で、警察は周辺住民およそ５０世帯に、近くの公民館へ避難するよう呼びかけています。
理研の小保方晴子氏が、博士号を取得した論文に、不適切な引用などがあった問題で、早稲田大学は、
大阪ガスの子会社でマンションを管理する会社の元嘱託社員が、管理費２億円あまりを着服していたことがわかりました。
大阪ガスコミュニティライフの５０代の元嘱託社員の男性は、管理人として勤務する大阪市内のマンションで住民から集めた管理費およそ２億６百万円を着服していました。
男性は、マンションの住民が管理人室に持参した現金を着服したり、管理組合の銀行口座から勝手に現金を引き出したりしていて不正は、先月まで８年間も続いていました。
また６０代の元嘱託社員の男性が、別の大阪市内のマンションで管理費およそ３００万円を着服していたことも分かり、会社は２人を近く、刑事告発する方針です。
８日夜、日本では皆既月食を見ることができます。
大阪・梅田の百貨店では皆既月食にちなんだフェアが開催されています。
赤茶色に輝く満月。
３年前に撮影された皆既月食です。
満月が地球の影の中にすっぽりと入り込み、赤茶色に見えます。
日本では３年ぶりに皆既月食が見られるとあって、大阪の阪神百貨店では皆既月食フェアが行われています。
丸〜いメンチカツや丸〜いパンなど丸くて茶色いおよそ６０の食品が売り出されています。
皆既月食は８日午後７時半頃から日本の広い範囲で見ることが出来ます。
2014/10/07(火) 23:45〜00:50
関西テレビ１
ＬＩＶＥ２０１４ニュースＪＡＰＡＮ＆すぽると！[字]
ノーベル物理学賞に日本人３人▽小保方氏の博士号取り消し▽御嶽山捜索再開
▽すぽると！体操団体金メダルへ内村の鉄棒ノーカット
詳細情報
番組内容
【ニュースＪＡＰＡＮ】
１日のニュースが２０分で全てわかる！２０年目を迎えた老舗番組がますますパワーアップします。医療・外交・軍事など本格報道路線はそのままに、生活や天気など身近な話題も独自の視点でお伝えします。月曜の「今週の１分で丸わかり」、金曜の「スマイル天気」など、曜日ごとのコーナーも充実（一部地域を除く）。
【すぽると！】
体操世界選手権・日本悲願の金メダルへ！内村航平・鉄棒＆
番組内容２
白井健三・ゆかノーカット！加藤凌平、野々村笙吾、亀山耕平、田中佑典、６人で地元・中国との決戦に挑む。
▼サッカー代表企画：宮本恒靖がアギーレＪＡＰＡＮの戦術を分析＆代表合宿ニュース他
出演者
【ニュースＪＡＰＡＮ】
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【すぽると！】
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吉田昇
おしらせ
「体操世界選手権２０１４ 男子団体決勝」延長の際、放送時間繰り下げの場合あり。
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