にっぽん紀行「“励ましの坂”を上りきれ〜北海道 小樽〜」 2014.10.05

(キムラ)ハァハァ…。
きついですねこの坂!私は今北海道の小樽に来ています。
小樽って坂の町なんですね。
中でも指折りの急な坂それがここなんです!この坂でいつしか広がったある挑戦があります。
自転車で一度も足を着く事なく上りきろうというものです。
どうしてこの坂に挑むのでしょうか。

(テーマ音楽)
(然太)頑張れ!頑張れ!ちょっと修行が足りませんでしたね。
うわあ〜!
(笑い声)
(然太)頑張れ〜!
(然太)頑張れ〜頑張れ〜!北海道小樽。
日本海を臨む漁業と観光の町です。
小高い丘に広がる住宅街。
町には至る所に坂があります。
船見坂地獄坂職人坂…。
歴史にちなんだ名前が付けられています。
そんな中に最近になって名前が付けられた坂があります。
聞いて下さいエンジンの音。
(エンジン音)車も息切れしそうな急勾配です。
「励まし合わないと上れない」という事からいつしか「励ましの坂」と呼ばれるようになりました。
海風が心地よい小樽の夏。
全国から多くの旅人が励ましの坂を自転車で上りきろうと集まってきます。
この日は日本一周の旅を続けている男性が腕試し。
頑張れ!頑張れ!今では夏の風物詩になったこの挑戦。
朝から地元の子供たちが集まっていました。
その道を曲がりきればゴールです。
足を着かずに上りきる事ができました。
すごい!やった…。
日本一周頑張れそうですね。
OK?
(然太)よし。
旅人が挑んでいたのは距離600m高低差80mの坂道です。
励ましの坂の序盤はなだらかな上り。
でも中盤から分かりますか?徐々に傾斜がきつくなっていきます。
残り60mが最大の試練。
傾斜の角度は13.5度。
まるで壁のように感じるといいます。
この角を曲がるとゴール。
これまで延べ100人以上が挑戦してきました。
この挑戦が旅人たちに広まるきっかけになった場所があります。
それが坂の上にある一軒の宿です。
築100年の古民家を改造して造られた小さな宿。
定員は12人。
一泊素泊まり3,000円です。
ここに泊まる旅人が6年ほど前から坂に挑戦するようになりました。
宿を営む……夫婦が旅人の挑戦を見守ってきました。
坂で応援していたのは吉倉さんの子供たちだったんですね。
(笑い声)にぎやかになる夜。
話題になるのはやっぱり坂の事です。
みんなで見ているこのアルバム。
坂を上りきった人たちの写真が収められています。
宿の奥さんが6年前から作っています。
学生会社員フリーター。
年齢も職業もさまざまな旅人たち。
彼らの充実した笑顔を見て坂に挑む事を決める人も増えていきました。
宿に一人の若者がやって来ました。
神戸から来た…高等専門学校の2年生です。
夏休みを利用して北海道を自転車で回ります。
初めてなんだよね今日ね。
僕も初めてです。
よろしくお願いします。
ずっと昨日までホテルだったって。
初めての一人旅それには訳がありました。
夏休みを前にこれまで続けてきたラグビー部を辞めてしまったのです。
永田さんにとって初めての挫折。
立ち直るきっかけを探すための一人旅でした。
あのアルバムを宿の奥さんが出してくれました。
1ページ1ページ熱心に見つめていました。
宿のご主人に後押しされた永田さん。
自信を取り戻したいと坂に挑みます。
序盤の緩やかな坂。
永田さん快調に飛ばしていきます。
さあ徐々に急になる中盤。
頑張れ!宿の然太君が励まします。
さあ残り60mの最大の試練。
あああと少しだったのに!上りきれなかったけどこの悔しい思いは決して無駄にはならないよ。
このままでは終われない。
永田さんは来年また挑戦する事を誓い神戸へ帰りました。

(然太)頑張れ!その調子だ頑張れ!頑張れ!頑張れ!お疲れ。
すみませんありがとうございます。
(拍手)
(然太)すごいぞ!
(女性)リーダー!リーダー頑張れ!
(女性)もうちょっともうちょっと…。
(男性)ああ〜!うわあ〜!
(笑い声)
(清水)ただいま!
(雅江)おかえりなさい。
8月も半ばを過ぎたこの日。
励ましの坂に挑み続ける常連さんが帰ってきました。
ああありがとう!できれば違う麦の飲み物でもよかったんだけど。
岐阜から来た…4年前から今の自分がどれだけ頑張れるのか試したいと坂への挑戦を続けています。
宿ではちょっとした有名人になっている清水さん。
二回り近く年の離れた若者とも坂の話ですぐ打ち解けます。
今では毎年のように坂に挑んでいる清水さんですが実は若い頃からぜんそくの持病を抱えずっと体力に自信を持てずにいました。
更に5年前には20年以上勤めていた会社を退職。
今は個人で電気工事を請け負う仕事をしています。
46歳独身。
保障のない生活に心が休まる事はないといいます。
年齢を重ねる中で増していく不安。
それでもまだまだ頑張れる。
清水さんにとって励ましの坂は自分自身を勇気づけるために欠かせない場所になっています。
さあ今年の清水さんの挑戦です。
行きますよ。
どんな走りを見せてくれるのでしょうか。
序盤の緩やかな坂道は体力を温存するためにゆっくりゆっくり。
だんだんきつくなる中盤。
あれ?横道にそれちゃった。
あっまた横道に。
あれ?なかなか戻ってきません。
お〜い清水さん!どこ行っちゃったのかな?あっ戻ってきた。
えっ下るの?おっ助走をつけた。
なるほど横道で足を休めてたんですね。
ルールはただ一つ。
どんなに時間がかかったって足を着かなければいいんですもんね。
さあ残り60m。
(然太)頑張れ!頑張れ〜!
(男性)おっ最後いった。
(然太)がんば!力を振り絞ります。
曲がりきって…。
ゴールです!
(テーマ音楽)あがいてあがいて。
若い人の倍以上の時間がかかりましたが今年も上りきる事ができました。
ハァハァ…ふぅ〜!また1年頑張れますね。
ふぅ〜…。

(雅江)お疲れさまです。
お疲れさま〜。
お疲れさまでした。
(拍手)清水さん今年も心を支えるつっかえ棒を手に入れました。
この夏も多くの旅人たちが励まし励まされて坂に挑んでいきました。
頑張れ!
(雅江)もう少し!あとちょっとあとちょっと。
頑張れ頑張れ!いけるいける!いけるいける!あとちょっとあとちょっと!やった〜!
(女性)頑張れ〜!北海道小樽。
励ましの坂。
短い北の夏が終わります。

若者たちの絆と冒険の物語「ログ・ホライズン」。
2014/10/05(日) 16:10〜16:35
NHK総合1・神戸
にっぽん紀行「“励ましの坂”を上りきれ〜北海道 小樽〜」[字][再]

北海道小樽市にある“励ましの坂”と呼ばれる急坂。夏、この坂を自転車で上りきろうと全国から旅人がやってくる。なぜ人々は坂を上るのか。坂に集う人間模様を見つめる。

詳細情報
番組内容
坂の町・小樽にある長さ約900メートル、標高差83メートルの急坂。励まし合わないと上りきれないため、いつしか“励ましの坂”と呼ばれるようになった。夏、この坂を自転車で上りきろうと全国から旅人がやってくる。体力自慢の若者、年齢に打ち勝とうとする中年男性…上る理由も上り方も千差万別だ。そんな旅人たちの挑戦を坂の上で宿を営む家族や客が励ます。たかが坂、されど坂。ひと夏の小さな挑戦にかける人々を見つめる。
出演者
【出演】キムラ緑子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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