サキどり↑「家を開放して新たなつながりを」 2014.10.05

大阪の奥様たちの陽気な笑顔に誘われてお宅にお邪魔してみると…そこは?…ではありません。
新しい形のご近所付き合いなんです。
今自宅を開放して友達の友達更にその先へとつながっていくそんな交流の輪が広がっています。
中には迎えたお客さん5,000人!思いがけない出会いを楽しむ達人も。
一方老老介護が続くこちらのご夫婦は家を開放する事で孤独な生活から救われました。
家の扉を少〜し開いてみれば新たなつながりが見えてくる!
(2人)おはようございます。
まずはこちらをご覧下さい。
ご近所さんとどのくらい親しくお付き合いをしているのかインターネットでアンケートを行い全国520人の方に伺いました。
「付き合いがない」「あまり親しくない」と答えたのが全体の7割ほどに上ったんですね。
プライバシーも大切にしたいけれども災害の時とかやっぱりお付き合いはしておいた方がいいんじゃないですかね。
という事で新たなつながりを生み出す方法として今回「サキどり」が注目したのが自宅を開放したコミュニティー作りなんですね。
友達はよく遊びに来てますよ。
カビラさんノンノンノン!違うんです。
友達はもちろん。
友達の友達更には友達ではない人まで自分の生活をオープンにしながらお付き合いの輪を広げていくというライフスタイルなんですよ。
一体どういうものなのかご覧下さい。
オープン。
まず「サキどり」が向かったのは…この細〜い路地の奥にたくさんの人が交流する家があるんです。
それがこちら。
一見普通のお宅なんですが…。
こんばんは。
こんばんは。
ご主人の梅山晃佑さん。
職業訓練校にお勤めですが名刺の肩書は大学の学長!?夜8時仕事帰りの皆さんが集まってきました。
通されたのは玄関脇の2畳間。
自称2畳大学です。
皆さんお勤めは福祉施設に不動産会社更に広告代理店などさまざま。
この日は7人が集まりました。
(一同)乾杯!えっただの飲み会!?…ではないんです。
全国の練りものを研究者の心で熱く議論する…えっばかばかしい?そこが楽しいんです。
梅山さんがこの自称大学を始めたのは6年前。
ちまたではインターネットを通じた交流が大人気。
でも…小さな部屋を大学に見立ててみんなに開放するアイデアが浮かびました。
開催は月に1回ほど。
ネット上でテーマを告知し参加者を募ります。
これまで行ったのは…そしてボードゲームの研究など100回以上。
毎回さまざまなメンバーが集まります。
この2畳大学。
運営は順調ですが1つだけ心配なのが妻真由美さんのご機嫌です。
所変わってやって来たのは東京。
…といっても都心から車で1時間。
緑の中を進んでいくと…。
現れたのは謎の館。
中に入るとそこは…。
少女マンガが壁中ぎっしり。
その数なんと…こちら自宅を使った少女マンガの図書館なんです。
この家のあるじ出版関係の仕事をしている大井夏代さんと中野純さん夫妻です。
少女マンガをこよなく愛するお二人。
趣味が高じて自宅を少女まんが館と名付け週に1度開放しているんです。
やって来る皆さんをお茶でおもてなし。
マンガ談議に花を咲かせます。
この図書館を始めたのは12年前の事です。
家を借りて引っ越したばかりの2人。
近所に親しい友人がいないため趣味を通して知り合いを作りたいと考えたのです。
初めに開放したのは物置の6畳1間。
ところが…。
2人の活動を知った人たちからマンガ本の寄贈が相次ぎ蔵書が急増。
閲覧室は隣の8畳間寝室台所と広がっていきました。
6年前にはついに家をお引っ越し。
離れの建物全てを図書館として使う事にしました。
これまでこのマンガ図書館にやって来た人はおよそ…評判は海外にまで伝わりなんと韓国やニューヨークからやって来た方も。
自宅を交流の場として開放する動き。
特に子育てサロンや庭を開放するオープンガーデンは人気がありますよね。
それに加えて趣味や個人の思いを基にしたユニークな取り組みが各地で行われています。
こうした自宅を舞台にしたコミュニティー作りに注目してきた…この活動を「住み開き」と名付けて全国40か所以上を調査。
暮らしも価値観も多様化する中新たなつながりを生み出す方法として各地の自治体にアドバイスしています。
家の扉を開けるとそこに広がるお付き合いの輪。
いかがですか?いや〜すごい可能性は秘めてますけれどもまあああいうマンガを集めましたとかちょっと僕の2畳間を開放して大学をやってみましたとかかなりの思いがないとできないような気もするんですが小倉優子さんよろしくお願いします。
ご自宅にも結構いろんなお友達をお招きされてるという事で?そうですね。
子どもがちっちゃいので自宅の方が楽という事もあって。
なので結構お互い私も人を呼ぶし私もお友達のおうちにお邪魔するしみたいな感じが今はすごい増えましたね。
基本ママ友さんって事ですか?基本ママ友なので知らない人を呼ぶという事はまだないですね。
でもそのママ友さんのママ友さんは?あります。
もちろん。
広がってますね。
広がりますね。
外ではなくて自宅で行うというところどんなメリットがあるんですか?やはり手軽で安上がり失敗しても害がないというのが大きいんですがそれに加えてですね自宅に集まるというのは何か大きな家族の中にいるような安心感とか居心地のよさがあるんですよ。
これも大きなメリットですね。
このような住まいを開くという活動は2000年前後から広がってきたと思うんですね。
高齢者だけで暮らす世帯が増えたりあと若者も1人暮らしが多くなってるんですよね。
そうするとどうしても家族とか地域とのつながりが薄れてしまうんですよね。
あと職場の変化が大きいですね。
やっぱり不況があって競争が激しくなって職場のコミュニティーに属してるという気持ちなくなってくるんですよ。
そうすると新しい人と人とのつながりを求めるようになってその一つが自宅開放に現れてるんだと思いますね。
実は今家を使った交流行政も注目をしているんですね。
世田谷区では自宅を開放したいという人を支援する制度地域共生のいえというものを設けているんですね。
これ自宅を使った育児の相談スペースなんですね。
長年保育園で育児に関わってきたオーナーが月に2回お母さんたちの相談などに乗っているんです。
時にはこうして子どもたちのために音楽家を招いて演奏会を開く事もあるんですよ。
一方こちらは染め物などの教室これ無料で開催されているんです。
下は小学生から上は90歳まで本当に幅広い世代の方が集まって一緒に染め物体験をする。
そうして交流を深めるというものなんですね。
とても何かいい事ですよね。
なぜ今行政がこういういわば個人的なそれも自宅ですよね開放するという活動に注目してるんですか?行政から見ると公民館を作ってもなかなかコミュニティー作りうまくいかないんです。
これがコミュニティー作りの基本だという事に気が付いてそれで方針転換というのをしてるんだと思いますね。
誰かのご自宅の方が何か…何ですかねあの感じ…行きたいなみたいな。
やっぱり抵抗なく行けると思いきやですよあえて…見ず知らずの皆さんがいらっしゃるというのもちょっとどきどきする状況…。
普通に考えたら知らない人が家に来る…。
それはそうですね。
不安ありますよね。
でも大丈夫です!知っておくと自宅を開放する勇気が湧いてくるポイント3つご紹介します。
こちらの模型でご説明しますよ。
おうちです。
さあまずは…例えばまずは友人。
そして次に友人の友人。
ここまでは何となく。
徐々に慣れてきたら友達ではない知らない人を呼ぶと。
徐々に広げていくというのがまたポイントなんですね。
…といってもですよ小林さんインターネットで募集するとそれこそ「制限どうすればいいの?」っていう。
そういう場合は例えば…そんなに不安にならないですよね。
そういう意味で段階的に広げていくというのはとても大事だと思いますね。
さあ2つ目のポイントはこちら…どのくらいの頻度で自宅を開放するのかですとか近所迷惑にならないようマナーを守りましょうなど自分なりのルールを決めておくという事なんですね。
(小倉)ルールは特に決めていないんですけどあんまり頑張らないようにしようと思っています。
おもてなしを。
お互いさまなのでみんな。
軽い気持ちで結構「もう手ぶらで来て下さい」って感じで。
負担になっちゃうとそもそも何で集まってるのかって事になっちゃいますもんね。
そうですよね。
そして3つ目のポイントはこちら。
プライバシーを確保する事なんですね。
例えば「ダイニングキッチンとトイレなどは開放するけどそのほかの部屋は入っては駄目」などプライベートとパブリックな場所を区別する。
これも一つの方法なんですね。
小倉さんこれどうですか?私は今友達しか呼んでないのでオープンにしてるんですけど。
全ての部屋を。
ごめんなさいベッドルームとかも?そうなんです。
その理由が海外に住んでた方のおうちに遊びに行ってた時に海外では初めてのお客様が来た時に全部のお部屋を紹介するんですって。
ハウスツアーしちゃうんですね。
そうするとここがあれなんだなって分かっていいなと思って。
逆にそうすると「あっここはベッドルームなんだから基本的に尊重してあげた方がいいわね」って皆さん思うかもしれませんもんね。
そうですよね。
さあその自宅を使った交流今広がってお付き合いの輪も広がっているんですがその交流超高齢社会の日本を救うかもしれません。
「サキどり」が向かったのは大阪府南部の泉北ニュータウン。
ここで何やら続々と人がやって来る一軒のお宅を発見。
どうぞ。
どうぞどうぞ。
一体何が!?行われていたのはマージャン。
頭の体操にとご近所さんたちで集まっていたんです。
使われていたのはリビングルームに客間。
更には仏間まで!ぼけ防止やな。
うん。
こうして毎週大勢の客をもてなしているのは…2人の子どもを育て上げ両親と夫も既に見送りました。
広くなった家をご近所さんの交流の場にしてもらおうと考えたのです。
こうした自宅開放。
やっているのは吉本さんだけではありません。
今年から自宅を開放し始めた池西さんのお宅では…。
かな文字講座です。
3人の子どもが独立した服部さんのお宅では…。
お琴の講座です。
いつも夫が料理を褒めてくれたという森口さんは…。
料理講座です。
ニュータウンの中で自宅を開放しているのはなんと30軒。
活動内容は川柳や水彩画の教室からごく普通の食事会までさまざま。
スケジュール表は毎日予定がびっしり。
充実してますね。
仕掛け人がこの方。
ニュータウンに暮らして30年以上になる利安和子さん。
今から17年前高齢化が進み始めた町の姿に危機感を覚えたのが活動のきっかけでした。
昭和40年代に開発が始まった泉北ニュータウン。
今や住民のおよそ3割が65歳以上。
高齢者同士どう支え合っていくかが課題です。
将来住民同士で支え合っていくためにはご近所の付き合いをもっと親しくもっと活発にしたいと考えた利安さん。
まず自分の家をその拠点として開放しました。
子ども部屋だった2階はマージャンを楽しむスペースに。
夫の義雄さんも妻の熱意に圧倒されながらも協力してくれました。
利安さんが次に目指したのは自宅を開放する仲間を増やす事。
しかしそこにはさまざまな壁がありました。
大勢の人が家に来ればもてなすためのお茶やお菓子の出費もかさみます。
そこで一律500円を払ってもらうシステムにしました。
参加者もお土産などの気遣いをせずに済みます。
更に家に全く知らない人が入る事への不安。
そこで友達が友達を紹介する会員制をとる事にしました。
いつ誰の家が開放されるのか情報はネットではなく会報で共有します。
こうした町を挙げての自宅開放で暮らしが変わったという人も。
勝芳彦さん節子さん夫妻です。
夫の芳彦さんは6年前脳いっ血を発症。
以来左半身が不自由になりました。
現役時代中古車の販売会社を経営していた芳彦さん。
その引退も目前という時に病に倒れました。
2人の趣味はゴルフ。
一緒にコースを回る老後の夢はかないませんでした。
そんな2人の今一番の楽しみといえば週に3回の自宅開放。
(芳彦)よろしか?はいよろしいで。
行っているのはマージャン講座。
節子さんは介護生活の息抜きに。
芳彦さんは頭と体のリハビリにぴったりなんだとか。
芳彦さん最近では冗談もポンポン飛び出すほど回復しました。
自宅にいながらにしてご近所さんと楽しく語らう。
勝さんご夫妻の大事な時間です。
すごいいいですね。
やっぱり独り暮らしの高齢者の方も増えているのでああいうコミュニティ−が増えると今後とてもいいですよね。
障害があるって事になるとなかなか外に行けない。
でも小林さん発想を変えて自宅をオープンにしたら外が入ってきてくれるって事ですよね。
生活というのはふだんの生活の繰り返しこれケっていうんですけどもその中にハレの生活特別なのがちょっと混ざる事によって生活というのはリズムが出来てきてそして生き生きとしてくるんですよ。
例えばね自宅が散らかってたりすると人を呼ぶのがおっくうになったりしますけどもしかしそれは逆に言うといい刺激なんですよね。
確かに昔はおうちで結婚式ですとかそういったハレの時は…。
イベントがね。
イベントをご自宅でやってましたもんね。
そういうのは全部結婚式場とか街の喫茶店とか飲み屋にみんな外へ出てしまったんですよね。
それをもう一度家の中に取り込む事によって先ほどのハレとケの循環ねそういうものを演出できれば高齢社会には非常にすばらしい活動じゃないですかね。
特にこれニュータウンならではの特徴というものもあったりするんですか?そうですね。
ニュータウンというのは同じような世代の同じような暮らし方の人が集まってますので何かきっかけがあるとこういうコミュニティー作りがすごく進みやすい可能性を秘めてるんですよね。
これからは閉鎖的な暮らしに陥りやすい集合住宅ってありますよね。
そこでこういう暮らしが広がってくと高齢者の孤立というのを防ぐ事ができてすばらしい活動に更に発展するんじゃないですかね。
でも片山さんやっぱりイニシアチブとるのは女性なんですね。
本当にあのリーダーの方が非常にその存在が大きいんだなというのはVTRで感じましたね。
やはり男性はこういう活動にすぐ参加しにくいというのが今の段階なんですね。
やはり会社人間が多いという事。
しかしもう10年くらいすると意識が変わってきて男の人もどんどんこういう活動に参加するようになるというふうに。
まあこれ希望ですけどね。
そうするといずれ僕らもっていう事ですからね。
実際どうなんでしょうか。
この日本の社会でこういう自宅を開放するオープンする。
これどうでしょう広がっていくどういう可能性があるんでしょう。
やはり自宅を開くというのは訪れる方への信頼があって成り立ってるんですよね。
日本社会というのはそういう信頼とか安心の基盤があると私は思ってるんです。
例えば財布落としても返ってくるのは日本くらいだとかっていいますよね。
こういう活動が広まればそれを通じて人と人とのつながりが深まってきますからそういう安心社会を維持する事に役立っていく。
こういうふうになっていくんじゃないかなと思います。
実際自分の好きな事とか趣味とかから始めちゃっていいんですよね。
そうですね。
あんまり肩肘張らずに気楽に始めるというのが大事ですよね。
自分ならではの自宅開放のアイデア何かありませんか?やっぱりバーベキュー。
大好きな。
(小倉)あっそうなんですか?ええそうなんですよ。
バーベキューはいいですよね。
お友達から始めてお友達のお友達が来て同好の士でいろんなスパイス持ち寄ったりとかそういう形で広がっていくといいのかなと思ったり。
でも片山さん失礼ですけどお一人暮らしですよね。
そうするとちょっと難しいかな。
でも女性限定にするとか。
あ〜!きましたよ。
それですてきな男性はいないかという。
婚活じゃなくて婚活研究会にすればいいんじゃないですか?それいいかもしれない。
でも女性限定だったら結婚する時のためにお料理をみんなで練習したりとか。
いいですね。
花嫁修業部みたいな。
修業部?楽しそう。
片山さん自宅を開放するといろんな可能性呼び込める。
分かりましたね今日。
そうですね。
例えば独り暮らしの高齢者の孤立を防ぐ事ができる。
更にお母さんなどを呼び込めばそこで育児の相談などもできる。
日本が抱えている課題を解決する糸口見えてきそうですね。
そうですよね。
コミュニティ−の形成もそこにありという事で小さな部屋に大きな可能性が。
NorahJones「LittleRoom」。
2014/10/05(日) 08:25〜08:57
NHK総合1・神戸
サキどり↑「家を開放して新たなつながりを」[字]

今回は子育てサロン等の、自宅へ人々を招き入れて交流する動きに注目。衰退する地域社会を守る新たな手法として期待される。高齢化等による街の課題解消への可能性を探る。

詳細情報
番組内容
「子育てサロン」に「オープンガーデン」。自宅の一部に様々な人を招き入れて交流する動きが盛んだ。中には趣味で集めたマンガの書庫を公開する「マンガ図書館」などユニークな例も。地域のつながりが希薄になる中、コミュニティ作りの新たな手法として期待される。大阪のニュータウンでは、30軒が自宅を開放し活発に交流。迫りつつある街の高齢化に備える。家での交流が地域の課題解消につながる可能性をさぐる。
出演者
【ゲスト】小倉優子,千葉大学大学院工学研究科教授…小林秀樹,【キャスター】ジョン・カビラ,片山千恵子

ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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