(ナレーション)
古都京都に鎮座する朱塗りの社
神社の前に建つ鳥居は訪れる人々を静かに待ち受ける
日本人は古来自然そのものを神として崇めてきた
やがてその神をり祈りをささげる神社をつくった
鳥居は神の住む領域である神域の入り口を示す一種の門である
およそ1万基の鳥居がある神社として知られる…
西暦711年祭神である稲荷大神が稲荷山に鎮座したことに始まり五穀豊穣や商売繁昌などの神として人々に広く信仰されてきた
稲荷山へと向かう参道に隙間なく鳥居が立ち並ぶ
有名な伏見稲荷大社の千本鳥居
千本鳥居はお稲荷さんをる神社に建つ稲荷鳥居からなる
稲荷鳥居には事細かな決まりがあるが最大の特徴は微妙な色彩だという
朱の色…朱の色はですね魔よけの色…生命力の象徴を表す色であると。
特に伏見稲荷大社では御神徳であります五穀豊穣の色…まあ実りの色だというふうな言い方をしております。
願いが通るようにまた願いが通ったというようなことから祈願と感謝の一つの表れ…証しとして鳥居をですね奉納する。
そういった信仰が始まった。
神への感謝を鳥居に託し奉納する
稲荷鳥居は人々の信仰を表す鳥居だと言える
伏見稲荷大社から程近い場所にある…
数百年前から伏見稲荷大社の仕事を手がけてきたという
強度を高めるため伐採した木は半年から1年ほど寝かし水分を抜いてから加工する
一般的な鳥居の材料は檜などが多いが稲荷鳥居にはお稲荷さんのご神木である杉の木が使われる
稲荷鳥居最大の特徴である少し黄色がかった鮮やかな朱色
稲荷山に独特の景観を作り出す
(長谷川さん)いい鳥居っていうのはやっぱりいい材料を使わしてもうて一人一人ね心を込めて仕事をさしていただくと。
ツル〜っとしたなで具合。
屋根に関しましてはやっぱりパッと見たときにきれいな反りですな。
色鮮やかな朱ですからねよく映えますね。
果てしなく連なる神秘的な空間
太陽の光を照り返し参拝者を赤く染めていく
鳥居の種類は大きく2つに分けられる
鳥居の上部が直線的な神明系と曲線を描く明神系である
京都市右京区…
創建の時期は不明であるが平安時代の初期に編纂された「続日本紀」にその名が記されている
5世紀ごろ日本に渡来した秦氏が水の神をったのが始まりともいわれている
木嶋神社の鳥居は上部が直線的な神明系の代表である
神明系と明神系の違いは一体どこから来ているのだろうか
本殿の造りがどういう造りかということによって鳥居の形も決まってくるんではないでしょうかね。
木嶋神社の造りは直線的な構造になってると。
それに合わせて神明鳥居っていうのも直線的に造られてると。
鳥居の中でもいちばん古い形の鳥居ではないかと思いますけどね。
一方明神系の鳥居は仏教に関わりがある
仏教建築は軒先が曲線を描いた様式が多く神社建築もその影響を受けた
京都市伏見区にある…
美しい曲線を描く明神系の鳥居である
城南宮は平安遷都の折三柱の神を合わせり京都の南に国と都を守るため建てられたと伝えられている
清らかな境内の雰囲気を鳥居が引き立てている
京都には三珍鳥居と呼ばれる三つの珍しい鳥居がある
直線的な神明系の鳥居が迎える木嶋神社
実はこの鳥居をくぐった奥木々に覆われた本殿の西側に人目を避けるようにひっそりとそれは建っている
三本の柱で三角形を作るように建つ鳥居である
神社の創建と同様建立時期は定かではない
一体なぜこのような形になったのか
(神服さん)ご覧のように円すい形に建ってます。
ですから正面がないわけですよね。
360度が正面になっていると。
でそれを拝むと。
鳥居が三つに組まれて「この場所は神域ですよ。
神様が鎮座する場所ですよ」ということを表現してる。
続いてもう一つ珍しい鳥居
鳥居の中央部が膨らんでいる唐破風鳥居
京都御苑
旧九條家の庭園跡に建つ厳島神社
平清盛が広島にある厳島神社の神をったのが始まりである
まるで城や寺社仏閣の屋根を思わせる不思議な形
伝統的な日本建築の様式になぞらえ唐破風鳥居と呼ばれている
昭和13年重要美術品に指定された
最後にもう一つの鳥居
全国の天満宮の総本社である北野天満宮は菅原道真をり学問の神として多くの学生が参拝に訪れる
参道の脇にある小さな社
道真の母君がられている
その社の前に建つ石鳥居
額束と呼ばれる部材が島木にめり込んでいる
こうした形状の鳥居は大変珍しいという
更に台座には蓮の花弁が刻まれている
造られた時期は不明で一説には鎌倉中期ともいわれている
この鳥居もまた重要美術品である
三珍鳥居はなぜこのような形になったのか
どれも定かではない
しかし人々は神を崇めその功徳を信じてさまざまな鳥居を生み出してきた
伏見稲荷大社では新しい鳥居の取り付けが行われていた
はいいきます。
せぇ〜の。
せぇ〜の。
はい。
よしじゃあ…。
・次土やぞ。
(長谷川さん)だいぶ高さが違うで右と左と。
神への感謝を込めて奉納を希望する人は今も昔も変わらない
(長谷川さん)奉納される方のね願いがかなうようにとかねやっぱり感謝の気持ちが神様に通じるように。
それに対してね私どもは鳥居を造らせてもらうのにやっぱり精いっぱいね心を込めて一つ一つ造らさしてもうてるわけですね。
神が宿る場所を示し祈りと共に神にささげられる鳥居
どの神社でも鳥居が必ず建っています。
鳥居をくぐることによって心も体もきれいにしてそして幸せを得ようというふうな一心の気持ちでですね山の方へ山の方へと皆さん向かっていかれます。
神社に行けば自然と目に入る鳥居
さりげなく佇むその姿に意味があり秘められた謎があった
比叡山延暦寺をご紹介します
2014/10/05(日) 06:15〜06:30
MBS毎日放送
美の京都遺産[字]
「京の鳥居」
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
福祉 – 文字(字幕)
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