(テーマ音楽)
(鹿賀丈史)スウェーデンの人々は国土を覆う森に深い意味を見いだしました。
人は死ぬと森にかえるのです。
スウェーデンの首都ストックホルムの郊外に自然と体となった広大な墓地があります。
人が増え街が広がると墓地をどうするかが問題になります。
20世紀の初めストックホルム市は火葬を導入し墓地を森の中に造ることにしました。
敷地は80ha。
優しい自然と木漏れ日が12万の死者たちを包み込んでいます。
この墓地を設計したのは…。
彼は敷地の森には手を加えず墓碑や建物を自然の中に溶け込ませようとしました。
火葬場と礼拝堂が体となった建物。
これもアスプルンドの設計です。
礼拝堂の正面に描かれているのは「生・死・生」と名付けられたフレスコ画。
バイキングの伝統に従って死者が船であの世に送られていきます。
壁面は湾曲し古代の洞くつでの葬儀をイメージしています。
祭壇の前に安置された柩は葬儀が終わるとこの穴から下ろされそのまま火葬場に送られます。
火葬場の前には大きな十字架が建っています。
命の終わりを象徴する石の十字架。
下には石畳の道が墓地に続いています。
古代の墳墓を思わせる…。
そこはスウェーデン最大の散骨の場所です。
自分の骨を森にまいてもらうか墓碑の下に埋葬されるかは生前に選ぶことができます。
これまで1/3の人が追憶の丘での散骨を選びました。
「追憶の丘」の上です。
遺族たちはここで森とつになった死者の思い出に浸ります。
死者たちはその思い出の中で生き続けているのです。
この墓地は宗教や信仰にかかわりなく「人は大自然の部にすぎない」ということを表しています。
この夫婦は幼い孫を亡くしました。
スウェーデンの国土を覆う深い森。
人々はその森に大自然を感じ独特の死生観を生み出したのです。
ここではすべての人工物が自然に溶け込んでいます。
そしてつつの風景が死者を弔い遺族を慰めてくれるのです。
2014/10/05(日) 04:25〜04:30
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「スクーグスシュルコゴーデン〜スウェーデン〜」[字]
追憶の丘 ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
詳細情報
番組内容
追憶の丘 ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】鹿賀丈史
音楽
【テーマ音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
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