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福島県の廃炉監視協議会が現場を視察10月22日 19時22分
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福島第一原子力発電所1号機の建屋を覆うカバーの解体を巡って、作業に伴う放射性物質の飛散のおそれが指摘されているため、福島県の廃炉監視協議会のメンバーが現場を視察し、放射性物質の飛散防止策や監視体制などを確認しました。
福島第一原発を視察したのは、県の廃炉監視協議会のメンバーおよそ20人です。
一行はまず、作業が行われている1号機の近くまで行き、遠隔操作で行われている作業の様子を確認しました。
このあと、敷地の周辺で放射線量や空気中の放射性物質の濃度などを調べる監視体制を見て回りました。
東京電力によりますと、原発の敷地にはモニタリングポストや放射性物質の濃度を測る装置が、陸地側への飛散をチェックできるよう、原発を取り囲むように24基配置されています。
通常と異なる値が検出された場合、ただちに国や自治体に報告するとしています。
視察のあと、東京電力と意見交換した協議会のメンバーは、放射性物質が飛散しないよう作業の手順を一つ一つ丁寧に行うことや、県民に分かりやすく情報を提供することなどを要望しました。
福島県原子力安全対策課の渡辺仁課長は「去年8月、3号機で放射性物質が飛散したトラブルに県民は不安を感じている。不安を招かないよう、分かりやすい情報提供を求めていきたい」と話しました。