「チョイス」。
それは選択肢。
人生にはさまざまな分かれ道があります。
就職結婚住まい。
私たちは節目節目で選択をしています。
これは人生の一大事病気になったときも同じです。
実は病気を予防したり悪化を止める更には改善もできるお勧めのすてきな選択肢があるんです。
それこそが「チョイス」。
例えば心臓病。
心臓病で亡くなる人は年々増加中。
なんと1年間で20万人。
心臓病はがんに続いて死亡原因第2位なんです。
検査をして心臓病を早く発見したいですよね。
ところが簡単な事ではないんです。
こちらの方は検査を受けて異常なしと言われたにもかかわらずなんと危険な心臓病である事が分かったんです
自分自身としては…
更にこちらの方はある年は不整脈ある年は正常と言われたんです
これってどういう事?でもご安心を。
あるチョイスで…
今日は気になる心臓病の早期発見法をばっちりご紹介しま〜す
さあ今日は心臓病という事で…。
何?健康診断というかちゃんと調べてもらって異常なしなのにっていうのが…。
ね〜不思議。
心電図検査っていうのはやった事ありますよね?健康診断の中に絶対入ってるもんね。
そう。
人間ドック受けた時にやった事あるかも。
そうですよね。
ところがね心電図だけではどうも駄目なようなんですよ。
え〜?今日のねチョイスブロックの話もその心電図から始まります。
下に行くほど心臓の働きが悪くなるという事なんですがまずその心電図で異常があったという事になればそれはもちろん詳しい検査を更に受ける事になりますよね。
異常なしだったら心臓病はない。
…と思っちゃう。
…っていうかもう大看板をもらった訳やからね。
異常なしっていうお医者さんからの大看板を…。
ところが分かれ道があるんですここに。
心臓病なしの方ともう一方があって悪い方へと向かっていって…。
どういう事?異常なしなのに?そう。
異常なしなのに…。
えっ!?心臓病あり。
かなり悪くなってから気付くみたいな…。
しかもね重い心臓病の事もあるんです。
じゃあ異常なしじゃないじゃん!ねえ!そうなんです。
違う違う違う…違〜う!心電図で異常なしだったのに心臓病だったというケース。
ご覧下さい。
思わぬ心臓病が見つかった…
毎年欠かさず健康診断を受けてきました
ところが7年前の事。
いつものように健康診断を受けました。
心電図検査の結果は異常なし。
ここで江上さんは心臓病を見逃さない幸運なチョイスに巡り合えました
江上さんが巡り合った幸運なチョイスとはこちら。
医師が聴診器で異常を見つけたのです
一体どんな音でしょうか
この違いを医師が聞き分けたのです
江上さんはすぐに心臓の精密検査を受けました。
すると心臓に病気が見つかりました。
それは…
あまり聞いた事のない病気ですよね。
江上さんの主治医桃原哲也さんです。
どんな病気なんですか?
江上さんの心臓では僧帽弁といわれる弁の動きが悪くなっていました。
肺から入ってきた血液は左心室へ入ります。
そして心臓が収縮し全身へ血液を送り出します。
この時に僧帽弁が閉じる事で全身に勢いよく血液を送り出す事ができます。
ところが僧帽弁の動きが悪くなりきちんと閉じる事ができないと血液を送り出す時に一部が逆流してしまうのです。
そのためにひどくなると十分な血液を送り出せなくなります。
この時に心雑音が発生。
医師が見事聞き分けたのです。
そのおかげで江上さんは…
ほ〜う!何かすごい事をして見つかった訳じゃなしに本当にお医者さんが耳で聞いた。
聴診器で…。
基本的な事ですよね。
それで音の違いで分かったっていう…。
そうなんです。
チョイス…選択とも言っていいのかっていうぐらい基本的な事なんですが聴診だったんですね。
その選択というのが。
そこで心雑音というのが見つかったという訳ですね。
これで結果的に僧帽弁閉鎖不全症というちょっと難しい言葉ですけどもこれが分かったと。
それで心臓の弁の病気なので一般的には弁膜症というふうに呼ばれています。
その病気の一つだという事です。
それでこれ何となく特殊な病気かなっていうふうに思うかもしれませんが国内でも200万人いるというふうにいわれていて決して特殊ではない。
それでこの弁膜症というのがもっとそのまま放っておいて悪くなりますと心不全に至ってしまう。
うわ〜恐ろしい!閉鎖不全が…心臓全体が不全になってしまうって事。
そうですね。
これは怖いよね。
命の危険やもんね。
これもう本当基本的だった聴診の結果弁膜症が見つかった先ほどの江上さんなんですけども心電図ではさかのぼって考えると異常なしだった訳ですよね。
そうよね。
どうしたらいいのかも含めまして今日もスペシャルチョイスアドバイザーに伺いましょう。
どうぞ。
榊原記念病院の循環器内科部長桃原哲也さんです。
よろしくお願いします。
お願いします。
桃原さんこういう例は多々あるっていう…?そうですね。
多々ありますね。
心電図が異常じゃないけれども心雑音があるという事はあると思います。
音は毎回聞くものだとばかり思ってたけれども違うんですね。
恐らく健診の中でも100%ではなくてないのもあるしあるのもあると思いますね。
そうか。
何の検査でも聴診器当てられるようなイメージはあったけどね。
イメージはあるんですけれどもね実は心臓の音というのは聞かれていないのかもしれないという事なんですね。
まずその心電図見てみましょう。
江上さんの心電図なんです。
見てどうでしょうか?いや〜分かりません。
同じに見えますね。
この波形はそんな差はない。
桃原さんプロの目から見てどうですか?プロの目から見ても正常ですね。
そっか。
これだけでは…。
江上さんの方も下の方も。
へえ〜。
プロが見ても分かんない。
この波形でいうと。
心電図検査は体に電極をつける事で心臓が発する電気を記録します。
この電気に異常があると心臓の拍動のリズムに乱れがある。
つまり不整脈である事が分かります。
一方弁膜症にはご紹介した僧帽弁のほかに大動脈弁の働きが悪くなるものもあります
弁膜症は心臓が全身に送る血液が減るためひどい場合では息切れや呼吸困難胸の痛みなどの自覚症状が現れます。
しかし早い段階ではこうした自覚症状はなく早期発見が難しい病気です
でもなぜ心電図検査で弁膜症が見つからないのでしょうか?
何で音を聞かないと分からないのかっていいますとこのご覧頂いた心電図の検査ですね。
これはこういうふうにリズムですよね。
これで不整脈は分かりますよね。
正しく脈を打ってないかどうかっていうのは分かる訳ですから。
「トントントトト」ってなったりとかいったら分かるけれども…。
ところが今話したこの弁膜症の話というのは心臓の中の血の流れでしたよね。
そうか。
脈が正しいかどうかではなくて血流の問題なんですね。
脈は正しく打ってるんだもんね。
ちゃんと打ってるけど血流の事だから…。
これがやっぱり心電図では分からないと…。
心電図では分からないです。
全く別物って言っちゃ別物やもんね。
でも聞いてもらってよかったですね。
本当に早期発見になって…。
そうですねはい。
もう一回聞いてみましょうか。
聞いてみたいです。
まず正常な心臓からです。
(心音)「ドンドンドンドン」という音もね…。
はっきり聞こえる。
じゃあ今度は弁膜症の異常がある方の音です。
(心音)ああ…。
明らかにちゃうね。
こすれ音というか…。
ちょっとくぐもってるような…。
バフッバフッバフッ…。
マイクに息をフッて吹きかけたみたいな風の音じゃないけど何かね…やっぱり違う。
「ドンドン」っていうのがないね。
「ブワ〜ッブワ〜ッ」っていう…。
まさに心雑音という音なんですね。
血液の流れと逆の方に血流が行きますからそれが雑音として聞かれる訳ですね。
ですから「ズ〜ズ〜ズ〜」という音がする訳でそれを聴診で聞くと分かるというふうになっています。
それでそういう時に使うのがこの聴診器という事ですよね。
これどういうふうに当てるんでしょうか。
心臓の音を聞くというのは?え〜っと先ほどの僧帽弁閉鎖不全症の音はこちらですね。
えっそんな下ですか?そうです。
え〜!大動脈弁という弁の音はこの辺です。
あっ全然違うんだ!一緒の心臓の…。
弁によって場所が違います。
えっ?そんな距離あるんすね。
心臓一つでね…。
知らなかったです!そうなんですか〜。
だから聴診器当てる場所っていうのはすごく重要…?重要ですし非常に大切ですね。
そうやったんや〜。
聞いてもらいたい。
ねっ。
聞いてもらいます?聞いてもらえるの?じゃあやってみましょう。
うれしい〜やった〜。
先ほどの僧帽弁はこちらですね。
この辺が大動脈弁ですね。
先生が真剣なお顔になってる。
どうしよう無口になっちゃったら。
正常です。
わ〜よかった〜。
私も聞いてもらっていいですか?ちょっと…。
服の上からいけるんですか。
大丈夫です。
やったやった〜。
せっかくやから…。
やった〜。
普通は服の上からやらないんですけどね。
本当に広いね心臓ってね。
部位によって…。
ここですよねここ。
これが弁。
大動脈弁。
別の弁。
妊婦さんなんで脈はちょっと速めですけど正常です。
やった〜!アハハハハ!今見てもらって分かるんやけどこう…じ〜っと聞くっていう訳ではないですやん。
だからやっぱり異常あったらすぐに異常な雑音が飛び込んでくるって事なんですね。
はいそういう事です。
すぐ分かるものなんですね。
聞いたら絶対お医者さんは分かるっていう事ですね。
原則分かります。
小さな音はちょっと無理ですけれども普通になると大体分かってきます。
へえ〜。
だからやっぱり場所も違ってくるんですか?例えば風邪の時の診療と。
恐らく風邪の時は肺炎とか気管支炎を頭に入れてますので肺の方をよく聞いてると思います。
あ〜確かにそうやわ。
あと背中とかですね。
背中やりますね。
場所が全然違います。
だから我々こう…聴診っていうふうに言いますと「何だそんな事か」というふうに思いますが実は心臓にとっては大事な事だったと。
患者自らが「先生すいません。
ちょっと心臓の音聞いて頂けますか?」って言う事は変な事ではないですか?いやおっしゃる方はいますよ。
あっいるんですか。
僕らは特に循環器なのでいらっしゃいますね。
やっぱり知ってると知らないとだと違いますね。
知ってたら言えるからね。
大事大事。
例えば何歳以上は心臓の音を定期的に聞いてもらった方がいいとかあるんでしょうか?決まりはないんですけれども恐らく70歳ぐらいからは少しケアされていった方がいいんじゃないかなというふうに思っています。
それも大体半年に1回とか…?一般的なあれで言うと1年に1回ぐらいでいいんだと思いますね。
聴診で弁膜症の疑いがある場合は心臓エコー検査を行います。
胸に超音波検査機を当てて心臓の弁の動きを映像で確認します。
この検査で弁膜症が分かります
1つ目の関門として聴診っていうのがポイントになってくる。
しかも誤診じゃなかったんですね。
すいません。
お医者さんすいません本当に。
それで弁膜症の一つだというふうに診断された先ほどの江上さん。
その後どんなチョイスをしたのでしょうか?あっ気になります。
弁膜症と分かった江上さん。
主治医の桃原さん。
一体どんなチョイスをしたのですか?
私が勧めたのは心臓の定期的なチェックです。
江上さんは半年に1度の心臓の検査を欠かさず受け続けています
心臓の不安がなくなった江上さん。
今頑張っているのは手話の勉強です
まあそうですね。
いわゆる日常生活に支障がないのであれば現状維持でも全く問題ない訳ですものね。
チョイスが経過観察であるという事。
これ立派な選択なんですよね。
半年に1回。
はい。
それも治療って事ですもんね。
そういう事です。
経過観察でよいかどうかというのはやはり弁膜症の段階によるものなんですよね。
こちらご覧下さい。
こういうふうに進んでいくという事なんですね。
経過観察がついてるのはここまでですね。
そうですね。
いわゆる3度以上になりますと日常生活に支障が来ます。
例えばお孫さんと歩いていると息切れがすると。
これは生活に支障がありますのでこの辺ぐらいから治療の対象になっていきます。
特に安静時にあるというのは非常に重症ですのでその辺は治療していかないといけないという事ですね。
あ〜…。
ですからこの第3度以降というふうになりますと手術します。
あ〜そうね。
人工弁弁形成というのが出てきました。
形成というのは自分の弁を使ってずれたのを治すという事です。
元どおりに戻す手術。
自分の弁を動かすんですか?縫い直して動かす訳ですね。
人工弁といいますのは牛とか豚の心臓の膜の弁を使ったり弁をつけたりする訳ですね。
人工弁今日持ってきて頂きました。
うわ〜!これ本物ですか?本物です。
これがまさに人工で作っている弁。
これは機械弁といいます。
これが…ほらこれ弁だよ。
ほらパカパカなるやん。
2枚弁ですね。
これは。
あっこれが弁?結構大きいですね!大きいです。
私が想像してたよりもずっと大きいです。
これは27mmの弁ですね直径が。
サイズがあります。
そっか。
これも個人差があるから。
ちょっと大きい方ですかね。
は〜これが自然に閉じたり開いたり…。
先生これ何で出来てるんですか?カーボンという素材ですね。
いわゆるテニスラケットとか軽くて強いといわれてる…。
これが体に入って副作用というか何かそういうのはないんですか?ないですね基本的には。
え〜すご〜い!これが自然に自分の血流によって…。
開いたり閉じたりします。
ここに電気的なものをつけなくても…?電池も何もなくて血流によって開いたりする。
それが優秀なんですよね。
うわ〜すごい!それでこれが…。
これは牛の心臓の膜の弁ですね。
え〜!生体弁?いわゆる生体弁です。
なま物ですからガラスで固めてるんですけれども…。
これ3つですね。
3つの弁を…。
これが牛の心臓の膜で形成して作られているんです。
その膜の部分が…。
周りの円い所は人工的な物であるけど中の薄い弁の部分が…。
うわ〜!これ横から見るとこのような感じですね。
ストラットというのが立っててそこに縫い合わせてある訳ですね。
形づくってある。
縫い合わせている?はい。
後ろも見てみましょう。
後ろはこうですね。
すごいね!印籠みたいな…。
そうですね。
家紋のようなね。
先生これ人工的なものと生体のものだと何かこう違いはあるんですか?これは一般的には機械弁ですね。
長期間長もちします。
あ〜やっぱり。
いわゆるこれは人工弁の中に機械弁と生体弁がある訳ですけど生体弁はやっぱり少し短いんですね。
15年とか…。
何で使い分けてるかというと例えばカーボン製の機械弁ですと…あ〜なるほど!ですから例えば若い方が妊娠出産しないといけない時には血をサラサラにする薬をのまないでいい生体弁を選んで妊娠とか出産とかしてもらってまた考えると。
もうそういう事が必要のない年代もしくは男性の場合は長期間もつ方を使う。
ですから高齢者にもよく使います。
生体弁は。
例えば85歳の方には生体弁で15年ぐらいもちますからそれでやっていくという事が多いです。
使い分けはしています。
85歳とかそういうお年でも手術できるもの…?基本的にお元気で特に身体的な問題とかなければ認知症とかなければ手術の適用になりますね。
は〜。
すごい。
この弁を先ほどの図で言いますとここですよね。
そうですね。
ここと入れ替えるという…。
そうですね。
これを弁を切って入れ替えて縫い合わせると。
これはもちろん当然開いてやる訳ですよね。
いわゆる開胸手術ですね。
胸を開いて人工心肺という機械を使って心臓を止めた状態にして切って縫い合わせると。
何だか大変そうな手術にね…。
手術自体は大手術な気がする。
成功率っていうのはどうなんでしょう?よほど緊急でいわゆる状態が悪い人じゃなければ死亡率…一般的には1%弱ぐらいでやってますね。
専門病院では。
あ〜すごいな!1%…。
…という事は桃原さんたちにしてみたらもうこれは一般的な手術と…特別でもないと。
うちの病院にしてみるといわゆる標準的な一般的な手術ですね。
はあ〜!すごい!完全に戻りますか?心臓の機能としてはどうでしょう?心臓の機能としては逆流が止まると心臓がやっぱり楽になりますのでかなり心臓の機能も症状もきちっと取れます。
すごい!生活上注意する事などは特にないですか?基本的には先ほど言いました機械弁の場合は血をサラサラにするワーファリンというお薬をのみますけど…出血なんかけがとか気を付けてほしいんですけど一般的には普通の方がやってる生活は…。
普通に運動とかスポーツとかもできる訳ですか?まあマラソンをやるかどうかは別にしまして少なくともかなりの運動負荷は耐えられると思います。
すごいね〜。
すごいな〜。
それで今度は心電図の段階で異常ありと言われた。
つまり不整脈が見つかったんですね。
この不整脈というのが心電図の段階で見つかった場合のケースというのは今度はどうなるのか見ていきましょう。
不整脈に悩まされた…
健康診断で不整脈と言われたのですが…
更に鈴木さんを悩ませたのが年によっては不整脈がなく正常と言われる事でした。
そんな状態が長く続いた鈴木さん。
半年前これまでにない動悸や脱力感を感じました
一体…
先ほどの鈴木さんの場合は心電図の結果は正常だったりまた不整脈とも出たりっていう事だし自分でも何かこう普通に生活していても何かおかしいなっていうのがある。
正常な時とそうじゃない時とまちまちの検査結果っていうのも何かちょっとおかしいような気がしますよね。
ある時は心臓が乱れてある時は正常っていうとこがそれが怖いよね。
何かある日突然何かバンッてなりそうな…。
これ悩むんですよね〜。
…っていうか悩むからバクバクしはるんちゃう?更に…。
「これ何だろう?何だろう?」でどんどんボコボコボコボコなってくる。
嫌な緊張しちゃうなって…。
なりますよね。
こういうケースってやっぱり多いんですか?恐らくかなりの方がいらっしゃると考えられています。
恐らくこのスタジオの中にももしかするといらっしゃるぐらいの…。
それぐらいの確率っていうかかなりいらっしゃるんですね。
何なんだ?これは一体…。
そのもやもやをやっぱり解消したい。
…という事で鈴木さんあるチョイスをしました。
不整脈に悩まされた鈴木さん。
精密検査を受ける事にしました
鈴木さんが受けた検査はこちら。
ホルター心電図。
別名24時間心電図です。
24時間心電図を記録して僅かな異常も捉える事ができます。
その結果鈴木さんの不整脈の原因は期外収縮という事が分かったのです。
期外収縮とは…
一体どういう事かというと心臓の中では電気が発生しその電気が心臓全体に広がります。
電気を合図にして心臓が秩序正しく拍動します。
ところが勝手に電気が発生してしまう事があります。
するとテンポが変わり拍動が早く訪れてしまう事があるんです。
しかしそのテンポの乱れはすぐになおります。
だから期外収縮が原因の不整脈は危険なものではないんです。
ホルター心電図検査をすると危険なものかどうかが分かるんです。
鈴木さんの不整脈は危険なものではない事がはっきりと分かったのです
鈴木さん怖い不整脈じゃなくてよかったですね!
うんよかったですね。
24時間測るんですね。
測ったらそれが分かったっていうね…。
今出てきたとおり異常があった。
不整脈。
でも不整脈じゃない事もある。
さあそれをはっきりさせようという事でやったのが24時間心電図だった訳ですね。
その結果期外収縮というものだったと。
その期外収縮というのは医師に危険なものではありませんよとはっきりと言ってもらったと。
これでようやく安心できたと。
お墨付きだと。
…という事は私たちでも期外収縮っていうのは起こっているんですか?たまには…。
起こっている可能性は否定できないという事であまり心配する程度ではないと思います。
今出てきましたけれども心電図で期外収縮と正常な状態っていうのはどんなふうに違うのかご紹介しましょう。
全然ちゃうよね見た感じが。
見た感じから違いますね。
どこに注目しますか?普通はこれで言いますとこの脈がここに出ないといけないですね。
ああなるほど。
正常なこの「ドンッ」ていうのが…。
ここに出ないといけない。
そうですね。
間隔的に…。
もちろん形も違いますけどここに出てます。
いわゆる収縮する出る前に出ているので期外収縮。
「時期の外にある」という意味ですね。
こういった事で形も違いますけど早めに脈が打ってしまうと…。
「トトンッ」といっちゃったというね…。
そうです。
それが期外収縮です。
この間が随分空いてしまうんですけれどもそれでも大丈夫なんですか?そんな長くはないので一般的には問題ない。
なるほど。
先ほどのVTRの鈴木さんは不整脈って出た時たまたま期外収縮に当たってたっていう事になるんですか?健診で正常な時と異常な時があるといわれてますけど不整脈というのはずっと不整脈じゃないので正常な時にとれば…心電図は15秒から30秒の間ぐらいですから正常とたまたま出てれば異常と言われたんだと思いますね。
そうかそうか。
タイミングがそれまたね…。
ですからやはり24時間見るっていう事が大事になってくる訳ですね。
24時間観察するって事が非常に大事になってきますね。
大体10万回から12万回ぐらい人は一日で打つ訳ですけどその中でどれぐらい出てるとかどの時期に出てるとか…例えば連続で出てるとか単発いわゆる1発ずつ出てるのかという程度によって危険であるのか危険でないのかといろんなものを分ける訳ですね。
12万回打てば「トトンッ」ってなる時もあるやろうしそれがだからいっぱいあると大変な事だしまた寝てる時なのか動いた時なのかでも変わってくるって事ですね。
そういう事です。
期外収縮の症状は「心臓が一瞬ドキッとした」「一瞬脈が飛んだ」と感じます。
でも…
この期外収縮が起こる原因はストレスや睡眠不足疲労また喫煙やアルコールコーヒーなどの刺激物。
こうしたもので自律神経の働きが乱れ心臓の中で乱れた電気が現れます。
その結果期外収縮を引き起こすのです
期外収縮の方は気付かなくても大丈夫って事ですね。
例えばひどい動悸とか失神とかなければ条件付きですけどもまあ一般的には危なくないというふうに思われています。
ただたまにちょっと乱れるけど期外収縮かなと思ってまたこれを放置するのも危険ですよね。
そうやね。
これを知ってしまったからああどうせ期外収縮だよって変に自分で判断してっていうのは危険やんね。
やはりこれはちゃんと診てもらうって事が大事ですね。
基本的にはやっぱり一度チェックしてもらうっていうのが大事だと思いますね。
そういう事ですね。
それでここにあります機械がホルター心電計というものですね。
24時間の?24時間…。
これが電極です。
こういうものですね。
これを胸などにつけてこの機械を…。
これはいろんなタイプがあるそうなんですけどねこれは首からも下げて…。
意外と軽いです。
まあ24時間つけるもんやからね。
これで皆さんお仕事したり…。
あっ軽い!…という事はこれをつけてる時はお風呂は入れないですね。
それ以外の日常生活の範囲では全然問題ないです。
運動はどうですか?運動もむしろ運動で出る人とかは逆に運動してもらうとか…。
階段上がったらなる人は上がってもらって…。
アルコールで起こる人はアルコール飲んでもらってもいいと。
それがきっかけであれば証明しないといけないので。
そうですね。
俺ただ店に絶対忘れていくわこれ。
こんなんつけて飲みに行ったら「何か置いてってるでほっしゃん。
」みたいに。
外すんですか?いや何かもう酔っ払ったらさ取ってしまいそうやんか。
ネクタイ緩めるみたいなね…。
そこは我慢しないと。
そうやね。
つけとかないと。
いくらぐらいかかるんでしょう?やるのに…。
これは1万5,000円ほどですかね。
ですからいわゆる皆さんが出すのはその3割といいますと4,000〜5,000円。
保険がちゃんときいて。
…という事ですね。
はい。
それで先ほどVTRに出てきた鈴木さんの場合はですねこの24時間心電図で期外収縮だという事が分かって危険のない不整脈であるという事が分かりました。
一方で…。
そうやな。
やはり当然危険な不整脈というのもあるんですね。
危険な不整脈というのは一体どういうものなのかご覧下さい。
危険な不整脈だった…
人一倍健康に自信があったためほとんど健康診断を受けた事がありませんでした。
ところが4年前のある日階段を上がった時に突然激しい動悸と息切れに襲われました
もうハアハアハアハアっていう感じで動悸はもう本当にドキドキドキドキっていう感じですね。
家に戻ると夫から思わぬ事を言われました
実は夫の隆史さんは20年間心臓病を患っていました。
妻の症状は心臓病ではないかと疑ったのです
これこそが恵美子さんを救うチョイスだったのです
恵美子さんはその日のうちに夫が通っている心臓の専門病院へ向かいました。
24時間心電図検査をした結果危険な不整脈が見つかりました。
その不整脈の正体は…
心房細動は心臓の心房という部分が細かくけいれんする病気です。
心房細動が続くと血液が心房の中で滞り血が固まってしまう事があります。
その塊が心臓から流れ出ると脳の血管で詰まって脳梗塞を引き起こし命にも関わります。
心房細動を発見できた恵美子さん。
医師から2つの薬を処方されました。
一つは心臓の拍動を落ち着かせる薬。
これで心房のけいれんが減らせます。
もう一つは血液が固まりにくくなる薬。
心房の中で血の塊が出来るのを防ぎます。
恵美子さんは薬を4年間のみ続けています。
激しい動悸や息切れはありません
ご主人のファインプレーですよ!これね。
本当ですね。
旦那ってたまに役立つやろ?たまに役立ちますね。
よかったよ。
ご主人がね心臓病患ってはったから「これ心臓病ちゃうか?」ってすぐ気付いて「すぐ行け!」って強く…。
まさにそうですね。
すぐに受診して24時間心電図をつけたと。
そのために心房細動であるという事が分かった訳ですね。
ただ心房細動のまだ軽い段階で見つける事ができたんですね。
現在ものみ薬によって症状を抑えて脳梗塞などにつながらないように防いでいるという訳なんです。
よかったよかった。
これが佐藤さんの心電図。
でもこう見たらほらやっぱり違うやん。
小刻みに波が…直線の部分がね。
この辺ですか?ここがこういうふうにうねっている。
それがやっぱり細動してんじゃないの?細かく動いてるって事は…。
ここはやっぱりありますよね。
あと左から2番目の所が狭いですね。
ここですか?ここが狭い。
ちょっと狭い。
…という今2つのポイントが挙がりましたが。
はい。
正常なやつっていうのはいわゆるリズミカルですね。
メトロノームみたいに。
1212と。
これは…おっしゃったようにこれが心房波といいましてこれが細動なんですね。
心臓の心室が収縮する時出るやつで間隔がバラバラっていうのが特徴的です。
ですからこの波とこの間隔がバラバラっていうのが特徴的な不整脈ですね。
それが心房細動です。
本当にまさにお二人が挙げたポイント…。
合わせ技一本ですよ。
お互い言ったのが…。
そうですね。
これはもうず〜っと24時間細かく動いてるって事ですか?いわゆる慢性になりますと慢性心房細動といいますけどもずっと心房細動と…。
この方の場合は薬をのんでからほとんど正常な脈なので2種類の薬で済んでるという事ですね。
…という事で心房細動の症状をちなみにまとめました。
とにかく早い段階で見つけるという事が大事です。
佐藤さんも早い段階だった訳ですもんね。
そうですね。
ほっといて対処をしなければ脳梗塞とか例えばひどい動悸とか息切れ失神などすると。
そういう意味で危険という事ですので対処をきちっとしないといけないというのが非常にこの治療のミソなんですね。
24時間心電図つけると大体この心房細動というのは見つかるもんですか?頻度にもよりますけれどもやはり佐藤さんのようにかなり数が多ければ恐らく見つかる事が多いと思います。
さあ今日の心臓病の「チョイス」いかがでしたか?私妊娠が分かって初めて赤ちゃんの心拍を聞いた時に「バンバンバン…」って速くてめちゃくちゃ感動したんですよ。
命が誕生して死ぬまでこれが動き続けるんだなと思って初めて子どもの存在を確認した音だったんですね。
その音を乱れる事なく本当に年取ってもずっときれいな音でいてほしいなって純粋に思ったんですよ。
だから今日聴診が大切なチョイスの一つだって聞いてああ本当に音って大事なんだなって…自分で確認できる生命の営みなんだなって改めて思いました。
音って簡単な事なんですけれどもねそこからまた見つかるっていうね…。
だからすごい心臓って大事な部分だけれどもこういう検査でいうと基本中の基本で…。
聴診って一番子どもの頃から慣れ親しんだけどそれがやっぱり大事なんだっていうのがここから始まってんだというのが改めてこう分かった。
本当基本的な事。
うん。
そういう事を毎日桃原さんもやってらっしゃると思うんですがまとめますと?はい。
やはり何か症状があった場合はですね心電図…もちろんドクターが聴診してくれる訳でそういったチェックを受けるという事と心臓のエコーですね。
あと一日心電図計のホルター心電図などをしっかり原因が分かるまである程度ですね繰り返しチェックしてもらうというのがいいんじゃないかと思っています。
この3つのチョイス覚えておいて下さいね
今日は心臓病についてのまた新たなチョイスご紹介しました。
ありがとうございました。
(2人)ありがとうございました。
2014/10/04(土) 20:00〜20:45
NHKEテレ1大阪
チョイス@病気になったとき「あなたの心臓 本当に大丈夫?」[解][字]
心臓の検査でおなじみの心電図検査。ところが、この検査で「異常なし」なのに、実は重い心臓病という場合がある。心臓病を早期発見するためのオススメのチョイスを紹介する
詳細情報
番組内容
心臓の検査でおなじみの心電図検査。ところが、この検査で「異常なし」なのに、実は重い心臓病という場合がある。心臓病を早期発見するためのオススメのチョイスを紹介する! 【出演】星田英利、浜島直子、小山径アナウンサー ほか
出演者
【ゲスト】榊原記念病院循環器内科部長…桃原哲也,【司会】星田英利,浜島直子,【リポーター】小山径,【語り】佐藤真由美,江越彬紀
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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