御嶽山噴火の翌日いち早く現場に入った消防隊。
初めて公開された映像です。
動けなくなりライトで助けを求める登山者。
灰に埋もれた人たちの救助。
修羅場と化した山頂の様子が記録されています。
隊員たちが目撃したのは地面に残された無数の穴。
被害を拡大させた噴石の跡です。
突然の噴火で山頂に降り注いだ無数の噴石。
その脅威が下山した人たちの証言から明らかになってきました。
噴石の雨に襲われながらかろうじて助かった男性。
気付いたときには一緒にいた登山仲間が周りで倒れていました。
噴火から一週間。
亡くなった人たちが家族のもとに帰り始めています。
家族思いだった男性は子どもに料理をふるまうのが何よりの楽しみでした。
戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火。
なぜ被害は拡大したのか。
緊急報告です。
生字幕放送でお伝えします
御嶽山の噴火から1週間がたちました。
きょうの捜索で新たに4人の方が見つかりこれまでに死亡が確認された人は48人になりました。
子どもが独り立ちしたあと2人で登山を趣味にしていた夫婦。
卒業後も仲がよかった専門学校時代の同級生。
いつもみんなを笑わせてくれる明るい高校生。
穏やかな秋の日を楽しんでいた山を愛する人たちでした。
なぜ被害は、ここまで大きくなったのか。
防ぐことはできなかったんでしょうか。
今回、大きな被害をもたらしたのは噴火によって巻き散らかした噴石です。
その速さは時速300km以上に達していたとみられ火口の近くにいた登山者たちに降り注ぎました。
46人が噴石が直撃したことで亡くなったとみられています。
山頂付近では何が起きていたのか。
人々を襲った噴石とは一体どのようなものだったのか。
戦後最悪となった火山災害の実態です。
山頂にある山小屋の窓ガラスを突き破った噴石です。
50度近い熱を帯びていたといいます。
その山小屋で、噴火直後に登山者が撮影した映像です。
暗闇の中、屋根や壁に噴石が打ち付ける音が絶え間なく続きました。
噴石を捉えた映像。
ブロック大の石が次々と飛んでいました。
今回、噴石が飛んだとみられる範囲です。
火口に近いほど多くの噴石が落ちその範囲は半径1kmに広がっていました。
火口から500m。
逃げ場のない場所で命の危険にさらされた人がいました。
山岳ガイドの小川さゆりさんです。
噴火から数分後近くにあった岩陰に隠れました。
その直後、噴石がすさまじい速さで次々と襲ってきたといいます。
噴石が降り注ぐ山頂で九死に一生を得た蕪木峯子さんです。
リュックの中に入っていた金属製の鍋で直撃を免れました。
蕪木さんは多くの人が集まっていた山頂の神社のそばにいました。
身を隠そうと20人近くが神社のひさしの下に逃げてきました。
しかし、噴石を防ぎきれず目の前で多くの人が亡くなっていったといいます。
多くの命を奪った噴石。
今回、遺体の検視に当たった奥原佐医師です。
噴石が体の至る所を直撃し骨にまで到達していたケースもあったといいます。
火山の地質を研究する東京大学地震研究所の金子隆之さんです。
金子さんは噴火の翌日ヘリコプターから火口周辺で噴石が降った痕跡を調べました。
無数に見える黒い穴は噴石が地面に衝突してできたクレーターです。
写真の分析から噴石の飛んだ距離はおよそ1km。
さらに、飛んだ距離と角度から計算した結果そのスピードは初速で時速300kmを超えていたことが分かりました。
時速300kmの噴石はどれほどの衝撃をもたらすのか。
重さ3kgの砥石を噴石に見立て空気圧の力で時速250kmで噴出。
厚さ1mmの鉄の板に当てます。
じゃあ、いきます。
3、2、1…。
砥石は鉄板を一瞬にして貫きました。
噴石に加え、今回、被害を拡大させる要因になったのが大量に噴出した火山灰です。
登山者の視界を奪い避難を困難にさせました。
さらに火山灰は救助活動の大きな妨げにもなりました。
現在、8合半、9合目に向けて登山中。
噴火の翌日いち早く現場に向かった名古屋市消防局の隊員が記録していた映像です。
今回、初めて公開されました。
山頂一帯を覆う火山灰と巨大な噴石。
火山灰が1mを超えて積もっていたところもあったといいます。
最も被害が大きかった山頂付近で救助活動に当たったハイパーレスキュー隊の渡邉一弘さんです。
現在、頂上から撮影しております。
(警告音)4時間半かけてたどりついた山頂。
(警告音)鳴り響いているのは火山ガスの検知器の警告音です。
心肺停止の人を発見しても火山灰を掘り起こし噴石を取り除く作業が困難を極めました。
火山灰に足をとられ搬送も思うようにはいきません。
大勢の人で支えながら斜面を慎重に下ろしていきます。
山頂付近を広範囲に捜索し始めたときでした。
岩陰に、身動きできない男性の姿を見つけました。
ライトを点滅させ助けを求めていました。
噴石が当たってけがをしているとみられる男性。
しかし泥のようになった火山灰で隊員が身動きがとれなくなってしまうおそれがあるため進むことができませんでした。
その後、この男性は駆けつけたヘリコプターによって救出されました。
予兆なしに、突然人々に襲いかかった噴石と火山灰。
これらが戦後最悪となる火山災害につながったのです。
家族の願いを背負っての捜索活動はきょう、2日ぶりに再開されました。
災害対策本部がある長野県木曽町役場前から中継です。
こちら、私が持っているのはきょう御嶽山の頂上付近で見つかった噴石です。
手のひらに収まるくらいの大きさですがずっしりと重みを感じます。
私は噴火当時、頂上付近にいた多くの登山者から話を聞いてきました。
この石よりも、さらに大きな石が猛烈なスピードで雨のように降り注いでいたということです。
多くの人が死を覚悟したと話していて火山災害が迫る実感として感じました。
行方が分からなくなっている16人の捜索はきょうも1000人態勢で行われ、午後3時に終了しました。
きょう新たに4人が心肺停止の状態で見つかり1人の死亡が確認されました。
今は、こちらから3kmほど離れたところで身元の確認作業が進められています。
行方が分からなくなっている方の家族や知人など40人以上がきょうも木曽町に集まっています。
皆さん町の待機所などで新しい情報を待ち続けています。
中には噴火当日1週間前から待ち続けている方もいらっしゃって家族の一人は、もうただひたすら待つしかありませんと話していました。
家族の方の疲労やストレスもピークに達しています。
現地では、台風18号も接近していて捜索への影響も懸念されています。
木曽町役場からお伝えしました。
今夜は火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣さんにスタジオに起こしていただいています。
よろしくお願いします。
藤井さん、まずですね火山の防災に携わる専門家として今回の災害これほど大きな被害が出たことは、どのように受け止めてらっしゃいますか。
火山災害を減らすために火山噴火予知をなんとか実現したいとやってきた者としては水蒸気爆発は予知が非常に困難だということは分かっておりましたけれどもこれだけ多くの犠牲者が出た段階で非常に悔しい思い、もっと予知が進められなかったのかと残念に思います。
今回は、私たちがあまり経験したことがないタイプの火山災害だったということがいえると思うんですが、こちらをご覧いただこうと思います。
過去100年間に日本で起きた主な火山災害ですがこれまでは、火砕流ですとかあるいは土石流などによって被害が拡大した例が多かったわけですね。
ところが、今回は噴石によって大きな被害が出てしまった。
藤井さん、これはなぜだったんでしょうか。
普通の噴火の場合は火口で噴火が起こっているのでそこには人がいない。
住民の方が火砕流や土石流に遭って犠牲になるということはあるんですけども今回は、火口の周辺に大勢の方がいらっしゃる中で噴火が突発的に起こってしまった。
そのためにこれだけの犠牲が生じたんですね。
オレンジ色で示したのが山頂で見つかった方の位置。
そして、赤が火口なんですけど本当にすぐそばだったんですね。
火口から1kmぐらいの範囲でたくさんの噴石が飛びましたのでそのために多くの方が犠牲になられたんですね。
これだけの至近距離ですと噴石の威力というのは相当なものがあると考えていいんでしょうか。
噴石というのはすごいスピードで飛びますので直撃を受けると非常に突然犠牲者が出るということは生じますね。
長い研究生活の中でもこういったタイプの災害が起こるというのは予想されていらっしゃいましたか。
いくつか例があるんですね。
ですが、火口の中に人が入るという例は例えば研究者か観測のために火口の中に入って噴石の被害に遭って多くの方が亡くなる、あるいはけがをされるということはこれまでにも海外でありました。
ですからこれだけ多くの一般の方が犠牲になるっていうのはほとんど初めてのことだと思います。
その犠牲になった多くの方々。
こちらはこれまでに死亡が確認された方々です。
夫と2人で登山に出かけていた丹羽玲子さん。
救助された夫の隆文さんは通夜で追悼文を配りました。
無常にも石は妻を襲いました。
けがをして苦しみながらも最後までお父さん、大丈夫と私の心配ばかりしていたことをこれから先も忘れはしません。
親子で噴火に巻き込まれた人もいます。
小学4年生の西嶋陸君と父親の浩基さんです。
休みの日には2人で自転車に乗って出かける仲のいい親子だったといいます。
そして伊藤保男さん若林和男さん横田和正さんの3人はほかの3人の仲間と合わせて6人のグループで御嶽山に登りました。
私たちはそのグループと家族を取材しました。
黙とう。
御嶽山の噴火によって突然奪われた命。
けさ、6人が所属していた自然保護のボランティア団体で追悼が行われました。
6人のうち5人が写った写真が残されていました。
その一人、亡くなった伊藤保男さんです。
伊藤さんの遺品から見つかったカメラ。
そこには、あの日の風景が克明に刻まれていました。
7時42分、登山開始。
雲一つない真っ青な空が広がっていました。
美しい紅葉。
雄大な景色。
しかし写真の最後に写っていたのは異変が起きる瞬間でした。
6人に何が起こったのか。
重傷を負ったメンバーの一人通称・まっさん。
仲間の生きた証しを伝えたいと取材に応じました。
6人がいたのは頂上に程近い場所。
周りに身を隠すところもありませんでした。
噴石がやんだ直後まっさんが目にしたのは変わり果てた仲間の姿でした。
すでに息がなかった伊藤さんと若林さん。
鈴木さんも意識がない状態でした。
まっさんは残る2人のうち重傷だった女性メンバーを近くの山荘に運ぶことにしました。
もう一人の横田さん。
声をかけると自力で動けるように見えました。
まっさんと女性が身を寄せた山荘。
避難者が殺到する様子が撮影されていました。
山荘で一夜を過ごすことになったまっさんと女性メンバー。
夜、思いがけないことが起こりました。
鈴木さんが山荘にたどりついたのです。
噴火直後は意識を失っていた鈴木さん。
山のふもとでは残された家族が安否を気遣っていました。
6人の一人伊藤さんの妻・ひろ美さん。
夫が噴火に巻き込まれたと仲間から知らせを受けていました。
早く見つかってほしいというのはそうなんですけどいざ見つかっちゃったときのその怖さというかそれもありますね。
現実っていうか…。
これは夢じゃなかったんだ。
本当だったんだという。
だけど早く出てきてほしいですね。
あの日の朝まだ暗いうちに家を出た伊藤さん。
家族と顔を合わせることはありませんでした。
これがお父さんが自分で作ったサンドイッチです。
自分の分と一緒に家族のために作ったサンドイッチが残されていました。
見つかりました。
見つかった?今から公民館に行きます。
伊藤さんは遺体で帰ってきました。
最初は怖くて遠めで見てお父さんだと思った。
もうね、胸がぐーっと苦しくなって…。
苦しくて、苦しくて。
わあわあでしたね。
お父さん、お父さん…。
ずっとお父さんを見てたかったです。
遺品の中に残されていたのは昼食用のサンドイッチ。
手付かずのままでした。
自然をこよなく愛した6人の仲間たち。
御嶽山の噴火は無情にもその生死を分けました。
噴火の直後、自力で動けるように見えた横田さん。
しかし、生きて帰ることはありませんでした。
まっさんは、まだできることがあったのではないかと自分を責め続けています。
ただ、私は現実にそこに生きてた人間を置いてきてしまったということから一生、逃れられないですよ。
誰がなんと言おうとやっぱり私は見殺しにしてきてしまいましたから…。
犠牲になった方々そして、家族や仲間がお互いに思いやる心が胸に迫ります。
残された人もまた心に深い傷を負っています。
多くの人たちの命を奪い人生を一変させた災害は避けられなかったんでしょうか。
今、入った情報です。
警察によりますときょう心肺停止の状態で見つかった人のうち新たに2人の死亡が確認されました。
今回の噴火で亡くなった人はこれで50人になりました。
御嶽山では噴火の半月間の先月10日以降火山性地震が多発していました。
先ほどご覧いただきました6人の登山グループの中にはそのことを知って、ある情報を確認していた人もいます。
それが、噴火警戒レベルです。
気象庁は噴火の危険を知らせるため火山活動の状況を5段階のレベルで発表しています。
そして、そのレベルごとに避難や入山規制などとるべき対応も示されています。
今回の噴火前御嶽山の警戒レベルは1とるべき対応は平常となっていました。
6人のグループは登山に行くことを決めました。
社会部災害担当の菅井デスクにも来てもらっています。
菅井さん噴火の半月前に火山性地震が増えていたという事実がありながらなぜ、その噴火警戒レベルは1の平常のままだったんでしょうか。
まず噴火警戒レベルなんですけどもそもそも、あらかじめどのレベルで引き上げるかを決まっているんです。
気象庁は専門家や地元の自治体の意見を聞いてあらかじめ決めているんですけど御嶽山の場合は地震活動のほかに…一定に地震が起きているということのほかに地殻変動が観測されたときにレベル2に引き上げることになっていました。
今回は、地震は観測されたんですけども地殻変動が観測されなかったということなんです。
一方で、もしレベル2に引き上げられていればなんですけれども火口の周辺1km程度の範囲が立ち入り規制されることになっています。
ですから今回の被害と比べますと被害をかなり防ぐことができた可能性があるといえると思います。
ちょっと、こちらをご覧いただきたいんですがこれは先月、気象庁が発表した御嶽山に関する解説情報です。
地震が増えたときに…。
最初に発表されたものです。
こちらを見ていただきます地震が増えた回数などが詳しく書かれているんですけどもそれと同時にこの見出しのところですがレベル1平常が継続というふうに書かれています。
この情報自体は地元の自治体に伝えられまして一部の山小屋などにも伝わっていたんですけどこのレベル1、あるいは平常というところは変わっていないために特別な対応が必要だというふうには受け取られませんでした。
むしろ安心情報として受け取っていたという方もいらっしゃったんです。
このレベルを上げなかった今回の対応について気象庁の担当者に聞きました。
この噴火警戒レベルなんですが導入されたそもそもの狙いというのは火山そのものの変化を伝えるだけではなくて被害を防ぐためにどう対応したらいいのかを具体的に示すことだったんです。
しかし、今回のように変化が非常に小さかった場合に安全確保の対応に結び付かないという限界が見えたと思います。
これだけの被害が出てしまっているという現実を考えますと、この情報をどう生かしてその被害を防ぐ対応に結び付けるのかという点については行政はもちろんわれわれ情報の伝い手も考えていかなければいけない課題だと感じています。
どうなんでしょう、藤井さん。
やはりレベルを事前に上げておくべきだったのではないかというあるいは、何かほかに打つ手があったんじゃないかという思いを禁じえないんですがいかがでしょうか。
レベルが上がっていればこういう被害は軽減できたと思います。
ですが基準をあげるときはいくつかのレベルがありますのでレベルを上げるときには基準がありますのでその範囲内で起こった現象なんですね。
ふだん起こらない現象が起こったときにそれをなんらかの形で登山者の方や地域の方に知らせるということが必要だったかと思います。
例えばどういうふうにして。
登山道の入り口にですね地震が増えてますというようなことを張り出す。
そういうことをすれば登山者ももう少し気をつけたと思います。
レベル1、平常ということばの裏に火山が起きているさまざまな情報が隠れてしまっているという印象もあるんですが。
平常というレベルは活火山として火口の中では何らかの噴出が起きるという意味なんですね。
全く安全という状態ではないのでそのことも知っておいてほしいと思いますね。
そのことが今回必要だったということですね。
その僅かな火山の変化を被害の防止にどう結び付けるのか。
6年前、そんな課題に直面した火山がありました。
地元の取り組みを取材しました。
群馬県西部にある草津白根山。
かつて噴火警戒レベルが1でも自治体が火口周辺まで立ち入りを制限したことがありました。
それを可能にしたのは地元・草津町と研究者の密接な連携です。
異変が起きたのは6年前。
火口から新たな噴気が立ちのぼっているのが確認されました。
その情報を伝えたのは山のふもとで長年、観測を続けている東京工業大学の野上健治さんです。
町は野上さんに加え気象庁や県警察などの担当者を集めて対策を検討しました。
ガスが噴出しているもののほかに大きな変化が見られないため噴火警戒レベルを1から2へ引き上げるまでには至りませんでした。
しかし、ごく小規模の噴火の可能性があるという意見が出されました。
このため、町は火口から500m以内の立ち入りを規制し登山道を閉鎖することにしたのです。
草津白根山はことしに入って地震が増えるなど活動が活発化したため噴火警戒レベルが2へと引き上げられました。
町は徒歩での立ち入り制限を火口から1km以内へと拡大しました。
研究者との連携を図ることで被害を防ごうと模索が続いています。
藤井さん異変が見つかったときにそれを自治体や地元の人たちが共有してともに対応を考えていこうという今の取り組みなんですけども一つのヒントがあるように思えるんですがいかがですか。
こういう山の近くに研究者がいる場では行政とふだんから情報の共有ができるんですね。
ですがそういう環境っていうのはほとんどないんですよね。
今、東工大の観測所があったのはいいんですけど…。
大学の観測所がない火山のほうが圧倒的にに多いのでそういう場合は活火山に作られている防災協議会の中に専門家が加わってるはずですからそういう専門家とふだんから協議をする機会を持っているということが重要だと思います。
長い年月をかけて専門家とその地元あるいは住民の皆さんがお互いに知識を高めようということも必要ですがいかがでしょう。
高めようそれから情報を共有するということですね。
それをふだんから顔の見える関係があるということはいざというときに有効に働くと思いますね。
その観測体制の強化という点も大きな課題になろうかと思いますがその点はいかがでしょうか。
火山噴火はどういうふうに展開するかっていうのはあらかじめ読めないところが多い。
まず最初に小さな噴火が起こっても、その後大きく変化することもあります。
ふだん起こらない事象を捉えることもあるので観測体制はきちんと整備をしていくことも重要でそれだけではすまないですね。
観測データをいかに評価するか。
あるいは、それが何を意味しているのかということを把握できないところもありますからそのためには火山噴火予知に関しての研究のレベルがもっと上がらないと防災の対策もなかなかとりにくいということもあるかと思いますが。
単に対策を観測網を広げていくだけでは今回のような被害は防げないということですね。
今回のことでお分かりになったようにやはり予知は完成した技術ではありませんので観測データがあるだけでは決して予知ができない。
そのときにどういう防災対策をとるかが重要だと思います。
今、完成された技術ではないというおことばがありましたけどもそもそも、われわれは火山に対する知見が十分ではない。
あるいは活火山そのものは危険なんだという点について専門家の方と一般の方では認識にずれがあると思うんですがその点についてはどうしていけばいいとお考えでしょう。
日本にこれだけの活火山があるわけですね。
活火山は何もない時期のほうが多いんですけどもたまに活動を始めると人の力ではどうしようも防げないようなことが起こります。
火山っていうのはどういうことなのか。
火山噴火が始まるとどういう被害が発生するのかそのときに、自分たちがどういう対応をしたらいいのかということをふだんから考えておくことだと思いますし行政も住民の方もあるいは山に登る方も火山についての知識をもっと高めていただきたい。
それから、防災の意識を高めていただきたいというふうに思います。
日本列島には100島もの活火山があるというふうにいわれてますけどもそういった中でわれわれが暮らしていく中ではやはり火山をよく知る努力が必要だということですかね。
やはり基本は火山を知るということですね。
静かな状態の火山に登ったときにもし、噴火が起こったらどういうことが起こるんだろうということをいろんなことで想像してみる。
それが次に何かあったときに身を守る一つの手だてになると思います。
火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣さんに伺いました。
ありがとうございました。
御嶽山のふもとでは今も行方が分からない人の家族が待ち続けています。
捜索活動は二次災害に注意を払いながらこれからも続けられます。
火山活動を完全に見通せる力は今の私たちにはありません。
しかし、戦後最悪の火山災害を防げなかったことをそのように総括することは許されないと思います。
観測体制の充実。
情報伝達の改善。
そして命を守るための対応をどう作っていくのか。
犠牲者の無念に報いるためにも二度と被害を繰り返さないための千葉県の最南端に位置する南房総市。
2014/10/04(土) 19:30〜20:15
NHK総合1・神戸
NHKスペシャル「緊急報告 御嶽山噴火〜戦後最悪の火山災害〜」[字]
火山災害では、戦後最悪の被害となった御嶽山の噴火。新たな映像や証言、専門家の分析をもとに多くの被害の実態を描き、火山噴火にどう対応するか考える。
詳細情報
番組内容
火山災害では、戦後最悪の被害となった御嶽山の噴火。被害が大きくなった原因が爆発によってまき散らされた噴石。噴火の直後、山頂近くでは何が起きていたのか、新たな映像や証言、専門家の分析をもとに多くの命を奪った噴石被害の恐ろしさを描く。また、火山噴火という情報判断の難しい災害にどう対応していけばいいのか。今回の噴火をもとに徹底検証する。
出演者
【ゲスト】火山噴火予知連絡会会長…藤井敏嗣,【解説】菅井賢治,【キャスター】武田真一,【語り】松村正代
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 報道特番
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