デザイナー・北欧ハウスが安価で手に入れられる!? スーパースタイリッシュなプレハブ住宅キットTind
プレハブ住宅と聞いて読者は何を思い浮かべるだろうか?工事現場の仮設事務所や仮設住宅などといった、短期間で建設されまた取り壊しが可能な小屋。正直、高級感のない建物を想像してしまうのではないだろうか。
house no1
今回ストックホルムのデザインユニットClaesson Koivisto Runeが設計したプレハブハウス『Tind』は、北欧流のシンプルで洗練されたイメージがあり、「プレハブ住宅=貧相で飾り気のないデザイン」というステレオタイプ化されたイメージを一掃した。
ノルウェーの言葉で山頂を意味するTindハウスには、尖った屋根は見当たらないが、その存在感は北欧にそびえる山の様で平らなピークの印象である。伝統的にスウェーデンでは「片流れ屋根」が主流なのだが、今回はクライアントのニーズに合わせて平屋建てから三階建てまでフレキシブルに建設できるように設計されたため、天窓付きの特徴ある屋根がデザインされた。
house no 2
プレハブ住宅ながら暖炉やアイランドキッチンがあって従来の四角い小屋のイメージから解放されており、プレハブ(工法)で建てられたとは思えない仕上がり。北欧らしく機能的でオシャレな空間が広がる。
「一般的にプレハブキットハウスは建築家が携わる事が少ない。チームはこの保守的な考えをさけ、現代のスウェーデン建築を反映させたモダン・プレハブハウスTindを考案した。」と、Claesson Koivisto Runeは言う。
確かに建築家が携わったことでTindにはデザインという付加価値がつけられ、「デザインさえ良かったらプレハブでも」という潜在的なクライアントのニーズがとらえられている。プレハブハウスは工場生産故に品質の高さは保証され、施行も早くて簡単、また経済的という良い点が沢山あり、デザイナー・プレハブハウスTindの需要は高いだろう。
house no3
このプレハブハウスの組み立てキット‘Tind’は、来月4月に開催される世界最大規模のデザインの祭典、ミラノサローネ(国際家具見本市)にて紹介される予定だ。
Tind house no1平屋建て
一階部分
Tied house no2 二階建て
house no2 一階部分
house no2 二階部分
Tied house no3 三階建て
house no3 一階部分
house no3 二階部分

house no3 3階部分
参考記事:dezeen