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【安倍番の掟】
閣僚W辞任の日、1日2度のぶら下がりから透ける安倍首相の危機管理
安倍晋三首相は20日、小渕優子前経済産業相と松島みどり前法相の辞表を受理しました。同じ日に2人の閣僚が辞任するという異例の事態に、安倍首相は2度の「ぶら下がり取材」を行いました。第2次政権で1日に2度もぶら下がり取材を行うのは異例です。
ぶら下がり取材とは、取材相手に“ぶら下がる”形で記者が質問する取材スタイルです。記者会見に比べると時間も短く、双方が立って、あるいは歩きながら行います。
官邸での首相ぶら下がり取材は、平成13年に当時の小泉純一郎首相が「歩きながらの取材には応じたくない」として1日2回を原則として始めたものですが、民主党の菅直人氏の途中から行われなくなりました。安倍首相は重大事案の発生や緊急時などに限り、記者団の要請に応じる形で、もしくは、官邸側の意向でぶら下がり取材を行います。
20日昼過ぎに、松島氏の辞表提出を受けたときに1回目のぶら下がりを行い、夕過ぎに新たに2閣僚を選出したことに関して2度目を行いました。