佐藤剛志
2014年10月28日03時00分
府教委は27日、大規模修理を進めている知恩院(東山区)の国宝・御影堂(みえいどう)で、明治期の大工らが残した落書きが多数見つかったと発表した。現在の建物が1639(寛永16)年の再建当初から、高い耐震性を有していたことも確認されたという。11月1、2両日には現場が一般公開される。
2018年末まで続く修理では、屋根を支える骨組みの解体や部材の交換、屋根瓦のふき替えなどを実施。解体に伴う調査で、明治末期に行われた大規模修理を担った大工らによる落書き十数点が見つかった。
女性の横顔や江戸期の国学者・本居宣長(もとおりのりなが)の歌などが、補強用の材木に白い墨で書かれていた。銃を構えた2人の兵隊を描いたものもあり、府教委の担当者は日露戦争直後の世相を反映していて興味深いと語る。
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