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5分でわかるエボラ出血熱のまとめ!その症状から感染経路、予防方法などを、わかりやすくまとめてみました。

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photo by CDC Global Health

エボラ出血熱に関する、誤った知識が広まらないようにするために、その感染経路や予防方法などをまとめてみました。

『エボラってなんだか怖い…』というくらいしか知識がない方は、是非、エボラ出血熱をもっと詳しく知ってみてくださいね。5分程度で読めるようにまとめてあります。

エボラ出血熱に関する知識まとめ:

まず、エボラ出血熱に関する情報が一番詳しくまとめられているのは、やはり厚生労働省のページです。

正しい情報が掲載されていますので、いくつか抜粋させていただきます(時間がある方は是非、直接ご覧ください)。

エボラ出血熱とはどのような病気か?

エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症です。エボラウイルスに感染すると、2~21日(通常は7~10日)の潜伏期の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状を呈します。次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)等の症状が現れます。

現在、エボラ出血熱に対するワクチンや特異的な治療法はないため、患者の症状に応じた治療(対症療法)を行うことになります。

現状ではワクチンなどの特効薬が存在しないにも関わらず、その致死率が高いことが問題になっています。詳しくは後述します。

エボラ出血熱はどうやって伝染るの?

エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。一般的に、症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。 

このように、基本的には体液を通した感染が主なので、空気感染はしません。エボラ出血熱を発症した患者の近くに近づいたからといって、感染してしまうということはないのです。

感染経路には不明な部分も:

但し、このあたりは正直、よくわかっていない部分も多いようで、実際にアメリカではエボラ出血熱に感染した患者を治療した女性看護師2名が、防護服姿で対応したにも関わらずに感染しています。

また、この記事にも予防方法が書かれていますが、こちらの見解ではクシャミや咳などでも飛沫感染する可能性が指摘されています。飛沫核感染(空気感染)はしないのかもしれませんが、気をつけてください。

くしゃみや咳が原因でエボラ出血熱に感染することはあるか?

エボラ出血熱の兆候がある人が、ほかの人に向かって直接くしゃみや咳をした場合、感染する可能性はある。粘液や唾液が相手の目、鼻、あるいは開いた傷口に届いた場合は、感染リスクがあることになる。ただし、くしゃみや咳はエボラ出血熱の症状ではない。

エボラ出血熱はキスで感染するのか?

エボラ出血熱やキスやセックスを通して感染する可能性がある。ただし、感染した兆候が表れているときだけである。

エボラ出血熱の歴史や現状など:

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photo by EU Humanitarian Aid and Civil Protection

エボラ出血熱という感染症自体は、前々から存在するものです。ウィキペディアによると最初に発見されたのは1976年のスーダンが初めての発症例のようですね*1

初めてこのウイルスが発見されたのは1976年6月。スーダン(現:南スーダン)のヌザラ (Nzara) という町で、倉庫番を仕事にしている男性が急に39度の高熱と頭や腹部の痛みを感じて入院、その後消化器や鼻から激しく出血して死亡した。その後、その男性の近くにいた2人も同様に発症して、それを発端に血液や医療器具を通して感染が広がった。最終的にヌザラでの被害は、感染者数284人、死亡者数151人と言うものだった。

なぜ、今まで世界的にエボラ出血熱が広まることがなかったのかというと、大きい都市での発症例が少なかったのと致死率が高すぎるため…などと言われていましたが、このあたりは専門家によっても意見がわかれるところのようです。

現状の感染者数:

現状、エボラ出血熱の感染者数は約1万人というのがWHOの公式発表ですが、実際にはこの数倍はいるだろうと言われています。

史上最悪規模で拡大を続けるエボラ出血熱の流行で、これまで確認された死者が4900人に迫り、感染者はほぼ1万人となったことが、世界保健機関(World Health Organization、WHO)が22日に発表した最新の統計で分かった。

WHOによると、19日時点での7か国におけるエボラ出血熱の感染者は9936人で、うち4877人が死亡した。7か国の内訳は、流行が深刻なギニア、リベリア、シエラレオネの西アフリカ3か国と、WHOがエボラ熱終息宣言を出したセネガルとナイジェリア、エボラ患者と接触した看護師の感染が確認されたスペインと米国。このうち、最も多くの犠牲者を出しているのはリベリアで、4665人がエボラに感染し、2705人が死亡している。

治療方法について:

エボラ出血熱の治療方法についてはワクチンなどの特効薬が存在しないため、自己治癒力に頼る対処療法が主です。しかし、医療現場でも試行錯誤しているようで、エボラ出血熱から回復した方の血液を輸血したり、未承認薬による治療なども行われています。

富士フイルムが特効薬を開発?

そんな中、日本の企業である富士フイルムが販売している抗インフルエンザウイルス薬『アビガン錠』が、エボラ出血熱の治療にも効果があるというニュースも流れていますね。

「アビガン錠」は、富士フイルムグループの富山化学工業株式会社が開発した抗インフルエンザウイルス薬であり、エボラウイルスに対して抗ウイルス効果を有するとのマウス実験の結果が公表されています。

これまでに、西アフリカから欧州に緊急搬送されたエボラ出血熱患者複数人に対し、緊急対応として投与されました。これらは、緊急搬送先の政府機関および医療機関から「アビガン錠」提供の要請があり、日本政府と協議の上、応えたものです。

アビガン錠にどのくらいの効果があるのかわかりませんが、劇的な効果があることを祈るばかりです。

その他、エボラ出血熱に関する記事まとめ:

http://www.flickr.com/photos/69583224@N05/13717624625

photo by EU Humanitarian Aid and Civil Protection

その他、エボラ出血熱に関する情報が掲載されている記事を並べておきます。時間があるという方はチェックしてみてください。

以上、エボラ出血熱の誤った知識が広まらないようにするため、その症状から感染経路、予防方法などをまとめてみた…という話題でした。

*1:実際には、もっともっと古くから発症例はあるのかもしれません。エボラ出血熱と認知されたのが、これが初めてというだけだと思われます。

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