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エボラ拡大防ぐ任務の米軍司令官や兵士隔離10月28日 10時09分
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アメリカ軍は、西アフリカでエボラウイルスの感染拡大を防ぐ任務に当たった司令官や兵士について、感染拡大の予防措置を強化するため、基地内で3週間にわたって外部との接触を制限する事実上の隔離措置を実施していることを明らかにしました。
アメリカ軍は、エボラウイルスの感染拡大が続く西アフリカで治療施設の整備などに当たるため、最大で4000人規模の兵士を送る方針で、すでに陸軍の兵士などおよそ800人がリベリアなどで任務に当たっています。
このうち、初動の任務を終えて、西アフリカからイタリアにある陸軍の司令部に戻ったウィリアムズ司令官と兵士十数人について、国防総省のウォレン報道部長は27日、記者団に対し、3週間、外部との接触を厳しく制限するなど、基地内で事実上の隔離措置を取っていることを明らかにしました。アメリカでは、一部の州が西アフリカでエボラ出血熱の患者と接触した医療従事者などに対して、3週間外出を禁じる隔離策を導入したことについて、人権の侵害だなど不満の声が上がっています。
今回の軍の措置について、ウォレン報道部長は、司令官らがエボラウイルスに感染した兆候はないものの予防措置を強化したものだと説明し、兵士たちの家族からも理解を得られているとしています。そして、今後もエボラウイルスの感染拡大を防ぐ任務を終えて引き揚げる兵士たちに対し、同様の措置を取るということで、軍が、二次感染に神経をとがらせていることがうかがえます。