メード屋台「おいしくなーれ、萌え萌えキュン!」 博多で人気 [福岡県]
屋台に入ると「お帰りなさいませ」と甲高い声-。福岡市博多区須崎町の一角にメード服で客をもてなす屋台がある。福博の名物に、今どきの「オタク文化」を取り入れた新機軸。カウンターでは、出張中のビジネスマンと常連のアニメファンなどが肩を寄せて座り、一風変わった「萌(も)え~」な雰囲気をつくり出している。
店名は「すいとおと」。言わずと知れた「好きよ」を意味する博多弁だ。別の名前で営業していた昨年11月、イベントとして「メード屋台」を企画したところ好評だったことから、今年4月に本格営業に切り替え、店名も変更した。焼き鳥や焼酎など屋台でなじみのメニューもあるが、ケチャップでお絵描きしてくれるオムライスが人気。食事や飲み物を出すときは、手でハートマークをつくり「おいしくなーれ、萌え萌えキュン!」と呪文も掛けてくれることも。お通し代は「ご帰宅料」と呼ぶ。
「人通りが少ない立地なので店に特色を持たせたかった」と男性店主(47)。店員の南野ひびきさん(27)は「通りすがりの人や外国人もふらりと立ち寄ってくれる。アニメや福岡のメード情報など、いっぱいお話ししていますよ」。営業時間は原則月、火、金、土の午後7時から翌日午前1時まで。
=2014/10/28付 西日本新聞夕刊=