私は28歳のとき結婚して、30歳の時離婚をしました。
もう今から4年前のことです。
お相手から離婚を申し出されて、数ヶ月で成立。
納得して離婚したというより、そうするしかなかった。
それから2年くらいは、女性としての自信を失い、毎日泣いてばかりいました。
今振り返ると、お付き合いしていた頃から
彼は「結婚」がしたくなかった。
私は「結婚」がしたかった。
でも、彼は「人生のパートナー」が欲しいと言ってました。
人生のパートナーが欲しいのに、結婚はしたくない、意味わかんない!と、その時の私は思っていました。
パートナー=結婚でしょ・・・
これは半分あたっているし、半分まちがってます。
離婚する時に言われた衝撃の言葉は、
「えりさんは、僕なしでは生きていけない。
でも、僕は君なしで生きていける。」
その時の私は「????」
だって、歌の歌詞にもあるじゃん!
「I can't live without you」
その時の私は、これが人を愛することだと思っていました。
でも、これは間違ってます。
今やっとその意味がわかります。
まず、人は、依存→自立をしなくては、本当に人を愛することはできません。
彼は、人として自立した本当の意味での「パートナー」を求めていたんだと思います。
そして、当時の私は、本当に未熟で彼に相応しいパートナーになれていなかった。
今思うと、
私はただ年齢的に適齢期だからという理由で、
一人暮らしは寂しいからという理由で、
そろそろ子どもが欲しいという理由で、
彼はそれなりに格好いいし収入もあるという理由で、
ただ「結婚」がしたかっただけ。
結婚したら男の人は、守ってくれて、住まいを用意してくれて、食い扶持を稼いでくれるのが、当たり前だと思っていました。
自立した素敵な男性がどういう女性と本当に結婚したいと思うのか、
「自分で自分のことができる女性」
だと私は思うのです。
自分で収入があって、相手に依存することなく、
もっと純粋に一緒に居て楽しい関係でいられる、
男性もそれを望んでいるのではないでしょうか?
「これを失ったら自分はどうやって生きて、この生活を維持していけばいいの?」
と執着する相手やお金や空間・・・
失うものを持っていればいるほど不安の原因は増えるし、
冷静な判断ができないし、精神的に不健康です。
「えりさんは、僕なしでは生きていけない。
でも、僕は君なしで生きていける。」
そう相手に思わせてしまっていたということは、相手の自由を奪うことを無意識にやっていたということ。
彼が「私」という重荷をおろしたいと思ったのが離婚の理由だと、
離婚から4年たった今、すごく理解できるようになりました。
「自分で食べていける、収入があること」
これは女性が自由に生きる為にとても重要なことだと思います。
何を失っても自分の足でたって生きていけるという心の準備があれば不安は和らぎます。
出産や育児で仕事から離れることがあっても、いつでも自分で収入を得られるという自信が大切です。
私の父は、別れた旦那さんのことをすごく気に入っていました。
だから、私達二人の離婚の話を聞いた時とっても驚いていました。
娘の肩を持つわけでもなく、一人の大人としてアドバイスをくれました。
「離婚をするかしないかは、えりさんが最終的に決めること。
でも、愛のないところでそんなに努力しなくてもいい。
まだ若いし、絵里さんはとってもいい人だから、これから沢山のチャンスが絶対にあるよ。
今に執着するよりも、
自分を愛してくれる人と居場所を見つけることのほうが大切だよ。」
結婚することは簡単です。
結婚したいニーズを持った異性と出逢えばいいだけです。
結婚相談所に行けば、同じニーズを持った人に出会えるのに、
それでも、なかなか踏み出せないのは、
結婚したいのではなく、深い人間関係とよき家庭を築きたいからです。
だから、この人でいいのかな、と迷ってしまう。
つまり、結婚したい、でも出来ない、の奥に潜んでる本当のニーズは、「魂でつながる深い人間関係」を求めていることだと思います。
深い人間関係を求めているのではれば、相手を判断する前に、
まずは自分から、そのような人物になるのがファーストステップです。
何を失っても自分の足でたって生きていける
自立したひとりの大人に。
精神が健康で、前向きで生きる意思のある人に。
1 ■無題
ジョングレイ
だからあなたは今でもひとり
おすすめです(*^_^*)