三木一哉
2014年10月28日10時07分
新潟市内のある住宅の下から石油が噴き出し続けている。純度は低く、精製しても採算が取れないが、天然ガスを含み、引火の不安もある。突然噴出してから1年半。何が起きているのか。
新潟市秋葉区の住宅地に石油を含む泥水が噴出したのは昨年4月末。かつてこのあたりには油田があり、1996年まで石油が採取、精製されていた。家主の60代男性は29年前に土地を買い、家を建てた。今は住宅地の一角だが、昭和初期の写真を見ると、周辺には石油採掘のやぐらが立ち並び、あちこちに油田があったことがわかる。
経済産業省資源エネルギー庁石油・天然ガス課の担当者は「住宅近辺で噴出したという例はほかに聞いたことがない」と驚く。元高校理科教諭で、地元の石油採掘の歴史に詳しい中島哲宏さん(72)は「廃業時の埋め戻しがずさんな油井にガスがたまり、油や地下水を押し上げたのでは」と推測する。
どのような対策が講じられるのか。
経済産業省関東東北産業保安監督部(さいたま市)によると、鉱山保安法により、石油採掘跡地の事故やトラブルの責任を採掘業者に問えるのは廃業後5年以内に限られる。その後に発生した場合には、国が自治体に補助金を出すしくみになっているという。
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