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中国船さんご密漁 地元の漁業に被害も
10月25日 20時15分

中国船さんご密漁 地元の漁業に被害も
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小笠原諸島の周辺で、中国漁船が貴重なさんごを密漁しているとみられる問題で、地元の漁業関係者の間では、ことし7月ごろから目撃情報が相次いでいて、海中に仕掛けた漁具が壊されるなどの被害も出ています。

小笠原島漁業協同組合によりますと、中国から来たとみられるさんご漁船は、ことし7月28日以降、小笠原諸島の周辺で相次いで目撃されるようになったということです。
漁船の操業状況などを記録した業務日誌には、中国の密漁船とみられる船の目撃時間や様子などが記され、なかには10隻ほどが近くに来て、進路を塞がれるなどの妨害行為を受けたという記述もあります。
25日も漁に出た地元の漁船か
ら密漁船とみられる船を4隻目撃したという情報が寄せられていました。
目撃した磯部康朗さんは「嫁島から南に5キロほど沖、こちらの船からおよそ2キロの場所で4隻が操業していた。鉄の船で30トンから50トンあると思うが、こちらは小さい船なので、寄って来ると威圧感があり、非常に怖い」と話していました。
漁協によりますと、これまでに海中に仕掛けた漁具が壊される被害が出ているほか、衝突される不安から漁を取りやめるなどの影響も出ているということです。
小笠原島漁協の稲垣直彦参事は「さんごがいる場所はちょうどわれわれの漁場で、さんごがなくなると、魚が住む場所が失われてしまうと心配している。安心して漁ができるよう、国にはしっかりと対応してほしい」と話していました。

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