「米量的緩和終了、韓国への衝撃はアジア最大」

 米国が量的緩和政策を取りやめ、政策金利を引き上げれば、韓国がアジアで最も大きな衝撃を受けるとの見方が示された。

 対外経済政策研究院(KIEP)と国際通貨基金(IMF)が最近共催した「2015年アジアと世界経済見通し」共同会議で、IMFアジア太平洋地域事務所副チーム長のロベルト・ギマレシュ氏(編集部注:表記は韓国語準拠)は「米国の通貨政策の正常化が秩序ある形で成し遂げられた場合、韓国の経済成長率を0.19ポイント押し上げる効果があるが、無秩序に行われた場合は成長率を0.98ポイント押し下げることになる」と指摘した。

 ギマレシュ氏は、米国が政策金利を引き上げ、予想不能なショックが生じる最悪の場合、韓国(0.98ポイント)、日本(0.86ポイント)、ASEAN(0.85ポイント)の順に成長率押し下げ効果が生じると予想した。ただ、米国が景気回復を維持し、通貨政策が順調に正常化された場合には、韓国だけでなく、ASEAN(0.17ポイント)、中国(0.15ポイント)などでも成長率押し上げ効果が生じるとした。

金正薫(キム・ジョンフン)記者
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