第23回市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会
2011ふくしま駅伝

総合・市の部で2年ぶり10度目の優勝を飾り、フィニッシュするいわき市の小川博之選手

町の部で3年連続5度目の優勝(総合7位)を果たし、フィニッシュする三春町の玄葉啓太選手

村の部で6連覇(総合13位)を決め、フィニッシュする泉崎村の塩沢裕也選手

総合 いわき独走V
町の部 三春3連覇
村の部 泉崎6連覇

 第23回市町村対抗県縦断駅伝競走大会(ふくしま駅伝)は20日、白河市総合運動公園陸上競技場から福島市の県庁前までの16区間96・5キロのコースで繰り広げられた。市の部はいわきが序盤からリードを広げ5時間3分33秒で2年ぶり10度目の栄冠に輝き、総合優勝した。町の部は三春が5時間21分41秒で3年連続5度目、村の部は泉崎が5時間30分33秒で6年連続7度目の優勝を果たした。

 大会は福島陸上競技協会と福島民報社の主催。東日本大震災や東京電力福島第一原発事故で特例措置を受けた浜通りの10市町村を含む49チーム(13市27町9村)の約800人の選手が出場した。大会名誉会長の渡部世一福島民報社社長の号砲でスタートし、雨が上がった晩秋の福島路を駆け抜けた。

 市の部は前回優勝の郡山が1区で先頭に立ったが、2区でいわきの吉田将平選手(いわき総合高3年)が猛追し中継所手前で逆転。いわきは3区で水口敬斗選手(平三中3年)が区間賞の走りで差を広げ、4区は箱根駅伝で活躍する柏原竜二選手(東洋大4年)が唯一の21分台の走りで独走状態。16区の小川博之選手(八千代工業)まで計九選手が区間賞を獲得し圧勝した。今大会は震災の影響で前回までのコースより300メートル長くなったが、過去22回で最高の5時間3分42秒(14回大会、いわき)より速い記録だった。

 郡山は5時間8分4秒で2位、安定して上位を維持した会津若松が3位、序盤出遅れた須賀川、福島は後半に巻き返し4、5位となった。

 町の部は猪苗代、鏡石が1区で先頭争いを演じたが、三春は2区の佐藤和仁選手(田村高3年)をはじめ3区・安部庄一(自衛隊郡山)、4区・岡本尚文(駒沢大4年)、5区・清水目大貴(田村高2年)、6区・渡辺寿喜(NTT東京)、7区・長谷川徹(要田中3年)の計6選手が区間賞となる走りで中盤まで総合でも3、4位争いを展開。その後も中、高、大学生らが堅実な走りを続け、2位の猪苗代に8分余りの差をつけて制した。

 村の部は泉崎が2区でトップに立つと3区の石川大和(泉崎中3年)、5区の佐川信太郎(学法石川高2年)、7区の相楽千尋(泉崎中3年)の各選手が区間賞を記録してレースを引っ張り、後半は11、12、13区で社会人が区間賞をマークし優勝した。1区は泉崎をリードした玉川、西郷だが差を広げられてからは平田を中心に2、3、4位争いを演じ、玉川が逃げ切った。

 オープン参加の双葉町、後半8区から出場した広野町、飯舘村も健闘。飯舘は16区の大内龍太郎選手(飯舘AC)が区間賞を獲得し有終を飾った。

 大きく順位を上げたチームに贈られる敢闘賞は市の部が本宮、町の部が会津坂下、南会津、村の部が天栄、鮫川に輝いた。

 沿道には大勢の観衆が通過するランナーを声援で後押しした。選手も復興に向かう県民を力走する姿で後押しするなど市町村を越えて絆を強めた歴史に残る大会となった。

 次回大会は来年11月18日に開かれる。

主  催
福島陸上競技協会、福島民報社
共  催
福島県、福島県教育委員会、ラジオ福島、テレビユー福島
主  管
県南陸上競技協会、県北陸上競技協会
後  援
(財)福島県体育協会、福島県市長会、福島県町村会、参加市町村教育委員会、通過市町村陸上競技協会、通過市町村体育協会、(社)福島県交通安全協会、毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社
協  力
福島県警察本部、自衛隊福島地方協力本部、陸上自衛隊福島駐屯地、陸上自衛隊郡山駐屯地 ほか関係諸団体
特別協賛
東邦銀行、東北電力、サントリー
協  賛
大和ハウス工業、ALSOK福島綜合警備保障
特別協力
NTT東日本福島支店、福島トヨタ
賛  助
SMC、奥羽大学、おとぎの宿 米屋、JA共済連福島、藤田建設工業、増子建設工業、皆川自動車ガラス
携帯サイト
東邦銀行
東北電力
SUNTORY
大和ハウスグループ 福島綜合警備保障
NTT東日本-福島 福島トヨタ