男女間格差 日本は主要先進国で最低104位10月28日 8時35分
スイスの研究機関が行った世界各国の社会的な男女間の格差に関する調査で、日本は女性の国会議員や企業経営者が少ないことなどから142か国中104位にとどまり、主要な先進国では最低の順位となっています。
世界の政界や経済界のリーダーが集まる「ダボス会議」を主催するスイスの研究機関「世界経済フォーラム」は、経済、教育、政治、健康の4つの分野のデータを基に世界各国の男女の格差について毎年、調査していて、28日、ことしの調査結果を発表しました。
それによりますと、対象となった142か国のうち、男女格差が最も少ないとされたのは、6年連続でアイスランドで、2位がフィンランド、3位がノルウェーと、北欧諸国が上位を占めました。
一方、日本は、前の年より順位を1つ上げたものの、104位にとどまりました。
これは、主要な先進国では最も低い順位で、給与水準の格差はいくぶん改善したものの、管理職への登用の面で格差が依然大きいことや、国会議員や企業経営者に女性の割合が低いことなどが主な要因となっています。
アジアで最も順位が高かったのは9位のフィリピンで、中国は87位、韓国は給与水準の格差が大きいことなどから、日本よりも低い117位でした。
主な国の順位
男女間の格差が小さいとされた国の順位は、次のとおりです。
1位がアイスランド、2位がフィンランド、3位がノルウェー、4位がスウェーデン、5位がデンマーク、6位がニカラグア、7位がルワンダ、8位がアイルランド、9位がフィリピン、10位がベルギー。
また、ドイツが12位、アメリカが20位、イギリスが26位、ロシアが75位、中国が87位、韓国が117位で、格差が最も大きいとされたのは9年連続でイエメンでした。