【動画】打ち上げ地の種子島で公開されたはやぶさ2=寿柳聡撮影
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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ2」を、鹿児島県の種子島宇宙センターで報道機関に公開した。H2Aロケットで11月30日に打ち上げ、6年間かけて小惑星から試料を持ち帰り、太陽系の誕生や生命の起源の解明を目指す。

 はやぶさ2は、9月22日に種子島に到着。ほこりなどが入らないよう管理された部屋で、装置やカプセルの取り付けが行われた。今後、燃料を入れ、外観の検査などをしてロケット内に移し、打ち上げに備える。

 目指す小惑星「1999JU3」は、地球と火星の近くを通る軌道を周回する。直径約900メートルでほぼ球形で、1999年に発見された。初号機「はやぶさ」が行った小惑星イトカワより太陽系ができた頃の状態を残しているタイプ。生命の起源につながる有機物や水があると推測されている。