26日に放送された「ニュースな晩餐会」(フジテレビ系)に地震予知研究の串田嘉男氏が出演し、来年の2月に琵琶湖周辺でマグニチュード7以上の大地震が起きると警告した。

番組では「あなたは地震予知を信じますか?」と、巨大地震予知の信ぴょう性をテーマに取り上げ、地震予知肯定派の、八ヶ岳南麓天文台代表の串田嘉男氏と、否定派の、東海大学地震予知予防研究センター長の長尾年恭が、議論を交わした。

司会の渡部建が「地震予知を信じていますか?」と出演者にたずねると、否定派の長尾氏が、現段階では地域・日時を特定するような地震予知は不可能であると説明した。

一方、肯定派の串田氏は、全国のFM放送局の電波を使って地震発生の予知をおこなっており、M6以上の的中率はおよそ75%なのだという。その方法で、地震の強度と発生地が的中した地震の1つが、2008年7月24日にM6.8を記録した岩手県沿岸北部地震だったとも紹介した。

そんな串田氏が番組の議論の中で、現在、M7を超える地震の前兆が出ていると発言すると、スタジオは騒然となった。

否定派のゲスト、石原良純は「予知できているんであれば、場所と時間を言うのは良くないと思う」と、串田氏の発言をさえぎった。

渡部が「これを聞きたいか、聞きたくないかだと思うんですよね」と、ゲストに意見を求めると、ゲストのYOUやIVANは「聞きたい」と答え、石原までも「警鐘する証人にはなれるから面白いと思うよ」と聞きたがり、串田氏の予知を聞くこととなった。

串田氏の説明によると、6年以上継続している巨大地震の前兆が1つあると言い、前兆を示すFM波のピークが、昨年の11月7日に現れているのだという。

串田氏は「この番組がオン・エアされる日に、この前兆がもし消えれば、発生は来年の2月の数日(中頃)になる」と断言した。「このピークが11月になって消えれば、3月ですね」と、巨大地震が発生する時期を予言した。

渡部が「ちなみに、地域と規模はどれくらいですか?」とたずねると、串田氏は「場所は近畿圏なんですよ。近畿といっても、岐阜から福井とか、滋賀とか三重とかも含んだ、琵琶湖周辺というか。マグネチュードは7.8±0.5の、可能性が考えられる」と答えた。

ただし、串田氏は、地震の予測方法はまだ未完成で、間違いはありうることも付け加えた。すると、石原が「ていうことは、この段階で2月何日ですっていうのは言えないわけよ」と、串田氏に反論した。

番組では改めて「現在の科学的知見からは、日時を特定した地震予知は不可能であり、串田さんの説は、あくまでも一研究者の説です」というテロップが流れた。

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