IDEAS + INNOVATIONS

WIRED VOL.13

WIRED VOL.13

VOL.13


 
NEWS

NSAは世界中の企業に覆面捜査官を送り込んでいる:スノーデンのリーク内容

NSAの実態を暴露したエドワード・スノーデンのドキュメンタリーが、10月10日夜にニューヨークでの放映を予定しているが、同時にNSAによる新たなコンピュータネットワークやデバイスの操作に関する情報が公開された。

 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加

TEXT BY KIM ZETTER
TRANSLATION BY SARA MIKATA

WIRED NEWS (US)

『ニューヨーカー』誌(10月16日発売号)では香港に滞在していたときのエドワード・スノーデンの告白を映像に収めたローラ・ポイトラスへのインタヴュー記事が掲載された。

10月10日、エドワード・スノーデンのドキュメンタリーフィルムが公開されたのと時を同じくして、NSA(National Security Agency、アメリカ国家安全保障局)によるコンピューターネットワーク、デヴァイス操作に関する新たな情報が公開された。

スノーデンによるこの新たなリーク情報は、中国やドイツ、韓国国内に潜んだNSAエージェントが、海外のネットワークや設備を物理的に崩壊させる役割を担っていたという内容で、オンラインメディア『The Intercept』に掲載された。[『The Intercept』は、スノーデンからのリークを受け『暴露 -スノーデンが私に託したファイル-』(原題:”No Place To Hide”)を著したジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドらが設立したメディア。]

また、NSAが企業内に覆面捜査官を潜入させ、グローバル通信業界のシステムへのアクセスを援助していると推測している。そして、以前の報告にもあったようにNSAはアメリカや外国企業と組み、彼らの暗号システムの脆弱化を図っているのだという。

関連記事NSA職員が各国企業に潜入か

公開されたレポートを書いたのは、ピーター・マースとローラ・ポイトラスの2人だ。ポイトラス氏は著名なドキュメンタリーフィルム作家で、スノーデン本人が2013年に接触してNSAの機密文書を渡した相手であり、彼女がスノーデンに対して香港およびモスクワで行ったインタヴューは『Citizen Four』の名でまとめられている。

レポートには、2004年の日付から始まる13ページ分の「Sentry Eagle」という項目が出てくる。これは機密プロジェクトを表すNSAの用語で、厳しい管理下にあるため、本来は上級諜報部員によって承諾された少人数にしか開示されない旨が、文書内に記されている。

そこには「承諾のない開示は(中略)アメリカの安全保障にすさまじいダメージを与える」と書かれているほか、「この情報が損失すれば、アメリカと諸外国の関係や、NSAのこれまでの未来に向けた数年分の投資、また、アメリカのサイバースペースを保護すると同時に敵対する外国のサイバースペースを攻略する能力を損なう恐れがある」としている。

文書では、NSAの「中核」的機密として知られるSentry Eagleにおける、6つのカテゴリーについても言及されている。

1.Sentry Hawk
2.Sentry Falcon
3.Sentry Osprey
4.Sentry Raven
5.Sentry Condor
6.Sentry Owl

以下、詳細を見ていこう。



※この翻訳は抄訳です
 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
LATEST NEWS

ARCHIVE

 
SHARE A COMMENT

コメントをシェアしよう

 

BACK TO TOP

WIRED Vol.13 Gallery Interviewbanner