2014年10月27日20時36分
元駐タイ大使で、外交評論家の岡崎久彦(おかざき・ひさひこ)さんが26日、死去した。84歳だった。通夜、葬儀は近親者のみで行う。喪主は妻昭子さん。後日、しのぶ会を開く予定。
1952年に外務省入省。同省情報調査局長や駐サウジアラビア大使、駐タイ大使を歴任し、92年に辞職後は「親米保守」の論客として知られた。
同省調査企画部長だった83年に、歴史を踏まえた国家戦略論を説いた著書「戦略的思考とは何か」がベストセラーとなり、テレビの討論番組などにも数多く出演した。2004年には当時、自民党幹事長だった安倍晋三首相と共著「この国を守る決意」を出版した。
安倍首相の外交政策のブレーンを務め、第1次、第2次安倍政権で、首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)のメンバーを務め、集団的自衛権の行使容認に道を開く報告書をまとめた。
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