<福島県知事選>投票率2番目の低さ
福島県知事選の投票率は45.85%で、過去最低だった前回2010年の42.42%を3.43ポイント上回ったものの、2番目の低水準にとどまった。東日本大震災と福島第1原発事故初の知事選で過去最多の6人が立候補したが、有権者の関心は低調だった。
圧勝した内堀雅雄氏(50)にとって、半数超の有権者が棄権した選挙結果は、今後の県政運営に影を落としそうだ。
原発政策をめぐっては全候補が福島県内にある原発10基の全基廃炉を主張。全国注視の選挙だったにもかかわらず、争点にはならなかった。
自民党県連が独自候補擁立を見送り、民主、社民両党が支援する内堀氏に相乗りしたため、政策論争は最初から期待できない状況になった。
県外に約4万6000人が避難している影響もうかがえる。避難区域を抱える南相馬市や双葉郡の落ち込みが目立った。前回は市議選とダブル選挙だった南相馬市では25.58ポイント低下し、下落率が最も大きかった。双葉、大熊、富岡の3町も8ポイント以上低下した。「在外格差」が広がったとみられる。
[福島県知事選関連記事]
▽内堀氏、大差で初当選
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141027_61020.html
▽解説・原発終始踏み込まず
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141027_61022.html
▽内堀氏「福島の未来開く」
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141027_61018.html
▽評論・しがらみ知事の足かせ
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141027_61023.html
▽論戦遠く結論は「棄権」
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141027_61021.html
▽投票率2番目の低さ
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141027_61017.html
2014年10月27日月曜日