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ミラン・インザーギ監督が絶大な信頼!本田PKキッカー指名

東スポWeb 10月27日(月)16時15分配信

【イタリア・ミラノ発26日(日本時間27日)】日本代表FW本田圭佑(28)のACミランが、ホームでのフィオレンティナ戦で1―1と引き分けた。自身セリエA初となる3戦連続ゴールはならなかったが、意外な転機が訪れている。ここまで6得点と絶好調の本田に対し、フィリッポ・インザーギ監督(41)は今後PKキッカーも任せる方針を示唆したのだ。

 この日も3トップの右FWとして先発した本田だが、チームの得点は前半25分にMFデ・ヨングがヘディングで先制した1点のみ。後半19分には相手MFイリチッチのミドルシュートで同点に追いつかれた。結局、本田は得点に絡めないまま終わり、得点王争いでもカジェホン(ナポリ=7点)に単独トップの座を奪われた。

 それでも今季6得点と好調を持続する本田への評価は変わらない。インザーギ監督は25日に「PKを蹴らずに得点王にいることは、みんなにとっても驚きだろうね」とコメント。得点ランキングの上位選手はPKキッカーも務めており、純粋なゴールだけでトップ争いをする本田をたたえた。

 さらには「シーズンを通して多くの選手がゴールを決めなければ。そしてチームに得点王がいれば、我々にとってはとても、とても素晴らしいことだ」と明かし、今後、背番号10にリーグ得点王を取らせるため、絶好の得点機会となるPKの場面でキッカーを任せる方針を示唆した。

 PKはゴール数を積み重ねるうえで手っ取り早く、世界中で得点王になる多くの選手がPKキッカーも務めている。本田もかねてミランでのPKを熱望しており、キッカーを任せられれば、リーグ得点王の可能性も大きく広がる。だが、周囲からは意外にも不安の声も出ている。

 G大阪ジュニアユース時代に本田を指導した鴨川幸司・同監督(44)は「PKがうまいという感じがしない。(ブラジルW杯出場を決めたアジア最終予選の)オーストラリア戦のPKも危なかったし、あんまり決めているイメージはないね。そこは(昔から)変わってない」と指摘する。

 日本代表では不動のPKキッカーを務めるが、母校星稜高サッカー部の河崎護監督(55)も「あいつの蹴り方はPK向きじゃない」と以前から否定的。これまでPKでど真ん中に蹴り込み、サポーターをドギマギさせたことも少なくない。そのため、代表内で何度も“交代論”が続出したほど。仮にミランでPKを失敗し、勝利を逃す事態になれば、再び酷評されかねないことを周囲は不安視するわけだ。

 とはいえ、本田は今季大躍進を見せているようにキック精度は大きく向上した。鴨川監督は「そういう部分でも安心して(PKを)任せられるように期待したい」と、日本人の得点王を待望している。

最終更新:10月27日(月)16時19分

東スポWeb

 

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