トップページ国際ニュース一覧WHOなどエボラ出血熱感染拡大を警告
ニュース詳細

WHOなどエボラ出血熱感染拡大を警告
10月27日 20時13分

エボラ出血熱を巡って、WHO=世界保健機関とアメリカのCDC=疾病対策センターは、今後有効な対策が取られなければ感染者が急増すると警告しています。

WHOは今月14日、エボラウイルスに新たに感染する人の数が、7月以降、急激に増えているとして、有効な対策が講じられない場合、12月の初めには1週間当たりの新たな感染者が1万人に急増するおそれがあると警告しました。
また、アメリカのCDCは、先月、西アフリカのリベリアとシエラレオネの患者の増え方などを基に行ったシミュレーションや、専門家などへの聞き取り調査の結果、感染拡大の勢いが衰えなければ、来年1月には、患者の数は最大で140万人に上るおそれがあると指摘しています。
その一方で、患者の7割を適切に隔離して処置できる医療体制が整えば、来年1月までに感染拡大に歯止めがかかると予測しています。
しかし、西アフリカでエボラ出血熱の対応に当たる国際的なNGO、「国境なき医師団」によりますと、現地では、患者を隔離して入院させるための施設が足りず、自宅で待機している患者の家族に、塩素剤や手袋、作業着などのセットを配るなどの対応を取っているのが実情だということです。

関連ニュース

このページの先頭へ