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      抗議続き27日も調査見合わせ

      抗議続き27日も調査見合わせ

      環境省が放射性物質を含む指定廃棄物の最終処分場の建設候補地を絞り込むために行うボーリング調査は、27日も宮城県の候補地の1つになっている加美町で住民の抗議があり作業が見合わせとなりました。
      最終処分場の県内の候補地の1つとなっている加美町では建設に反対する住民などが環境省のボーリング調査に抗議しています。
      今月24日と25日に続き、27日も、環境省は、午後から候補地の田代岳を訪れましたが、集まった住民などおよそ50人が調査の反対と候補地の白紙撤回などを訴えました。
      環境省の担当者は「まずは草刈りなどの調査の準備を行い、調査をしながら住民への説明を進めていきたい」と説明しました。
      住民側は「そもそも調査に反対」、「住民はどんな説明も必要としていない」と繰り返しおよそ1時間の話し合いでも結論はでず、27日も環境省の作業は行われませんでした。
      東北地方環境事務所の東利博保全統括官は「住民と話し合えたことは良かったが、今後の対応も含めて本省と協議したい」と話していました。
      また環境省は、加美町で調査を行えなかったことから栗原市と大和町の候補地についても調査を見送りました。今後のスケジュールなどは未定だということです。
      現地で環境省の調査に抗議した加美町の男性は「雪深いこの地域で冬の間に何か起きたら対応できないし、街の中で交通事故が起きて町の中で運んできたものが拡散する恐れもある建設の白紙撤回されるまで反対を続ける」と話していました。

      10月27日 18時24分