神宮桃子、井上恵一朗
2014年10月27日17時35分
飼い主から逃げたり捨てられたりして行き場をなくした犬。動物愛護の観点から全国で殺処分を減らす動きが広がり、「ゼロ」を実現する自治体が出てきた。ペット業界でも、殺処分減少への取り組みが進み始めている。
「うちに来る?」。月1回、川崎市動物愛護センターが開く犬の譲渡会。9月下旬、市内の夫婦は4~5歳の雑種犬を飼うことに決めた。妻は「殺処分されるのはつらいよね。何で捨てるんだろう。かわいがってあげなくちゃ」。
同センターは飼い主候補に飼い方を講習し、譲渡後も家庭訪問で問題がないか確認する。犬にも飼い主にも「幸せになってもらいたい」と職員は話す。
転勤や入院などで「もう飼えない」という飼い主の電話も同センターにはかかってくるが、簡単には引き取らない。職員が30分近く命の大切さを説き、手放す場合は飼い主を探すよう促している。
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朝日新聞社会部
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