13.08.03

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■やっぱり、今後を考えると、都市と農村の交流って、今後考えていかなきゃならないことだし。その中で、農家が緩やかな連合体のようなものをつくって、その交流の受け皿になっていくことが必要なんだろうなっていう気がしますよね。

──それでは、２つ目のキーフレーズにいってみたいと思います。２つ目はこちら。『真の「CSA」を構築するオーガニックファームをめざして（※）』ということでですね。今ちょっと場所を変わりまして、この後ろはですね、関さんの何と言いますか、工場と言いますか…… ※CSA＝Community Supported Agricultureの略 あー、いまはそう作業場になってます。 ──作業場ですね。で、後ろにはちょっとこういう風に自転車が置いてあります。 もう何年も乗ってない（笑）  ──自転車もお好きだったんですか。 あー、学生の頃よく乗ってましたからね。 ──あ、そうなんですか。すごい、年季の入った。 10年以上前、20年近く経っちゃうこれ。 ──そうなんですね。僕もちょっと自転車が好きなので、来た時に惹かれるものがあって。 ははは（笑） ──反応してしまいましたが。 ありがとうございます。 ──えー、ちょっと外の風景から、今度は中の風景に移ってきたんですが。この２つ目ですね。『真の「CSA」を構築するオーガニックファームをめざして』という。 あー。大上段に構えましたね（笑） ──これは、どういった意味なんでしょうか？ どうでしょうね。ちょっと大きく構えすぎなんですけど。まぁ、自分が今、オーガニックとか有機農業をしてると。で、新規就農者の方も、有機農業取り組むという方がいらっしゃる。でも、もともとこの安達郡二本松の中でも有機農業やってる方いらっしゃって。有機農業やってらっしゃる方けっこう多いんですよね。それなりに。でも、やっぱりその、個々の農家がそれぞれやっていくのは、経営では当然ですけども、やっぱり有機農家の方々が、みんながある程度連携することが必要かなと。ていうことで、去年の春に一応、流通組織、一つの出荷組織として「オーガニック福島」という組織ができて。それぞれ今まで出荷してた中で、さらに余剰があった分をそっちに出してもらう感じで。新しい流通をつくって動き始めたところですよね。それはあくまでも、売るだけの話ですけど。やっぱり、その今後を考えると、やっぱり（キーフレーズ）１の、この交流の部分で、都市と農村の交流って、今後考えていかなきゃならないことだし。その中で、農家が緩やかな連合体のようなものをつくって、その交流の受け皿になっていくことが必要なんだろうなっていう気がしますよね。その中で、単に交流、昔に言ってた交流とかじゃなくて、地域と地域が付き合っていくような関係ができてくれば。人が動くだけでなくて、できればその中で、ベースとして農産物の物流ができてれば、なお良いのかなと。だから、東和と二本松と東京、首都圏の地域の付き合いなんかにね、人も行き来する。そのベースとして基礎の部分で、物流がある。そうすると大きな意味でのCSAができるんじゃないかな、面白いんじゃないかなと思ってるんだよね。やっぱり、昔、有機で始めた人たちって言うのは、自分たちがつくったものを宅配で持っていくとか、そういう産直ね、提携ってやってたけど、それの地域版というか。  ──はい。 うん、我々も緩やかに連合体を組んで、都会の都市のある一部の地域かそれは分かりませんけど。消費者団体なのか消費者なのか分かんないけど。そういう人たちと提携する中で、こっちに来てくれる、来ていただければ癒しの場もあると、農作業の体験もできると。こっちから、その迎え(？　03:33)じゃないけど、ものが動いて、やはりその……  ──美味しい、美味しくて、安全な野菜っていうのが。 ですよね。その都会の方々の田舎になれると、私たち。

■生まれたところが田舎じゃなくて、気に入ったところが田舎に

──あーなるほど。 だからそうすれば、こういう、良い景色をね、ちゃんと守ってこうという気にもなるでしょうしね。来てもらって、良いとこだねって言ってくれれば励みになるじゃないですか。 ──けっこう、都市部出身の、自分も都市部というほどじゃないんですけど、田舎っていうものを持ってない気がして…… そう思いますよ。 ──憧れがあるので…… 私もそうなんですよね。東京出身だから田舎がないんですよね。でも、これからって、もともとその高度経済成長期に田舎から出てった人たちの息子たちが今、東京で育ってる訳じゃないですか。あの人たちにとっては、田舎がたぶん、近くないんです、きっと。（東京を）出てきた人間よりは。だから、それが孫になったらもっとなくなる訳じゃないですか。だから、生まれたところが田舎じゃなくて、気に入ったところが田舎に。私はまさにここが第二のふるさとと言ってますけど。気に入ったところが田舎になれるんだから、そういう違うね、価値観でつながれる、関係をつくれればなお良いですよね。それが単に交流だけじゃなくて、そのベースとしてものが動く、農産物が動く仕組み、セットになればCSAになって行くのかなぁ。そうなりたいなぁと思ってますけどね。

■１人でやるのは限界があるので、だったらみんなでそういうことができるようになればいい

──なるほど。本当に農家さん単体と消費者さんという、小さなつながりっていうところがもっと…… そうですね。地域古来の…… ──コミュニティ…… そう、コミュニティでつながる。やっぱ、１人でやるのは限界があるので、だったらみんなでそういうことができるようになれば良いのかな。どういう風にやるのが良いのか分かりませんけどね。考えなきゃないんですけど。 ──その方が、それこそ、そういった田舎独自の、和っていう部分を活かせますし。継続してやっていけるような…… うーん。何となくそういうね……　オーガニックファームというか、オーガニック地域なのか、エリアなんか分かんないけども、できれば良いなーって気はしてますよね。

■やっぱり田舎は大事だ、俺のふるさとだって言ってもらえるようなものをこの東和が提供したい

──良いですね。僕も田舎っていうのはすごい憧れがあって、たまに友だちとかで、田舎のどこどこのじいちゃんちで山行ったとか聴くと、良いなぁとかって思ってたりもしたので…… うん、そうですね。逆に言うとそれを、私がここに住んでいる以上、提供するように努力しなきゃいけないんですよね。 ──そういう意味では田舎のない、なく、育ってきた人間の気持ちも分かると…… そうですよね。だからやっぱりその……　ね、農業は大事だ、農村は大事だと口で言うんではなくて、我々が提示しなきゃいかん。やっぱりね。都会の方が必要だね、あー農業も農村も大事だって言ってもらわなきゃいけないんで。そのためには、こっちが努力して、こういう快適なね、田舎の環境を保つ、適応する努力を怠ってはいけないし、それがほんとの農業農村に対する国民的な理解になっていくんじゃないか。TPPの問題でもそうでしょうけどね。ただ大切なんだって言ったって、私だって信用できないですもんね。ほんとに大切な意味ってのは、来て楽しんでもらって、あーやっぱり田舎は大事だ、俺のふるさとだって言ってもらえるようなものを、この東和が提供したいですね。 ──やっぱり、こう、来て体験すると、じゃあ、そういったTPPなり、今回のような震災とかの問題があったりした時に…… お互いにそうですね。助け合うことできるかもしんないし。やっぱり、そういうね、ものだけでつながっちゃうと、価格で競争になってね、輸入農産物に負けるけど、そうやって価値観でつながるっつーかね、できれば、別にそのTPPの問題も大して悩む話でもないのかなって気はしますけどね。 ──あー。 そんな気はしますけど。 ──そういうのも、そういうのを恐れるというのではなくて…… と思います。はい。 ──なるほど。それがこういった真の「CSA」を構築するオーガニックファームをめざして…… ちょっと大きく構えすぎてますけど（笑）

■give and take じゃないけども、やっぱりそのかわり、我々も身を削る、頑張るし、都会の方にも頑張ってもらうし、という感じになってくれればいい

でも方向性はそういうのを持って、やっぱこれからは農村の側も、出ていく努力はしなきゃいけないですよね。消費者とつながっていく努力。単に守ってくれ、守ってくれじゃなくて。私は、それを志向したいですよね。これが１番のこれ（品質を高める、加工をする、交流する）につながってくる。 ──ここですね。この３つの、この交流するっていうのを大事にするっていうのを、ここの具体的な…… 大きくなってくと、こう（真の「CSA」を構築するオーガニックファームに）なってくんだろうなーって。はい。まぁまだまだ。 ──でもこれ（真の「CSA」を構築するオーガニックファーム）も何て言いますか、言葉としてはあれですけど、やることはほんとにこう、お互い楽しむというか…… そうですよね。やっぱりgive and take じゃないけども、やっぱりそのかわり、我々も身を削る、頑張るし、都会の方にも頑張ってもらうし、という感じになってくれれば良いんでしょうね。楽しみながら。 ──はい。これはぜひ実現したら僕も参加したいと思います。 どうもどうも。ありがとうございます。 ──ま、体験農場とか…… そうですよね。 ──この後出てくるような加工の現場を楽しんだりっていうのも、していただけるって言うことですよね。 そうですよね。 ──ご覧の方もぜひ楽しみにしていただければと思います。では２つ目のキーフレーズについてお話をいただきました。 ありがとうございました。