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【衝撃事件の核心】
消えた「メリーズ」…中国人買い占め、転売で〝ボロもうけ〟 ついに捜査のメス
「お一人様2つまで」。昨年ごろから、ドラッグストアなどの紙おむつのコーナーで、こんな張り紙を目にすることが増えた。「モレない・ムレない」のキャッチコピーで知られる花王(東京)の紙おむつ「メリーズ」。子育て中の父母になじみ深い人気商品が品薄状態になったのだ。ただ、少子化の日本でなぜ-。不可解な現象に、首をかしげた人々も少なくない。その原因についに捜査のメスが入り、兵庫県警が中国籍の男3人を逮捕した。中国で過熱する日本製紙おむつの人気があり、中国で転売すれば大きな収益になることが背景にある。中国人が買い占めのため店に殺到、店員との間で暴力沙汰に発展するケースもあるという。日本製紙おむつを求める理由を探ると、「中国製は恐い。信用できる日本製がほしい」という中国人の〝本音〟がかいま見えた。
調理師資格で入国
兵庫県警は15日、出入国管理法違反(資格外活動)容疑で、いずれも中国籍で同県明石市大久保町大窪の調理師、斉雪峰(チィ・シュエフォン)(31)▽職業不詳、李新華(リ・シンファ)(38)▽職業不詳、劉欣宇(リュウ・シンユ)(36)-の3容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は、3人は平成21~23年、調理師の在留資格で入国しながら、今年7~8月、神戸、明石、姫路の各市のドラッグストアなどで紙おむつを買い付ける仕事に従事し、在留資格外の活動をしたとされる。
県警によると、3人はそれぞれ計5日間で延べ270店から、花王のメリーズを中心とした紙おむつ990パックを購入したとされる。