中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

<首都スポ>女子は佐藤が初V 第20回日本トライアスロン選手権

2014年10月27日 紙面から

ゴールし握手する、1位の佐藤優香(右)と2位の上田藍=東京都港区台場

写真

◇東京港大会(兼NTTジャパンカップ最終戦)

 ▽26日▽お台場海浜公園(スイム1・5キロ)、臨海副都心特設会場(バイク40キロ、ラン10キロ)▽男子65人、女子54人▽日本トライアスロン連合、東京中日スポーツ、東京新聞主催

 女子は、2010年の第1回ユース五輪優勝の佐藤優香(22)=トーシンパートナーズ・チームケンズ=がスイムをトップ通過、強化を図ったランで後続の追い上げを振り切り、1時間58分59秒で初優勝を飾った。男子は、ベテランの田山寛豪(ひろかつ、32)=NTT東日本・NTT西日本、流通経大職=が1時間48分43秒で3年連続9度目の優勝。田山と、女子2位の上田藍(31)=シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター=は、年間9大会で争うジャパンカップの男女タイトルをそれぞれ獲得した。

 ニュー・クイーンが右手の人さし指で「1」をつくり、テープを切った。一瞬、両手で顔を覆うと、すぐにとびっきりの笑顔を浮かべる。8度目の正直で、佐藤がついに日本一−。

 「これまで表彰台に上がれず、本当に悔しかった。アジア大会で活躍された先輩方(上田、井出)には負けない、絶対日本一になりたいという気持ちで臨んだ。幸せで、うれしい」。初めての優勝インタビューで息を弾ませた。

 9歳で競技を始め、4年前のユース五輪で金メダルを獲得と、早くから注目を浴びた。しかし、12年ロンドン五輪出場はならず、日本選手権は10年と11年の4位が最高と、なかなか結果が伴わなかった。伸び悩んでいたランの強化のため昨冬から取り入れたのは、タイヤやチューブを引く練習。1回の練習で約1キロ走り、体幹を鍛え、股関節を使う動きを身に付けた。

 この日は得意のスイムで1位タイ、バイクでトップに1秒差の4位と好位置をキープ。1、2周目で崩れることが多かった最後のランで、強化練習の成果が出た。1周目の800メートルでトップに立つと、「今日は4周、粘れた」と走りきり、ランが得意な上田の猛追をかわした。

 昨年、国際オリンピック委員会(IOC)総会で20年東京五輪招致のプレゼンテーションに出席した。将来の目標は「東京で金」とはっきりしている。「先輩たちを超えたのは自信になった。来年も日本一に向け、頑張りたい。東京五輪に向けてのプレッシャーはあるが、(その前に16年の)リオデジャネイロ五輪に出場しないといけない」。22歳のトライアスリートはこの日本一を弾みにして、まずは2年後の晴れ舞台を目指す。 (関陽一郎)

    ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、展開中

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ