有村治子女性活躍相と小里泰弘環境副大臣の関連政治団体が、脱税で罰金の判決を受けた鹿児島市の企業から寄付を受けたり、パーティー券を購入してもらったりしていたことが27日、分かった。両氏とも返金を検討している。
有村氏が代表を務める「自民党東京都参議院比例区第30支部」は2011年6月14日と12年8月1日に、鹿児島市の設計工事・配電盤製作会社から30万円ずつの寄付を受けた。有村氏の事務所は「指摘で初めて知った。事実確認をし、返金の手続きを進めている」と説明した。
小里氏の資金管理団体「全国泰山会」も10年6月24日に同社にパーティー券30万円分を購入してもらっている。小里氏の事務所は「法的な問題はないが、道義的な要素も含めて対応を検討中」としている。
この会社は08年7月から10年6月にわたり、材料費や外注費を元経理部長が水増しし、法人税を免れたとして、鹿児島地裁で13年4月に罰金3千万円などの判決を受け、その後確定した。〔共同〕
有村治子、小里泰弘