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蔵王山に異変?お釜の水面が白濁

蔵王山のお釜に発生したとされる帯状の白濁(中央)=8日午後3時25分ごろ、山形大の伴雅雄教授撮影

 仙台管区気象台は9日、宮城、山形県境の蔵王山(蔵王連峰、1841メートル)の山頂付近にある火口湖「お釜」で水面の白濁が確認されたと発表した。火山性微動も続いており、気象台は蔵王山について初の解説情報を出し「新たな噴気孔の発生や火山ガス、泥の噴出も考えられる」と注意を呼び掛けた。
 気象台によると、湖面の白濁は、蔵王山を定期調査している山形大の伴雅雄教授(火山学)が確認した。8日午後3時すぎ、湖面2カ所に現れ、約15分後に消えたという。
 連絡を受けた気象台は9日、現地に職員を派遣して湖面の色や水温、周辺の地熱を計測したが、変化は確認できなかった。白濁の原因や、それが噴火の予兆なのかどうかは現在、火山噴火予知連絡会に調査を依頼している。
 蔵王山では1940年、お釜の北東約1キロに位置する丸山沢で小規模の水蒸気噴火が起きた。この時は、お釜周辺に新しい噴気孔ができ、湖面の色も変化した。
 一方、お釜直下の熱水の動きなどが原因とみられる火山性微動は、9月30日〜9日に計3回発生。また、お釜の西側にある坊平観測点の傾斜計は、刈田岳山頂付近などでわずかな膨らみを記録している。
 こうした状況を踏まえ、気象台は9月以降、蔵王山の火山活動に関する情報提供で「ただちに噴火する兆候はみられない」との表現をやめた。
 気象台は今後、蔵王山に地震計などを設置している東北大とも連携し、監視を強化する方針。巻和男火山防災情報調整官は「御嶽山の例もある。蔵王山にも突然の噴火の可能性がないとは言い切れない。今後も火山活動の推移に注意してほしい」と話した。


2014年10月10日金曜日

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